フォサマック(Fosamac) アレンドロン酸ナトリウム水和物 |
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| 骨粗鬆症 | 一般名:アレンドロン酸ナトリウム水和物 ビスホスホネート製剤の1つ。 |
| 商品名 | 「フォサマック」「ボナロン」 |
| 作用機序 | アレンドロン酸は骨のハイドロキシアパタイトに親和性(強い)を持ち、破骨細胞の吸収を抑える。 |
| 効能・用途 |
骨粗鬆症 |
| 用法用量 | (5mg錠): ・1日医1回 5mg ・毎起床時に水約180mlと共に経口。 ・服用後少なくとも30分は横にならす、飲食(水以外)並びに他の薬剤を経口摂取できない。 |
| (35mg錠): ・1日医1回 5mg ・毎起床時に水約180mlと共に経口。 ・服用後少なくとも30分は横にならす、飲食(水以外)並びに他の薬剤を経口摂取できない。 |
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| 注意 | 水のみで服用すること。・・・ミネラルウォーターはダメ。 食物や他の薬剤と一緒はダメ。 |
| すばやく胃へ到達させることが大切。 |
| 禁忌 | 食道狭窄またはアカラシア(食道弛緩不能等)などの食道通過を遅延させる |
| 30分以上体を起こして居られないものや立っていることがやっとの者 | |
| 本剤及びブスホスホネート製剤に過人歴ある者 | |
| 慎重に | 男性患者には安全性・有効性が確立されていない。 |
| 以下の者には、上部消化管粘膜を刺激する。 ・嚥下困難 ・食道炎 ・胃炎 ・十二指腸炎 ・潰瘍 |
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| 重篤な腎機能障害がある者 | |
| 副作用 (五十音順) |
顎の骨が壊死する・・・・→中止し処置 胃炎 胃が重い感覚 胃潰瘍・・・・・→中止し処置 胃酸が逆流 胃痛 胃不快感 咽喉頭痛 咽喉頭不快感 LDH上昇 嚥下困難 嘔気 嘔吐 黄疸・・・・・・・・→中止し処置 おくび(ゲップ) 下肢痛 かすみ目 かゆみ
顔面紅潮 顔面浮腫 気分が悪い(気分不良) 強膜炎 胸痛 筋肉痛 筋ケイレン 血管浮腫 血清P値低下 血清K値上昇 血清アルブミン値低下 血小板数減少 下痢 倦怠感 口腔内障害 口内乾燥 紅斑 鼓腸 骨痛 CK上昇 GOT上昇・・・・・→中止し処置 GPT上昇・・・・・→中止し処置 出血性胃炎・・・・・→中止し処置 湿疹 十二指腸潰瘍・・・・・→中止し処置 消化不良 上腹部痛 上腹部不快感 食道障害
ジンマシン スティーブンズジョンソン症候群 頭痛 赤血球数減少 総コレステロール値上昇 脱力感 脱毛 知覚減退 低カルシウム血症
背部痛 発熱 貧血 頻尿 不眠症 BUN上昇 ブドウ膜炎 腹痛 ヘモグロビン(Hb)低下 便秘 放屁(へが出る) ほてり 発疹 末梢性浮腫 味覚倒錯 目の違和感 めまい(浮動性めまい、回転性めまい) Lyell症候群 |
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| ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死 (厚生労働省) 英語名: Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the Jaws |
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| ビスホスホネート系薬剤による治療中に、ある種の医薬品、局所(あご付近)への放射線治療、抜歯などの歯科処置、口腔内の不衛生などの条件が重なった場合、あごの骨に炎症が生じ、さらに壊死する顎骨壊死がみられることがあります 。ビスホスホネート系薬剤による治療を受けていて、次の様な症状がみられた場合には、放置せずに医師・歯科医師・薬剤師に連絡してください。
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| 1.顎骨壊死とは? | |
| 顎骨壊死とは、あごの骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になることです。あごの骨が腐ると、口の中にもともと生息する細菌による感染が起こり、あごの痛み、腫れ、膿が出るなどの症状が出現します。 さまざまな薬剤(ビスホスホネート系薬剤、抗がん剤、がん治療に用いるホルモン剤、副腎皮質ステロイド薬など)により骨壊死が生じたことが報告されています(代表的な医薬品についての詳細は本マニュアルの最後にある参考1 を参照してください)。特に、近年は、ビスホスホネート系薬剤と呼ばれる薬剤と顎骨壊死との関連性が注目されています。 ビスホスホネート系薬剤には、注射薬と内服薬があります。 注射薬は
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| 2. 早期発見と早期対応のポイント | |
| ビスホスホネート系薬剤の投与を受けていて、「口の中の痛み、特に抜歯後の痛みがなかなか治まらない」、「歯ぐきに白色あるいは灰色の硬いものが出てきた」、「あごが腫れてきた」、「下くちびるがしびれた感じがする」、「歯がぐらついてきて、自然に抜けた」などの症状が出現した場合は、すみやかに医師、歯科医師、薬剤師に相談してください。 ビスホスホネート系薬剤投与による顎骨壊死は、単独でも生じますが、以下のような治療を受けている場合に生じやすいとされています。 |
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| さらに、顎骨壊死は、口の中が不衛生な状態において生じやすいとされています。従って、ビスホスホネート系薬剤の投与を受けている患者さんは、定期的に歯科を受診し、歯ぐきの状態のチェックを受け、ブラッシング(口腔清掃)指導、除石(歯石の除去)処置などを受けておくことが大切です。その際には、ビスホスホネート系薬剤の投与を受けていることを歯科医師にお伝えください。 ビスホスホネート系薬剤には、注射薬と経口薬(内服薬)があります。 顎骨壊死の発生頻度は、経口薬と比較して圧倒的に注射薬で高いとされていますが、経口薬でも生じる場合があります。 ビスホスホネート系薬剤に関連した病変が生じる部位は、現在のところあごの骨に限られています。ただ、一度発症すると完全に治癒するのは困難です。従って、日頃の予防が極めて大切です。そこで、本マニュアルを参考に、ビスホスホネート系薬剤による治療を受けている患者さんに、あごの病変が生じる可能性があること、ならびにその予防法を知っていただき、専門医による積極的、定期的な予防処置を受けられることをおすすめします。 |
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| @初期症状: | |
| 初期症状として、 局所的には、歯肉腫脹など歯周組織の変化、原因が不明瞭な歯肉の感染、治癒傾向が認められない口腔粘膜潰瘍、膿瘍または瘻孔形成、義歯性潰瘍、周囲軟組織の炎症を伴った骨露出、歯の動揺、歯肉の修復機能低下、顎骨の知覚異常、全身的には倦怠感、発熱などがある。 典型的な症状としては、抜歯した部位の疼痛と骨の露出である。 これらの症状は一般的な歯性感染症においても観察されることが多いが、本病態の場合には、口腔内における骨露出が特徴的で、治療に対して抵抗性であり、全く治癒傾向が認められないことが多い。一方、無症状で、歯科検診や患者が口腔内を観察した際に偶然に発見される場合もある。 ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死は、なんらかの原因で、顎骨が露出した場合にみられることが多い。すなわち、抜歯、外傷、義歯不適合による歯槽粘膜の外傷性潰瘍などにより、粘膜欠損、骨露出が生じた場合に発現する傾向にある。特に、口蓋隆起、下顎隆起などの骨隆起が存在する場合には、同部の粘膜は菲薄なことがあり、注意が必要である。一方、無歯顎患者で、義歯不適合による外傷が明らかでない場合にも生じることがある |
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| Aリスク因子: | |
| 顎骨壊死のリスク因子としては、薬剤に関連する因子、局所的因子、全身的因子が挙げられている | |
1)ビスホスホネート系薬剤の種類ならびに投与期間
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2)局所的因子
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3)全身的因子
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| 2.副作用の好発時期 | |
| ビスホスホネート系薬剤投与開始から骨露出が認められた期間に関しては、1〜4 年以上1) 、12〜77 ヶ月8) 、10〜59 ヶ月10)、6〜66ヶ月(平均22
ヶ月)11)、10〜70 ヶ月(中央値33 ヶ月)12)などさまざまな報告がある。薬剤別には、パミドロン酸で14.3 ヶ月、ゾレドロン酸で9.4
ヶ月、パミドロン酸からゾレドロン酸に変更したもので12.1 ヶ月との報告がある。 抜歯など、侵襲的な歯科処置を行った後、顎骨壊死が生じるまでの期間の中央値は7 ヶ月(範囲:3〜12 ヶ月)と報告されている |
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| 3.副作用の概要 | |
| ビスホスホネート系薬剤と関連する顎骨壊死の報告は、2003 年よりみられる。当初は、がん化学療法を顎骨壊死の原因と考えた報告もあるが、ほぼ同時期にビスホスホネート系薬剤が直接関連したとする報告がみられる。以降、海外においては、2006 年4 月までに2,500 例以上の症例が確認されている。我が国においては、2006 年16)、2007年17)にそれぞれ詳細な症例報告がなされている。 | |
| 1)自覚症状 最も典型的な症状は、疼痛と骨露出である。特に、抜歯部位に発生することが多い。その他、歯の動揺、下唇の知覚異常、倦怠感などがある。罹患部位の疼痛、腫脹が一般的であるが、全く無症状の場合もある。 2)身体所見 最も典型的な身体所見は、上顎骨ならびに(または)下顎骨の骨露出を伴った有痛性腫脹である。二次的に膿瘍や瘻孔を形成していることもある。その他、骨髄炎と同様の症状が認められることが多い。全身的には倦怠感や発熱、局所においては罹患部位の歯の動揺、下顎に生じた場合には下口唇の知覚異常などが認められることがある。 3)画像検査所見 エックス線CT、パノラマエックス線写真が有用である。一般的な骨髄炎でみられる像が認められる。すなわち、骨融解像、骨硬化像、虫食い像などが、単一あるいは複合して認められ、腐骨が確認される場合もある。99mTc シンチグラムにおいて、壊死部分またはその周囲に集積像がみられる。 4)発生機序 体内に入ったビスホスホネートは、ピロリン酸の類似体として代謝されることなく骨組織に吸収され、破骨細胞に貪食されることにより破骨細胞の機能に影響を及ぼし、骨吸収を阻害する。具体的には、
これらの作用機序より、ビスホスホネートは、生理的ならびに病的な骨吸収を抑制する。歯周疾患、骨髄炎などに関連する骨吸収は、元来生体にとって予防的な事象であるが、これらの予防的機序がビスホスホネートにより障害されると、組織障害、組織への血液供給不足を生じ、骨壊死が起こるとされている。さらに、抗血管新生作用により直接的に顎骨への血液供給ならびに組織の修復能の低下をもたらすことにより骨壊死が生じるとされている。 |
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| 副作用の診断基準 | |
現時点で統一された診断基準はなく、米国口腔顎顔面外科学会では、診断基準を以下の3項目の全てにあてはまる場合としている
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| 判別が必要な疾患と判別方法 | |
| (1) | 原疾患の顎骨への転移
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| (2) | 放射線性骨壊死
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| (3) | 義歯性潰瘍
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