アレルギー 
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免疫の
仕組み
体内に異物(抗原)が混入
マクロファージが抗原を取り込む
マクロファージがT細胞(リンパ球の一種)に抗原の情報を送る
T細胞が抗原を「自己」か「非自己」か判断する
B細胞が「非自己」の抗原を排除するための抗体(IgE抗体)を産生し攻撃する
アレルギー
の仕組み
抗原を排除するための抗体を過剰に作りすぎると、その抗体が肥満細胞(マスト細胞)につく
肥満細胞についた抗体に抗原がつくと、肥満細胞が様々な化学伝達物質を放出、気管支や皮膚を刺激する

アレルギ-
「アレルギーとは」
アレルギーは免疫反応が自分の体に不利に働いて起きる病気。」
「人間にはもともと免疫系という、自分の体を構成しているものとは異なったものを排除して、自分の体を健康に保とうとする仕組みが備わっている。
具体的には人間の体の中に細菌やウイルスなどの異物(抗原=アレルゲン)が侵入すると、それに対抗する物質(抗体と呼ばれるタンパク質)が出来て、無害化して体外へ排除しようとする反応が起きる。
抗原と抗体が結びつく反応が抗原抗体反応(免疫反応)で、抗体は抗原とカギとカギ穴のような関係でピッタリと結びついて抗原をブロックし、人間の体を守る大切な働きをしている。」
「ところが、1つの免疫系が善玉(免疫)と悪玉(アレルギー)の両面、つまりジキルとハイドの両方の性格を持っており、ある特定な人の体内では何らかの異常が生じて、普通の免疫反応を越えた過剰な反応が起こることがある。この現象がアレルギーである。」→好塩基球
症状
  • 一般に知られている症状
衛生仮説 上下水道などが整備されて衛生環境が整ったため、乳幼児期に微生物に感染する機会が減ったことが一因と考えられる。ある程度の病原体との接触は保った方が健康状態を維持しやすいと考える。
「インドネシアのカリマンタン島では、糞便が流れる川で遊ぶ子供達の皮膚は黒光りして、アトピー性皮膚炎にかかっている子は1人もいなかった。喘息花粉症で悩んでいる子もいなかった。
なぜ汚い川で遊んでいる子供達にアレルギー性疾患が無いのか?という疑問が私の生涯の研究テーマとなった。
調べてみると、彼らのほぼ100%が回虫などの寄生虫にかかっていた。40年に及ぶ研究の結果、寄生虫からアレルギー反応を抑える物質を取り出すことに成功した。
この物質は寄生虫の分泌・排泄液中に存在する分子量約2万のタンパク質で、人間の免疫系に作用しアレルギー反応を抑えていた。
つまり、異物である寄生虫が人からの免疫的攻撃を受けないようにする特殊な物質を分泌。排泄しており、その物質が人間のアレルギー反応を抑えていることがわかったのだ。
しかも、アレルギー反応を抑えていたのは寄生虫ばかりではなかった。
昔の子供は青っぱなをよく垂らしていた。その頃は花粉症はなかった。そして、子供達は結核ワクチンのBCGを受けた子供は、花粉症にもアトピー喘息にもなりにくいことを日本赤十字社和歌山医療センターの榎本雅夫・前耳鼻咽喉科部長が米サイエンス誌に発表した。回虫でも、結核でも、人が微生物とつきあっているとアレルギー反応が抑えられることが分かったのである。
そうすると、なぜ今、日本で花粉症やアトピー、喘息などのアレルギー疾患が増え続けているのか?そのナゾが解けてきた。
私たちの体を守っている微生物はたくさん存在する。皮膚には皮膚常在菌がいて皮膚を守っている。腸内細菌はビタミンを合成し、免疫力をつけている。これらを一方的に追い出している「超清潔社会」が、アレルギー性疾患を増やそうとしていると考えるに至ったのである・(藤田紘一郎・人間総合科学大学教授)
アレルギー抑制物質を発見
2010年、筑波大学、米ハーバード大学、英バーミンガム大学などはマウス実験で、用容器に与えておくと成長後のアレルギー性気管支喘息を抑制できる物質を発見した。
胃に感染するピロリ菌がつくるコレステロールの一種。
アレルギー性気管支ぜんそくだけでなく、食物アレルギーや花粉症などを予防できる可能性がある。
成果は米医学誌ジャーナル。オブ・インベスティゲイション(電子版)に掲載。
発見したのはピロリ菌が作る「コレステリルアシルグルコシド(ChAcG)」という物質。
人の乳児に当たるマウスに与えると、成長してからアレルギー性気管支喘息にかかれるリスクが減った。
成長後に投与しても効果は無かった。
幼少期に病原体に触れる器械が少ないと大人になってからアレルギー性疾患になる恐れが高まるとする「衛生仮説」に基づいた研究で、物質の代わりにインフルエンザウイルスを使っても同様の効果があった。
アレルギーは免疫の一種である液性免疫が過剰に反応して起きる、これを抑えるには別の免疫である細胞性免疫がバランスよく働く必要がある。
(ChAcG)はリンパ球を通じて細胞性目寝木を発達させると考えられている。
このメカニズムは食物アレルギーや花粉症など“1型アレルギー全般に効く可能性がある”と筑波大学の島村道夫客員研究員は語る
遺伝子 2007年9/3、九州大学の福井宣規教授らは、アレルギー反応を抑える遺伝子を解明。ネイチャー。イムノロジー電子版に発表。
アレルギーを引き起こすのは免疫細胞の一種『2型ヘルパーT細胞』。異物を検知する「T細胞」に生理活性物質「インターロイキン4」が結合し、2型ヘルパーT細胞になる。
福井教授らはT細胞にインターロイキン4が結合するのえお防ぐ遺伝子をマウス実験で発見した。
ヘルパーT細胞には[1型]や[17型]もあり、これらのバランスで免疫反応が決まる。発見した遺伝子の働きを抑えれば、2型が増えて1型や17型が相対的に減り、自己免疫疾患の治療につながる

間違いです
  • 妊娠中や授乳中に母親が牛乳や卵を控えると、子供のアレルギー性疾患を予防できる?
  • 食物アレルギーの血液検査で陽性反応が出たものを口にしてはいけない?
  • ステロイド外用薬を使うと肌が黒くなる?

原因物質 ナノ単位で検出
「○○は卵や牛乳などに含まれるアルルギー原因物質を、加工食品や食品原料から検出するキットを開発した。
食品アレルギーの表示が制度化される2002年4月に向けて販売を始める。
開発したのは卵・乳・小麦・そば・落花生のアレルゲンとなる特定のタンパク質を感知する「ELISAキット」。
  • に含まれる・・・「オボアルブミン」「オボムコイド」
    に含まれる・・・「カゼイン」「β-ラクトグロブリン」
    小麦の・・・・・・・・「グリアジン」
    ・そばの・・・・・・・・・「主要複合タンパク質」
    ・落花生の・・・・・・「Arah2を含む複合タンパク質」

判定20分
「2005年、東京大学を中心とするグループは、ダニやスギ花粉症などに対するアレルギーの有無を20分以内に自動判定できる血液検査装置を開発した。アレルギー検査は多くの病院が外部に委託し、結果が出るまで約1週間かかっていた。」

ダニ・・・数分で測定
2010年、東京医科歯科大学の三林浩二教授、博士課程の宮島久美子さんらは、ダニだにの死骸から発生するアレルギー原因物質の量を数分間で測定できる小型システムを開発した。現在は専門の検査機関に多く流ため約2週間かかるが、新システムならその場で容易に測定が可能だ。
開発したシステムはほこりに含まれるアレルギー物質を溶かし込む試薬、光ファイバーを使った測定装置などで構成する。装置は約30cm×30cm×30cmの箱形。試薬に光ファイバーを浸すと、抗原抗体反応によってファイバーの表面にアレルギー物質が付着。さらに蛍光物質がくっついて光が出る仕組み。
光ファイバーは長さ4cm、太さ0.75mmで表面にアレルギー物質とくっつく抗体タンパク質をつけてある。実験ではそこにアレルギー物質を溶かし込んだ試薬、蛍光タンパク質の水溶液の順に流した。
光ファイバーに波長650ナノbの光を通すと、ファイバー表面から約300ナノbの範囲に光がもれ出す。この光が蛍光物質に当たると波長670ナノbの光が出るので、これを検出してアレルギー物質の濃度を測定する。
実験では過程に多いコナヒョウヒダニが生み出すアレルギー物質を使用。1mlの水溶液中有のアレルギー物質がわずか0.98ナノcでも検出できた。

金属 金属アレルギー
金属が皮膚に触れて起こるアレルギー(金属アレルギー)の原因となるのは、[ニッケル][コバルト]が最も多く、次いで[クロム][バナジウム]などがある。まれに[金]や[プラチナ][銅]でも起きる。クロムは革製品のなめしに綱割れる。
虫歯の治療に使う金属が溶け出して掌蹠膿疱症(手足のひらに水疱・ウミができる)などになることもある。
皮膚炎がおきるのは、金属が直接肌に触れた状態で汗をかくと、金属の一部が溶け出しイオン化し皮膚のタンパク質と結合してアレルギー物質ができるため。
  • [時計]
  • [メガネフレーム]
  • [ピアス]
  • [ネックレス]
  • [ベルト]
  • [歯科材料]
などで起きることがある。

ニッケルアレルギー
2010年、ドイツのハイデルベルグ大学などは、ニッケルが金属アレルギーを引き起こす仕組みを解明した。免疫細胞の表面にある受容体にニッケルが直接くっついて炎症を起こす。
ニッケルを含んだアクセサリーなどに触れると、かゆみや腫れを引き起こすことがある。
研究チームは、免疫細胞にある受容体とニッケル分子の構造を詳しく解析。
病原体の検出にかかわる受容体「TLR4」がニッケルと結合し、免疫細胞を刺激して炎症を起こすことを突き止めた。
ニッケルはメッキ用金属として、腕時計やピアス、イヤリング、眼鏡フレーム、下着の金具など多くの製品に含まれている。
ゴム ラテックスアレルギー
手術用の手袋や管などのゴム製品に対するアレルギー・子供の難病のような、複数回の手術が必要な場合に起こりやすいほか、天然ゴムに共通する成分が含まれている南国の樹木の果実での食物アレルギーがある人でも、注意が必要とされる。
千葉県こども病院では、手術する患者は、必ず事前に麻酔科外来を受診し、アレルギーの問診票を提出する。喘息や、食物アレルギーなど麻酔に影響を及ぼす恐れのある子は、手術の2週間前までにアレルギー科で症状を抑える治療をする。それでも、症状がコントロールできない場合には、手術を延期することも珍しくない。麻酔科部長の羽島文麿さんは「呼吸器や循環器が1人前になるのは8歳ぐらい。子供は心臓の働きも未発達だし、気管も狭い。水分量が多いのでむくみやすいし、ちょっとした刺激による喘息発作でも大事を招く恐れがある」と、慎重な対応が必要なことを説く
そば そばアレルギーが危険
アレルギーの原因となるソバのタンパク質が腸から血管を通して全身に運ばれると、途端に、肥満細胞がいっせいに腫れるという反応を引き起こす。
それによって呼吸の出入り口に浮腫ができ、気管支がふさがれることで、呼吸困難になり、死に至ってしまうことがある。
韓国で次のよう事例があった。
田舎に住む、ソバアレルギーの男性が山で咲くソバの花を避けるために、しばらく町で暮らすことになった。
しかし、その男性は、ホテルに泊まったその夜のうちに急死してしまった。
解剖してみたが死因は分からず、うっかりソバを含んだものを食べたという形跡もないことから、単なる心臓発作にしか見えなかった。
ところが調べていくうちに、原因は意外なところにあった。
ホテルで男性が使っていた枕の中身が、「そば殻」だったのである。
(上野正彦著「ヒトはこんなことで死んでしまうのか」p185〜)
食物アレルギー メロン・リンゴ食べてもアレルギー
果物や野菜を食べてアレルギー反応を引き起こす患者が増えていることが横浜市立大学医学部付属浦舟病院の池沢善郎助教授らの調査で明らかになった。患者数はまだ少ないが、アトピー性皮膚炎との併発例が多く、メロンやリンゴなどを食べると口の中や喉が痒くなるといった症状が出る。」
アレルギーを引き起こす例が多いのはメロンやリンゴの他、スイカ・モモ・トマトナスなど。消化管がアレルギー反応を起こして、下痢や腹痛を訴える患者もみられるという。」
野菜・果物アレルギーの原因はよく分かっていないが、研究に当たった大沼すみ講師は“花粉アレルギーを起こす抗体が野菜や果物にも過敏に反応している可能性が考えられる”と言う。」
「食物アレルギーは特定の食物を食べると体が過敏に反応して皮膚炎や喘息などを引き起こす。これまでに小麦大豆牛乳などが原因となることが知られている
口腔アレルギー症候群
Bさんはリンゴを食べると、ノドが荒れたような違和感があり、時には唇が腫れたりする。持病の花粉症に伴う症状と思いこんでいたが、国立病院機構相模原病院臨床研究センターの海老沢元宏アレルギー性疾患研究部長は「果物アレルギーの典型症状」と「説明する。「花粉症患者は併発しやすい」とみている。
果物や野菜の成分が口の粘膜に触れて症状を引き起こしており、『口腔アレルギー症候群』と呼ばれる。ノドのざらつきや唇の腫れ、首にかけて発疹が出たり、咳が止まらなくなったりすることもある。重症では血圧が下がり意識が遠のくこともある。
アレルギーを起こす花粉の種類によって、併発しやすい果物や野菜は様々。スギ花粉症患者トマトにも反応しやすいそうだ。
また、欧米ではシラカバ(白樺)の花粉症患者がリンゴで口腔アレルギー症候群を示す事例が1980年代から報告されている。シラカバの花粉が含むタンパク質がリンゴのタンパク質と一部が似ており、リンゴにも体が反応してアレルギー症状になると見られている。
遺伝子組み換え
遺伝子の切断や連結を行うと、食品アレルギーの恐れがある。遺伝子組み換え食品は、遺伝子の切断・連結はもとより、殺虫剤の遺伝子を組み入れたりしている
無農薬でアレルギー
「花粉症患者が無農薬栽培のリンゴなどを食べると、アレルギー症状を起こす恐れがあるとする研究を、近畿大学の森山達哉講師らが2005年まとめた。
農薬を使って病害虫を防いだリンゴと無農薬で栽培したリンゴに、それぞれどれくらいのアレルギー物質が含まれているかを、花粉症でリンゴにもアレルギー反応を示す患者の血液を使って調べた。その結果、
無農薬リンゴからは農薬を使った場合の2〜5倍のアレルギー物質が見つかった。農薬を少しでも使うとアレルギー物質が半減することも判明。
無農薬作物は病害虫の攻撃を受けやすく、それに対抗しようとして盛んに抗菌タンパク質などを作る。

原因 原因タンパク質解明
「理化学研究所は、アレルギー発症の決め手となるタンパク質を突き止めた。このタンパク質の働きで多量のカルシウムが免疫細胞に流入し、症状の引き金になる化学物質が細胞外に飛び出すという。
成果は2007/12/3米科学誌ネイチャー・イミュノロジー(電子版)で発表。
アレルギー反応は、免疫細胞に原因物質がとりつき、ヒスタミンなどの化学物質が放出されるのが原因。カルシウムが化学物質の放出を促すことは知られていたが、細胞中にカルシウムが増える仕組みは不明だった。
理研は、細胞でカルシウム濃度を検知するタンパク質(STIM1)に注目。このタンパク質を減らしたマウスにアレルギー物質を注射すると、通常より症状が緩和された。細胞中のカルシウム濃度の変化も調べ、このタンパク質がカルシウムの流入を助けることがアレルギー症状の根源と判明した。
2010年、理化学研究所と九州大学、東京都臨床医学総合研究所などは、アレルギーの原因タンパク質として知られる「GATA-3」が遺伝子にくっつくときの一を突き止めた。
成果はネイチャー・イムノロジーに掲載。
アレルギー反応は、免疫細胞の一種「Th2細胞」の働きで起こる。
未熟な免疫細胞がTh2細胞になるときにGATA-3が関わっているが、詳しい仕組みは不明だった。
研究チームはマウスのゲノムを調べ、免疫細胞を活発にする2つの物質「IL-13」「IL-4」の遺伝子に注目した。
これらの遺伝子の中にGATA-3が結合する塩基配列があった。
この配列を無くしたマウスではGATA-3が遺伝子に結合できず、IL-4やIL-13が作られなくなった。その結果、、Th2細胞もできなくなることが分かった。
Th2細胞は花粉やダニなどあらゆるアレルギーで働いているという。
GATA-3が遺伝子に結合しないようにすれば、アレルギーの症状を抑える薬につながる可能性がある。


アラジン-1 2010年、筑波大学の渋谷彰教授のグループは、アレルギー症状を抑制する分子を発見した。
成果はネイチャーイムノロジー(電子版)に掲載。
アレルギー疾患では免疫細胞の一種である肥満細胞が過剰に働き、炎症を引き起こす。研究グループは、肥満細胞が炎症を引き起こす物質を放出する仕組みに着目。炎症が起きると肥満細胞内にできる新たな分子を見つけた。
発見した分子を『アラジン-1』と名づけた。
アラジンー1を作る遺伝子を持たないマウスを作り、アレルギー反応を誘導したところ、通常のマウスと比べて2倍近いアレルギー症状を引き起こした。
回虫 寄生虫がESCを作り、それが変形IgEを作り、それがマスト細胞を包み込むので、アレルギーを起こすヒスタミンが出ない。
微粒子 ディーゼル排気が悪化させる
「国立環境研究所の嵯峨井勝総合研究官と高野裕久主任研究員らのグループが動物実験で、ディーゼル排気中の微粒子をアレルギーを起こす物質と一緒に与えると、体内の免疫反応が促進され、気管支喘息などアレルギー症状が悪化することを突き止めた。アレルギー症患者が増える中で、ディーゼル車が症状悪化の原因になっているのではないかと指摘されている。」
「高野さんらは、ディーゼルエンジンの不完全燃焼で生じる微粒子の溶液、アレルギー症状を起こさせる卵のタンパク質の溶液の2種類を一緒にマウスに与えた。すると、肺の気道の周囲で、白血球の一種であるリンパ球や好酸球が増え、粘液を作る細胞が増えるなど気管支喘息の症状が見られ、単独の場合よりもひどくなることを確かめた。」
「血液や肺の組織を調べたところ、抗体の一つ免疫グロブリン5(Ig5)と呼ばれる、好酸球を増やしてアレルギーの炎症を起こさせる物質は通常の約10倍に増えていた。より実際に近い実験として、密閉した実験室内でマウスにディーゼル排気を吸わせた場合にも、同様に気管支喘息の症状が悪化し、IL5も増加していた。」
「また、筑波大の石井幸雄講師(呼吸器科)らは、卵のタンパク質を与えて喘息を起こさせたモルモットにディーゼル排気を吸わせて同様の実験を行ったところ、やはり症状が悪化し、粘膜を作る細胞が増加した。
「妊娠中に大量のディーゼル排ガスを吸った母ラットから生まれた子ラットは、アレルギー体質になりやすいことが、東京都立衛生研究所の動物実験で分かった」

ストレス
ストレス引き金になる
「200人を超える成人の気管支喘息患者を対象にした国立精神・神経センター国府台病院(千葉県市川)の吾郷晋浩・副院長(アレルギー学)の調査では、患者の約9割が、発症1年以内に、生活環境に「変化」を経験している。
  1. 10代までに発症した人は「入園」「入学」「妹や弟の誕生」が、
  2. 20代〜30代では「職場の人間関係」「結婚」「再婚」が、
  3. それ以上の年代では「妻や夫の死」「定年退職」が目立った。
“こうした経験は、心身に様々なストレスを与えます。それだけが発症原因ではありませんが、きっかけの1つになることは有ります”と吾郷さん。
「かって治療した患者の分析でも、内科的治療だけだった人に比べ、心身両面から治療した人の方が、症状のおさまる「寛解」が2割近くに達するなど、経過が良かったと言う。
又、フィンランド・トゥルク大の研究チームは1991年「800人のアトピー性皮膚炎の患者を調べたところ、半分〜2/3の患者で、ストレスが病状を悪化させていた」と医学誌で発表している。
アレルギー疾患は、免疫反応の一部が過剰になって起こる。近頃患者が増えた理由については、「空気が汚れたため」「体内の寄生虫を駆除したから」など諸説がある。
“ただ、心療内科の分野では、アレルギー疾患は代表的な心身症、つまりストレス関連の病気と位置づけられています。”と吾郷さん。体の検疫系は1兆個もの免疫細胞が複雑に絡み合って成り立っているから、その絶妙のバランスがストレスによって乱されれば、アレルギー疾患になりうる。その一端を九州大の久保千春教授(心療内科)たちは確かめた。
「看護学校の学生でアレルギー疾患のない十数人から、国家試験の1ヶ月前と前日に採血。アレルギー疾患の関連物質ヒスタミンの濃度を測ると、試験 が近づくと共に大半の学生のヒスタミン濃度が増していった。」
久保さんは「試験が近づいてストレスが増すと、脳は自律神経を通じ、体の隅々へ信号を伝える。この時、神経の末端から特殊な物質が出て、近くの免疫細胞にヒスタミンを放出させたのです」と説明する。
ストレスにめげずに暮らすには、何より、ストレスの存在を自覚することが大切となる。試しに、吾郷さんがつくった「ストレス度チェックで調べてみよう。 特に、がんばり屋さんは、ストレスの存在を率直に認めない傾向がありますから注意してください。”と吾郷さん。ストレスのせいで体の調子が悪くなっても、「自分の体が頼りないからだ」とか「もっと気合いを入れれば大丈夫だ」と考え、ストレスに目を向けようとしないという。
久保さんは「日常生活を振り返り、原因と思われるものを列挙してみてください。ストレスを自覚出来るはずです」と話す。
吾郷さんは、「ストレスの存在を受け入れることが出来れば、あとはリラックスする時間を毎日つくるとか、週末に趣味や遊びをするとか、ゆとりのある生活様式に変えることでストレスを抑えることが出来るでしょう」という。」
窓開けて
換気
「この冬は暖冬との予報も出ていますが、師走に入って、みなさんの家庭では、すでに暖房器具が活躍していることと思います。
換気は十分出来ていますか?。ついつい、寒いからと締め切った部屋の中で暖房を続けている家庭が多いのではないでしょうか。
室内には、暖房器具だけでなく、調理用のコンロやオーブンなど、室内空気汚染物質の発生源が数多くあります。ガスや灯油などの化石燃料が燃えると、大量の窒素酸化物が発生します。また、建材や家具から出るホルムアルデヒドや、タバコの煙なども問題になります。
最近の住宅では、冷暖房効率を高めるため著しく機密性が保たれ、室内の空気は屋外に比べ汚染が起きやすい状況にあります。
高い濃度の室内空気汚染物質は粘膜を刺激し、アレルギー反応を高めて喘息症状を出しやすくしたり、また、鼻炎症状を悪化させたりすることも分かっています。一部には、皮膚症状の悪化も指摘されています。
また、マンションなどでは、水分を発生させる浴室や台所などが、居室と同じ空間にあることが多いと思います。断熱効率の悪い壁や窓では、室内外の温度差で結露を生じ。室内の湿度が上がってアレルギーの原因となるダニやカビが増える結果になっています
1970年代 1970年代生まれの9割
ダニやスギ花粉などでアレルギーを起こしやすい体質の人が、1970年代に生まれた人の約9割に上ることが、斎藤博久・国立成長医療センター研究所免疫アレルギー研究部長らの調べで分かった。今回の数字は世界でも例がないほど異常に高率。
斎藤部長は「衛生的な環境で育った乳児の方がアレルギーになりやすいとの仮説が最近注目されている。
日本では1970年代に乳幼児を取り巻く衛生環境が劇的に改善しており、それが今回の結果の背景にあるのではないか」と話している。
調査は1971年1月〜1980年3月までに生まれた慈恵医大の学生ら計258人から血液を採取。ダニやスギ花粉などアレルギーの原因となる計14種類の抗原物質に対して「IgE」と呼ばれる抗体を持っているかを調べた。この抗体が多いとアレルギーを起こしやすい体質と判定できる。
いずれかの抗原に対し、て抗体を持つアレルギー体質の人は222人(86%)。生まれ育った場所が人口100万人以上の大都市だった人ではその割合は92%に達し、中小都市出身者の80%を上回った。
医療関係会社の社員約50人で調べた結果も1970年代生まれの88%がアレルギー体質であった
脳に影響 抗ヒスタミン薬
慶應義塾大学のグループは、アレルギー性鼻炎や花粉症を和らげるために使われる「抗ヒスタミン薬」の一種が、脳の血液量を低下させることを実験で確認。2007年5/22のサイコファーマコロジー(ドイツの精神薬理学専門誌)に掲載。
慶応大学の渡辺茂教授と辻井岳雄助教授の成果。
抗ヒスタミン薬の一部には眠気や集中力低下、記憶力低下などに副作用をもたらすことは知られていたが、脳の血流が低下することがその一因と考えられる。
12人の被験者に抗ヒスタミン薬やプラセボを飲ませた後、6桁の数字を短時間に覚えてもらう実験をし、脳の前頭葉の血流を光トポグラフィーで測定した。その結果、プラセボを飲んだグループは通常時と血流量が変わらなかったが、副作用をもたらす旧世代の抗ヒスタミン薬[ケトチフェン]を飲んだ場合は血流量が半分になった。ただ、副作用が少ない新世代の抗ヒスタミン薬[エピナスチン]では、血流量の低下は確認できなかった。
ヒスタミンはアレルギー原因物質が体内にはいると過剰分泌されて「ヒスタミン受容体」(タンパク質)と結合し、かゆみや鼻水の原因となる。
ヒスタミンは脳内で学習や記憶・睡眠・目覚めなどの神経機能を調節する作用も持っている。
IL-4 インターロイキン4
理化学研究所はアレルギー発症の新たなメカニズムを解明した。発症に関わるインターロイキン4(IL-4)と呼ぶタンパク質の生産を抑える分子を特定した。
免疫反応のバランスをうまくとるヘルパーT細胞には[1型]と[2型]という2つの細胞群がある。反応が2型に偏ると過剰にIL-4が作られ、アレルギー疾患の発症につながる。ただ1型ではなぜIL-4が作られないのか謎だった。
理研の谷内一郎チームリーダーらは、抗原の目印となる遺伝子の発現を抑える『Runx転写因子』に着目。遺伝子を操作してこの分子が働かないマウスを作った。
すると、マウスが喘息を発症した。原因を調べた結果、Runx転写因子が機能しないと1型のヘルパーT細胞からもIL-4が作られてしまい、アレルギーを発症することが分かった。
さらに詳しく解析すると、Runx転写因子がIL-4遺伝子の発現を抑える領域の結合。1型ヘルパーT細胞でのIL-4の生産を抑えている仕組みを明らかにした。
記憶型T細胞
理化学研究所の研究チームは、花粉症や喘息などのアレルギー反応を制御する新たな仕組みを解明した。『記憶型T細胞』と呼ぶ免疫細胞が、反応に必須なことが分かった。
成果は米科学誌イミュニティに掲載。
アレルギー反応が起きたとき、異物が侵入したことを全身に伝える『インターロイキン4(IL4)』と呼ぶ物質が体内で作られる。
IL4はアレルギーの原因となる抗体『免疫グロブリンE(IgE)』の分泌を促し、クシャミや鼻水などの症状を引き起こす。
理研の研究チームは、IL4の発生が引き起こされるためには、『記憶型T細胞』が必須であることをマウス実験で確認した。
この細胞を持たないマウスではIgEがほとんど分泌されず、アレルギー反応がほぼ無くなることも確認。
記憶型T細胞は免疫細胞の1つとして知られていたが、その機能は不明だった。

タイプ アレルギー反応 疾患
T型 アナフィラキシー型 アナフィラキシー
アレルギー性鼻炎
花粉症
気管支喘息
「消化器系アレルギー」
ジンマシン
U型 細胞障害型 新生児溶血性疾患
「Goodpasture症候群」
薬物アレルギー」 
「輸血反応」
慢性甲状腺炎
V型 免疫複合体型 過敏性肺臓炎
血清病
糸球体腎炎
W型 遅延型 「移植拒絶反応」
「細菌・ウイルス・カビ感染に伴う反応」
「腫瘍免疫」
「接触性皮膚炎」
「ツベルクリン反応」

遅延型アレルギー
  • 抑制細胞を発見
    • 2011年、東北大学の小笠原康悦教授らは、金属アレルギーや薬物過敏症など「遅延型アレルギー」を抑制する細胞を見つけた。ガンや感染症の免疫で重要な役割を担う細胞が、体内の特定分子を取り込み、遅延型アレルギーを抑えていることをマウス実験で解明した。
    • 成果は11/1の米科学アカデミー紀要に掲載
    • 小笠原教授らは、ガン細胞などを攻撃する「ナチュラルキラー細胞」(NK細胞)が、免疫細胞の「樹状細胞」と結合した後に起こる現象を詳しく調べた。
    • NK細胞が樹状細胞から「MHCクラスU」と呼ばれる分子を引き抜くことを発見した。
    • MHCクラスU分子は、臓器移植において、患者と臓器提供者が適合するかどうかを見分ける指標として使われている。
    • 樹状細胞内にMHCクラスU分子が存在する時は、免疫を促進する方向に働く。しかし、NK細胞がMHCクラスU分子を樹状細胞から引き抜くと、逆に免疫を抑制する方向に働くことが分かった。


西洋薬 抗アレルギー薬
<第1世代>化学伝達物質拮抗剤
  • 抗ヒスタミン剤
    • 「フマル酸クレマスチン」「d-マレイン酸クロルフェニラミン」「塩酸シプロヘプタジン」「塩酸プロメタジン」「セレスタミン」「メキタジン」「エバスチン」
<第2世代>化学伝達物質遊離抑制剤
  • フマル酸ケトチフェン
    • アナチフェン・アレギーS・カタゼンタ・キセブレン・クラチフェン・ケトジャスト・ケトチフェン・ケトチロール・ケトチロン・ケトテン・ザジテン・ザジトマ・サジフェン・ザトチテン・サラチン・サルジメン・ジキリオン・スプデル・セトキン・ゼズワルト・バーヘン・ハレルン・フサコール・フマル酸ケトチフェン・フマルフェン・ベナピー・マゴチフェン・メラボン
  • オキサトミド
    • アデコック・アトピクト・アムゼント・アレトン・イワトミド・オキサテクト・オキサトーワ・オキサトミド・オキロット・オリトミン・ガーランド・サラミント・スパクリット・セキタール・セドリプス・セラート・セルスミン・セルテクト・セルテス・セルトミド・セルマレン・デルトーマ・トーラスタン・ドミラクト・ハイテレン・ヒシレタン・ペペシン・メクテクト・ライセルテック・ランゲラーテ・ルイプラシン
  • ルフェナジン
  • クロモグリク酸ナトリウム
    • アレルナート・イフラジン・インタール・オフタルギー・クールウェイ・クモロール・クロモリーク・ジオミスト・シズレミン・ドルーミン・ノスラン・プレント・ミタヤク・メインター・リノジェット・ルゲオン
  • 塩酸アゼラスチン
    • アールミン・アストプチン・アゼピット・アゼプチン・アゼルーファ・アゼン・アドメッセン・アベマリン・塩酸アゼラスチン・コバテクト・シュウビトル・ゼスチン・ソリアルム・トノリフト・ビフェルチン・ベルスタチン・ヨシノチン・ラスプジン・レナデック
  • 塩酸エビナスチン
  • ベミロラストカリウム
  • トラニラスト
    • アインテール・アスカール・エルローム・ガレシロール・セキシード・セキリノール・チタルミン・テイブロック・トピアス・トラウペペ・トラニール・トラニラスト・トラメラス・トラント・バリアック・フスチゲン・ブレクルス・マゴチラスト・ラミセンス・リザベン・リザモント・リザラスト・リチゲーン・ルミオス
  • 塩酸オザグレル


検査 2010年、スギ花粉や卵などのアレルギーを迅速に検査する試薬を1/9にアークレイが発売する。
現在、小児科診療のアレルギー検査は9割が外注されている。
小型の検査機器「スポットケム」は20分程度で高精度の検査結果を出せる。
検査対象は、
食物系アレルギー・・・(卵・ミルク・小麦など)
吸入系アレルギー・・・(スギ花粉・ネコフケなど)
自己注射 2009年3/2、救急救命士による投与を解禁した。
アナフィラキシーショックの症状緩和にはエピネフリンが有効とされ、簡単に投与できるペン型の自己注射薬が販売されている。ただ投与できるのは本人や、家族・医師らに限られ、救急救命士に認められるのは、患者が心肺停止状態で、医師の指示がある場合に限られていた。
患者が注射薬を携帯していれば、医師から処方されたものとみなし、救命士の判断で投与できることにした。
厚労省研究班が2008年3月にまとめた調査では、ショック症状を起こし、病院に搬送される前に注射薬を使用した患者170人の8割で症状が改善した。いずれも目立った副作用など無かった。
芳香療法 <1>マッサージ自体がストレスのレベルを下げる。
「ストレスはアレルギー反応を引き起こす素因のなかでも重要な役割を果たしています」
<2>使用する精油:
イランイラン
カミルレ
クラリセージ
サンダルウッド
ジャスミン
メリッサ
ネロリ
バラ
ベルガモット
色彩療法 <1>レモン色
<2>黄色
<3>オレンジ色
ウサギ肉 アレルギー体質の人向けの食材として注目されているのが、ウサギ肉だ。○○ハムはアトピー性皮膚炎に悩む人向けのソーセージ製品の1つに、ウサギ肉を使用している。「牛や鶏肉に比べ、ウサギ肉はアレルギー反応が出にくい」という。
【宝石療法】 アンバー
コーラル
[カルシウム][霊芝][DHA][EPA][スクアレン][SOD][胎盤エキス][真珠][キトサン]

アレルギーに用いる漢方薬
漢方薬
  1. 茵k蒿湯
  2. 温清飲
  3. 越婢加朮湯
  4. 黄蓍建中湯
  5. 黄連解毒湯
  6. j香正気散(かっこうしょうきさん)
  7. 加味逍遥散+四物湯
  8. 荊芥連翹湯
  9. 荊芥連翹湯DHAカルシウム
  10. 荊芥連翹湯霊芝スクアレン
  11. 荊芥連翹湯SOD
  12. 荊芥連翹湯胎盤エキス
  13. 荊芥連翹湯真珠
  14. 桂枝茯苓丸+g苡仁
  15. 香蘇散
  16. 三黄瀉心湯
  17. 十味敗毒湯
  18. 小柴胡湯
  19. 消風散
  20. g苡仁湯



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