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分消湯
(ぶんしょうとう)



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関連情報 漢方薬の選び方
東洋医学
病質」「熱証・寒証」「実証・虚証



分消湯の応用
噫気
黄疸 発黄を治し、腹満を消す。按ずるに是れ本、気に属する者、湿熱実証に非ず。《雑病翼方》
肝硬変
鼓脹 此方は利水中に疏気を兼ねて鼓脹の初起に効あり。《勿誤薬室方函口訣》
心下痞満
心臓病
腎炎 急慢性
水腫 心下痞硬、小便短少、大便秘し、その腫、勢ありて指を没せず、脈沈実なる者に用いる。《吉益東洞》
食後に飽悶の意ある者に用いて大効あり《勿誤薬室方函口訣》
肝硬変の腹水《矢数道明》
呑酸
尿不利
ネフローゼ お腹がカエルの腹のようにむくんで膨満し、もだえ苦しむ者。
体力中等度以上の者に用いる。
患者は4歳の男児。
「顔は水瓜のように丸く腫れあがり、むくみのために両眼は開かず、眼瞼は赤く爛れて涙がにじみ、唇は腫れて厚く反り返り、芋虫を2つ並べたように見える。腹は臨月の夫人のように膨満して、腹水が充満し、臍が梅干し大に突出している。氷嚢に一杯水を入れてぶら下げたように腫れきった陰嚢、包皮の先端も膨れ上がってピカピカ光っている。
母親が語る患者の既往症は、昨年ひどい皮膚病に悩まされ、種々の治療をしたが治らない。風邪を引きやすく、月に2回ぐらい扁桃炎を起こして寝込む。
ところが、この頑固な皮膚病が治ったと思われた頃より、全身に浮腫が現れ、急性腎臓炎と診断され、浮腫は一旦良くなったが、風邪をひくたびに繰り返し出ていた。そして今年5月にひどい風邪を引き扁桃が腫れ、むくみもひどかったので、品川の病院に入院させた。
入院後、浮腫が全身に広がり、猛烈な頭痛、嘔吐、痙攣がおこり、眼が見えなくなってしまった。最も恐るべき尿毒症を起こしたので、病院でもいろいろ治療をしてくれたが好転せず、あと1週間ぐらいの命と言われ、意識不明の瀕死の病状のまま自宅に連れ戻った。
すっかりあきらめて、今日か明日かと死を待っていると、次第に浮腫が引いて、視力も意識も回復し、不思議と思われるほど元気が出て、奇跡的にも一見しては治ったように思われた。7月一杯は家の中で起きていられるまでに好転したのであった。
ところが、8月始めに再び浮腫が現れて近所の内科医の方に、尿の出が良くなる注射をしてもらった。しかしむくみは増す一方なので、主治医は思いきって強い利尿の注射をしてみようといってこれを試みた。
その前から母親は、毎日注射をしても小便は出ないし、むくみは増す一方なので、ひとつ漢方薬でも飲ませてみようと思い立ち、近くの漢薬店で容態を話して調剤してもらった。そしてこれを飲ませたのが、ちょうどその強い注射をしたのと同じ日からであった。漢方薬は3日間飲ませたがやはり尿量は多くならない。それどころか、浮腫はますますひどくなって、この1週間の中に、前述のように見るも哀れな状態になってしまった。内科医からはあの注射で小便は出るはずなのに出ないのは、漢薬など飲ませるからだとひどく叱られたので、漢薬も注射もそれきり止めた。
現在の尿量は1回わすか50‹ぐらい。1日数回で、計300‹ 程度しか出ない。大便は軟かで、少量づつ4回ぐらいである。咽に痰がからまって喘鳴が聞こえ、暑さのためか自汗がある。
脈は熱がないのに緊数で陽脈である。しかし浮腫の状態はブワブワと熟柿のように軟かで、押せばすぐ陥没しなかなか正常に戻らない虚腫である。胸部の聴診では「ラ」音はないが、肋膜腔の半ば以上に蓄留液があって、呼吸音は消失し、濁音を呈している。呼吸困難や動悸などは少なく、腹部は太鼓のように円く膨満。心下はそれほど硬くない・腹囲は68cmあった。舌苔はなく潤って、口渇もそれほどひどくない。
 診察を終わって、この患者の予後をどう告げたものかと思案していると、いままで死人のように一言も口をきかずに仰臥していた患者が、細い眼をかすかに開いたと思うと、コロッと起き上がって、そばで玩具を弄んでいた乳呑児の手に握られたその玩具を奪い取ると、泣くような表情でニヤッと笑ったのである。
体力はまだある。脈は陽脈である。浮腫で陽脈を現すものはまだ治療の見込みがある。明朝、薬とりの際、持参した尿を検査してもらったら混濁黄褐色で、試薬を1滴加えると、卵の白身を煮た時のように白い凝固となって墜落した。ひどいタンパクである。
胃苓湯、補気健中湯、木防已湯、壮原湯、分消湯などを考えたが、結局実腫と認めて分消湯を与えることにした。
「茯苓・白朮・蒼朮各2.5 陳皮・厚朴・香附子・猪苓・沢瀉各2.0、大腹皮・縮砂・木香・燈心草各1.0、枳実・生姜各0.5」1日量。水500ccを加え250ccに煎じ滓を去り、毎食前3回に分け温服。これは大人量であるが、そのまま与えた。
投薬後10日以上たっても何の連絡もないので、もはや絶望であったかと、往診時の患児の姿が時々脳裏をかすめた。ところが、2週間目に、母親が試験管に入れた尿と、服薬後の尿量表をもって、その後の経過報告に来院した。
それによると、薬を服んで3日目から、それまで300‹であ ったのが、400,600、900と漸次増加し、現在ではあの 恐ろしいほどのむくみはほとんどとれてしまったと。非常に喜んでの報告であった。《矢数道明》
ネフローゼの患者で、浮腫があり、ことに腹水が著明で、腹部が緊満し、脈が沈んで力のあるものに用いる(漢方診療医典)
腹水 腹水の初期《矢数道明》
肝硬変で腹水の現れた者に用いた《大塚敬節》
もし水気が多く腹部にあつまって、腹脹の甚だしい者には三聖丸を兼用するが良い。毎服1銭(約3.7g)を白湯で1日に2回飲む。もしそれでも腹脹の減じ難い者には、3銭からさらに増量すると述べている《大塚敬節》
腹膜炎 初期
体力未だ衰えず、腹部の緊張が甚だしく、脈も相当力ある場合《矢数道明》
腹満 気、呑酸、悪食、飽悶等の症状のある腹脹満。《勿誤薬室方函口訣》
浮腫 下半身
腎炎の浮腫《矢数道明》
実腫に用いる《大塚敬節》
《和田東郭》は、水腫で心下痞硬し、小便短少にして、大便秘硬し、その腫に勢があって、しっかりと堅く、指で按せばしばらく凹んでも、手を放せばたちまち元の如くの肉脹し、その脈が沈実で力のある者は実腫である。分消湯を用いるのが良いと述べている《大塚敬節》








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