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無毒化 群馬高専(前橋市)は2006年4/12、健康被害が問題になっているアスベスト(石綿)を塩などを使って加熱する方法で無害化する技術を開発、特許を取得したと発表。
同校はフロン分解物を用いた無害化技術をすでに確立しているが、安全で入手しやすい塩を用いたことで実用化が進みそう。
アスベストとセメントの複合材である吹きつけアスベスト材に、塩(塩化ナトリウムや塩化カルシウム)を含んだ水溶液を添加して700〜800℃で加熱。セメント中の酸化カルシウムがアスベストを安全な酸化マグネシウムなどに分解して無毒化できる
カルシウム
骨の成分でもあるカルシウムは、実は低温でも反応しやすく、様々な物質とすぐ結合する性質を持つ。
“もう無害ですから、ビンから出しても大丈夫”群馬工業高等専門学校の藤重昌生助手は小石のような塊を手のひらにのせて見せた。同校の小島昭教授と開発した新技術でアスベスト(石綿)を無害化したものだ。
石綿(アスベスト)は髪の毛の1/5000という細い繊維状で、吸い込むと「中皮腫」などを引き起こすことで問題になっている。
新技術はアスベストをフッ化カルシウムや炭酸カルシウムなどのカルシウム化合物と混ぜて600℃〜700℃に加熱する。そうすると、繊維状の構造が消えて無害な粒状になる。すべストの中のケイ素と結合しやすいカルシウムのおかげで「壊れないと思われていたアスベストが簡単に壊れる」と児島教授は解説する。
胸膜肥厚斑 (胸膜プラーク)
肺を包んでいる胸膜の線維が、部分的に増加し厚くなった病変で、石綿を吸った場合に特徴的に現れる。
中皮腫 クボタの工場の社員、周辺住民に中皮腫が発生。アスベスト(石綿)を吸い込むことで胸膜や腹膜にできるガンの一種。吸引から発症までの平均潜伏期間は38年。平均発症確認年齢は61歳だった。
セリコフ博士によって石綿の危険性は知られていた。
血液で検査
「血液で診断するキットを、順天堂大学の樋野興夫教授(病理学)と竃ニ疫生物研究所(群馬県)が2005年7/15開発。中皮腫が出すタンパク質だけと結合する抗体を利用した手法。
ラットの腎臓ガンで活発に働く遺伝子『Erc』を発見。Erc遺伝子が作るタンパク質の量は、ガンの進行に応じて2〜5倍に増えることを突き止めた。
ErcI遺伝子とタンパク質は、人でも胸膜や腹膜などの中皮に通常あることが分かり、中皮腫になると増えると判断。このタンパク質にと奇異的に結合する独自の抗体を開発。患者から摘出した組織を染色検査したところ、病変部が正確に染まり、診断に有効なことを確認。」
治療薬「アリムタ(一般名)」
「2006年6/26、日本イーライリリー(神戸市)は、アスベスト(石綿)の吸引が主な原因で発症するガンの一種、中皮腫の治療薬「ペメトレキセド(一般名:アリムタ)」の製造販売承認を厚生労働省に申請した。
ペメトレキセドはガン細胞が生存するのに必要な酵素の働きをおさえ、肺を包む胸膜の表面に出来るガンである『悪性胸膜中皮腫』を治療する。
他の抗がん剤との併用で効果を発揮する。
中皮腫患者に見られる胸に痛みや呼吸困難などの症状も大きく改善したという。すでに70ヶ国以上で承認済み。
ウイルスで
2007年、大阪府立成人病センターの高橋克仁部長と山村倫子主任研究員らのチームは、中皮腫では『カルポニン』というタンパク質が患部のガン細胞にたくさんできるのを発見。カルポニンを持ち増殖を続けるガン細胞に感染したときだけ増えるヘルペスウイルスを遺伝子操作で作製。
中皮腫患者のガン細胞を採取し、マウスの腹腔に移植。ウイルスを注射したところ、約40日で腫瘍の大きさが平均で1/4まで縮小した。
カルポニンは中皮腫患者の約4割で見つかる。
ERC
「中皮腫を発症すると、血中で増えるタンパク質がERC」
カーボンナノチューブ
「2008年5/20、未来の新素材として研究開発が進むカーボンナノチューブについて、人が吸い込むとアスベストと同じように、肺に中皮腫を引き起こす可能性があるとする調査結果を「ネイチャー・ナノテクノロジー」電子版が発表。
マウス実験で、細長い螺旋構造を持つカーボンアノチューブを与えられると、細長い構造の石綿繊維を投与した場合と同様の症状が出現。
同じカーボンナノチューブでも、短い構造では症状が出なかった。
調査を担当した英アバディーン大学のアンソニー・シートン名誉教授は「製造・使用・処分の各段階で適切なステップを踏み、人が吸い込まないように」安全対策を講じる必要があると指摘している
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