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| 薬能&出典 |
| “風寒、瘟瘧の熱気、諸癇を主る” “邪を除き、大小便を利す”《神農本草経》 |
| “下焦の湿熱を除き、二便を利す”《薬性提要》 |
| “尿を瀉して水腫当に消すべし”《古方薬品考》 |
| “水を主治す” “防已は漢木の二種あり、余が家は漢防已なる者を用う。按ずるに防已は漢中より出ずる者は之を漢防已と謂う。譬えば漢朮、遼五味子の如し、後世之を岐って二とす。其の茎を之を木防已と謂う、誤りと謂うべし。木防已を試用するに終に寸効なし。漢防已はよく水を治す、是に於いて断乎として之を用う、陶弘景は大にして青白色、虚軟の者は好く、黒点木強なる者は佳しからずと曰う。李当之は其の茎は葛の如く蔓延し、其の根は外白内黄桔梗の如し。内に黒紋あり車輻解の如きは良しと曰う。雷は凡そ木条にして色黄腥きは用うるなかれ、皮皺上に丁足子あるは用うるに堪えず、惟だ心に花文あり黄色なる者を要すと曰う。蘇頌は漢中に出ずるものは之を破るに文、車軸解を作し黄実にして香しと曰う。蘇頌は木防已は用うるに堪えずと曰う。”《重校薬徴》 |
| “水を利し、湿を去る”《古方薬議》 |
| “水を行らし、下焦の湿熱を瀉す” “水腫膨張、湿熱脚気、手足攣痛、疥癬瘡腫を治す”《中薬大辞典》 |
| 中国産 | 基原 | 参考 |
| 粉防已 | ツヅラフジ科シマハスノハカヅラStephania tetrandra S.Mooreの根。 | 中国での通称「漢防已」 【成分】tetrandrine。demethyl tetrandrine。fanchinoline。 |
| 広防已 (木防已) |
ウマノスズクサ科Aristolochia fanchi Wuの根。 | 通常2縦割り。輸入される唐防已がこれ。 |
| 漢中防已 | ウマノスズクサ科Aristolochia heterophylla Hemsl.の根 | |
| 木防已 | ツヅラフジ科アオツヅラフジCocculus trilobus(Thunb.)DC.の根。 |
| 日本産 | 基原 | 参考 |
| 漢防已 | ツヅラフジ科オオツヅラフジSinomenium acutum Rehder et Wilsonの茎・ 根茎。 | ☆日本薬局方の防已。 【成分】sinomenine。 |
| 漢防已 | ツヅラフジ科 清風藤Sinomenium acutum(Thumb.)Rehd.et Wils(オオツ ヅラフジ)を漢防已としている。 | 【成分】sinomenine。disinomenine。tuduranine。sinoacutine。 |
| 木防已 | ツヅラフジ科アオツヅラフジCocculus trilobus(Thunb.)DC.の茎・根。 |
| 【基原】 | 暖地の山野に自生する落葉つる性木本。 ツヅラフジ科オオツヅラフジの茎または根茎 |
| 【性味】 | 味は辛苦、性は平、無毒。 |
| 【薬性歌】 | “防已気塞癰腫減 風湿脚痛膀胱熱”《万病回春》 |
| 効能 ・ 効果 |
<1>湿風と口眼沁ホ <2>手足の疼痛 <3>瘟瘧熱気を治し <4>大小便の通りを良くさせ <5>水腫・風腫と <6>脚気 <7>膀胱熱をなくし <8>癰腫の悪結を散らし <9>すべての瘤と <10>疥癬虫瘡を治す。 ◎膀胱の熱を冷ます。「水煎服」 ◎十二経脈を通す。「水煎服。」 ◎湿風の口・面の沁ホを治す。 ◎主薬の防已は、末梢血管を拡張し、胸管リンパ流出を増大させる。 |
| 【修治】 | ◎皮を去り、(酒浸)し洗う。《万病回春》 |
| 【成分】 | sinomenine <1>リウマチ・神経痛の疼痛を軽減する:内服、皮下注射。 <2>中枢神経作用:(マウス・犬・蛙) イ)自発運動を抑制。 ロ)血圧降下。 ハ)子宮運動を少量で促進、多量で抑制。 <3>脳下垂体後葉ホルモン作用を増強する。 <4>histamine遊離物質。 |
| 薬理作用 | <1>抗アレルギー作用 <2>抗炎症作用 <3>抗アナフィラキシー作用 <4>鎮痛作用 <5>血圧降下作用 <6>自発運動抑制 <7>リンパ形成促進 |
| 【薬対】 | 『防已+桂枝』 『防已+石膏』 |
| 参考 | 一般に漢防已と呼ばれているオオツヅラフジの根を用いている。木防已と呼ばれているアオツヅラフジより優れている。《大塚敬節》 |
| 要注意 | 国内では流通していない漢方薬で腎障害を起こす例が続いているとして、厚生労働省は2004年4/23、医薬品・医療用具等安全性情報を出して注意を呼びかけた。 承認されているものと名前が似ており、中国などで間違えて購入するケースがあると見ている。 同省によると、最近報告されたのは、腎毒性のある“アリストロキア酸”という成分を含む『広防已』という生薬による腎障害。同成分を含む漢方薬は日本では認められておらず、承認されている別の生薬『防已』と誤ったものとみられる。 このほか、中国などでは、同成分を含む植物を用いた『関木通』や『青木香』『南木香』が、含まない別の生薬『木通』や『木香』と同じ略称で売られている場合があるという。 渡航先で購入したり、インターネットで個人輸入して腎障害を起こしたりする例が報告されている。 |
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防已(ボウイ Fangji)
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| 関連情報 |
「木通」 |