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| メ チ ル テ ス ト ス テ ロ ン |
東京都板橋区にある三菱化学ビーシーエルに今、ドーピング検査用の尿が次 々に運び込まれている。国内唯一の国際オリンピック委員会(IOC)公認検査
機関である。 「検査室内は一切立ち入り禁止。検体も見せられない」取り扱いは極めて厳重だ。 検査官立ち会いで取る尿は75ml。50ml(A検体)と25ml(B検体)に分けて、選手自らが封印する。ケースや封印の番号も選手が撰び、検体のすり替えなどが出来ない様にしている。 東京薬科大の向後博司教授(薬理学)の話では、この物質は、体内で作られるテストステロンにメチル基をくっつけた合成物質だ。テストステロンは男性ホルモンとも呼ばれ、男性化作用と、タンパク質の合成を促す同化作用がある。メチルテストステロンは2つの作用を強め、効果も持続するのが特徴だという。 保険適用は男性の性腺機能不全や、造精機能障害による男性不妊症、手術が出来ない乳ガンなどに限られる。 通常の治療では、肝機能障害や、女性の月経異常、気分が異常に高揚する精神症状などの副作用が警告されている。 |
| 野球 | ●マグワイア 米大リーグのマーク・マグワイア選手が服用していたアンドロステンジオンはやはり筋肉増強効果を持ち、心臓病などの副作用を起こす危険性があることが、8日分かった。大リーグから調査依頼を受けた専門家グループが結果をまとめ、9日発売される米医学雑誌JAMUで紹介された。 ●ボンズのトレーナー起訴 2004年2/12。アシュロクロフト米司法長官は、大リーグ・ジャイアンツの強打者バリーボンズ外野手の個人トレーナーら4人が、筋肉増強効果があるアナボリックステロイドなど数種の薬物を違法に選手に提供したとして、サンフランシスコの連邦大陪審に起訴されたと発表。 起訴されたのはボンズ選手の個人トレーナー、グレグ・アンダーソン、陸上競技の有名コーチ、レミ・コルチェムニーの両被告と、薬物を提供していたとされるカルフォルシア州の栄養補助食品会社「BALCO(バルコ)」の幹部2人。 |
| ステロイド | 筋肉増強剤「ステロイド」の汚染が問題になっている。 米テキサス州ダラス市郊外のプラノ・ウエスト・シニア高校野球部のエースだったT君が自らの命を絶ったのは2003年7月。オールAに近い優秀な成績を誇る人気者の自殺に関係者は大きなショックを受けた。 警察はT君の部屋からビン入りのステロイドと注射器を見つけた。 父親のF氏は医学書などを読みあさり愕然とした。 ・激しい感情の起伏 ・暴力行為 ・大量のニキビ ・顔や首のむくみ 列挙されたステロイド使用者の症状は「自殺前の息子の姿そのもの」だった。 1991年以降、アメリカでは正式な処方箋が無ければステロイドの所持・販売は禁じられたが、ジムなどでは非合法ルートで簡単に手に入る。メキシコなど周辺国では規制対象にもなっていない。 米国では、学生の半数以上が奨学金を得て進学する。そのため、高校レベルで注目される選手になる必要がある。そのためステロイドなどを使ってでも「大きな選手に」という心理が働く。2005.6.12《日本経済新聞》 |
| IGF1 | (インスリン様成長因子1) 「スポーツとはおよそ関係なさそうな薬物『IGF1』(インスリン様成長因子1)が、五輪の開幕を約5ヶ月半後に控えるシドニーで注目されている。 靱帯細胞の成長を促すタンパク質ホルモンで、本来は小人症の改善やエイズ患者の筋肉量回復を目的にした臨床治験や、腱を故障した競走馬の回復などに使われる薬だ。治験目的外に人への投与は認めれていない。だが、選手は筋肉増強や疲労回復、脂肪を減らすなどの効果を求めて使用していると言われる。その効果を示すデータはもちろんない。 地元テレビ局が3月、そんな新種の薬物問題を取り上げた。アトランタ五輪のオーストラリア代表で、国内チャンピオンになったこともある陸上短距離選手が匿名で登場し、「自分を含めてアトランタ五輪の陸上チーム(58人)のうち80%近くが、IGF1を使った。30〜40人で約13万豪州ドル(870万円)で買った。自分は2度目(5万豪州ドル)に加わった。」と証言した。 IGF1を作る豪州最大手の製薬会社は、不正な方法で薬物が流出した恐れがあるとして、連邦警察などに調査を依頼したことを認めた。警察も「政府の連邦科学研究所員1人が、不正に私物化しようとした。現在、検察が起訴するかどうか検討中だ」と明らかにしている。 国際オリンピック委員会のケン・フェッチ医事委員によると、IGF1はアトランタ五輪後の1998年にIOCの禁止薬物リストに載せなかった。いまはリストに載せないと、選手側がすべて使って良いものと見なしてしまう。それがIOCが直面している現実だ」。 使用効果も判然としないIGF1だが、無差別に細胞性徴を促すため脳浮腫や、血糖値が急激に下がることで昏睡状態になる危険性がある。ドイツの重量挙げ選手が、過度のIGF1使用と疑われる症状で死亡した例も報告されている。 |
| 関連情報 |
「ステロイドホルモン」 「血液検査」 「クレアチン」 |