がんの種類と症状

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がん種類 症状 検査
胃ガン 胃がもたれる(つかえ感)
・上腹部痛
・胃X線検査
・胃内視鏡検査
肝ガン ・疲労感
黄疸
・右上腹部痛
・肝炎ウイルス検査
・血液生化学検査(GOT・GPT・・・)
腫瘍マーカー
・腹部超音波検査
・腹部CT検査
喉頭ガン 声のかすれ
ノドがつまる感覚
・ノドの異物感(違和感)
耳鼻科検診
甲状腺ガン ・首の腫れ
首のしこり
・やせ
・頸部の診察
・頸部超音波検査
・ホルモン検査
子宮ガン 不正性器出血
おりもの
・下腹部痛
・婦人科検診(内診・細胞診)
・骨盤内超音波検査
CT検査
MRI検査
食道ガン ・食後のつかえ感
・食道通過時の痛み
・食道造影
・食道内視鏡検査
膵ガン ・不定の腹痛背痛
下痢
黄疸
・腹部超音波検査
・腹部CT
・腹部MRI検査
・腫瘍マーカー
胆道ガン 黄疸
・上腹部痛
・右背部痛
・腹部超音波検査
・腹部CT検査
・腹部MRI検査
・腫瘍マーカー
乳ガン ・乳房のしこり
・乳房からの異常な分泌物
・乳房の触診
・乳房超音波検査
・マンモグラフィー
脳腫瘍 めまい
頭痛
・視野異常
運動障害
・脳CT検査
・脳MRI検査
・脳波検査
・神経学的検査
・眼科検査
肺ガン ・血痰
胸痛
せき
・胸部X線検査
・胸部CT検査
・胸部MRI検査
・気管支鏡検査
・タンの細胞診
皮膚ガン ・黒いシミ
・難治性のただれ
・きずあとの腫大
・皮膚科診察
大腸ガン 下痢
便秘
血便
・下血
粘液便(粘血便)
・下腹部痛
・便潜血反応検査
・注腸X線検査
・大腸ファイバースコープ検査
・直腸鏡検査
CT検査
・MRI検査
膀胱ガン 血尿
・尿のにごり
・尿検査
・泌尿器検査
・膀胱鏡検査
前立腺ガン 排尿障害
・局所の違和感
血尿
・泌尿器科検診(指診)
・腫瘍マーカー
・前立腺超音波検査
2005年度、ガンで326000人が死亡。
  • 男性は、肺ガン・胃ガン・肝臓ガン・結腸ガン・膵臓ガンの順番。
    女性は胃ガン・肺ガン・結腸ガン・肝臓ガン・乳ガンの順番で死亡。
ガンの生存率を公表2008年9月・厚生労働省 47都道府県のがん部位別死亡率

がん発見
生きたガンに目印
  • 「2008年、12/7東京大学の研究チームは、光を発する特殊なタンパク質分子でガン細胞に目印をつける新技術を開発した。
    分子は生きたガン細胞にはいると緑色に発光し、治療でガン細胞が死滅すると光が消える。
    成果はネイチャーメディシン(電子版)に発表。
    新技術はガン細胞の表面にあるタンパク質とくっつく特殊タンパク質に、蛍光を発する有機分子をつける。この有機分子がガン細胞の中の小器官「リソソーム」に取り込まれると緑色に光る。
    リソソームは細胞が生きている間は弱い酸性を示す性質があり、蛍光分子はこれを認識して光る。
    ガン細胞が死滅するとリソソームのエネルギー源がたたれて中性に戻り、光が消える。
  • 2011年、岐阜薬科大学と東京工業大学のチームは、ガン病巣を近赤外光でテラして見つける手法を開発した。固形眼の塊があると周囲よりも酸素が減少することに着目。酸素が少ないと輝く化合物を送り込み、光を頼りにガンの位置を探る。固形ガンの約20〜30%は血管が届かず、酸素が不足している。抗ガン剤も届きにくく、放射線もあまり効かない。再発や転移の温床になりやすいことが知られている。研究チームは、酸素が少ない細胞の中に入ると他のタンパク質と強く結合し、細胞の中に留まりやすくなる化合物えおい設計し、そこへ近赤外光を当てると700〜800ナノbの蛍光を発する色素をくっつけた。この化合物をガンのマウスの尾に注射。体内の蛍光を検知してどこに集まるかを調べた。1週間程度でガンにだけ集積。その後10日目には、ガンの中でも低酸素の簡易だけが光っていることを確認した。
低酸素状態で調べる
  • 2009年、群馬大学の飛田成史教授、竹内利行特任教授らは、ガンの早期発見につながる画像化技術を開発した。がん患部周辺が通常よりも酸素が少ない状態にある点に着目。低酸素状態になると光る物質を患者に投与して観察する。
    動物実験で効果を確認した。
    イリジウム錯体は、波長が500〜550ナノbの可視光を当てると赤色のリン光を出すが、周りに酸素があると光は消えてしまう。
    人の扁平上ガンを足の表面に移植したマウスを使って実験した。水に溶かしたイリジウム錯体を尾の静脈に100マイクロg注射したところ、ガンだけを浮かび上がらせることに成功。
病理医の診断を機械に覚えさせる
  • NECは世界で初めてデジタル病理診断ソフトを開発した。
    国内外の医療現場でテストが始まった。2009年10月、ボストンにある米ハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院の一室でも、ソフトが探し出したガン細胞とその判定に、となりにいる病理医がうなずいて確認。
    NECが開発した病理診断ソフトは、患者の組織切片のデジタル画像を元に、ガン細胞の場所や進行度を判定する。数千枚以上のガン組織画像と診断結果をあらかじめ覚え込ませてある。
    2010年、NECとSRLは胃ガンを対象に判定を開始。
    従来のガン診断は医師が患者の組織を顕微鏡で見て判定する。ガン細胞は形や大きさが患者によって異なり、医師の経験で判定にばらつきがあるという。
唾液から
  • 2010年、慶應義塾大学の先端生命科学研究所の杉本昌弘特別研究講師と米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のデビット・ウォン教授らのチームは、唾液からガンを見つける技術を開発した。慶大が開発した装置を使い、唾液中のアミノ酸量を測ることで、「乳ガン」など3種類のガンを特定できた。
    • UCLA側がガン患者と健常者の合計215人から唾液を採取し、慶大が分析した。
    • 慶大の装置を使いアミノ酸など約500種類の物質の濃度を測定。それぞれのガンに特徴的な物質を探したところ、54種類が健常者とガン患者で大きく違った。
    • 「口腔ガン」・・・9種類の物質で精度80%
    • 乳ガン」・・・・14種類の物質で精度95%
    • すい臓ガン」・・5種類の物質で精度99%
インターネット衛星「きずな」
  • 2010年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と岩手医科大学は、2008年に打ち上げた超高速インターネット衛星「きずな」を使った病理診断実験に成功した。岩手医大と東京の国際医療福祉大学三田病院、沖縄の琉球大学が衛星を介して高解像度の顕微鏡画像を同時に観察。離れた場所でもガンかどうかの判定ができることを確認した。
j循環腫瘍細胞(CTC)
  • 2010年、財団法人神奈川科学技術アカデミー(KAST)などのグループは、ガンが転移するときに患者の血液中に現れる細胞を素早く分析・検出する装置を開発した。装置が対象とするのは、血液中を流れる「循環腫瘍細胞(CTC)」というガン細胞。進行したガンが他の臓器に転移するときには、CTCが流れて循環する。ガン患者の血液を採取してCTCが含まれているかどうかを調べれば、ガン手術後の再発の可能性などが分かる。
イヌが判別
  • 探知犬
    • 2011年、犬の嗅覚を利用して、ガン患者の呼気などを嗅ぎ分ける「がん探知犬」を使った九州大の研究者らの実験で、9割以上の精度で判別に成功したことがわかった。
    • 成果は英国の医学誌「GUT」で発表。
    • 実験は、セントシュガーがん探知犬育成センター(千葉県)と、九州大大学院消化器総合外科(福岡市)の園田英人助教らが約300人分の検体を集めて実施。
    • 2008年11月〜09年6月にかけ、ラブラドルレトリバーのマリーン(9歳、メス)に嗅ぎ分けさせた。
    • 5つの容器のうち1つだけに大腸ガン患者の呼気を詰めて、どれを選ぶかを試したところ、計36回のうち33回は正解を選んだ。
    • 呼気のかわりに便から採取した液状の検体を使った実験では、38回中37回正解した。
    • 同センターの佐藤悠二所長によると、マリーンは嗅覚が特に優れていたため、「体内のニオイで、病気を嗅ぎ分けられるのではないか」と考え、訓練を積んだという。
    • 乳ガンや胃ガン、前立腺ガンで数例試した場合も、嗅ぎ分けに成功したといい、園田助教は“ガン特有のニオイに反応したと推測できる。ニオイの原因物質を特定出来れば、ガンの早期発見につながる”と話す。



腫瘍 腫瘍マーカー 陽性率
胃ガン [CA72-4]
[STN]
50%
CA19-9
CEA 40%
肝細胞ガン AFP 80%
PIVIKAU 70%
甲状腺髄様ガン カルシトニン 90%
CEA
骨肉腫 ALP 100%
子宮ガン 子宮頸ガン SCC 60%
子宮体ガン CA125
腎ガン BFP 50%
神経及び網膜芽細胞種 NSE 80〜90%
膵ガン CA19-9 80〜90%
[CA50]
[Span-1]
前立腺ガン SCC 70%
PSA
大腸ガン(結腸・直腸)ガン CA19-9 60%
CEA
胆嚢(胆管)ガン AFP 80%
CA50]
[Span-1]
内分泌腺腫瘍 各ホルモン 80〜90%
肺ガン 扁平上皮ガン CYFRA 80%
SCC 40〜60%
腺ガン [CYFRA]
[SLX]
60%
CEA
小細胞ガン [NSE]
[ProGRP]
65〜75%
胚細胞腫瘍 AFP 80%
LDH
卵巣腫瘍 CA125 80〜85%
[CA72-4]
[STN]
70%
尿1滴で検査
  • 産業技術総合研究所の丹羽修副部長らの研究グループは、1枚で、検査に必要な2種類の物質を検出できるチップを開発した。
    ガンになると尿に特徴のあるタンパク質が出てくる。
    腫瘍マーカーと呼んでいて、ガンの早期発見に使われるが、尿の濃さは変わりやすいので、濃さの指標になる物質を別に測定して補正する必要がある。今回開発したチップは、腫瘍マーカーと『クレアチニン』と呼ぶ尿の濃さの指標になるタンパク質を同時に捉えることができる。
    今まで、腫瘍マーカーとクレアチニンを同じ装置で検出できなかったので、別の装置で検査していた
CD147
  • 2009年、トランジェニックは、細胞のガン化と関わりのあるタンパク質を人間の尿中から検出・測定するキットを発売した。ガン細胞が特徴的にもつタンパク質「CD147」。ガン細胞が正常な細胞の外壁を壊して侵入する際に、波部を壊す酵素をまわりから引き寄せる役割を担っている。
  • CD147は悪性腫瘍が棚井で肥大化するのをうながしているとされ、膀胱ガンや腎臓ガンなど泌尿器系のガン患者の尿中から多く検出される


ガン細胞

特徴
成長の様式は、被膜形成は不充分で、他組織への浸潤性の発育を示す。
摘出されても、しばしば、再発する。→「ガン幹細胞
正常細胞の構造とは異なった細胞が増殖し、未分化である。又、核分裂 が多く、しかも不揃いで、過色素性である。
細胞生理学的には、解糖作用が強く、酸化作用は弱い。
腫瘍の毒素により、悪液質・貧血・出血など全身状態が悪化し死亡する。
腫瘍細胞は、浸潤・リンパ行性・血行性に広範に転移する。(薬学大辞典p5)
90%が、「上皮細胞」と呼ばれる四角い細胞に発生する。
  • ガン化した上皮細胞は形が丸くなり、周囲から剥がれやすくなる。
  • 剥がれた細胞は別の場所に取り付き(=転移)、その組織に潜り込む(=浸潤)」アポトーシス
ガン細胞は夜中に活発に増殖し、昼間は休んでいる
   
(田村康二著「病気の時刻表」p20)
ブドウ糖が大好き(普通の細胞の8倍以上)
ガン細胞は成長スピードが速いため酸素の消費量も多く、腫瘍の周辺部は低酸素状態に陥りやすい。不足する酸素と栄養を取り入れるためにガン細胞は新しい血管を引き込む(血管新生)。
2009年、米テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターのチームは、酸素吸入とMRIを組み合わせて、ガン細胞中の酸素濃度を測る方法を開発した。
適切なガン治療法を選択するには、ガン細胞中の酸素濃度を知ることが重要で、薬剤か放射線療法のどちらが効果的か知る指標になるという。
患者は純粋な酸素を吸い込むだけでよく、痛みを伴う処置は必要ない。
“標的”で免疫回避するシステムだった
「2002年、京都大学医学研究科のチームは、ガン細胞が免疫機構の攻撃を回避する仕組みを解明した。ガン細胞の表面には「本人の細胞だから攻撃してはいけない」という標識が付いていて、免疫細胞をあざむいているという。
その標識は『PD-L1』と呼ぶタンパク質。
免疫機構からの攻撃を避ける目印の1つとして、正常細胞の表面に備わっている。一方で、正常細胞の暴走で生じるガン細胞にも標的は残っており、攻撃回避に使われている。
同大の湊長博教授と本庶祐教授らは、標識を無効にすれば免疫細胞が、ガン細胞を攻撃すると考えた。標識を覆うタンパク質を作り、ガン細胞を移植したマウス10匹に投与した結果、4匹が生き延びた。
免疫機構がガン細胞を攻撃したためとみられる。標識を覆わなかった10匹は30〜40日後に死亡した。
テロメア
2
003年7月。米ロチェスター大学の研究チームはRNA(リボ核酸)干渉と呼ばれる技術を使ってガン細胞の分裂を抑える新しい方法を開発した。
細胞の分裂に必要な酵素『テロメラーゼ』の生産を制御し、ガン細胞が無限に分裂して増えるのを抑える。
染色体の両端に遺伝子を保護するテロメア構造を作る酵素、テロメラーゼの生産をRNA干渉で抑えた。肺や皮膚などのガン細胞を使った実験では、75日でテロメアが85%も短くなるのを確認した。通常細胞は分裂ごとにテロメアが短くなり50〜100回しか分裂できない。ガン細胞ではテロメアの長さが維持され何回でも分裂できる
時間医学 ガン細胞が時間によってどう変わるか?
大戸茂弘・九州大学大学院薬学研究院教授らは、ガン細胞の増殖に関わるトランフェリン受容体と呼ぶタンパク質に約24時間のリズムがあり、c-mycというガン遺伝子が制御していることを突き止めた。
結腸ガンの細胞をネズミに移植して戸卵津フェリン受容体がガン細胞の表面に現れる量を測定したところ、夜の9時に最も多く現れることが分かった。大戸教授は“時計遺伝子に異常が起きて、ガン遺伝子を目覚めさせ、トランスフェリン受容体が多く作られるようになるのではないか”と推測する。
大戸教授らは、トランスフェリン受容体がガン細胞の表面で増減するリズムを指標にしたクロノドラッグデリバリーシステム(時間薬物送達システム)という新しいガン治療法を開発した。
抗ガン剤を脂質の膜で球状に包み込み、その表面にトランスフェリンをくつけた薬剤を、午後9時にネズミに投与したところ、午前9時に投与したネズミより、ガンの大きさが3割ほど小さくなっていた。
薬剤のガン細胞胃への取り込み量も午後9時に投与したネズミの方が多かった。
増殖 (TDAG8)
2010年、東京大学医学系研究科の清水孝雄教授らは、細胞の周囲が酸性の環境でも、ガン細胞が増殖を続けられる仕組みを解明した。
ガン細胞表面のタンパク質が細胞増殖を促進する信号を出していることが分かった。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の井原裕一郎氏、秋田大学医学系研究科の石井聡教授との成果。米科学アカデミー紀要に発表。
研究グループは、ガン細胞の表面に現れる「TDAG8」という受容体が、細胞周囲の水素イオンを認識し、酸性の場合に細胞増殖を促す信号を出していることを突き止めた。
この受容体の遺伝子を発現しているガン細胞をマウスに注射すると、発現していない細胞を注射したマウスと比べるとガンが大きくなり、死亡率が高まることが分かった。
TDAG8は人間にもあり、ガン細胞で発現していることが知られている。
一般的に細胞が急激に増殖すると周囲に乳酸が蓄積して酸性になり、細胞の増殖が抑制される。どうしてガン細胞は酸性の環境でも増殖を続けられるが不明だった。



ガン促進遺伝子
abl ・骨髄性白血病 細胞分裂を促進するアクセル役をしている遺伝子で、正常細胞の増殖にも関与しているが、これに異常が生じると細胞分裂のスピードが急速に上がり、ガン化する。

約200種類が見つかっている。
遺伝子
AML1
erbB 食道ガン
・脳腫瘍
mdm2 脂肪肉腫
乳ガン
met ・胃ガン
肝ガン
大腸ガン
・甲状腺ガン
myc ・多数のガン
ras ・膵ガン
・胆道ガン
サイクリンD1 乳ガン
・扁平上皮ガン
食道ガン

ガン抑制遺伝子
APC 大腸ガン
・胃ガン
・膵ガン
細胞分裂を抑えるブレーキ役をしている遺伝子で、これに異常が生じると増殖が無制限に続く。

約30種類が見つかっている。
BRCA-1 ・卵巣ガン
乳ガン
DPC-4 大腸ガン
・膵ガン
FHIT ・胃ガン
・肺ガン
・子宮ガン
p53 すべてのガン
p73 神経芽細胞腫
Patcded 基底細胞ガン
Rb 肝ガン
・骨肉腫
ガン抑制遺伝子に異常がなくても、メチル基が遺伝子にくっつくと、遺伝子を活性化する酵素が作用しなくなりガンが発症することが分かってきた。
遺伝子に違いが無くてもDNAがメチル化するとタンパク質がうまく作れなくなりガン化する。
欧米ではすでにメチル化を妨げる抗がん剤が開発され臨床試験が始まっている


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