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| 関連情報 |
「痴呆症」「老人性痴呆症」「アポトーシス」「足なえ病」「狂牛病」「血液脳関門」「介護」「記憶力」「ボケ」「診療ガイドライン」「更年期障害」「SOD」「トリプレットリピート病」「アルミニウム」「活性酸素」「霊芝」「くすり情報」 |
| 原因物質 | タウたんぱく質 | アミロイドβ |
| できかた | 神経細胞の微小管の一部が壊れ、リン酸がくっついてたまる | 神経細胞の中で酵素によって切断、外側に出てたまる。 |
| 形状 | 糸くず状 | 老人斑 |
| 脳の中で溜まる部位 | 主に、嗅内野や大脳皮質。 | 大脳皮質が中心にたまる。 |
(タウタンパク質)
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(アミロイドβ)
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(培養細胞でアルツハイマー病の初期を再現)
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| (AD) |
アルツハイマー病 (Alzheimer's basket cells)=1907年、ドイツの精神科医、A.アルツハイマー博士が初めて報告した病気。 脳内で特殊なタンパク質異常が起こり、脳内のニューロンが消失する痴呆症。 発症する過程
糖尿病の人は・・・アルツハイマーになりやすい。予備軍でも気をつけよう アルツハイマー病患者の脳ではタウタンパク質が繊維化して集まり、神経細胞死を招いている。タウタンパク質はすばやく折りたたまれるために、これまでその立体構造の観察が難しかった。 2009年ドイツのマックスプランク研究所が立体構造の観察に成功した。 |
| 権利章典 | アルツハイマー病の権利章典 「子どもではなく大人として扱われる。表現をまじめに受け止めてもらえる・・・・。 米国の老人施設でうたわれている「アルツハイマー病患者の権利」が「癒しの環境研究会」(代表世話人、高柳和江・日本医科大学助教授)で紹介された。 ヘリオス会病院(埼玉県川里村)の森田仁士・院長が今年1月、カリフォルニア州ヘメットにあるクリスチャン・ヘリテージ・ガーデンズを訪問した。老人中心の介護をめざす「エデン運動」に参加する約150の施設の1つで、パンフレットに「アルツハイマー病の権利章典」と「アルツハイマー病患者からのお願い」が記載されていた。 「権利」は12条あり、ほかに、 ▽診断名を知らされる ▽毎日を有意義な活動で楽しむ ▽定期的に屋外に出られる ▽よく訓練された人に世話される・・・・など。 また、 「お願い」は、病んでいるのは本意ではないことを強く訴え、 ▽私のことを我慢してください ▽話しかけてください ▽尊敬をもって扱ってください ・・・・など10項目を挙げている |
| 症状 |
(1)物忘れする:加齢による痴呆は、この段階で止まる。 (2)自分のことが出来ない。 (3)徘徊する。 (4)介護が必要な段階。 |
| 診断 | 2011年、米アルツハイマー病協会とNIH(米国国立衛生研究所)は、診断基準を27年ぶりに改定。従来はすでに認知機能低下の症状が出ているひとだけをアルツハイマー病と診断していた。 新基準では症状が軽いMCI(軽度認知症障害)や全く発症していない人も、一定の条件を満たせば加えることになった。 なぜなら、健康な人の4人に1人にはアミロイドβ見つかった。アミロイドベータが海馬に溜まると症状が無くとも、萎縮の程度が大きいことが分かってきた。 アルツハイマー病になる人は、健康な状態のときから、すでに脳の中で病気の進行が始まっている可能性が出てきた。 症状が出ている段階で、アミロイドβを除去しても神経細胞の死滅を止められない。 |
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| 60万人 | アルツハイマー病は老人性痴呆症の中で最も患者が多い。 高齢化社会の進展と共に今後も増え続けるとみられ、克服に向けた対策が急務になっている。治療の現状などを神戸大学大学院の前田潔教授に聞いた。 ●アルツハイマー病の治療薬には、どのようなものがあるのですか? 「1999年に開発されたアリセプトという薬があります。それまでは脳代謝改善薬が使われていましたが、当時の厚生省から効果が認められないとして保険承認を取り消されたため、現在、アルツハイマー病に使われている薬はアリセプトだけです」 「アルツハイマー病の患者の脳では、情報の担い手となる様々な神経伝達物質を作る神経細胞が破壊されています。神経伝達物質の中でもアセチルコリンという伝達物質を作る神経細胞の破壊が進んでいます。アリセプトはアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素の働きを妨げることで、脳内のアセチルコリンの濃度を高めて症状を改善する効果があるといわれています」 ●アルツハイマー病を治すことが出来ますか? 「この薬を飲んでも神経細胞の破壊は進むので治すことは出来ません。ただ、9ヶ月〜1年程度。進行を遅らせることは出来ます。1日中、ボーッとしていた患者が薬を毎日1回飲むと、服用後3〜4週間でテレビを見るようになったり、以前の趣味に関心を示すようになったりしたという報告があります」 「打つ手がなかったときに比べると画期的なことです。進行を5年程度遅らせることが出来る薬が開発されれば、本人や家族にとってプラスになるでしょう」 ●アルツハイマー病がかなり進行した患者にも効果はあるのですか? 「初期ないし、中程度の患者を対象にしていますが、最近では進行した患者にも効果があるという報告もあり、投与するようになってきました。アルツハイマー病は初期の頃を健忘期と呼び、脳の中に老人斑が出来て神経細胞が減り、記憶障害や物忘れが起きます。この期間は2〜4年で、それを過ぎると記憶障害の他に、“自分の財布から誰かがお金を盗もうとしている”といった被害妄想や幻覚、興奮しやすいといった症状も表れます」 「100%とはいいませんが、アルツハイマー病の人ではこうした症状の出る人が多い。病気が中程度に進行した混乱期と呼ばれる時期にはアリセプトのほか、幻覚などの症状を抑えるためにチオリダジンやリスペリドンなどの抗精神病薬を併用します」 ●開発中の薬にはどのようなものがありますか? 「臨床試験を進めている薬は、アリセプトと同様にアセチルコリンエステラーゼの働きを妨げる薬物が多い。アリセプトが効かない一部の患者に開発中の薬を投与し効果を調べています。アミノ酸の一種であるグルタミン酸が結合する受容体(NMDA)と呼ばれるタンパク質に作用する薬もあります。グルタミン酸は神経伝達物質の1つで、NMDAに結合すると神経細胞を興奮させて死滅させる働きがあります」 「開発中の薬はグルタミン酸が結合しないようNDMAにフタをします。神経細胞が死滅するのを抑えることが出来るのではないかと期待されています。患者の脳に蓄積する老人斑の主成分であるβ-アミロイドタンパク質を取り除く働きがあるタンパク質も開発され、米国で試験が進んでいます。 |
| チンパンジー | (サルはアルツハイマーにならない) チンパンジーはアルツハイマー病にかからないとされている。 チンパンジーの染色体数は、ヒトより2本多い48本。 遺伝子配列の違いはわずかに1.23%。 アルツハイマー病の発症過程では、2つの現象が見つかっている。
高齢のサルやチンパンジーは記憶の能力が落ち、脳機能の低下することはハッキリしている。大石高生・京都大学霊長類研究所准教授は“高齢サルの脳も人と同様に、シワが増え脳室(空洞部)が拡大するなどの変化が起きている” しかし、サルやチンパンジーで、アルツハイマー病のように神経細胞の30〜70%が死滅し、脳全体が萎縮するような現象は見つかっていない。 |
| 女性に 多い |
物を置き忘れる。 顔を見ても名前がなかなか思い出せない。 50歳を過ぎるとこんなことがたびたび起きる。こんな「ど忘れ」ではなく、脳そのものが萎縮して発病するのがアルツハイマー病だ。 原因は、脳で記憶を担当する海馬と、情報の整理や論理的な思考を担当する大脳新皮質の神経細胞の死である。この結果、記憶力の低下や方向感覚の喪失、言葉やコミュニケーション能力の低下などの症状が現れる。海馬という重要な場所で神経細胞が減っていけば、新しいことを記憶できなくなり、日常生活に支障を来す。 アルツハイマー病は65歳以上で急激に発症しやすくなる。米国のアルツハイマー病患者数は約400万人。65歳の全人口に対する患者の比率は4〜6%、75歳で15〜20%、85歳で30〜40%になる。 わが国の痴呆症患者130万人のうち、少なくとも30万人はアルツハイマー病だ。2010年には、80万人を超えると予測されている。 そしてこの病気の患者数は、女性が男性の約2倍と多い。 米デューク大のローズ氏は1992年、19番染色体上にあるアポリポタンンパク質(アポE)を作る遺伝子が、アルツハイマー病の危険因子であることを発見した。 アポE遺伝子には、塩基配列が異なる
アポE4を2個持っている男性は、1個持っているか1個も持たない男性に比べ、発症率が極めて高い。女性でアポEを1個でも持っていると、発症率は男性の2個の場合と同じ程度に高まる。アポE4は、男性より女性に危険度の高い因子である。 カナダのマクギル大のシャーウイン氏は70年代、卵巣を摘出した女性に記憶障害が多発することを報告した。80年代には米マウントシナイ医科大のフィレット氏が、人の認知能力に対する女性ホルモン、エストロゲンの効用を初めて報告した。つまりアルツハイマー病の女性患者に6週間エストロゲンを投与すると、7人中3人で注意力や方向感覚、気分に著しい向上が見られた。→「イソフラボン」 南カリフォルニア大のヘンダーソンは90年代初め、エストロゲンにアルツハイマー病の予防効果があることを疫学的に証明した。 なぜエストロゲンが女性に効くのか、また、男性患者への投与では良い結果が得られていないのは何故か? 40歳代からのアルツハイマー 「札幌医科大学の研究によれば、アルツハイマーの早期発症者の特徴に
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| 診断 |
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| 若年性アルツハイマー病 |
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| アルツハイマーと生活習慣 | ||
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| タンパク質 | タンパク質異常 英オックスフォード大の研究グループは、アルツハイマー病やクロイツフェルト・ヤコブ病で起こる脳内のタンパク質の構造異常と似たような変化が、ミオグロビンと呼ばれる筋肉にあるタンパク質でも見られることを突き止めた。 アルツハイマー病などと同様に繊維状になった。 構造変化は多くのタンパク質で発生する可能性があるが、生物は進化の過程で構造変化を抑制する方法を編み出したと考えられている。 アルツハイマー病などでは、正常なタンパク質のメカニズムが何らかの要因で、働かなくなったため、構造に異常が起きたと推測できるという。 ●発症タンパク質 「米ブラウン大学の研究グループは、痴呆症の一種であるアルツハイマー病の発病に関係していると見られるタンパク質を発見した。このタンパク質は『アグリン』と呼ばれ、脳や全身の神経細胞に広く分布し、神経細胞の成長を促進させる働きがある。 研究グループはアルツハイマー病の患者の脳には、形が異なる「異常アグリン」が多いことを突き止めた。この異常アグリンが脳細胞に悪影響を及ぼす物質の蓄積を促進し、神経細胞が死滅すると見られる。アグリンの形が変わるメカニズムが解明されれば、効果的な治療法の開発につながる」 ●グルタミン塊 垣塚彰・京都大生命科学研究科教授が、ある種の神経難病は、遺伝子の変異によってグルタミンの塊が神経にたまり、発病することを解明。アルツハイマー病やパーキンソン病も、物質や脳の部位こそ違うが、「タンパク質の蓄積」という同じ原因とする説を1998年に発表。世界中の注目を浴びた。 神経難病は多くは進行性で神経細胞が徐々に死んでゆく。そこで、これらから「異常な物質が溜まる」仮説を組み立て、遺伝子や細胞を調べる分子生物学的手法で確かめようと考えた。 |
| GRIP1 | (記憶情報伝達を指示する物質) 「記憶や感情などの情報伝達にかかわる物質を、脳の神経細胞内のどこへ届けるかを決めている司令塔になるタンパク質を、東京大学の広川信隆教授らが発見した。このタンパク質がうまく働かないとアルツハイマー病などの神経変性疾患や老化に伴う記憶障害を起こすとみられ、治療法の開発に結びつく成果だとしている。 神経細胞は軸索という細長い手を持ち、そこから他の神経細胞の枝状の突起部分に情報を伝える。情報の受け渡しに必要な物質(受容体)を突起部分に向かわせる指令タンパク質はこれまで不明だったが、広川教授らは『GRIP1』というタンパク質がその指令を出していることを突き止めた |
| ミクログロリア | 脳内で免疫機能を担う細胞が、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質を取り除く働きをすることを、東京都精神医学総合研究所の秋山治彦部門長らが突き止め、ネイチャーメディシンに2004年2/2発表した。 秋山部門長は「この細胞を活性化して脳に蓄積したタンパク質を消すことが出来れば、アルツハイマー病の治療が可能になる」と話す。アルツハイマー病患者は病状の進行に伴い、大脳にβアミロイドというタンパク質が蓄積する。秋山部門長らは、死後に解剖した患者の脳でβアミロイドがあるはずの部位から見つからない例を発見。その部位では脳で免疫機能などを担うミクログロリアという細胞の働きが活性化していることを確かめた |
| ギャバ | 2008年、理化学研究所のチームが、[老化]や[アルツハイマー病]に伴う記憶障害では、アミノ酸の一種である『ギャバ』が過剰に働いて、神経活動を抑制していることを突き止めた。 |
| γ-セレクターゼ | アルツハイマー病の原因物質の1つと考えられているアミロイドβと呼ぶ異常タンパク質は、脳に蓄積して神経細胞に障害をもたらす。そのアミロイドβと呼ばれるタンパク質を作り出す酵素「γ-セレクターゼ」がどのような働きをしているかを岩坪威・東大教授が解明した。 アミロイドβペプチドの端っこのある部分をハサミのように切り離すことで異常タンパク質がであるアミロイドβができあがることを突き止めた。 アミロイドβは症状がでる数十年前から脳に蓄積していると見られている。 |
| CD40 | 『CD40』『CD40L』 埼玉医科大学と南フロリダ大学のチームは、脳にアミロイドベータが溜まったマウスに、ヒトの臍帯血細胞を投与した。脳での免疫反応に変化が起こり、溜まったアミロイドベータが除去され蓄積量が7割減少した。 臍帯血のどの成分が寄与してるかは不明。 脳内での炎症反応を引き起こす2種類の物質『CD40』『CD40L』の結合を抑えていることが分かった。炎症反応が抑えられ、神経細胞の周囲にあるグリア細胞がアミロイドベータを包み込んで除去していた。 この現象は特に[海馬]や[大脳皮質]で認められた。 CD40とCD40Lの相互作用は本来、体が免疫応答を作動するうえで大切な刺激を伝達する役割を担っている。これまでは、2つの相互作用によってアルツハイマー病が発生すると見られていた。 マウス実験の結果、この相互作用の抑制に臍帯血細胞が有望なことがわかり、研究チームの森隆・埼玉医大准教授は臨床応用について「全身の免疫機構に与える影響や副作用を慎重に評価しなければならないが、有用性は大きいのではないか」と話している。 |
| 予防 | 女性ホルモン服用の女性発症減る 「痴呆症などを起こすアルツハイマー病に罹る率が、女性ホルモンのエストロゲンを服用している女性は低くなるらしいことが、米コロンビア大の研究グループの調査で分かった。エストロゲンは更年期障害などの治療で使われる。脳細胞を強化して発症を遅らせるのではないか、とグループはみている。ニューヨークに住む女性1024人(平均年齢74歳)を対象に、5年にわたり調査した。」→「イソフラボン」 |
| 酸性雨 | 酸性雨が多いところにアルツハイマー病の患者が多い(ノルウェー) 酸性雨で地中からアルミニウムが溶けだし、アルミニウムイオンとなってトランスフェリン(Tf)と結合すると、脳血液関門を通過出来る。 |
| 分解酵素 ネプリライシン |
原因物質を分解する酵素 理化学研究所の西道隆臣チームリーダーらのチームは、脳の神経細胞に蓄積してアルツハイマー病を引き起こすとされるタンパク質を分解する酵素を発見した。この酵素が減るとタンパク質の蓄積が増えるのをマウスの実験で確認した。酵素の働きが発症を左右する可能性が高いと見ている。 西道氏らが、見つけた酵素は「ネプリライシン」。この酵素の合成能力が弱いノックアウトマウスを作り調べた。このマウスは同病を引き起こすとされるタンパク質「ベータアミロイド」を分解する機能が低下し、アミロイドの量が正常なマウスの2倍近くに増えた。 これを受けて、カナダのグループは、アルツハイマー病患者では脳の海馬と呼ばれるアミロイド蓄積が起こりやすい部分でネプリライシンの量が低下しているとの研究結果を報告した。理研の実験によると、海馬に多くアミロイドが溜まりやすいのはノックアウトマウスでも同じだった。 アルツハイマー病は老化で起こる脳の変化が原因。脳のベータアミロイドが蓄積し、神経細胞にシミのような「老人斑」が出来る。患者の9割以上を占める「孤発性」はアミロイド分解機能が低下し徐々に蓄積し発症すると考えられている。「家族性」はアミロイドの量が増えて脳内に溜まるという。」 |
| 修復酵素 Pin1 |
脳神経障害の修復酵素 「米ハーバード大学の研究グループは、脳神経の機能を正常に保ち、障害があれば修復する作用を持った酵素を発見した。アルツハイマー病など痴呆症の治療に幅広く利用できる可能性があるという。研究グループはこの酵素の臨床応用を目指して研究を加速する。 アルツハイマー病など痴呆症の患者の脳では、神経線維を束ねる『タウ』と呼ぶ特殊なタンパク質の形が変わり、神経細胞が情報をやりとり出来なくなって記憶障害などが起きるとされる。従来の痴呆症の治療薬はこのタンパク質に異常が起きないよう予防的に働くものしかなかったが、今回発見した酵素には、異常なタウを正常化させる画期的な働きがあるという。 発見したのは神経細胞が分泌する酵素で。『Pin1』と呼ぶ。研究グループは、アルツハイマー病の患者の脳から取り出した異常タウに[Pin1]の溶液を加えると、約10分以内に正常タウに変化することを試験管内で確認。さらにアルツハイマー病の患者の脳では、[Pin1]の量が極端に少ないことを確かめた」 |
| 遺伝子 | 2010年、新潟大学の桑野良三教授らのグループは、「アポリポプロテインE-4」という遺伝子があると、アルツハイマー病に成りやすいことを日本人データで確認した。 日本人のアルツハイマー病とアルツハイマー病になる前の状態と診断がついた人と全く正常な人、合計200人の遺伝子を調べた。同じアポリポプロテインEでも、少しづつ個人差が見られ、タンパク質を構成しているアミノ酸の一部の違いから[2型][3型][4型]と呼ぶ。遺伝子は父の精子と母の卵子から1つずつ受け継ぐが、アルツハイマー病と診断された患者の遺伝子では、「2型」と「4型」、「3型」と「4型」、「4型」と「4型」が目立った。 また、2個とも「4型」の人は発症年齢が5歳ほど若いことも分かった。 |
| APP | 原因遺伝子 2011年、名古屋大学大学院の松本邦宏教授らは、アルツハイマー病の発症に関わる遺伝子の移動メカニズムを線虫の実験で解明し、ジャーナル・オボ・ニューロサイエンスに発表。 原因遺伝子は「APP」と呼ばれ、神経細胞内にある。細胞中心部と末端の間を行き来し、異常が起きて末端に蓄積されると脳にシミができ、アルツハイマー病を起こすと考えられる。 松本教授らは、緑色蛍光タンパク質を使い、線虫の神経細胞内のAPPの移動を観察。末端部分でダイニンというタンパク質がAPPを載せ、中心部に運び出していることを突き止めた。 中心部から末端への移動の際は、キネシン1というタンパク質が「モーター」の役割を果たすことはすでに知られていた。 |
| 酒に弱い | アルコール分解酵素が関連 日本医科大学の国立長寿医療研究センターのグループは2003年1/29、お酒に弱い人がアルツハイマー病に罹りやすい原因を解明した。アルコールの分解過程で働く酵素が脳に溜まる有害物質の解毒にも関わっており、この酵素の働きが弱いと神経細胞が死滅しやすくなると言う。 日本医大・老人病研究所の太田成男所長と大沢郁郎助手らが注目したのは、体内でアルコール分解にかかわる『アルデヒド脱水素酵素2』。この酵素の働きが弱いとアルツハイマー病になる危険性が高まるという疫学調査をもとに、酵素と細胞死の関係を調べた。 約2400人を対象に酵素の遺伝子タイプを分析。酵素の働きが弱い人では、アルツハイマー病患者の脳に溜まる『4ヒドロキシノネナール』という有毒物質のもとになる過酸化物質が多かった。 酵素が普通に働いている培養細胞にこの有毒物質を加えても大きな影響は無かったが、酵素の働きが弱い人では、次々と細胞が死んだ。酵素が有害物質も持つことを示す成果という。 太田所長らは細胞死をビタミンEで抑制できることも確認。 アルツハイマー病を予防・治療する手がかりを得た。 この酵素は体の様々な細胞で働く。 成果は国際神経化学誌2月号に掲載 |
| 糖尿病 | 糖尿病とアルツハイマー病 2010年、糖尿病とアルツハイマー病はお互いに影響されあって発症を早めたり、症状を悪化させることが、大阪大学のチームがマウス実験で突き止めた。 2つの病気を発症したモデルマウスはアルツハイマー病マウスより脳血管に炎症が起きやすかった。 成果は米アカデミー紀要(電子版)に掲載 大阪大学の森下竜一教授、里直行准教授、武田朱公医師らは糖尿病とアルツハイマー病の発症マウスを作製した。アミロイドβの量はアルツハイマー病マウスと同じだったが、アミロイドβの脳血管への沈着が強く起きた。 糖尿病で増えるタンパク質(RAGE)も、アルツハイマー病マウスの約2倍、脳血管にたまり炎症も見られた。 糖尿病になるとアルツハイマー病を発症する危険性が2倍以上になることは、国内外の疫学研究から知られていた。 |
| アミロイドβ |
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| 刺激 | 独ミュンスター大学付属病院の研究者らは、脳や体への刺激がアルツハイマー病の進行を抑える仕組みを解明した。 実験は、中にトンネルやはしごを付けたオリと付けていないオリを用意。マウスはトンネルなどで遊ぶことで、脳や体に刺激を受ける事になる。 5ヵ月後に脳を調べたところ、刺激のあるオリのマウスの方がアルツハイマー病の原因とされるベーターアミロイドと呼ばれるタンパク質が少なかった。また、炎症を抑制する遺伝子や、不要なタンパク質を分解する遺伝子の働きは強くなっていた。 |
| 人工的に再現 | 2010年、東京都精神医学総合研究所はアルツハイマー病やパーキンソン病で神経細胞内に異常なタンパク質がたまる過程を、ヒトの培養細胞を使い人工的に再現することに成功した。 患者の脳の神経細胞と同じ状態を作り出せる。 長谷川成人チームリーダーと野中隆主任研究員らの成果。 アルツハイマー病ではタウタンパク質が、パーキンソン病では別のタンパク質αシヌクレインがそれぞれ蓄積し神経細胞を死滅させる。この現象を再現した。 |
| 進行を | 早める物質 2011年、理化学研究所などのチームは、アルツハイマー病の進行を早める原因物質を特定した。脳の組織に蓄積するペプチドの一種で、このペプチドが多いと発症年齢が早まることを確かめた。 成果は7/4のネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に掲載。 脳細胞が死んで脳が萎縮するアルツハイマー病は、アミロイドベータ(Aβ)というペプチドが脳の蓄積することが発症原因の1つとされる。 Aβは長さが異なる複数の種類があり、これまでは主に「Aβ40」と「Aβ42」が研究されてきた。 研究チームはアルツハイマー病患者の脳を詳しく調べたところ、よりアミノ酸の数が多い、「Aβ43」というペプチドも脳に蓄積していることに注目。Aβ43が過剰にできるマウスを遺伝子組み換えで作ると、アルツハイマー病の症状が急激に進むことを確かめた。 Aβ43は脳にたまる蓄積物の「核」になり、他のAβ40やAβ42を蓄積させやすくなることを解明。 理研と同志社大学、滋賀医科大学などとの共同成果。 |
| プロスタグランジン合成酵素 | ||
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| 検査 |
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| 西洋薬 | 「アリセプト」海外38カ国で発売。 「ドネペジル」 「ガラタミン」 「オーストリアの医薬品メーカー、サノケミア(ウィーン)が開発したアルツハイマー治療薬『ガラタミン』が急速に普及している。2001年夏にはFDA(米食品医薬品局)から販売・製造承認を取得。本格的に市販を開始。 アルツハイマー病になると脳神経細胞間の情報伝達を担う物質のアセチルコリンという物質が減り、記憶力などに障害が出る。ガラタミンはアセチルコリンを分解してしまう酵素のアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害。さらに細胞のアセチルコリン分泌を促すニコチン受容体と呼ばれる部分の働きを活発化する作用もあり、症状の進行を遅らせる効果もある。すでに市販されているエーザイの『アリセプト』とノバルティスの『エクセロン』の2種類は、アセチルコリン分解を阻害する働きはあるが、ニコチン受容体の調節作用はないという。 ガラタミンは<レミニール>という商品名発売、 老人が術後に罹りやすい「譫妄」にも効果があることが分かっており、適応症を拡大している ■アリセプト錠3mg,同錠5mg,同細粒0.5%(エーザイ) レミニール(一般名:ガランタミン) 2011年3月発売。神経細胞の伝達物資の1つ、アセチルコリンを壊す酵素の阻害剤として働く。アリセプトは記憶に関連する脳内物質「アセチルコリン」の分解を抑える。レミニールはこの作用に加え、アセチルコリンが結合する細胞受容体を活性化し、神経伝達機能を強める。 メマリー(一般名:メマンチン) 2011年発売。アセチルコリンとは別の神経伝達物質であるグルタミン酸が神経細胞から過剰に出て、神経細胞が死滅するのを防ぐ。 「NMDA受容体拮抗薬」と呼ばれる。神経伝達に関連する細胞のNMDA受容体に結合し、NMDA受容体からカルシウムが過剰に細胞に流入するのを防ぐ。 アルツハイマー病が発症した場合は細胞内の「NMDA受容体」が活性化する。そうするとカルシウムイオンが細胞内へ過剰に流入し、その影響で神経細胞が傷つく。さらに、持続的な電気信号(シナプティックノイズ)が発生し、記憶を形成する神経伝達物質をかくすことがある。メマルーにはNMDA受容体の拮抗作用があり、カルシウムイオンの流入を抑えて神経細胞を保護する。また、アリセプトと同時に服用できる。 |
| 未承認薬 | (アポモルフィン) 2011年、国内では未承認のパーキンソン病治療薬「アポモルフィン」が、アルツハイマー病の現任とされる「アミロイドベータ」(タンパク質)の分解を促進し、記憶障害を改善させることを、九州大大学院の大八木保政准教授らのグループがマウス実験で明らかにした。 研究では、遺伝性アルツハイマー病のマウスにアポモルフィンを1ヶ月に5回皮下注射。水槽を使った「水迷路」試験で、注射しなかったマウスに比べゴール位置の記憶力が明確に改善した。 |
| 薬効 | を簡易判定 2010年、大阪大学の大河内正康講師らは、アルツハイマー病の治療薬候補の効果を、リアルタイムで定量的に調べる簡便な手法を開発した。 アミロイドβが脳内に蓄積すると神経細胞が死滅し、物忘れや思考力低下などを招く。研究チームはアミロイドベータを作る際に働く酵素が別のペプチド「APL1β」も作ることに注目。脳内に蓄積しないこの物質の脳脊髄液中に占める割合の変化と病気との進行が一致した。 ヒト脳神経細胞の培養実験では、アルツハイマー病を招くタイプのアミロイドβが作られる割合が高いと、それに比例してAPL1βの割合も高まった。 滋賀医科大学の西村正樹准教授と協力し、カニクイザルに治療薬候補を投与すると、脳脊髄液中のAPL1βの割合が減った。 新たに作られるアミロイドβの割合が下がったと考えられる。 |
| ワクチン | イネでワクチン 「アルツハイマー病の予防のために「食べるワクチン」が、農業・食品産業技術総合研究機構の東北農業研究センター(盛岡市)で開発。 遺伝子技術を使い、イネに原因物質であるタンパク質「アミロイドベータ」を組み込んである。精米して食べると体内にアミロイドベーターに対する抗体ができる。目指すのは、人間の体が持つ免疫反応をそのまま使い、抗体が体内のアミロイドベーターを次々に破壊して、病の発症を防ぐ仕組みだ。 研究に参加するのは東京大学の石浦章一教授と東北農業研究センターの共同チーム。 すでに遺伝子組み換え技術でピーマンをマウスに食べさせる実験で、記憶障害や異常行動を抑える結果を出している 国立療養所中部病院長寿医療研究センター(愛知県大府市)の原英夫研究員らのグループが2003年6/16、副作用の少ないワクチン(飲むタイプ)を開発したと発表。 マウスを使った実験では副作用が無く、、半年に1回の投与で効果が持続する |
| カフェオイルキナ酸 | カフェオイルキナ酸 「カフェオイルキナ酸がアルツハイマー病の治療予防に効果があることを、磯田博子・筑波大学教授が動物実験で確認した。
細胞にアミロイドベーターを加える実験でカフェオイルキナ酸を与えると脳細胞の生存率が高まった。 研究チームは国際特許を申請している |
| 感光色素 | 2009年、林原生物化学研究所は、CDの記録材料などに使う色素材料にアルツハイマー病の症状を改善する効果があることを発見したと発表。 遺伝子操作でアルツハイマー病を発症するマウスを使ってテストした。 効果を確認したのは『NK-4』という緑色の感光色素。試験管内の実験では、アルツハイマー病の既存薬と同様に、神経伝達物質のアセチルコリンを分解する酵素の活動を抑制することを確認。病状の進行を緩和させる効果があるとみられる。 また、神経細胞を増殖させる働きもあった。 アルツハイマー病を発症したマウスの腹腔に微量の感光色素を投与して、症状改善効果があるかどうか調べた。一部に足場があるプールに何度も入れて、足場にたどり着くまでの時間を測定した。 感光色素を与えたマウスは与えなかったマウスに比べて1/3の時間で足場に到達できた。かかった時間は正常なマウスと同程度だった。 |
| ピンク色 | 2010年、広島医療センターの片山禎夫・認知機能疾患科医長とシャープは、アルツハイマー病患者にとって最も「元気が出る」証明の色はピンク色であるとの研究成果をまとめた。研究に使ったのは、シャープが開発した13色に変化する発光ダイオード照明装置。アルツハイマー病患者37人と患者家族37人を対象にテスト。 |
| 電気療法 | 重症うつ病に使う電気療法 2011年、電気刺激療法がアルツハイマー病にも有効であることを、加藤伸郎金沢医大教授と国立病院機構宇多野病院の山本兼司医師らのチームがマウス実験で確認した。 成果は8/3のジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに掲載 研究チームは、細胞の内外を出入りする複数のイオンの通り道のうち、細胞を死滅から守るカリウムイオンの通り道が、ベーターアミロイドの影響で必要な時に開けなくなっている現象に注目。 ベータアミロイドが細胞内にたまるように遺伝子改変したマウスの耳に電極をつけ、電気刺激を与えたところ、通り道が開きやすくなる別のタンパク質が発現。道が開くなるようになって、細胞の死滅を防ぐことができると考えられる。 |
| 【民間療法】 | ○ガラナ |
| ミネラル | →「鉄」 |
| 食事療法 | 「サバ」 |
| 【宝石療法】 | [パイライト] |
| ヒシュカ |
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| 研究 | |
| 1902年 | ドイツのアルツハイマー医師がアルツハイマー病の女性の症例を世界で初めて報告 |
| 1984年 | 米カリフォルニア大学が脳にできるシミ「老人斑」の主成分がアミロイドベータであることを発見。 |
| 1992年 | 英国のハーディー博士らがアミロイドベータが病気の原因だとする「アミロイド仮説」をサイエンス誌に発表 |
| 1993年 | 米デューク大学が、発症しやすさを左右する「アポE4位遺伝子」を発見。 |
| 2002年 | 米カリフォルニア大学が存命中の患者の脳内アミロイドベータをPET観察 |
| 2004年 | 米ピッツバーグ大学がPET向けの検査薬「PIB」を開発 |
| apoE-4 | 遺伝子の関与1割 「マサテューセッツ綜合病院の研究グループはこれまでアルツハイマー症の原因の半分を占めると考えられていた遺伝子が、患者全体の10%しか関与していないことを突き止めた。 この遺伝子は『apoE-4』と呼ばれる。マサテューセッツ綜合病院のR・タンジ博士らがハーバード大学と70歳以前にアルツハイマー症になった310家族679人の患者の遺伝子を調べたところ、『apoE-4』遺伝子の原因があると見られる患者は全体の10%しかないという。 |
| ADNI | (Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative) アルツハイマー病に関与する脳構造や脳代謝変化、脳脊髄液や血液中のバイオマーカーの研究、認知機能の変化などを検討することを目的としてアメリカNIHが組織した官民研究パートナーシップのこと。 |