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| ドクニンジン | 庭先や畑の垣根に、高さ2mにもなるパセリに似た植物。 植物全体から悪臭を放っている。 |
| 【成分】 | ○コニイン: 毒性アルカロイド。 無色で油状の液体で強い不快臭がある。温水よりも冷水に良く溶ける。 1881年に、A・ホフマンが分離に成功、構造も決定。 1886年に、A・ラデンブルクが合成に成功。 ○メチルコニイン:毒性アルカロイド ○コニセイン:毒性アルカロイド |
| 【毒性】 | ○コニインが口に入ると、以下のようなクラーレに似た症状: 運動筋肉の麻痺、 感覚神経終末の麻痺(運動機能停止、知覚喪失) 唾液分泌過多 呼吸神経終末の麻痺(呼吸麻痺から死に至る) 嘔吐 |
| 致死量 | ○コニインの致死量:0.15g |
| 参考 | ◎しばしば、パセリの一種[マグダノス]と混同される。 ◎ドクニンジンの種子は「ウイキョウ」と間違えやすい。 ◎ギリシャ人は死刑を宣告された犯罪者に対し、アヘンとドクニンジンエキスを混ぜた毒を与えていた。 |
| ソクラテス | アテネ生まれのソクラテスは、奇神を導入し青年を惑わした罪状で死刑を宣告され、逃亡も勧められるが獄死する。ソクラテスに学んだプラトンは、その様子を《パイドン》の中でかたっている。 ソクラテスは、盃を口に当て、いとも無造作に甘そうに飲み干し、あちこち歩き回っていたが、脚が重くなったといって仰向けに横になった。 毒を渡した男は、ソクラテスの身に触れ、しばらくして足元や脛の方を調べ、 その後で足元を強く押し、“感覚があるか?”と尋ねる。“ない”と答えると、 次に脛(すね)を強く押し同じ質問をする。 “だんだんと上にあがり、次第に冷たくなり硬くなる”と周囲の者に説明し、“これが心臓まできたら死である”と語る。 すでに腹部まで冷たくなった頃、ソクラテスは、クリトンに“アスクレピオスに鶏を与えることになっている。忘れないで供えてくれ”という。これが最後の言葉であった。クリトンが“まだ他にいうことはないか?”と尋ねるも、すでに答えはなかった。ほんのしばらくして身体がピクッと動き、獄守が覆いをのけると、ソクラテスの眼はジッとすわっていた。 ソクラテスの服毒した原植物は“ヘムロック”と称されるもので、明らかに毒ニンジンから採取された毒薬である。 |
| 関連情報 |
「パセリ」 「キャロット」 |