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アルツハイマー病



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アルツハイマーと食習慣
アルツハイマー病の発症に食習慣が深く関係していることを自治医科大学大宮医療センターの植木彰教授らの研究チームが疫学調査で突き止めた。患者の多くが脂肪酸などの摂取バランスが崩れていた。植木教授は「バランスのとれた食事を摂ることが予防につながる」と話している。
アルツハイマー病患者51人と、同年齢の健康な人が、食べている食事の中身を分析した。
男性患者は摂取するエネルギー量が健康な人に比べて約3割り多かった。
穀類・肉類・植物油の摂取量が特に目立った。
一方、女性患者は1日に必要なエネルギーをとっていない人が多く、海草や緑黄色野菜の摂取量が著しく低かった。
また、男女の患者に共通した傾向として、青魚に多い不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)の摂取割合が低かった。
植木教授は「1日80gの青魚、最低2回の緑黄色野菜を摂ることが痴呆の予防には大切」と指摘している。



偏食で増えるリスク

自治医科大学大宮医療医センター神経内科の植木彰教授らのグループは、アルツハイマー病患者の生活習慣の聞き取りを続けるうちに、患者の食事内容に偏りがあることに気づいた。痴呆のない家族に比べ、魚と緑黄色野菜の摂取量が少なかったのだ。
「痴呆が進行すると、食事量が極端に増えたり、味覚が変わることは知られている。しかし、発症前の食事については、これまで詳細には調べられていなかった」。研究グループの大塚美恵子講師は、こう語る。
48人の患者と、その家族77人を比較したところ、1000kcal当たりの換算で家族が平均59.3gの魚を食べていたのに対し、患者は39.0gしかなかった。
緑黄色野菜の摂取量も、家族は69.9gだったが、患者は45.9g。全体の食事内容でも、家族はおおむねバランスがとれていたのに対し、患者は偏食傾向が見られた。


さらに調べると、摂取している栄養素の打ち、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪の一種でバランスの悪さが目立った。
多価不飽和脂肪酸には
  • 肉に多く含まれる[n6系(リノール酸)]と
  • 魚に多い[n3系(αリノレン酸)]
がある。
厚生省がまとめた栄養指針『日本人の栄養所要量』では、[n6]と[n3]の比率は[n6]が4に対し、[n3]が1程度を目安としている
(n6:n3=4:1)
研究グループの調査では、患者は[n6]が[n3]の平均4.3倍と高く、逆に家族は同3.4倍と低い傾向が出た。
偏食がアルツハイマー病に結びつくのか、本格的な研究はこれからだが、この比率が高くなるほど細胞膜が弱くなり、多くの病気の引き金となると考えられている。
脳で起きる慢性の炎症がアルツハイマー病の引き金になっているとの説もある。
[n6・n3比]は炎症の抑制にも関係しており、痴呆に関する研究のすそ野は広い。
若いときから肉類が好きで、多いときには週に3回以上焼き肉や豚カツを食べていた患者に、魚を中心にしたメニューに切り替えさせ、[n3系]のドコサヘキサエン酸製剤も服用させた結果、簡便な脳機能テスト(MMSE)で初診時19点だったのが、最大で25点まで回復した。治療をしないと通常は2年で5〜6点は下がる



【民間療法】 ○ガラナ
ミネラル 「鉄」
食事療法 サバ
色彩療法 ピンク色
  • 2010年、広島医療センターの片山禎夫・認知機能疾患科医長とシャープは、アルツハイマー病患者にとって最も「元気が出る」証明の色はピンク色であるとの研究成果をまとめた。研究に使ったのは、シャープが開発した13色に変化する発光ダイオード照明装置。アルツハイマー病患者37人と患者家族37人を対象にテスト
【宝石療法】 [パイライト]



DHA
  • 魚を食べていた「ギンさん」はアミロイド斑が出来ていたにも関わらず、アルツハイマー病を発症しなかった。
    アルツハイマー病は老人斑が出来るとそれを処理しようと免疫細胞が働き始めるのだが、老人斑だけでなく正常な神経細胞も攻撃することで、脳の神経細胞が炎症を起こす。それをDHAが修復することが分かった。
    魚をを1日80g食べていた人は発症し、1日120g食べていた人は発症していない。発症しても1/5だった。
    必要量:
       マグロのトロ→(2切れ)
       タイの刺身→(5切れ)
       イワシ→2匹
       サンマ→1匹
    「脳血管性の痴呆症患者13人、アルツハイマー病の患者5人に、6ヶ月間脳の循環改善薬とDHAを経口投与。DHAは1日に、700mg〜1400mg。その結果、脳血管性痴呆の13人中10人は、生活意欲が高まったり、妄想が減少。アルツハイマー病の5人は意欲・対人関係・落ち着きがやや改善した。
    知的機能の簡易検査結果では、DHAを与えなかった患者が徐々に低下したのに対し、投与した患者は計算力や判断力に改善傾向があった。
    1人が脂肪の過剰摂取で腹痛を起こした以外に、副作用はなかった。宮永和夫群馬大医学部講師(神経精神科)、矢沢一良相模中央科学主任研究員」
    「脳の循環改善薬だけを 24人に6ヶ月飲んでもらった場合、症状が良くなったのは2人だけだった



適量ワインで予防?
  • 1日グラス3杯のワインでアルツハイマー病を予防する?フランスのボルドー大学の研究グループは、一定量のワインを毎日の飲み続けることが老人性痴呆症のアルツハイマー病の予防に効き目が在るとする疫学調査結果をまとめた。
    成果をまとめたのは同大学病院センターのジャンマルク・オルゴゴザ教授ら。65歳以上の高齢者焼く3800人を数年間、追跡調査した。その結果、ワインをグラスで3〜4杯飲んでいる人の場合、アルツハイマー病の発生率が、酒を全く飲まない人のわずか1/4にとどまっていることが分かった。



ビタミンE
  • 米国立老化研究所は、エーザイなどの協力を得て、全米でアルツハイマー症の大規模な予防実験を行う。相違に兆候をつかめばビタミンEなどによって発症を1年以上先延ばし出来ることが分かってきたため


ビタミンE・C
  • 米ジョンズホプキンス大学の研究チームは抗酸化効果のあるビタミンEとビタミンCを一緒に摂取し続けることでアルツハイマー病になりにくくなるという疫学調査の結果をまとめた。ユタ州に住む65歳以上の約4700人を対象に調査した




ホップに含まれるヒシュカ
ひしゅか(ヒシュカ)・・・アルツハイマー病の進行を抑制
  • 2011年、京都大学の垣塚彰教授らは、アルツハイマー病の進行を抑える効果ができる漢方成分を見つけた。
  • アルツハイマー病を発症するマウスに飲ませたところ、記憶力低下を防げた。
  • 見つけたのは植物のホップに含まれる「ヒシュカ」
  • アルツハイマー病は酵素によって作られた「アミロイドベータ」(タンパク質)が、脳内で凝集したり蓄積することで神経に悪影響を及ぼす。
  • ヒシュカにアミロイドベータを作る酵素「γセレクターゼ」の働きを抑える作用があることが分かった。
  • 実験でアルツハイマー病を発症するように改変したマウスに、生後6週目からヒシュカを0.2%を含む水を飲ませ続けた。生後9ヶ月の段階で、迷路を用いたテストで調べた。



カフェオイルキナ酸
  • カフェオイルキナ酸がアルツハイマー病の治療予防に効果があることを、磯田博子・筑波大学教授が動物実験で確認した。
    • ・神経細胞を保護する
      ・認知症を改善する


  • プールでマウスを泳がせる実験。
  • カフェオイルキナ酸を飲ませたマウスは7日後から認知症の改善が見られた。
    細胞にアミロイドベーターを加える実験でカフェオイルキナ酸を与えると脳細胞の生存率が高まった。
    研究チームは国際特許を申請している




睡眠のリズムも大切
食事以外の生活習慣との関係はどうか?・・・・

国立精神・神経センターの武蔵病院の朝田隆リハビリテーション部長は、アルツハイマー病患者の発症前のライフスタイルを調査し、比較的長い
昼寝を習慣にする人が多いことに着目した。
337人の患者と、260人の家族へのアンケート調査では、痴呆症状(物忘れ)に気づいた時期の5〜10年前に、30分以内の短い昼寝をする習慣があったのは、家族で58人いたのに対し、患者では19人。一方、1時間以上の長い昼寝の習慣があったのは家族で11人、患者では40人と、逆の相関関係が見られた。
朝田部長は「アルツハイマー病になりやすいとされるアポE4遺伝子を持つ人でも、発症時期が異なるなど個人差がある。その差がなぜ起きるのか考えるうえでライフスタイルは重要なカギとなる」と指摘する


歯周病で認知症が悪化
2013年、名古屋市立大大学院の道川誠教授らのチームが、
マウス実験で歯周病がアルツハイマー病を悪化させる
ことを明らかにした。 成果は日本歯周病学会で発表。



同大学院と国立長寿医療研究センター、愛知学院大学との共同研究、


研究チームは、
人工的にアルツハイマー病にさせたマウスを2グループに分けて、一方だけを歯周病菌に感染させた。


これらのマウスを箱に入れて三角錐の物体や球を2つ見せた後、、うち1つを置き換えて反応を調べると、歯周病の無いマウスは新しく置いた物体へ頻繁に近づくが、歯周病を併発したマウスは反応が変わらなかった。

実験後にマウスの脳を調べると、歯周病菌に感染して4ヶ月後に、記憶を司る海馬にアルツハイマー病の原因となるタンパク質が沈着し、歯周病のマウスの方が面積で2.5倍、重量で1.5倍に増加していた



アルツハイマー病は
老人性痴呆症の中で最も患者が多い
  • 高齢化社会の進展と共に今後も増え続けるとみられ、克服に向けた対策が急務になっている。治療の現状などを神戸大学大学院の前田潔教授に聞いた。


アルツハイマー病の治療薬には、どのようなものがあるのですか?


「1999年に開発されたアリセプトという薬があります。それまでは脳代謝改善薬が使われていましたが、当時の厚生省から効果が認められないとして保険承認を取り消されたため、現在、アルツハイマー病に使われている薬はアリセプトだけです」

アルツハイマー病の患者の脳では、情報の担い手となる様々な神経伝達物質を作る神経細胞が破壊されています。

神経伝達物質の中でもアセチルコリンという伝達物質を作る神経細胞の破壊が進んでいます。アリセプトはアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素の働きを妨げることで、脳内のアセチルコリンの濃度を高めて症状を改善する効果があるといわれています」


・アルツハイマー病を治すことが出来ますか?

「この薬を飲んでも神経細胞の破壊は進むので治すことは出来ません。ただ、9ヶ月〜1年程度。進行を遅らせることは出来ます。1日中、ボーッとしていた患者が薬を毎日1回飲むと、服用後3〜4週間でテレビを見るようになったり、以前の趣味に関心を示すようになったりしたという報告があります」

「打つ手がなかったときに比べると画期的なことです。進行を5年程度遅らせることが出来る薬が開発されれば、本人や家族にとってプラスになるでしょう」


・アルツハイマー病がかなり進行した患者にも効果はあるのですか?

「初期ないし、中程度の患者を対象にしていますが、最近では進行した患者にも効果があるという報告もあり、投与するようになってきました。

アルツハイマー病は初期の頃を健忘期と呼び、脳の中に老人斑が出来て神経細胞が減り、記憶障害や物忘れが起きます。この期間は2〜4年で、それを過ぎると記憶障害の他に、“自分の財布から誰かがお金を盗もうとしている”といった被害妄想や幻覚、興奮しやすいといった症状も表れます」

「100%とはいいませんが、アルツハイマー病の人ではこうした症状の出る人が多い。病気が中程度に進行した混乱期と呼ばれる時期にはアリセプトのほか、幻覚などの症状を抑えるためにチオリダジンやリスペリドンなどの抗精神病薬を併用します」


・開発中の薬にはどのようなものがありますか?
「臨床試験を進めている薬は、アリセプトと同様にアセチルコリンエステラーゼの働きを妨げる薬物が多い。


アリセプトが効かない一部の患者に開発中の薬を投与し効果を調べています。

アミノ酸の一種であるグルタミン酸が結合する受容体(NMDA)と呼ばれるタンパク質に作用する薬もあります。グルタミン酸は神経伝達物質の1つで、NMDAに結合すると神経細胞を興奮させて死滅させる働きがあります」

「開発中の薬はグルタミン酸が結合しないようNDMAにフタをします。神経細胞が死滅するのを抑えることが出来るのではないかと期待されています。患者の脳に蓄積する老人斑の主成分であるβ-アミロイドタンパク質を取り除く働きがあるタンパク質も開発され、米国で試験が進んでいます



運動療法
食事より効果がある

2012年、アルルハイマー病の記憶障害の改善には、食事療法よりも運動療法の方が効果が大きいことを京都大学の木下彩栄教授のグループが実験で明らかにした。

アルツハイマー病はタンパク質「アミロイドベータ」が脳内に蓄積して神経細胞に障害を与えることが一因とされる。マウスに高脂肪のエサを与えると記憶力が悪化し、アミロイドベータが多く蓄積するとの報告がある。

木下教授は“高脂肪食でも、運動をすればアルツハイマー病を防ぎやすく、進行も抑えやすい”と話している。
遺伝子操作でアルツハイマー病にしたマウスに薬5ヶ月間、脂肪分60%という高脂肪のエサを与え続け、後半約2ヵ月半は回し車で運動させた。実験では、マウスの記憶力を確かめるため、あらかじめ覚えさせておいた水槽の中のゴールへ泳いで到達できる時間を測った。
運動をしなかった高脂肪食マウスが約35秒かかったのに対し、高脂肪食で運動したマウスは約16秒だった。運動させずに脂肪分10%の不通のエサを食べたマウスは約25秒、運動と普通のエサを組み合わせたマウスは約17秒だった。
また運動をした高脂肪食マウスは、アミロイドベータが、運動しなかった高脂肪食マウスに比べて約50%減り、運動と普通のエサを組み合わせたマウスと同じだった。


アセチルコリンとアミロイドベータ
2017/02/08
東北大学の福永浩司教授らは、脳の神経細胞の間で情報を伝える物質の放出をうながす物質を見つけた。

アルツハイマー病では、脳の神経細胞のつなぎ目であるシナプスで情報伝達の役割を担うアセチルコリンが減少する。この結果、記憶が維持できなくなる。

研究チームは、
カルシウム濃度が高いとシナプスの伝達が活発になることに注目。

SAK3という化合物に、カルシウム濃度を高める働きがあることを見つけた。
マウスにSAK3を与えたところ、投与しない場合に比べてアセチルコリンの放出が大幅に増えることを確認。

以前に体験した危険を覚えて回避できるかを調べる実験で、SAK3を与えたアルツハイマー病のマウスは適切な行動を取ることが多かった。

発症前に2ヶ月間SAK3を与え続けたら、アルツハイマー病の原因タンパク質と考えられているアミロイドベータの蓄積を抑えていたことも確認した。


(培養細胞でアルツハイマー病の初期を再現)
東京理科大学の新井孝夫教授と渡辺伸央助教らは、アルツハイマー病の初期に起こるとされる変化を、細胞で再現することに成功した。

タウと呼ぶ神経の働きをジャマするタンパク質を神経細胞内に蓄積させた。之までアルツハイマー病の発症メカニズムなどを詳細に研究できる培養細胞のモデルはなかった。

東京都医学総合研究所との共同研究の成果。

体内で炎症など病的な状態になった時に細胞が作りだす一酸化窒素NOに着目。


神経の培養細胞をNOに1日〜2日さらした。
その結果、アルツハイマー病の初期患者の脳で視られるタウの集合体の形成といった特徴が観察された。


NOに4日間さらし続けると水に溶けなくなったタウが神経細胞の中に蓄積し始めた。

患者の神経細胞では蓄積したタウは繊維状になっている。

実験では沈着が始まっただけで繊維状になっていないものの、初期の段階の表現自体が初めてという。

アルツハイマー病とNOの関係は最近指摘され始めた。




早期発見できる
10分で診断

英ケンブリッジ大のロビンズ教授とサハキアン博士は、アルツハイマー病を早期発見できる新検査法を開発した。

コンピューターで患者に複数の異なる画像を連続して見せた後、特定の画像について画面のどの場所に出てきたかを指摘してもらう。

わずか10分間の検査時間で、98%の確率で診断できるという。この検査は場所や出来事などの記憶に関係した脳の領域の働きを調べる。

アルツハイマー病の患者はこの領域に最初に問題を生じるため、簡単な検査でも高い精度で診断できる



絵で診断
11時10分の状態を○の中に、時計の針で書いてください。

というテスト。


アルツハイマー病の患者は、正確に描くことができない。


APL1ベータ
2009年、大阪大学の大河内正康講師と武田雅俊教授らのチームが発見した

『APL1ベータ』と呼ぶペプチドを手掛かりにすることで、アルツハイマー病の早期診断が可能になると見られている。
研究チームは、アミロイドベータを作る際に働く2種類の酵素が、脳内にAPL1ベータも作り出していることを突き止めた。脳脊髄液中に含まれるAPL1ベータ量を調べたところ、アルツハイマー病患者や脳脊髄液の採取後にアルツハイマー病を発症した患者では、APL1ベータが増えていた。

量と発症とが密接に関係していることも判明。

健常者やアルツハイマー病でない認知症患者では数値に変化が無かった。



嗅覚検査で診断
2010年、鳥取大学のグループがニオイの検査でアルツハイマー病を見分ける手法を開発した。

症状が目立たないごく早期から嗅覚異常が現れることが知られており、これを応用した検査の実用化が急がれている。


鳥取大リサーチアシスタントの神保太樹さん(生体制御学)や浦上克哉教授らのグループが採用したのはヒノキやメントールなど12種類。

認知症の簡易テストで早期アルツハイマー病と診断された早期患者33人(平均年齢80歳)と年齢の近い非患者40人でニオイ検査を実施して比べた。早期患者に脳の画像診断などから病気の有無を確認できた。


原因物質を検査・・・・
ヒト毒性アミロイドβ特異的モノクロナール抗体

2012年、免疫生物研究所はアルツハイマー病の原因とされる物質の検査薬「ヒト毒性アミロイドβ特異的モノクロナール抗体」を発売。

アルツハイマー病はアミロイドβと呼ばれるタンパク質が結合し、分子構造が変わることで神経細胞を破壊すると言われている。

原因物質として42個のアミノ酸からかる「アミロイドβ42」がある。

開発した検査薬を脳細胞組織にたらすとアミロイドβ42の分子構造に反応する。今後、認可取得を目指す。



脳波で早期診断
2013年、東京工業大学発ベンチャーの脳機能研究所は脳波を使ってアルツハイマー病を早期に診断する手法を開発した。

既存の脳波測定装置に21個の電極がついた帽子型の装置を付け、約5分間、脳波を測定する。

筑波大学などと共同で約400人の脳波データを調べたところ、数年後に実際にアルツハイマー病を発症した人の86%を検出できた。


血液や脳脊髄液で検査
2011年、免疫生物研究所はアルツハイマー病の新しい検査キットを開発した、

「ヒト血管内皮由来のアミロイド前駆体タンパク質770測定キット」はアルツハイマー患者の脳内血管に現れる「APP770」を測定する。

これが特殊な酵素で切断されると、アルツハイマー病を引き起こすと考えられている別のタンパク質に変化するという。



前兆を血液で判断
2014年、国立長寿医療研究センターと島津製作所の田中耕一シニアフェローらのチームが11/11、日本学士院の専門誌に発表。

研究チームは65〜85歳の男女62人の脳の状態をPETで観察し、アミロイドベータの蓄積状況を確認、その後それぞれの血液を分析した。

質量分析装置を使い、従来は検出できなかったアミロイドベータに関連する微量のタンパク質を検出した、

これまでアミロイドベータの蓄積を調べるには高額な費用がかかるPETや、脊髄に針を刺して採取した髄液を分析するしかなかった。

田中氏は“分析に必要な血液は0.5cc程度、将来的には健康診断項目にしていきたい”と語る。判定精度は9割。


全自動で測定
2017/01/26

富士レビオは、自動測定に対応したアルツハイマー診断薬を欧州で発売した。

「アミロイドβ」というタンパク質を測る試薬で、自動測定に対応したのは世界初。

検査には脳や脊骨のすき間に存在する「脳脊髄液」を使用する。

これまでは複雑な手法で検査技師が検査するしかなかった。

脳脊髄液は腰椎から針で採取する。

アルツハイマー病の診断には、ほかに「タウ」というタンパク質などを検査する必要がある。


アルツハイマー病の西洋薬
アリセプト」海外38カ国で発売。
  • アリセプト錠3mg,同錠5mg,同細粒0.5%(エーザイ)

「ドネペジル」

「ガラタミン」
  • オーストリアの医薬品メーカー、サノケミア(ウィーン)が開発したアルツハイマー治療薬『ガラタミン』が急速に普及している。2001年夏にはFDA(米食品医薬品局)から販売・製造承認を取得。本格的に市販を開始。
    アルツハイマー病になると脳神経細胞間の情報伝達を担う物質のアセチルコリンという物質が減り、記憶力などに障害が出る。ガラタミンはアセチルコリンを分解してしまう酵素のアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害。さらに細胞のアセチルコリン分泌を促すニコチン受容体と呼ばれる部分の働きを活発化する作用もあり、症状の進行を遅らせる効果もある。すでに市販されているエーザイの『アリセプト』とノバルティスの『エクセロン』の2種類は、アセチルコリン分解を阻害する働きはあるが、ニコチン受容体の調節作用はないという。
    ガラタミンは<レミニール>という商品名発売、
    老人が術後に罹りやすい「譫妄」にも効果があることが分かっており、適応症を拡大している


レミニール(一般名:ガランタミン)
  • 2011年3月発売。神経細胞の伝達物資の1つ、アセチルコリンを壊す酵素の阻害剤として働く。アリセプトは記憶に関連する脳内物質「アセチルコリン」の分解を抑える。レミニールはこの作用に加え、アセチルコリンが結合する細胞受容体を活性化し、神経伝達機能を強める。


メマリー(一般名:メマンチン)
  • 2011年発売。アセチルコリンとは別の神経伝達物質であるグルタミン酸が神経細胞から過剰に出て、神経細胞が死滅するのを防ぐ。
    「NMDA受容体拮抗薬」と呼ばれる。神経伝達に関連する細胞のNMDA受容体に結合し、NMDA受容体からカルシウムが過剰に細胞に流入するのを防ぐ。
    アルツハイマー病が発症した場合は細胞内の「NMDA受容体」が活性化する。そうするとカルシウムイオンが細胞内へ過剰に流入し、その影響で神経細胞が傷つく。さらに、持続的な電気信号(シナプティックノイズ)が発生し、記憶を形成する神経伝達物質をかくすことがある。メマルーにはNMDA受容体の拮抗作用があり、カルシウムイオンの流入を抑えて神経細胞を保護する。また、アリセプトと同時に服用できる
  • (記憶力向上)
  • 2014年、東京農業大学の喜田聡教授らは「メマンチン」でマウスが空間を記憶する力が高まったとする実験結果をまとめた。


(アポモルフィン)・・・未承認薬
  • 2011年、国内では未承認のパーキンソン病治療薬「アポモルフィン」が、アルツハイマー病の現任とされる「アミロイドベータ」(タンパク質)の分解を促進し、記憶障害を改善させることを、九州大大学院の大八木保政准教授らのグループがマウス実験で明らかにした。
    研究では、遺伝性アルツハイマー病のマウスにアポモルフィンを1ヶ月に5回皮下注射。水槽を使った「水迷路」試験で、注射しなかったマウスに比べゴール位置の記憶力が明確に改善した。


抗ウイルス薬・・・アルツハイマー病の進行を遅らせる
  • 2012年、英マンチェスター大学のルース・アツハキ教授らは、ヘルペスウイルスの治療に使う抗ウイルス薬がアルツハイマー病の進行を遅らせる可能性を発見。
    HSV1(単純ヘルペスウイルス1型)がアルツハイマー病特有の「アミロイド斑」と「神経原繊維変化」をそれぞれ引き起こす「アミドロイドベータ」(Aβ)と「異常リン酸化タウ」(P-tau)と呼ぶ2つの関連タンパク質の蓄積が原因であることを立証。
  • アシクロビルと他の2種類の抗ウイルス薬でHSV1に感染した細胞を処理するとAβとP-tauの蓄積が減少し、HSV1自体の増殖も減少した。
    www.manchester.ac.uk.



アルツハイマー病を分類
2013年、アルツハイマー病患者にアミロイドβ
  • 神経細胞内に蓄積するタイプと、
  • 細胞外にたまるタイプ
があることを井上治久・京都大学准教授らの研究チームが見つけた。

遺伝性と原因不明の患者それぞれで見つかった。

アミロイドβによる細胞死を防ぐのに効果があるDHAは低濃度では細胞の生存率が高まったが高濃度では悪影響を及ぼした。


APP仮説
もともとアミロイドβを生み出すのは脳内の「APP」という物質。

APPはアミロイドβと脳神経に悪影響を与えない、タンパク質が一体化したもので、このタンパク質がアミロイドβの動きを封じる。

ところが、βセクレターゼとγセクレターゼがはさみのように、このタンパク質との結合部(2カ所)を切り取り、アミロイドβができあがる。

この仮説から

(1)βセクレターゼを対象に米メルクが「BACE阻害薬」を開発。
8割の健常者で、髄液中のアミロイドβが減少した。


(2)γセクレターゼを対象に、東大発ベンチャー「ペプチドリーム」がアプローチしている。


APL1βの割合・・・薬効を簡易判定
2010年、大阪大学の大河内正康講師らは、アルツハイマー病の治療薬候補の効果を、リアルタイムで定量的に調べる簡便な手法を開発した。

アミロイドβが脳内に蓄積すると神経細胞が死滅し、物忘れや思考力低下などを招く。

研究チームは
アミロイドベータを作る際に働く酵素が別のペプチド「APL1β」も作ることに注目。

脳内に蓄積しないこの物質の脳脊髄液中に占める割合の変化と病気との進行が一致した。

ヒト脳神経細胞の培養実験では、アルツハイマー病を招くタイプのアミロイドβが作られる割合が高いと、それに比例してAPL1βの割合も高まった。

滋賀医科大学の西村正樹准教授と協力し、カニクイザルに治療薬候補を投与すると、脳脊髄液中のAPL1βの割合が減った。
新たに作られるアミロイドβの割合が下がったと考えられる


ワクチン
イネでワクチン

アルツハイマー病の予防のために「食べるワクチン」が、農業・食品産業技術総合研究機構の東北農業研究センター(盛岡市)で開発。
遺伝子技術を使い、イネに原因物質であるタンパク質「アミロイドベータ」を組み込んである。

精米して食べると体内にアミロイドベーターに対する抗体ができる。

目指すのは、人間の体が持つ免疫反応をそのまま使い、抗体が体内のアミロイドベーターを次々に破壊して、病の発症を防ぐ仕組みだ。
研究に参加するのは東京大学の石浦章一教授と東北農業研究センターの共同チーム。
すでに遺伝子組み換え技術でピーマンをマウスに食べさせる実験で、記憶障害や異常行動を抑える結果を出している


(飲むタイプ)

国立療養所中部病院長寿医療研究センター(愛知県大府市)の原英夫研究員らのグループが2003年6/16、副作用の少ないワクチン(飲むタイプ)を開発したと発表。
マウスを使った実験では副作用が無く、、半年に1回の投与で効果が持続する





関連情報 痴呆症」「老人性痴呆症 アミロイドβ
アポトーシス」「足なえ病」「狂牛病」「血液脳関門」「介護」「記憶力」「ボケ」「更年期障害」「SOD」「トリプレットリピート病」「アルミニウム」「活性酸素


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