男性不妊症    
トップへ戻る病名・症状男性不妊症                          

男性不妊症 ◎射精された直後の精子には受精能がない。子宮の中で自然に先体がはずれて受精能が備わる。
精子減少の原因物質=「内分泌攪乱物質
・DDT
・アミクロール(除草剤)
・PCB
ダイオキシン

遺伝子
オランダのアムステルダムアカデミックメディカルセンターの建久グループは、男性不妊を引き起こす可能性がある遺伝子を突き止めた。11番染色体上にある「ZNF214」という遺伝子で、精巣の発達を阻害して不妊の原因ともなる病気の遺伝子の隣にある。
精子が少ない男性と普通の男性合わせて142人のDNAを調べたところ、精子が少ない3人の男性でZNF214遺伝子に突然変異が起きていた
細胞培養 人間の精子の元になる『第一精母細胞』を体外で培養し、精子になる直前の段階まで育てることに、セントマザー産婦人科医院(北九州市)が国内で初めて成功した。男性不妊症に患者には精子への成長が第一精母細胞の段階で止まってしまうケースがあり、「今回の技術を発展させれば不妊治療に応用できる可能性がある」
受精に
受精に必要な物質発見
大阪大学微生物研究所の岡部勝助教授と伊川正人研究員らは、マウスの受精に不可欠なタンパク質を発見した。「カルメジン」と呼ばれるタンパク質で、遺伝子操作がによりこれが出来ない体質にした雄マウスで不妊症に似た現象が起きることを確かめた。精子に異常が見あたらないのに受精しない原因不明の男性不妊症の解明の糸口となるという。
カルメジンは動物性の雄の精子の中にあることが分かっていたが、その働きは不明だった。働きを調べるため、遺伝子によりこのタンパク質を作れないようにした雄と通常の雌を交尾させ子供を生ませる実験を試みた。其の結果、150回の交尾で妊娠はたった2回、計5匹の子供しか生まれず、通常の雄と雌の交尾1回当たりの平均出産数[7・6匹]に比べ、はるかに少なかった。
 顕微鏡で「不妊マウス」の精子を観察したところ形も運動能力も正常であったが、卵子の表面に付着出来ず、結合出来なかった。人間の男性にも、精子の形、運動能力とも正常なのに、子供が出来ない原因不明の不妊症が見られるが、この症状と酷似していた
精液 元気な精液34人に1人
「日本人の健康な若者34人の精液を調べたところ、精子の濃度や運動率が世界保健機構(WHO)の基準を満たしたのは1人しかいなかった。ーーーーこんな調査結果を帝京大学の押尾茂講師(泌尿器科学)らがまとめた。
押尾講師らは1996年4月〜98年1月にかけて、20〜26歳の健康な若者34人から精液の提供を受け、精子の質や濃度を測定した。 WHOの基準値では、
<1>精液の量が2ml以上、
<2>精子の濃度が1?当たり2000万個以上、
<3>直進運動する精子の率(運動率)が50%以上、
<4>正常な形の精子の率が30%以上、
<5>精子の生存率が75%以上
と定められ、どれかが下回ると不妊の恐れがあるとされる。
★34人の平均値は、
<1>量ーーーーーー2.5ml
<2>濃度ーーーーー4170万個
<3>運動率ーーーー27.0%
      (内訳:10.0%未満ーーー5人
           20.0%未満ーーー6人
<4>正常形態率ーー48.5%
<5>生存率ーーーー78.0%
すべての検査値が基準値を上回っていたのは1人だけだった









「子供が欲しいのに、なかなか出来ない」。不妊に悩むカップルのうち、半数近くが男性側にも原因があると言われる。体外で精子を卵子に注入する顕微受精の登場で、不妊患者の多くが救われるようになった。生殖器の手術によって妊娠にこぎつける方法もある。しかし、男性不妊の治療方針が医師の間で必ずしも一致せず、未解決の課題が残っている。
「このまま子供ができなかったら、離婚する」
そう詰め寄ったのは夫ではなく、妻の方だ。この男性は20代後半で東海地方に住んでいた。重圧感にさいなまれ、勃起障害で性交も出来なくなった。結局、この夫婦は別れた。
子供を望むカップルの10組に1組は不妊といわれる。1996年に出版された専門書によると、世界保健機構(WHO)が調査した約7000の不妊カップルのうち、原因が女性のみにあったのは41%、男性のみは24%、男女双方は24%、原因不明が11%。男性側が何らかの障害を持っていたのは計48%になる。木場淳院長は、「不妊症はカップルの病気であり、男女両方を診断することが大切だ」と強調する。
男性不妊の治療は精子の数や動きをみる精液検査から始まる。
  [精液検査]
精液は容器に採取して30分ほどたつと粘性が落ちて液状になる。その時点で、液体量・精子数・運動性などをみる。WHOは正常の目安として、 
  <1>精液量2ml以上
  <2>1mlあたりの精子数が2000万以上。
  <3>前進運動精子50%以上
  <4>正常形態30%以上、といった数値を示している。
普通は顕微鏡を使って調べるが、コンピューターで精子濃度や運動速度をはじき出す方法もある。
ーーー受精能力を調べる検査としては、
<1>膨化試験(細胞膜に傷がないかどうか)
<2>ペネトラック試験(精子が真っ直ぐに進むかどうか)
<3>卵子に進入するために必要な酵素を出すかどうかを調べる「アクロビーズテスト」
<4>ハムスターを使って卵子に進入するかどうかを試す「ハムスターテスト」などがある。
「埼玉医科大学総合医療センターの石原理助教授(産婦人科)は「精液検査は不妊治療の最も初期段階で行うべきものだ」と話す。女性だけを検査し治療を進めていたら、男性が無精子症だったという例がある。治療の一部が無駄になるだけでなく、女性の体に余計な負担を強いることにもなる。検査と治療は男女同時に進めるのが原則だ。
 不妊に悩む男性が毎年新たに300人以上訪れる東邦大学大森病院の三浦一陽教授(泌尿器科)は「不妊検査は男から先に始めてもいいくらいだ」という。慶應義塾大学病院の吉村泰典教授(産婦人科)も同じ意見だ。精液検査は子宮や卵巣などを調べる女性側に比べ、はるかに負担が小さいからだ。基本的に保健がきき、費用も高くない。
三浦教授らは以前、男性患者に来院のタイミングを尋ねたことがある。女性と一緒に来院した毛ケースも含め、男性が率先したのは34%しかおらず、残りは女性先行だった。「不妊は女性の病気」と考えている人が今も少なくないことを裏付ける
無精子症

不妊治療
「精巣に精子を作る能力がなく治療不能」と診断されてきた不妊症の男性でも、精巣の一部で正常な精子を作っている可能性が大きいことが分かった。精巣から1個でも精子を探し出すことができれば、顕微受精の技術で卵子を受精させることができる。大阪大学病院泌尿器科や鳥取県のクリニックではこのような男性の精子を見つけ、赤ちゃんを誕生させた。不妊治療に携わる医師らは「あきらめなさいと言わずに済むケースが増える」とみている。
男性不妊症の原因の数%を占める無精子症には
<タイプ1>精子の通り道が詰まって精子が外に出てこない、
<タイプ2>精巣で精子が作られていない、
の2つのタイプがある。
<タイプ1>は、精子自体は作られているため、治療法はいろいろあるが、
<タイプ2>の場合は、もともと精子が作られていないため、治療不能とされてきた。
大阪大病院泌尿器科の北村雅哉助手は、大阪市内の3つの不妊治療専門医院と共同で、1997年7月から99年9月の間に不妊治療に訪れた<タイプ2>の無精子症の患者44人の精巣を、同意を得た上で調べた。
左右の精巣の表面から深部まで合わせて15〜20カ所から、注射針などを使ってわずかな量の組織を取り出した。
●約7割で発見
70%に当たる32人の組織から精子が見つかった。そのうち、15人のパートナーがその精子を使った顕微受精で妊娠に成功。これまでに2人流産したが、10人が無事出産した。
鳥取県米子市にあるミオ・ファティリティ。クリニック(見尾保幸理事長)でも、ほぼ同様の手法を、97年10月から99年7月までの86人に試みた。その結果、47人から精子が見つかり、26人が妊娠に成功。21人が出産した。
86人のうち22人は、性染色体の異常で最重症の無精子症になると言われるクラインフェルター症候群の患者だったが、9人で精子が見つかった。5人が妊娠し、3人が出産。見尾理事長は「予想を遙かに超える成績で、自分でも驚いた」と話す。
●機能があった
精子を作る能力の有無は、精巣の組織を切り取って精子がいるかどうかを調べて決める。精子を作っていないように見える精巣でも、内部の状況にはかなりばらつきがあり、ごく一部の細胞が精子づくりをしている場合があることが最近の研究で分かってきた。北村助手は「1回の政権で精子が見つからなくても、何カ所も調べると、発見の可能性が高くなる」という。
しかも、親から要請があった赤ちゃんの染色体を調べても、異常は見つからなかった。
●異常型消える
荒木康久・高度生殖医療技術研究所長(栃木県)の研究では、クラインフェルター症候群とは違う性染色体異常で、XYYという染色体を持つ人の場合は、精子の97%が正常な型だった。
XYYからできる可能性のある精子の染色体型は、性状のX、Yに加えて、XY。YYがある。あとの2つの異常型は、精子になるまでの2回の減数分裂がうまくいかず消えていくと考えられている。
遺伝の
可能性
重い不妊症の男性は精子を作る遺伝子に異常があることがあり、不妊治療で男児が生まれると「不妊」が引き継がれるかも知れない。そんな可能性を、医師側が患者に十分説明するべきだとするガイドラインを日本不妊学会がまとめた。生まれた男児がこうした遺伝子異常を引き継いでいたケースは国内でも報告され、カウンセリングの必要性が指摘されていた。精液中に精子が無かったり、少なかったりするケースでは、性別を決める「性染色体」にある遺伝子に異常がみられることが少なくない。
こうした男性に対しは、手術で精巣から精子を取り出す方法や、精子を直接卵子の中に入れる顕微受精などの不妊治療が行われている。
遺伝子異常のある男児が将来、父親と同様不妊になるかどうかはまだハッキリしていない。しかし、ガイドラインでじゃ顕微受精を受ける患者に対し、遺伝に詳しいカウンセラーらがそうした可能性を事前に十分説明し、それを理解した上で治療を受けるという同意を文書で夫婦から得るよう求めている
【芳香療法】 <1>バラ(精子の数を増加する)
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