微粒子(DEP)
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(DEP)
ディーゼル排気微粒子
「ディーゼル車から出る小さな粒子『ディーゼル排気微粒子(DEP)』の影響について様々な研究が進んでいる。動物実験データによると、呼吸器の病気やアレルギーを悪化させる主犯格との見方が濃厚だ。
大気中に浮遊する粒子状物質(PM)が健康との関係で注目されている。自動車の排ガス中に含まれる粒子だけでなく、排ガス中の気体成分が大気中の物質と化学反応を起こし粒子を形成することもある。」
粒子と死亡率相関
米ハーバード大の研究者が6都市で調査した結果、、特に有害とされる直径2.5マイクロメートル以下のPM濃度と住民の死亡率に高い相関があった。DEPの多くがこの大きさだ。先進国で喘息花粉症など、目鼻ノドの粘膜アレルギーが増えている原因としても疑われている。
DEPの濃度を1立方メートル当たり0.3・1.0・3.0mgの3段階に設定し、アレルギーのもとになる物質を定期的に与える実験では、濃度が高いほどアレルギー性の鼻炎や粘膜炎を悪化させた。
日本の浮遊するPMの環境基準は、1日平均で、1立方メートル当たり0.1mgだから、実験で設定した濃度は非現実的なレベルではない。
ディーゼル排ガスを浴びていると、アレルギーの原因となる物質以外の刺激物に対しても過敏になった。アレルギーを起こす抗体の量も増えた。
排ガスによって目や鼻の粘膜が弱くなり、刺激をうけやすくなる。排ガスに対抗して免疫が活発になり、抗体が作られやすくなる。アレルギーが起きやすくなる原因としてこの2つが考えられる。
胎児に影響 ディーゼル排ガスを妊娠中に吸わせたマウスの胎児の脳や精巣組織に、排ガスに含まれる超微小粒子(ナノ粒子)が母体から移行して沈着、周囲の細胞に変性を起こしている可能性が高いことを、東京理科大の武田健教授らの共同研究グループが突き止めた。
研究グループは動教授の他、栃木臨床病理研究所の菅又昌雄初潮、奥羽大の押尾茂教授ら。
2005年9/21、東京都内のシンポジュウムで結果を発表。
「ナノテク産業が生み出すナノ粒子についても、生体内での挙動や影響などを詳しく調べる必要がある」と指摘。
ナノ粒子は多様な機能が注目され、工業利用も進んでいる。一方で体内に入りやすく、沈着もしやすいため、生体への影響が大きいと懸念されている。
ナノ粒子の胎児への移行を確認した事例は今回が初めて。
研究グループは、妊娠2日目〜16日目まで1日12時間、排ガスを吸わせた母親から生まれたマウスの脳や精巣組織を電子顕微鏡で観察。海馬や大脳皮質など脳内のさまざまな場所に極めて微小な黒い粒子が多数沈着、周囲の細胞が変性し、血管が細くなっていることなどを確認した。
精巣の特定組織にも微粒子が多数取り込まれ、細胞が変性していた。
2005年9月日本経済新聞より
(ナノ粒子)
2011年、大阪大学の堤康央教授や吉川友章助教らはナノサイズの微粒子の胎児への有害性が、粒の大きさや表面の状態によって変わることをマウス実験で突き止めた。
今回実験に使ったのは二酸化ケイ素のナノ粒子。吸湿性などに優れるため、粒子の表面にさまざまなな処理をして、医薬品や化粧品などの製品に利用されている。
粒径70ナノbの粒子を大量に注射すると、マウスの胎児や胎盤に蓄積し、胎児の体重が約1割減少し、発育阻害や流産の増加が見られた。
粒径300ナノb以上の粒子では特に蓄積しなかった。
電子顕微鏡で詳しく観察すると、粒径70ナノbの粒子は細胞の核の中にまで入り込んでいた。
ただ、粒子の表面にアミノ基やカルボキシル基をつけた場合には核内に入らず、胎児の発育阻害などはみられなかった。
(SPM) 排ガス浮遊粒子状物質(SPM)の毒性
東京大学精算技術研究所はディーゼル車などから排出され発ガン性が指摘されている浮遊粒子状物質(SPM)の長期的な毒性を短期的・低コストで判定する新手法を開発した。人間の肺の培養細胞を利用する。動物実験では2〜3年かかるのが、48時間で測定できる。
SPMは炭素微粒子の周りをいくつもの化学物質が取り囲んでいる。直径が2.5マイクロb以下だと肺まで到達し、化学物質が溶け出す。
国内の基準値は・・・・0.1mg/1m3。」

アスファルト
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、空中を浮遊するアスファルトや鉄などの微粒子を吸い込んだときに、体内の細胞にあるDNAが損傷されて様々な病気を引き起こしているとする調査結果をまとめた。
電車がレールを走る際に発生する微粒子は、体内に吸い込まれると活性酸素を発生させDNA(デオキシリボ核酸)を損傷する。
また自動車が道路を走行する際の摩擦で発生するアスファルト微粒子も、過剰な炎症反応を引き起こすという。肺の培養細胞実験で、こうした空気中の微粒子が通常のけむりなどと比べて有害であることを確認した
PM2.5 微小粒子状物質
「大気中に浮遊する直径2.5マイクロb以下の微小な粒子状物質『PM2.5』の濃度が上昇すると、周辺に住む高齢者(65歳以上)の呼吸器疾患による死亡率が増加することが、2007年6/24に環境省がまとめた調査報告書で明らかになった。
調査は全国の20地域を対象とし、2002〜2004年のPM2.5の測定値や、人口動態調査に基づく高齢者の死亡率あんどの関連性を調べた。その結果、大気中の濃度が1立方bあたり10マイクロc高まった場合、呼吸器疾患による死亡率が1.1%上昇することが分かった。
ディーゼル車の排ガスや向上の煤煙に含まれているPM2.5は、粒子の直径が小さいことから肺の奥まで入りやすく、喘息や気管支炎を引き起こす原因とも指摘されている。
肺ガン・心筋梗塞
PM2.5が人体に与える影響について、環境省の有識者検討会は2008年4/3、心筋梗塞などの循環器疾患や肺ガンの死亡率増加などのリスクを認める報告をまとめた。
PM2.5は大気汚染を引き起こす浮遊粒子状物質(SPM)の一種で、直径2.5マイクロb以下の微小粒子。
ジャトロファ BDF原料
2010年、大阪大学の福井希一教授、かずさDNA研究所、国立遺伝学研究所、ベンチャーの日本植物燃料らは、バイオディーゼル燃料(BDF)の原料として期待される植物「ジャトロファ」のゲノム(全遺伝情報)を解読した。
ジャトロファは食用にならない植物で乾燥した地域でも栽培できる。種子に多量の脂質があり、BDFの原料になる。