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ダイオウ
大黄







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ヤクヨウダイオウ

生薬の薬性と薬向

臓腑の主治薬

臓腑の引経薬





大黄 
処方名[大黄][将軍][生軍][川軍]
基原
  • 中国甘肅・青海方面に自生する多年草、タデ科レウム・バルマーツムその他の根茎。 
    ★タデ科Polygonaceae 唐古特大黄Rheum tangutium Maxim. et Rgl.及び同属植物の根茎。
    「白頭大黄」「朝鮮大黄」=北鮮の高山に自生するチョウセンダイオウ

性味:味は苦、性は大寒。Q寒瀉燥降収R
帰経:脾・胃・大腸・心包・肝経。
薬性歌
   “大黄苦寒破 快膈通腸積聚除”《万病回春》








瀉下・抗菌・収斂・利胆・健胃
  • (抗炎症作用)

    (抗菌作用)

    (駆作用)

    (順気作用)


△腸胃の有形の積滞を下し、血分に陥入した邪熱を瀉し、通絡する。
  • 【腸胃】
  • “腸胃の長さおよそ5丈8尺4寸。水穀を受けること9斗2升1合の合の大半。これ腸胃の受ける所、水穀の数なり。平人は則ち然らすして胃満ちるときは則ち腸虚し腸満ちるときは則ち胃虚す。更更虚し更更満つ。ゆえに気上下することを得”
  <1>を下す。
  <2>血閉を下す。
  <3>(チョウカ)
  <4>積聚を散らす。
  <5>大小便を通す。
  <6>瘟瘧
  <7>熱疾をなくす。
  <8>癰疽・瘡魔フ毒腫をなくす。
  <9>水腫
  <10>湿熱黄疸

△大小腸を良くする。・・・「煎服・丸剤。」

△血がふさがって脹り、古い血が固まってになったときに使う。
  「煎じ・丸剤。」

△大小便を通し、熱痢と膿血に使う。
  「大便には水で煎服。熱痢には酒で服用。」

△水穀を通利させ、腸胃を洗滌する。「t作して5銭を煎服。」

△実熱・血熱と臓腑の積熱を治す。

・積聚を散らし、古いのを取り出すのに効がある。
 「醋で煮て膏を作り、蜜を入れて又煮て梧子大の丸剤。姜湯で30丸呑み下す。」

△産後の悪血を治す。

△ガンによる腸閉塞:
  • 「+檳榔・玄明粉・木香」


△肝硬変で鼓腸:
  • 「大黄(熟)10g、厚朴・大腹皮・木香・扁豆」


△肝硬変、腹水、二便閉:
  • 「+丹参、欝金、車前子、木通、茅根」


△肝硬変、肝臓肥大:
  • 「大黄(熟)10g、丹参、鼈甲、甲珠、欝金、夏枯草、当帰、桃仁、紅花」


△激症肝炎、高熱、昏睡:
  • 「+黄連、、梔子」


△激症肝炎、黄疸:
  • 「+黄柏、梔子、欝金、、車前子」


△急性肝炎でGPT値が高い:
  • 「+竜胆草・敗醤・黄柏・梔子


修治 《万病回春》
  • (酒炒)は上、巓頂に達し、

  • (酒洗)は中、胃ヘに至り、(生用)は下行す

    (生):瀉下作用が強い。

    (長煎):黄疸、湿熱を去る作用が強まる。

    (酒浸炒):、消炎作用が強まる。         

    (酒浸蒸):湿熱を去る作用が強まる。

    (炒焦):止血作用。

    (麺泡焼熱):一寸湿らせて小麦粉に包んで焼くこと



<1>瀉下作用:
  • 大黄の瀉下作用を遅らせるには15分間煮沸して煎出するのが良い。
  • 20分間を越えると瀉下の効力を有している結合型のRhei は分解して遊離Rheiとなり、瀉下作用は無くなってしまう
  • 水に対して溶出性が高いので、振り出しor水侵しても良い

<2>収斂作用:瀉下後に便秘を起こすことがある。

<3>健胃作用

<4>抗菌作用:
  • アントラキノン誘導体が細菌の核酸・タンパク質合成を阻害する。


<5>抗ガン作用
  イ.(rhein)(emodin)=マウスの悪性黒色腫
  ロ.(emodin)=マウスの乳腺ガン
  ハ.(rhein)=Ehrlich腹水ガン。

<6>子宮内膜を充血させる。

<7>血圧降下作用


BUNの低下作用



カラダイオウ(Rheum rhabarbarum)、マルバダイオウ(Rheum rhaponticum)などは葉柄が汁液に富み、食用ダイオウとしても栽培される。

ダイオウ葉による中毒はしばしば報告され、嘔吐、ケイレン、肝・腎障害などがある。原因の大半は葉に含まれる蓚酸によるものと言われる。

しかし、成分として含まれる[レイン][レウムエモジン][アロエエモジン][クリソファノール]などのアントラキノン類が中毒原因の一端を担っている可能性もある。(講談社「天然毒」p30)







大黄の薬能&出典
《神農本草経》
  • 血、血閉の寒熱を下し、、積聚、留飲、宿食を破り、腸胃を蕩滌し、陳きを推し新しきを致し、水穀を通利し、中を調え、食を化し、五臓を安和す

《薬性提要》
  • 走りて守らず、腸胃を蕩滌し、燥結を下し、熱を除き、陳を推し新を致す

《古方薬品考》
  • 良将、二腸を蕩滌す

《薬徴》
  • 諸方を歴觀するに、張仲景氏の大黄を用ふるや、特に以て毒を利するのみ。故に各その主薬に陪して単用せず。
    厚朴・枳実に合すれば、則ち胸腹滿を治し、
    黄連に合すれば則ち心下痞を治し、
    甘遂・阿膠に合すれば則ち水と血とを治し、
    水蛭・虻虫・桃仁に合すれは則ちを治し、
    黄柏・梔子に合すれば則ち発黄を治し、
    甘草に合すれば則ち急迫を治し、
    芒硝に合すれば則ち堅塊を治するなり。

《重校薬徴》
  1. 結毒を通利するを主る
  2. 故に能く胸満、腹満、大便不通、宿食、血、腫膿を治し、発黄、譫語、潮熱、小便不利を兼治す
  3. 世医の大黄を懼るるや啻に蛇蝎の如きのみならず、凡そ大黄を用うるものは、病は則ち治すと雖も内を損じて死すとは曰う。切に問いて其の人なし。此れ皆本草の妄を吠声するのものなり。邪に非ずや、仲景氏の大黄を用うるも亦多し。邪を攻め毒を伐つの干莫なるを見るべし。今其の利を懼れて鉛刀を用う、宜べなるか、沈痾を断つ能わず、大いに之を下すの後と雖も仲景氏未だ嘗て補するを言わず、亦以て内を補するの説、妄なるを見るべし。凡そ薬剤を投ずるは病を抜くにあり、未だ以て其の根を断つに及ばずして則ち大勢は已に解すと雖も余燼沸欝して爽快たる能わざるなり、仍お其の剤を貫けば則ち残毒を尽く殱きて脱然として洗うが如し、千万人と雖も皆同じ、世医素より大黄を畏るるが故に其の毒未だ尽きざるあり、而して爽快たらざる者を遽に見て以て元気虚損となす。豈亦妄ならずや

《傷寒論識》
  • 大承気湯は専ら腸中の燥糞を主とし、大陥胸湯は胸間の水邪を主とす。燥糞腸に在れば必ず推進の力をかる。故に枳実厚朴を用いる。水邪胸に結べば必ず破飲の長を兼ぬ。故に甘遂を用いる。且つ大承気湯は先ず枳実厚朴を煮て而る後に大黄を内る。大陥胸湯は先ず大黄を煮て而る後に諸薬を内る。それ上を治する者、制は緩に宜しく、下を治する者、制は急に宜し。而して大黄、(生)は則ち行くこと速やかに、(熟)は則ち行くこと遅し

《中薬大辞典》
  1. 熱毒を瀉し、積滞を破り、血を行らす
  2. 実熱の便秘、譫語、発狂、食積痞満、下痢の初期、裏急後重、停閉経、積聚、時行熱疫、暴眼赤痛、吐血、衂血、陽黄、水腫、淋濁、溲赤、癰瘍腫毒、疔瘡、火傷を治す







『大黄+黄柏+梔子+
『大黄+甘草』
『大黄+甘遂+阿膠』
『大黄+黄連+
『大黄+厚朴+枳実』
『大黄+石膏()』
『大黄+肉桂』
『大黄+巴豆』
『大黄+芒硝』
『大黄+附子』
『大黄+テ虫+水蛭+虻虫+桃仁+牡丹皮+瓜子』
漢方薬
茵k蒿湯
小承気湯《傷寒論》
増液承気湯《温病条弁》
大黄甘草湯
大黄牡丹皮湯
大黄附子湯《金匱要略》
大承気湯
調胃承気湯
桃核承気湯
麻子仁丸




腎機能改善効果
  • 31歳の女性。学校検診でいつも血尿とタンパク尿を指摘されていました。5年前、腎生検で進行性腎炎と診断されました。既に腎機能が半分以下に低下しており、数年のうちには透析が必要になるかもしれないと言われました。
  • 腎不全の進行を抑え、透析しないですむ漢方薬はありますか?
  • 慢性腎不全については、いくつかの生薬・漢方薬に腎機能の改善や悪化防止に役立つものがある。
  • その代表的生薬が大黄である。

  • 大黄は一般に植物性緩下剤と考えられてきたが、近年、実に多彩な薬理作用があることが分かってきた。
  • その1つがタンニン成分の中の腎機能改善作用である。
    またこの大黄を含む温脾湯(大黄・厚朴・桂枝・甘草・乾姜各2g、白川附子1g)が腎機能の改善、悪化の速度を遅らせることが出来るとして期待されている。

  • 大黄を含む漢方薬を服用出来ない人には、五苓散柴苓湯などが症状、兆候に応じて使われる。
    このように漢方薬を使い分けることによって透析導入を遅らせることは可能であるが、血圧や血清カリウム値など常に西洋医学的管理の下に行うべきである。
  • 血中に含まれるクレアチニンの数値で1デシリットル当たり7〜8mg程度までが漢方治療の限度と考えられる。
  • (花輪寿彦・北里研究所東洋医学総合研究所所長)




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