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芒硝 NATRIUM SULFURICUM | |
処 方 名 |
[芒硝][朴硝][元明粉][玄明粉][馬牙硝] |
基 原 |
<1>天然の含水硫酸ナトリウムNa2SO4・10H2O=「朴硝」 <2>風化して結晶水を失った風化消:Na2SO4・2H2O =「玄明粉」「元明粉」(別名「灰様芒硝」) <3>古来の芒硝:結晶硫酸マグネシウムMgSO4・7H2O =「馬牙硝」(別名「瀉利塩」)、正倉院に保存。 |
性 味 |
味は鹹苦、性は寒。 Q寒瀉潤降散R |
帰 経 |
胃・大腸・三焦経。 |
分 類 |
攻下薬。 |
薬 性 歌 |
“芒硝苦寒除実熱 積聚燥痰及便窒” 芒硝、苦寒。実熱、積聚に。痰を{(のぞ)き、燥を潤し、便閉を疏通す。即ち朴硝なり。因って再び煎煉し、傾けて盆の内に入れ、芒硝を結成す。《万病回春》 |
効 能 ・ 効 果 |
(塩類下剤) ◎熱を瀉し、燥を潤し、堅を軟にする。 <1>実熱積滞 <2>大便燥結 <3>停痰痞満 ◎月経の不通と血閉とを治す。「末にし1銭を淡水湯と空腹時に調服する。」 ◎一切の疹を治す。「水で煮て塗る。」 ◎積聚を溶かし、大小便を利する。「温湯で1〜2銭を調服。丸・散服。」 |
薬 理 作 用 |
<1>瀉下作用 <2>鎮痙作用 <3>抗ケイレン作用 |
芒硝 | |
神 農 本 草 経 |
「朴硝」「消石」で収載。 「消石」=「火消」= イ)(硝酸カリウム KNO3)又は ロ)チリ消石(硫酸ナトリウム NaNO3) |
類 聚 方 広 義 |
“芒硝は、李時珍は、諸消は晋唐より以来諸家皆名を執って猜(うた)って、総て定見なしと曰う。惟だ馬志に開宝本草に、消石を以て、地霜錬成して芒硝、馬牙硝と為す。是れ朴硝は錬出する者とは、一言に定り、諸家の惑を破る諸家は蓋し硝石は一名芒硝、朴硝は一名消石なりに因って、朴の名相混じ遂に弁を費し決せざるに致る。而して、消に水火の二種あるを知らず、形質同じと雖も性気迥に別なり。惟だ《神農本草経》の朴硝、消石の二条は正と為す。これ別録の芒硝嘉祐の馬牙硝、開宝の生消は倶に多出に係りMび帰しMび之く、神農に列する所の朴硝は即ち水消なり、二種ありて煎錬するに細芒を結出する者を芒硝と為し、馬牙を結出する者を牙硝と為し、其の底に凝って塊と為る者は、通じて朴硝と為す。其の気味皆[にして寒なり。神農に列する所の消石は火消なり。亦二種あり、煎錬するに細芒を結出する者を芒硝と名け、馬牙を結出する者も亦牙硝と名づけ亦生消と名づく、其の底に凝って塊と成る者を通じて消石と為す。其の気味皆辛苦にして大温なり。二消、皆、芒硝、牙硝の称あり、故に古方に相代るの説あり。唐宋より以下用うる所の芒硝、牙硝は、皆是れ水消なり、是に因って之を観れば、長沙の方中硝石は則ち《神農本草経》の所謂火消にして芒硝なり。当に火消の芒硝を用うべし。今薬舗に呼んで火消細芒とする者は、棹様焔硝と称するもの是なり。T堅の功最も勝る。又按ずるに朴硝は水消にして未だ煎錬を経ざる者、是なり。時珍の謂う底に凝りて塊を為す者を通じて朴硝と為すは誤なり。夫れ仲景氏の方は、晋唐以来能く之を講明する者なし。亦能く之を使用する者なし。” |
薬能&出典 |
《神農本草経》
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《名医別録》
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《古方薬品考》
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《重校薬徴》
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《古方薬議》
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《勿誤薬室方函口訣》
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《中薬大辞典》
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薬 対 |
『芒硝+大黄』 『芒硝+硼砂』 |
薬物 | 配合処方 |
朴硝 | 橘皮大黄朴硝湯《金匱要略》 大黄牡丹皮湯 |
芒硝 | 大承気湯 桃核承気湯 |
消石 | 大黄消石湯《金匱要略》 消礬散《金匱要略》 調胃承気湯 |
(注意)
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