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がんの骨への転移



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骨へのガン転移を抑える物質
リベロマイシンA
  • 理化学研究所は、骨へのガン転移を抑える物質を見つけた。
    土壌中の微生物が作り出す物質で、骨を壊す
    破骨細胞を抑える。動物実験で効果を確認した。
    川谷誠基礎科学特別研究員らの研究成果。土壌中の放線菌が作る『リベロマイシンA』という物質の作用を調べた。この物質が骨粗鬆症に有効であることは理研で確認済み。
    ガンが転移しやすいモデルマウスの尾に、人の肺ガンを移植し、リベロマイシンAを投与した。1ヵ月後にレントゲン写真で確認したところ、肝臓や肺には転移したが、骨には転移していなかった。また、骨折も見られなかった。骨の切片を調べると、
    破骨細胞が消えていた。
    ガンは骨へ転移する際に
    破骨細胞を活発化させて骨を破壊し、増殖するための足場を作る。さらに破骨細胞ががんの増殖を促し、ガンが大きくなる。この循環を断つことでガン転移を予防できる












ガンの再発・転移を防ぐ遺伝子治療技術
  • 2010年、東京大学医科学研究所の斎藤泉教授らのグループはガンの再発・転移を防ぐ遺伝子治療技術を開発した。細胞に送り込む遺伝子が2段階で働くようにベクター(遺伝子の運び屋)を工夫、ガン細胞だけを叩くようにした。
    遺伝子治療で広く使われるアデノウイルスを改良してベクターを造った。2種類の遺伝子を組み込み、2段階で働くようにした。
    AAでのウイルスのゲノムに、ガン細胞の中に入ると遺伝子のスイッチが入るプロモーター部分と、「Cre」という酵素の塩基配列を組み込んだ。これに加えて、ガン細胞を叩くタンパク質を造る治療用の遺伝子をプロモーターと一緒に入れた。
    ガン細胞にベクターが入ると、まずCre酵素が作られ、ベクターに組み込んでいた治療用の遺伝子を切り出す。切り出された遺伝子からタンパク質が作られ、細胞をたたく。マウスの肝臓ガン細胞と、正常な細胞にそれぞれベクターを感染させたところ、ガン細胞は治療用遺伝子のタンパク質が大量にできたが、正常な細胞ではほとんんど出来なかった。
    斎藤教授は“副作用が非常に少ない”と語る。
    之までの遺伝子治療のよるガン治療は、手術が出来ないほど大きくなったガン細胞だけに直接、治療用遺伝子の入ったベクターを注射していた。正常細胞には働かないようにするためだったが、目に見えないような小さなガンには使えなかった。






骨に転移したガンの症状を抑える薬
「デノスマブ」の製造承認
  • デノスマブは米アムジェンから2007年に開発販売権を取得した製品。
  • 2010年8月、第一三共が申請した。
  • 「RANKリガンド」と呼ばれる骨を破壊する細胞の形成・活性化に不可欠なタンパク質を標的とする世界初の抗体
  • 2012年、第一三共はガン細胞が骨に移転して骨が弱くなる症状を抑える医療用医薬品「ランマーク」(一般名デノスマブ)の製造販売承認を取得した。
  • 肺ガンや乳ガンなどのガン細胞が骨に転移すると、骨を壊す細胞の働きが活性化し、骨が弱くなる。ランマークは骨を壊す「破骨細胞」の形成や生存に欠かせないタンパク質に作用するヒト型モノクロナール抗体で破骨細胞の活動を弱め、症状を抑える。皮下注射。






がん転移を抑える化合物
  • 2013年、公益財団法人のがん研究会がん化学療法デンターの藤田直也副所長らは、がんの転移を防ぐ化合物を開発した
  • ガン細胞が身を隠して別の臓器に移る仕組みを突き止めた。
  • マウス実験で転移をほぼ完全に抑え込むことか゛できた。
  • ガン細胞は血液に乗ってほかの臓器に転移する。
  • 乳がん大腸がんを患った後に、肺や骨でもガンが見つかるのが典型例で、ほとんどのガン細胞は移動中に免疫細胞に攻撃されて死ぬが、一部は血液の血小板 を自分の体にくっつけて攻撃を回避し、ほかの臓器に流れ着くと、そこで増殖を始める。
  • 研究チームはガン細胞が血小板 を集めるのに使っている「アグラス」というタンパク質を見つけ、その働きを妨げる化合物を開発した。






頭頸部がん
  • 2016年、ナノキャリアは米国で頭頸部ガンの臨床を始める。
  • 抗ガン剤「シスプラチン」を独自技術で加工した候補物質「ナノプラチン」。
  • 転移・再発した頭頸部ガンが対象。






ガンの骨転移をうながす物質
  • マイクロRNA(miRNA)という核酸の一種
  • 2016年、東京医科歯科大学の佐藤伸吾講師らが発見。
  • 周囲の骨の細胞に入り込み骨細胞の遺伝子を制御して、ガン細胞が増殖しやすいようにするという。
  • ガン細胞の骨への転移には2つのタイプがある。
    • 「溶骨型」
      • 腎がんや乳がんなどは骨を溶かす破骨細胞を増やして、がん細胞を侵入させる「溶骨型」
    • 「造骨型」
      • 前立腺がんなどで骨を作る骨芽細胞を増やして、骨を硬くして転移する。
  • 研究グループは、前立腺がん細胞株5種類、乳がん細胞株3種類を準備し、がん細胞株からの分泌が盛んなmiRNAを調べた。
  • 前立腺細胞株が積極的に分泌しているmiRNAを8種類見つけた。
  • 8種類のmiRNAを骨などの細胞のもととなる間葉系幹細胞の中でそれぞれ発現させたところ、そのうちの1つのmiRNAが間葉系幹細胞の骨化を強く促すことが分かった。
  • miRNAはエクソソームと呼ばれる小胞に包まれてガン細胞から分泌されるが、この小胞を蛍光色素で目印をつけることで、分泌された小胞が間葉系幹細胞に取り込まれるのも確認した。
  • 骨転移は
  • 悪化しても直接死には至らないが、腫瘍が大きくなると、骨折や神経の圧迫で強い痛みを伴う。









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