白朮

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蒼朮生薬の薬性と薬向」「臓腑の主治薬」「臓腑の引経薬

【基原】 山野に自生する多年草キク科オケラの根
キク科Compositae 白朮Atractylodes macrocephala Koidz.(A. ovata A.P.D.C.)(オオバナオケラ)の根茎。
中国産は、浙江省に分布するオオバナオケラ
  • 朮、蒼白を別つは古にあらざるなり。《薬徴》
【性味】 味は甘微苦、性は温、微香あり。温補燥平収
【帰経】 脾・胃経
【薬性歌】 白朮甘温健脾胃 止瀉除湿兼痰痞《万病回春》
効能

効果
健胃・強壮・止瀉・利尿
◎脾をすこやかにし、湿を乾かす。
  <1>脾虚泄瀉
  <2>水腫
  <3>脹満
◎汗を止め、盗汗を治す。「切ってかため、浮麦1升、水1斗で煮詰めて乾かした麦は捨て、細末にして毎回2銭を浮麦に煮た湯で服用。」
◎補脾剤。「一晩水に漬けて切って乾かし煎服。又は粉末にし服用。」
◎補胃:「煎じ・丸・末服ともによい。」
◎一切の下痢を治す。「煎・末・丸服。or白芍薬・白茯苓と合わせ煎服。」
◎一切の風と中風の口噤不省を治す。「白朮4両・酒3升を煮詰めて服用。」
◎五労・七傷を治す。脾胃を壮健にし、寿命を延ばす。「作末して酒に混ぜて食べ、又は蜜丸。」
◎四肢の腫満を治す。「3両を切って大棗3を入れ1日3~4回煎服。」
【薬理作用】 <1>利尿作用
<2>強壮作用
<3>血糖降下作用
【修治】 ◎油を去る《万病回春》

白朮の薬能
《神農本草経》
朮:風寒湿による痺、死肌、、疽を主り、汗を止め、熱を除き、食を消す
《薬性提要》
湿を燥し、脾を補い、小便を利し、泄瀉を止む
《古方薬品考》
朮:湿水を除いて、尿道を調利せしむ
《薬徴》
「朮」水を利するを主る。故に能く小便の自利・不利を治す。旁ら身煩疼・痰飲・失精・眩冒・下利・喜唾を治す
「身煩疼」=からだのわずらわしい痛み。
「痰飲」=痰も飲も水のことで、体内にたまって病気の原因となる水を痰飲といい、これに(広義)のものと(狭義)のものがある。
《金匱要略》の「痰飲欬嗽病脈証并治」の篇に、「問曰、夫飮有四、何謂也。師曰有痰飲、有懸飮、有溢飮、有支飮。問曰、四飮何為異。師曰、其人素盛今痩水走腸間、瀝々有声。謂之痰飲云々」とあり、この痰飲は狭義のものである。
「失精」=精液が病的にもれること。
「眩冒」=頭に何か重いものをかぶっているようで、めまいすること。
《重校薬徴》
“朮:利水を主る”
“故に小便不利、自利、浮腫、支飲冒眩、失精下痢を治し”
“沈重疼痛、骨節疼痛、嘔渇、喜唾を兼治す”
《古方薬議》
朮:湿を除き、水を利す
《中薬大辞典》
“脾を補い、胃を益し、湿を燥し、中を和す”
“脾胃の気弱、飲食思わざるもの、倦怠少気、虚脹、泄瀉、痰飲、水腫、黄疸、湿痺、小便不利、頭暈、自汗、胎気不安を治す”



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