シトクロムP450 (CYP)
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シトクロム cytochrome
=「チトクロム」「チトクローム」
電子転移によってヘム補欠分子の中心鉄分子の原子価が(+2)と(+3)の酸化状態の間を可逆的に変化する作用機序を持つ電子伝達ヘムタンパク質の総称。
多くの種類がある。
シトクロム還元酵素 シトクロムb 5レダクターゼ
小胞体や赤血球の酵素で、中間電子担体シトクロムb5を介して電子をNADHから受容体に移送する一連の酸化還元反応を触媒する。
フラビンタンパク質(FAD)である。
シトクロム酸化酵素 シトクロムcオキシダーゼ
ミトコンドリア内膜の酸素複合体で、シトクロムcから酸素への電子伝達を触媒し、電子伝達系の最終段階において前者を酸化、後者を還元して酸素を生体酸化に利用する。
ATP合成に関与する。
P450 代謝作用促す肝臓の酵素
「薬は体の中に入って一定時間経つと、効果が無くなる。もし効果が落ちず、排泄もされなければ、睡眠薬などは作用がいつまでも続いてなかなか目が覚めないことになってしまう。薬の効果が無くなって困る場合は、また薬を飲めば解決する。
人間の体が薬を解毒、排泄する機構は実にうまくできていて、前述のような困ったことにはならない。薬は腎臓から直接排泄することもあるが、肝臓の酵素の働きで効かない物質に変化したり、排泄しやすい形になることが多い。
肝臓の酵素の主役は
『シトクロムP450』という酵素だ。

P450は薬物代謝全体の80〜90%に関わっている。
P450は肝臓が作るので、肝臓の悪い人は解毒がうまくいかない。
従って、血中の薬のレベルが普通の人より上昇し、薬の副作用が出やすいことがある。
又、薬を飲み続けていると、だんだん効かなくなることがある。アルコールも一種の薬だが、酒を飲む人はだんだんアルコールに強くなる。これは酒の作用で肝臓のアルコール代謝酵素が生体防御の一環として増加するために、アルコールの効きが悪くなり、結果としてアルコールに強くなるというわけだ。
代謝酵素の主役P450は、いろいろな代謝に同時にかかわりあっている。つまり万能選手のようなものだ。それゆえ、ある薬を服用しすぎてP450を増加させてしまった場合、それ以外の薬まで効かなくなるという困った問題が実際の臨床でも起きている。
いずれにせよ、人体は毒物同様、薬をうまく分解、排泄して、その作用を調節したり、副作用から人間を守ったりしている。これに逆らうような多量の投与、長期投与は避けたい。」(水島祐・聖マリアンナ医科大学内科教授)
シトクロムP450は水酸化酵素ファミリーの総称である。
様々な基質を水酸化するので、多くの役割を果たす。
CYP3A4 シトクロムP450 3A4 (CYP3A4)
シトクロムP450 (CYP) の分子種の一種.
人体に存在する生体異物 (xenobiotic) を代謝する酵素の主要なものの1つである。
主に肝臓に存在するが、代謝に重要な役割を果たす他の器官や組織中にもみられる。
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