アディポネクチン
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ガン」「糖尿病」「喫煙」「食欲不振」「大豆」「サイトカイン」「アスタキサンチン

アディポネクチン 脂肪細胞から出てくる善玉物質。
脂肪細胞が出す善玉ホルモンの一種。
「脂肪細胞が分泌する生理活性物質(サイトカイン)で、松澤裕次住友病院院長らが1996年に発見した。
他のサイトカインと比べて、血液中の含有量は数ケタ多い。
  1. 肥満になるほどアディポネクチンの分泌量が低下する。
  2. 同じ肥満でも皮下脂肪でなく内臓脂肪が溜まると分泌量が減る。
  3. 血中のアディポネクチン量を一定に保っておくと動脈硬化の進行を遅らせることができる。
  4. アディポネクチン分泌低下の一因に活性酸素による酸化ストレスがある。

【増やすには】
  1. アディポネクチンを増やすには、基本は運動。
    激しい運動でなくても日常生活にウォーキングを取り入れるだけで、数ヶ月で効果が出てくる。
    ウエストのサイズが小さくなると、アディポネクチンの分泌量が増えたと考えても良い。
  2. また、大豆を食べると血液中のアディポネクチンレベルが上がることも分かってきた。大豆に含まれるタンパク質が脂肪細胞の中にあるアディポネクチンを合成する機能を高めるらしい。
  3. →「米ぬか
喫煙 はアディポネクチンの合成機能を弱める。
ネズミの実験では喫煙後12時間で20%低下する結果も出ている。
糖尿病 酵素活性化させ糖尿病抑制
糖尿病や肥満を抑える働きのあるアディポネクチンというホルモンの作用メカニズムを解明することに、東大医学部の門脇孝・助教授(糖尿病学)と山内敏正医師、米ハーバード大などの研究グループが成功した。
アディポネクチンは筋肉や肝臓にある酵素の一種『AMPキナーゼ』を活性化させ、この酵素が脂肪酸を燃やすことで代謝が進み、糖尿病などが抑えられることが分かった。
糖尿病や肥満の悪化を防ぐため、脂肪酸を燃やす運動療法が広く行われているが、この酵素を活性化できれば、高度の肥満や病気で運動が出来ない患者にも同じ効果が期待できると見られている
2型糖尿病
門脇孝・東京大学医学部教授らのグループが、糖尿病を防ぐ働きがあるタンパク質『アディポネクチン』の遺伝子を調べて、2型糖尿病になりやすいかどうか体質を判定する技術を開発した。
2型糖尿病は肥満などが原因とされ、糖尿病患者が95%を占めると言われる。
アディポネクチンは脂肪細胞が分泌するタンパク質。
その遺伝子のSNPによって[T/T型][G/T型][G/G型]の3タイプに分かれ、血中のアディポネクチンの分泌量に差があることを突き止めた。
糖尿病患者と健常者の血液を調べたところ、[G/G型]は[T/T型]に比べて常にアディポネクチン量が2/3以下に低下しており、約2倍も2型糖尿病に罹りやすいことが分かった。
日本人の約40%が[G/G型]
ガン 抗ガン作用
「北山丈二・東京大学講師らは、人の胃ガン細胞を移植したネズミで実験。健康な人の血中と同じ濃度のアディポネクチンを注射するとがんの増殖がかなり抑えられた。胃ガン患者はガンが進行するほど、血中のアディポネクチン量が低下することが分かっている。」
生活習慣病 河内総合病院と大阪府立母子保健総合医療センターは生まれたばかりの赤ちゃんの臍帯血中に高血圧になるかどうかに深く関わる特殊なタンパク質があることを突き止めた
中高年になった時に高血圧などの生活習慣病になるリスクを示す指標となる可能性がある。門脇浩三・河内総合病院副部長らは、肥満に関わるといわれる「アディポネクチン」というタンパク質に注目。
大人では肥満になるとアディポネクチンが減り、生活習慣病が発症しやすくなることが分かっている。
生まれたばかりの赤ちゃんで太った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比べて量を比較、違いを明らかにしたのは初めて。
95人の赤ちゃんを、生まれたときの体重などから50年後の口渇圧になる可能性の高い予備群25人と正常群70人に分けたことろ、予備軍ではアディポネクチン量が正常群の7割程度しかなかった。
門脇副部長は「アディポネクチンを持つ量は胎児の段階である程度決まり、高血圧になるリスク指標として使えるかもしれない」と語る
血糖 門脇孝・東京大学教授と山内敏正客員教授らは、メタボリック(内蔵肥満)症候群や糖尿病を防ぐホルモン『アディポネクチン』が肝臓などにある受容体と結合して働いていることをマウスで明らかにした。
4年前にこの受容体を発見していたが、生体内での機能がわからなかった。
アディポネクチンは、脂肪細胞が分泌するホルモン。
筋肉や肝臓で脂肪を燃焼させ、血糖を減らす。
門脇教授らは、アディポネクチンと結合すると見られる2種類の受容体に焦点を当てて、これらが作れないマウスを作製して変化を観察した。
脂肪 (脂肪をためる)
2007年7月、門脇孝・東京大学教授のグループは、筋肉で脂肪を燃焼させるホルモン『アディポネクチン』が、では逆に食欲を増進させ脂肪をため込む働きをすることを突き止めた。
“飢餓の時にも活動エネルギーをつくるため、違う働きをしている可能性がある”と門脇教授は語る。
研究チームはマウスの脳の髄液や血液に含まれる量を調べた。
  • 絶食状態のマウスでは、髄液中のアディポネクチンが増えて食欲に関わるタンパク質の働きを活発にし、食欲が増進した。そのマウスに、エサを与えるとアディポネクチンの量が減って、食欲が衰えた。
  • また、髄液中のアディポネクチンが増えると体のエネルギー消費量が減少することも確認した。
遺伝子操作でアディポネクチンを作れないようにしたマウスは体重が増えにくく、脂肪も蓄積しにくかった。
アディポネクチンは筋肉などの血中では脂肪を燃焼し、エネルギーを生む出す働きをすることが知られている。
門脇教授は“生物にとって重要な問題。脳では脂肪をためるようにする一方、筋肉では絶食時でも動けるエネルギーを生み出しているのかもしれない”と語る。
(脂肪・糖の燃焼を促進)
2010年、東京大学の門脇孝教授と山内敏正准教授は、体内の脂肪細胞が出す善玉ホルモンの一種である「アディポネクチン」が糖や脂肪の燃焼を促進する仕組みを突き止めた。
筋肉の細胞に働きかける。
糖尿病の患者ではこのホルモンの効果や量が落ちて、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなる。
成果は4/1のネイチャーに掲載。
まず、筋肉細胞の『PGC-1 α』という分子に働きかける。それが、エネルギーの代謝を担っているミトコンドリアという小器官を活性化し、糖や脂肪の代謝を増加した。
PGC-1 αは運動やカロリー制限で働き、糖や脂肪の代謝を高める。