芒硝(ぼうしょう) 会員登録
トップへ戻る食物・薬物・毒物>芒硝  NATRIUM SULFURICUM

薬能&出典
消石:五臓の積熱、胃の張閉を主り、飲食の蓄結するを滌去し、陳きを推し新しきを至らし、邪気を除く”
“朴硝:寒熱邪気を除き、六府の積聚を逐い、結固留癖を治す
《神農本草経》
芒硝:五臓の積聚、久熱胃閉を主り、邪気を除き留血、腹中に痰実し結搏するを破り、経脈を通じ大小便及び日水を利し、五淋を破り陳きを推し新しきに致す”
“朴硝:胃中に食飲熱結するを主り、留血、閉絶、停痰痞満を破り陳きを推し新しき至す
《名医別録》
芒硝:専ら熱結を消す”
“朴硝:宿食、煩熱を降泄する
《古方薬品考》
“芒硝:堅をやわらかにするを主る”
“故に結胸、心下痞硬、ハ満、燥屎、大便難、宿食、少腹急結、堅痛、腫痞等の諸般の解し難きの毒を治し、潮熱、譫語、血、黄疸、小便不利を兼治する”
“芒硝はT堅を主るや明らかなり。朴硝は之を芒硝、消石に比すれば、其の力較(やや)劣る”
《重校薬徴》
芒硝:能く堅を軟らげ実を去る《古方薬議》
“芒硝一味、大黄に伍せずして用いるは、解凝利水の用とする”
“胃中の凝滞の実熱を去るために、大柴胡湯に伍して用いる
《勿誤薬室方函口訣》
“芒硝:熱を瀉し、燥を潤し、堅さを軟らぐ”
“実熱積滞、腹脹便秘、停痰積聚、目赤腫痛、喉痺、癰腫を治す
《中薬大辞典》


神農本草経 「朴硝」「消石」で収載
「消石」=「火消」=
イ)(硝酸カリウム KNO3)又は
ロ)チリ消石(硫酸ナトリウム NaNO3)
類聚方広義
“芒硝は、李時珍は、諸消は晋唐より以来諸家皆名を執って猜(うた)って、総て定見なしと曰う。惟だ馬志に開宝本草に、消石を以て、地霜錬成して芒硝、馬牙硝と為す。是れ朴硝は錬出する者とは、一言に定り、諸家の惑を破る諸家は蓋し硝石は一名芒硝、朴硝は一名消石なりに因って、朴の名相混じ遂に弁を費し決せざるに致る。而して、消に水火の二種あるを知らず、形質同じと雖も性気迥(=カイ、はるか)に別なり。惟だ《神農本草経》の朴硝、消石の二条は正と為す。これ別録の芒硝嘉祐の馬牙硝、開宝の生消は倶に多出に係りMび帰しMび之く、神農に列する所の朴硝は即ち水消なり、二種ありて煎錬するに細芒を結出する者を芒硝と為し、馬牙を結出する者を牙硝と為し、其の底に凝って塊と為る者は、通じて朴硝と為す。其の気味皆[にして寒なり。神農に列する所の消石は火消なり。亦二種あり、煎錬するに細芒を結出する者を芒硝と名け、馬牙を結出する者も亦牙硝と名づけ亦生消と名づく、其の底に凝って塊と成る者を通じて消石と為す。其の気味皆辛苦にして大温なり。二消、皆、芒硝、牙硝の称あり、故に古方に相代るの説あり。唐宋より以下用うる所の芒硝、牙硝は、皆是れ水消なり、是に因って之を観れば、長沙の方中硝石は則ち《神農本草経》の所謂火消にして芒硝なり。当に火消の芒硝を用うべし。今薬舗に呼んで火消細芒とする者は、棹様焔硝と称するもの是なり。T堅の功最も勝る。又按ずるに朴硝は水消にして未だ煎錬を経ざる者、是なり。時珍の謂う底に凝りて塊を為す者を通じて朴硝と為すは誤なり。夫れ仲景氏の方は、晋唐以来能く之を講明する者なし。亦能く之を使用する者なし。”

薬物 配合処方
朴硝 橘皮大黄朴硝湯《金匱要略》
大黄牡丹皮湯
芒硝 大承気湯
桃核承気湯
消石 大黄消石湯《金匱要略》
消礬散
《金匱要略》
調胃承気湯

【処方名】 [芒硝][朴硝][元明粉][玄明粉][馬牙硝]
基原 <1>天然の含水硫酸ナトリウムNa2SO4・10H2O=「朴硝」
<2>風化して結晶水を失った風化消:Na2SO4・2H2O
=「玄明粉」「元明粉」(別名「灰様芒硝」)
<3>古来の芒硝:結晶硫酸マグネシウムMgSO4・7H2O
=「馬牙硝」(別名「瀉利塩」)、正倉院に保存

【性味】 味は鹹苦、性は寒。 Q寒瀉潤降散R
【帰経】 胃・大腸・三焦経
【分類】 攻下薬
【薬性歌】 “芒硝苦寒除実熱 積聚燥痰及便窒”
芒硝、苦寒。実熱、積聚に。痰を{(のぞ)き、燥を潤し、便閉を疏通す。即ち朴硝なり。因って再び煎煉し、傾けて盆の内に入れ、芒硝を結成す《万病回春》
効能

効果
(塩類下剤)
◎熱を瀉し、燥を潤し、堅を軟にする。
 <1>実熱積滞
 <2>大便燥結
 <3>停痰痞満
◎月経の不通と血閉とを治す。「末にし1銭を淡水湯と空腹時に調服する。」
◎一切の疹を治す。「水で煮て塗る。」
◎積聚を溶かし、大小便を利する。「温湯で1〜2銭を調服。丸・散服
薬理作用 <1>瀉下作用
<2>鎮痙作用
<3>抗ケイレン作用
【薬対】 『芒硝+大黄』
『芒硝+硼砂』

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