リンパ液の流れが悪くなる |
ネッタイアカイエカが人間の血を吸うことで、感染力がある幼虫が体内に入り成虫となって、人間の鼠径節に住むつく。そこで、成虫は幼虫をどんどん生み出す。 生まれた幼虫は、肺に移る。 そして夜の10時から、明け方の4時ごろまで、ヒトの体表の血管に集まる。 その時間帯に蚊が人間の血を吸う時間帯。 5時を過ぎると、蚊の幼虫は再び肺に戻る。 蚊がヒトの血を吸うと幼虫が一緒に蚊の体内に取り込まれる。そこで、感染力が出来るまで寄生し、蚊がヒトの血を吸うことで、以上のことが繰り返される。 リンパ節に成虫が住み着くため、リンパ液の流れが悪くなり、足がゾウのように腫れて大きくなったり、陰嚢が腫れる。 江戸時代には日本全土に感染が広がっていたが、1960ごろには奄美大島や鹿児島の一部だけになっていた。1978に日本から感染者はいなくなっている |
フィラリア |
フィラリア症
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フィラリア症の分類 リンパ系フィラリア症
イヌ糸状虫症 ・心臓糸状虫であるイヌ糸状虫に感染。 ・皮膚結節・肺にコイン状の病巣 |
フィラリア症の症状 |
急性症状 ○発熱、リンパ管・リンパ節の炎症。 ○罹患リンパ節から逆行性に広がる腫様リンパ管炎 (細菌性のリンパ管炎では上行性に広がる)。 ○精巣上体炎・睾丸炎。 ○ジンマシン・発疹・好酸球増加。 慢性症状 ○四肢・生殖器・乳房にリンパの閉塞が見られる。 ○拡張したリンパ管が破裂して尿路のリンパが入るので、乳糜尿。 ○肺腫大・脾腫。 潜在性
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治療薬 |
ジエチルカルバマジン(リンパ系フィラリア症治療薬) 2010年、エーザイはWHOに協力して、リンパ系フィラリア症治療薬「DEC」を発生地域に無償で提供すると発表。 2012年〜6年間に22億錠を提供する。 リンパ系フィラリア症は蚊を介して感染する寄生虫症。 アフリカや東南アジアを中心に世界81各国で1億2000万人が感染していると推定されている。 感染するとリンパ系機能障害が起き、足が大きく腫れあがる「象皮病」などにつながる。 |
象皮病(Elephantiasis) |
○以下の原因におる体の一部の組織の異常な肥厚を象皮病という。 慢性のリンパ液のうっ滞・・・乳ガン手術後にリンパ浮腫 リンパ管の閉塞 結合組織の増殖(線維化・硬化) ○部位・・・ 好発部位は下肢であるが、 外陰部・口唇・鼻・耳・手背などにも見られる。 ○原因:
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「陰嚢水腫」「睾丸が腫れる」「リンパ浮腫」 |
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