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下痢



HOME ブログ 通 販 価格表 病名(症状) 漢方薬(50音順) 医薬品(一般名・商品名)






下痢に用いる漢方薬
胃風湯
  1. 下痢・直腸部邪気
  2. 下痢がながく続いて、患者が衰弱している場合に用いるので、真武湯証との区別がむずかしいこともあるが、本方は炎症が直腸にあって、粘血便を出し、裏急後重の気味がある者に応じる。
    本方は残存性の炎症が腸管の下部にあって、下痢の止まない者にもちいるので、裏急後重は決して強いものではない。また下痢するときには、腹痛を訴え、大便が肛門に激突して音をたててピチピチと飛び散るのも、本方を用いる目標である。
    直腸潰瘍に用いてよく、これで全治したものもある(漢方診療医典)
  3. 身体が冷えて腹が痛み、粘液便や粘血便がでるとき。ガスとそもに出る泡の多い下痢便が特徴《山田光胤》


インチンゴレイサン

温経湯

  1. 感冒性下痢に。


黄連解毒湯
  1. 膿血性、しぶる。
  2. 細菌性の下痢
  3. 熱があって下痢する者は、通常柴芩湯であるが、一等甚だしい者は黄連解毒湯or柴胡解毒湯を用いる。《済世薬室》
  4. 大熱有りて下利洞泄する者《勿誤薬室方函口訣》


黄連湯
  1. 下痢:(腹痛ある者)
  2. 腹痛・嘔気ある者に。《荒木正胤》
  3. 腹痛なく雷鳴し、水瀉性の下痢は、生姜瀉心湯を考える。《済世薬室》
  4. 下痢性疾患にして、腹痛し、嘔気ある証《奥田謙蔵》






  1. 裏急後重
  2. 感冒性下痢に。


葛根湯
  1. 下痢・項背強・腹痛<無し>
  2. 発病の初期で、悪寒、発熱があって下痢し、裏急後重があり、脈浮数にして力のある者に用いる(漢方診療医典)
  3. 感冒性下痢に。


甘草瀉心湯(半夏瀉心湯甘草)
  1. 体格の良い女性で、、みずおちに力があって慢性下痢の患者にしては、体力が衰えていなかったが、1年近くの間、どんな事をしても、1日1、2回の下痢が止まらないという。下痢するときは腹が鳴るという。そこで心下痞硬、腹中雷鳴、下痢を目標にして甘草瀉心湯を与えたところ、長い間続いた下痢が止んだ。《大塚敬節》
  2. 38歳男性。
    数日前より下痢がある。腹痛裏急後重はない。ゴロゴロと腹が鳴って、1日数回下痢をする。みずおちがつかえて夜はよく夢をみる。甘草瀉心湯を与える。2日分で全快した。この患者は急性の腸炎であったが、慢性のものにも効く。《大塚敬節》
  3. 40歳、主婦。
    「一男一女の母。10年ほど前に急性の大腸カタルをやったことがあるが、以後慢性化してしまった。特に、油物や牛肉を食べると、すぐ下痢してしまう。下痢は1日1~2回で、下る時に腹が鳴って、軽い腹痛を感じる。胃も、いつもただれているようで、ときどき酸っぱい水が上がってくる。
    温灸やゲンノショウコを飲んだりしてみたが、止めると、又元に戻ってしまう。
    こういう人には半夏瀉心湯か甘草瀉心湯が向いているもので、まず甘草瀉心湯を用いたところ、10日ほどで、ずいぶん気分が良くなり、1ヶ月ほどですっかり下痢しなくなった。」《山田光胤》
  4. 感冒性下痢に。


桂枝加芍薬湯
  1. (泥状・粘液便)
  2. 46歳男性。
    裏急後重を伴う下痢があり、20分ぐらいの間隔で便通があった。白い粘液がたくさん出る。大便をガマンしていると、身震いが来る。腹痛はほとんど無い。食欲はあるが、味がよく分からない。口臭はあるが舌苔はない。口渇が少しある。大便のたびごとに尿が出る。脈は左手では浮大、右手では沈小弱である。腹満がある。診断は大腸炎である。右手の脈をみる。真武湯の証のように見える。しかし真武湯の証にしては裏急後重が強すぎる。左脈は浮大であるが力がない。いずれにしても大黄は禁忌である。そこで桂枝加芍薬湯を用いることにした。3日分の服用で、大便は1時間半から2時間に1行となり、大いに気分が良いという。更に3日分を与え全治した。《大塚敬節》
  3. 感冒性下痢に。


桂枝加芍薬大黄湯
  1. 下痢の回数は多いが、1回の量は少なく、腹痛と裏急後重があって、たえず便意を催す者に用いる。多くは左腹部の腹壁は緊張して、圧痛があり、あるいはS状部に索状物を触れることがある(漢方診療医典)
  2. しぶり腹で、何回もトイレに生きたくなる。1回量は少なく、いつもまだ便が残っている感覚がある《山田光胤》


桂枝加竜骨牡蛎湯


桂枝人参湯
  1. 心下痞・有熱・脈浮。
  2. 傷寒論では協熱下痢に、本方を用いている。桂枝人参湯が理中湯に桂皮を加えたものであるから、理中湯を用いるような下痢で、表熱を帯びた者を目標とする。急性腸炎の初期で、下痢もあり、熱もあるものに用いるので、葛根湯証との鑑別が必要である。葛根湯証では、脈が浮数で力があり、裏急後重を伴うけれども、桂枝人参湯では脈弱でやや緊を帯びることがあるが、下痢に、裏急後重を伴うことはない。(漢方診療医典)
  3. 感冒性下痢に。


啓脾湯
  1. 感冒性下痢に。


香砂養胃湯


香蘇散


呉茱萸湯


五積散


五苓散
  1. 乳幼児の急性腸炎に用いる場合が多い。口渇を訴えて、水や茶をよくのむのに、尿の出が少なく、水瀉様に下痢するものを目標とする。
    腹痛や嘔吐を伴う者にもちいてよい(漢方診療医典)
  2. 感冒性下痢に。


柴苓湯
  1. 感冒性下痢に。


滋陰至宝湯


四逆散


四君子湯


四物湯


炙甘草湯


小建中湯
  1. 下痢、赤白、久新を分かたず、ただ腹中大いに痛む者を治して神効あり。その脈弦急、或いは浮大、之を按じて空虚、或いは挙按し、皆無力なる者、是なり。《雑病翼方》
  2. 急慢の下痢等にして、腹部軟弱なるも腹筋攣急し、脈、或いは浮大にして虚なる証。《奥田謙蔵》


小青竜湯


真武湯
  1. (泥状~水様便)
  2. 下痢・嘔吐・腹痛・虚寒証
  3. 少陰病の表証が去って裏証に陥ると、下痢嘔吐、腹痛、四肢の厥冷、脈沈微などの状を現す。このさいには四逆湯を用いる。また太陽病や少陽病で便秘している者を陽明裏実の便秘と誤診して下剤をかけると、太陰病となって腹痛、嘔吐、下痢などを起こすことがある、これには真武湯、または四逆湯を用いる。
  4. 1日に2,3回~4,5回くらいの下痢で、それが長く続いて治らない者に用いる。
    この処方の適する下痢は、腹痛を伴うことはあっても、軽く、裏急後重を呈することはマレである。
    まれに大便を失禁することがある。
    大便は水様のもの、泡沫状のもの、粘液や血液を混ずるものなどいろいろ。腹部は軟弱無力で、振水音を証明することがあり、ガスがたまる傾向がある。脈は沈弱、遅大弱のものが多く、足が冷える、疲れやすく、血色もすぐれず、舌は湿っていて、苔の無いものが多い。
    下痢していても、食欲にはあまり変化も無いものが多いが、下痢を恐れて、食を減じているものがある(漢方診療医典)
  5. 1日の回数は多くないが、長期にわたって続く下痢《山田光胤》
  6. 大便の性状は、水様性のもの、泡沫状のもの、粘液や血液を混ずるものなどいろいろである。《大塚敬節》
  7. 裏急後重は少なく、まれに失禁する者がある。《大塚敬節》
  8. 感冒性下痢に。
  9. 真武湯の下痢は2、3回~4、5回で、10数回に及ぶことはほとんど無い。腹痛を伴うこともあるが、痛みは軽く、劇痛はまれである。《大塚敬節》
  10. 25歳男性。研究室勤務、腹がペシャンコでみずおちをややくと、水の音がする《山田光胤》
  11. 古人が五更瀉とか、鶏明下痢とか呼んだ、夜明け頃の常習性の下痢に真武湯の効くものが多い。《大塚敬節》
  12. 八味丸などの地黄剤を飲むと、食欲が減じたり、下痢したりする者に良い《大塚敬節》

参蘇飲


参苓白朮散
  1. 下痢<水様>・気うつ傾向・腹鳴。
  2. 啓脾湯と参苓白朮散の2方は同じような下痢に用いる。下痢が長引き、栄養が衰え、皮膚に光沢がなく、枯燥し、貧血の傾向のあるものに用いる。この場合、裏急後重は無く、腹痛はあっても軽微である。真武湯を与えて、効の無いものに、此方で治るものがある(漢方診療医典)
  3. 虚弱体質の人や子どもに。甘いのでこどもも喜んで飲みます《山田光胤》
  4. 5歳男児。生まれつき胃腸が弱く、いつも下痢ぎみ。大便は黄色くて粘液は出ない。ご飯をあまり食べず、お菓子が好き。牛乳を飲むととうもよくない。《山田光胤》


清暑益気湯


大黄牡丹皮湯
  1. 痢病、魚脳の如きを下す者に用いれば効を奏す。もし虚する者、「駐車丸」の類に宜し。《勿誤薬室方函口訣》
  2. 痢失久しく差えざる者は腸胃腐爛して赤白を下す者と見倣すことは《後藤艮山》の発明にして、《奥村良筑》その説に本づき、陽症には此方を用い、陰症には「」を用いて、手際よく治すと云う。古今未発の見と云うべし。《勿誤薬室方函口訣》
  3. 魚の臓腑の腐ったような悪臭のある膿血を下し、裏急後重があって、下腹部が充実した感じで、この部に圧痛の著明者に用いる。ことに左下腹部に圧痛の強いものがある。《大塚敬節》


大柴胡湯
  1. 60余歳、女性、「痢疾患い、嘔吐下利日に数十行、後重甚だしく、元気頗る疲れる。医人に治を施して益々劇し。余、大柴胡湯を与えてこれを下す。両日、熱大いに減ずと雖も、膿血止まず、飲食進まず、精神疲労す。因って断利湯《備急千金要方》を与え、赤石脂丸を兼用す。後膿血止み、を発し、小便不利す。橘皮竹茹湯を与えてを治し、真武湯を与えて癒える。その子も亦噤口痢を患い。ほとんど危篤なり。余、断利湯を与え、兼ねるに香連湯を以て治するを得たり。《橘窓書影》
  2. 下痢のある患者で胸脇苦満、心下痞硬、悪心、嘔吐、口渇などある者に用いる。多くは腹痛と裏急後重があり、舌には褐色または黄色の苔がつき、脈には力があるものを目標とする。葛根湯を用いて悪寒がとれて後に本方をもちいることが多い(漢方診療医典)


大承気湯
  1. 下痢・実熱・陽明病
  2. (食中毒による下痢・吐き気、粘液・膿性、腹痛)
  3. 「京師麩屋街の賈人某は、天行痢(流行性の下痢)を患う。一醫之をす。度数頗る減ずと雖も、尚臭穢を下すこと日に一再行、飲食味無し。身體は羸痩し、四肢に力なし。その年月に至りては益々甚だし。衆醫效なし。《吉益東洞》先生之を診し、大承気湯をつくりて之を飲む。数日にして全く治す。」《建珠録》
  4. 「京師麩屋街の賈人、近江屋嘉兵衛の男、年十有三。天行痢を患う。裏急後重し、心腹刺痛して噤口三日、苦楚(=苦痛)し、呻吟し四肢席を撲つ諸委效なし。
    《吉益東洞》先生之を診す。大承気湯をつくりて之を飲ましむ。毎貼の重さ十二銭。少焉(わずかな時間が経過する)ありて蒸振し、熱煩し、快利傾けるが如く、即ち癒ゆ。」《建珠録》
  5. 痢疾、大熱、腹満し、痛錐(キリ)にて刺すが如く、口舌乾燥し、或いは破裂し、大便日に数十百行、或いは便膿血の者を治す《類聚方広義》
  6. 熱はあっても、悪寒、悪風などの症状はなく、下痢せんとしても、なかなか通ぜず、裏急後重が強くて、頻々と便意を催し、ひどくのどが渇き、舌は乾燥し、時に黒苔を生じ、時に悪心を訴え、或いは譫語を云ったりする者に用いる。このような時は、速やかに大承気湯で下すべきで、下す時期が遅れると危篤に陥る恐れがある。このさい大黄・芒硝などの量は1日分10g以上を用いて、十分に便通をつけるようにする。これで大便が快通するようになれば、諸症はすべて軽快する。《大塚敬節》
  7. 心下硬痛、純青水を下利し、譫語、発渇、身熱を患うを治す。庸医此の証を識らず、ただ下利を見て便ち呼んで漏底傷寒と為して、便ち熱薬を用いて之を止む。すなわち薪を抱いて火を救うが如し。死者多し。殊に知らず、此れ熱邪裏に伝うるに因り、胃中の燥屎結実し、此の下利は内寒にして下利するに非ず。乃ち日を逐い自ら湯薬を飲んで利するなり、宜しく急に下すべきを。名づけて結熱利症と曰う。身に熱ある者宜しく此の湯を用いるべし。:「人参・当帰・甘草」《傷寒翼方》
  8. 禁口毒咽喉に衝くもの。《方読便覧》


猪苓湯


桃核承気湯
  1. (膿血痢)
  2. 色紫黒に腹痛常に異なる者、これ血となす。その人、形気盛なる者、宜しく此湯を服すべし。《雑病翼方》
  3. 《陳念祖》曰く、血を行らせば則ち膿血自ら癒え、気を調うれば後重自ら除くと。《雑病翼方》
  4. 痢疾、身熱し、腹中拘急し、口乾き咽燥き、舌色殷紅にして、膿血を便する者を治す。《類聚方広義》



当帰芍薬散


当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  1. 冷えで誘発される下痢
  2. 夜明け近くになると、腹が痛んで下痢するという者に効く場合がある。《大塚敬節》



二陳湯乾葛・白朮・神麹


人参湯
  1. 下痢・虚寒
  2. 寒泄の下痢
  3. (泥状便・アヒル便・水様便)
  4. 感冒性下痢に。
  5. 下痢<水様>・多唾・利尿
  6. 老人寒暑の候毎に下利し、腹中冷痛し瀝瀝として声有り、小便不禁にして、心下痞硬し、乾嘔する者に宜し。若し悪寒し、或いは四肢冷ゆる者は附子を加ふ《類聚方広義》
  7. 下痢の患者に人参湯を用いる場合、真武湯証との鑑別が問題になる。人参湯は胃にかかり、真武湯 は腸にかかる。そこで人参湯では胃からくる症状、例えば食欲不振・嘔吐・噫気などがみられ。また胃痛・胸痛などを伴うことがある。
    これに反し真武湯証では、胃からくる症状は少なく、下痢が主である。患者が生気に乏しく、血色すぐれず、冷え症で、脈にも腹にも弾力がない点は、人参湯、真武湯ともに共通である。しかし私の経験では、慢性下痢には人参湯証よりも、真武湯証の方が多いように思う。《大塚敬節》
  8. 水様便が顕著なら:茯苓、or白朮を増量。《中医処方解説》


人参養栄湯 


八味地黄丸
  1. 八味地黄丸は胃腸の弱い下痢する傾向の者に使ってはいけない
  2. 八味丸の効く下痢はまれである。むしろ八味丸を用いたために下痢を起こす者すらある。事に悪心・嘔吐・心下痞硬などの胃の症状を伴う下痢には禁忌である。《大塚敬節》
  3. 糖尿病や腎臓炎などからくる下痢には、八味丸でなければならないものがある。このような代償性の下痢と思われるものには五苓散を用いて良い場合もある《大塚敬節》



麦門冬湯  


半夏瀉心湯
  1. 某妻、年40餘、心下痞硬、時々雷鳴して下利し、飲食進まず、日々背悪寒し、被覆し火に向かわんとす、衆治効なし。余診して「半夏瀉心湯+附子」を服せしむること数日、悪寒止み、漸々に和す。《橘窓書影》
  2. 心下痞硬。腹鳴、下痢を目標にして用いるが、悪心、嘔吐を伴うもにに用いてよい。腹痛を伴うこともあるが、はげしい痛みでは無い。下痢は裏急後重を伴うことはなく、サッと下る。下痢の回数の多いときは甘草瀉心湯を用い、噫気を伴うときは生姜瀉心湯とする(漢方診療医典)
  3. 慢性のものでも、体力、気力ともに、まだ衰えず、心下痞硬、腹中雷鳴、下痢のある者に用いる。血色のよいやや肥満した婦人で、沢庵を食べたり牛肉を食べると、すぐに下痢がはじまるものに、心下痞硬、腹中雷鳴、下痢を目標にしてこの方を用いる(漢方診療医典)
  4. 感冒性下痢に。


平胃散
  1. 排便前に痛み、排便後に腹痛が減少。腐敗臭がある、明け方の水様性の下痢、嘔吐、だるい
  2. 酒の飲み過ぎで下痢
  3. 下痢に:「茯苓・白朮各3.0g、丁字1.0g」
  4. 下痢に:「3.0g、半夏4.0g」《龍野ー漢方処方集》
  5. 滑泄に:「2.5g」《龍野ー漢方処方集》
  6. 粘液下痢:「呉茱萸3.0g」《龍野ー漢方処方集》
  7. 下痢で腹痛がひどく、出ると腹痛が少し治り、匂いが卵の腐ったような症:「香附子・縮砂・草果・・麦芽」


補中益気湯
  1. 下利には:「芍薬・沢瀉各3.0g、茯苓4.0g」
  2. 下痢が止まらない:「白芍薬・訶子・
  3. 瀉利及び産育、気虚脱し、脈濡・弦の者を治す:「芍薬・・茯苓柴胡」《方読便覧》
  4. 痢疾、泄瀉、虚に属し、長い間治らず、諸薬の応じない者《矢数道明》


麻黄湯
  1. 悪寒、発熱、身疼痛し、腹部壮熱して渇し、下痢すること頻回なる等の証。《奥田謙蔵》


六君子湯
  1. (痰泄の下痢・軽症)
  2. 一男あり、食を停め痢を患い腹痛して下墜し、或いは疎導の剤を用い、両足脹腫し、食少なく、体倦し、煩熱して渇を作し、脉洪数にして之を按じて微細なるを治す:「六君子湯乾姜・肉桂・呉茱萸・五味子」《薛立斎十六種》
  3. 一老婦あり、食後怒るに因りて痢を患い、裏急後重し、脾気下陥に属する者を治す:「附子・・木香・呉茱萸・破故紙・五味子」《薛立斎十六種》
  4. 諸止瀉の薬の応じない者《矢数道明》


理中湯
  1. 胃腸の弱い人が、腹を冷やしたり、冷たいものを飲んだりして、下痢する者によい。腹痛、嘔吐を伴う者によい。脈は沈遅または遅弱のものが多く、冷え症で、口渇はなく、舌は湿っている。下痢しても裏急後重は無い。乳幼児に多くみられる(漢方診療医典)


六味丸






下痢
下痢とは

「糞便内の水分量が多くなり、糞便が本来の固形状の形を失って、水様~粥状となった状態をいう。」


下痢はいろいろ病気の1つの症状であり、腸の中の悪いものをはやく排泄してしまおうとする人体の防御反応ですから、薬で下痢を止めただけでは病気を治したことにはなりません。

同時に原因疾患の治療を行わなければなりません。
ただし、下痢が続くと体内の水分不足を起こし、体力も消耗しますので、特に、小児・体力の衰弱した病人などは、先ず下痢を止めることを優先させます。




下痢の原因
腸内容の刺激


腸管壁の器質的変化


自律神経の失調
  • 大小腸の機能は、内分泌系と神経系に影響されます。この2系統のどれかの働きを妨げる以下のものは、よく下痢を引き起こします。
    1. ショック
    2. 恐怖
    3. 不安
    4. 長引くストレス

腸壁を流れる血液成分の異常



糖尿病から→「糖尿病神経障害」

クル病

薬剤性の下痢







下痢症 病態・・・・糞便中の水分が増量した状態。
検査 白血球・・・・基準値以上
CRP・・・・・陽性
血清総タンパク・・・・基準値以下
コレステロール・・・・基準値以下
便培養・・・・・・・・細菌・寄生虫陽性
消化管内視鏡
色に注意 <1>血便・・・・・・・・O-157
<2>米のとぎ汁・・・コレラ
<3>緑色・・・・・・・・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)





急性腸炎 下痢・腹痛・悪心・嘔吐
赤痢 頻回の下痢・しぶり腹・血便
虚血性大腸炎 高齢・下痢・血便・腹痛
アレルギー性腸炎 特定の食品で常に下痢する。





粘液便や血が混じる
Aさん(24)は高校時代からよく下痢をしていた。最初は腹痛は無かったが、最近は、必ず下痢の前に下腹が痛み、粘液や血が混ざることもある。


1日に何度もトイレに行き、微熱が出て体重が減ってきた。

大腸内視鏡検査と大腸レントゲン検査を受けた結果、潰瘍性大腸炎と診断された。



下痢は何らかの原因で小腸や大腸の水分吸収が悪くなったりすると起きる。
  1. 胃腸が弱い人は食べ過ぎた時などに
  2. ストレスに弱い人は職場が変わったりすると胃腸の調子が悪くなる。
  • 細菌やウイルスの一過性の感染や、腸の動きが活発になり過ぎたのが原因です。

しかし、下痢に粘液や血液が混じる場合は、大腸や回腸に病変があることが多い
  • 10~30代に発症する粘血便を伴う病気としては、
    1. 回腸や盲腸を中心に腸が狭くなったり
    2. 腸に潰瘍や穴ができるクローン病
    3. 直腸を中心に大腸粘膜に炎症を起こす潰瘍性大腸炎がある

潰瘍性大腸炎は食生活の欧米化に伴い毎年10%ぐり増えている。治療はサルファ剤などの薬物療法が基本。重症や治りにくい時はステロイドや免疫抑制剤を使うこともある。それでも治らなかったり、緊急時には大腸を全部切除することもある。10年以上潰瘍性大腸炎を患っている人は大腸ガンの発生率が高く、定期検査が必要。







下痢便のタイプ   便を調べる
コレラ型
  • 米のとぎ汁のような白っぽい水のような便が大量に出る
  • 1日15リットル出ることもある。
    • 『腸炎ビブリオ』
      『ブドウ球菌による食中毒』


赤痢型
  • 便いつまでも便が出そうな感じが続き、トイレから離れられなくなる・・・『しぶり腹』です
    1. O-157
      1. 便全体に比べ、血の量が多く、臭いがきつい。
      2. おなかが痛いと訴えたら、まず、トイレで5分間ほど気張らせ、便を観察します。1回出たら表情がすっきりして痛みが消えると 心配はいりません。O-157なら痛みは治らず、おなかがしぶり、 いつまでもトイレから離れられません。
    2. カンピロバクター
    3. サルモネラ菌
      1. 「緑色のミートソース」の様な便。
      2. 血は粒状で、臭いはあまりない。


ウイルス感染型
  • 悪臭の無い、水の様な便
    • ロタウイルスB群
      ・カリシウイルス
      ・アストロウイルス
      ・腸のアデノウイルス
      ・ノーウォークウイルス







メレナmelena
メレナとは消化された血液が便として排出される状態。


タール便とも呼ばれる。


通常は黒色タール状であり、上部消化器の大量の出血を意味する事が多い。


医薬品の副作用でも起きる薬剤性の下痢





下痢(西洋医学)
炎症性下痢
  1. 平熱or微熱の下痢
    • 「ウイルス性腸炎」
      「黄色ブドウ球菌食中毒」
      「ウェルシュ菌(クロストリジウム)食中毒」
      「腸炎ビブリオ」
      「毒性原性大腸菌による腸炎」
  2. 38℃以上に発熱する下痢で、便に好中球が認められないもの
    • 「ウイルス性腸炎」
  3. 便に白血球を認める下痢
    • 「病原性大腸菌による腸炎」
      「赤痢菌による腸炎」 
      「サルモネラによる腸炎」
      「カンピロバクターによる腸炎」
      赤痢アメーバによる腸炎」
      偽膜性大腸炎


伝染性下痢
  1. 細菌の産生する毒素による下痢
    • 「コレラ」
    • 「クロストリジウム」
    • 「腸炎ビブリオ」
    • 「黄色ブドウ球菌」
  2. 細菌が腸管粘膜に侵入し腸炎を起こす
    • 「サルモネラ」
    • 「赤痢」
    • 「カンピロバクタ


中毒性下痢

胃性下痢

膵性下痢

本態性下痢

寄生虫性下痢

神経性下痢

内分泌性下痢



(副作用で下痢する医薬品)・・・・薬剤性の下痢

アダラート」「アルダクトンA」「アルマール」「インデラル」「エパデール」「エラスチーム」「ガスター」「カルスロット」「ケルロング」「ジウテレン」「ジゴキシン」「セロケン」「ダイクロトライド」「ダルメート」「ダントリウム」「テノーミン」「デパス」「ニトログリセリン」「ノルメラン」「ノルバスク」「バイロテンシン」「ハルシオン」「フルイトラン」「プレドニン」「ベイスン」「ペルジピン」「ヘルベッサー」「ベンザリン「ボルタレン」ポンタール」「ミケラン」「メバロチン」「ラシックス」「リズミック」「リピトール」「リポバス」「ルジオミール」「レニベース」「ロヒプノール」「ロレルコ」「ロンゲス」「ワイパックス





下痢 商品
腸運動を調整 急な下痢に
消化不良による下痢
寝冷えによる下痢
正露丸
有害物質吸着 食あたり
水あたり
有害物質による下痢
ストレスによる下痢
スメクタテスミン
(腸洗浄に)
乳酸菌 慢性的な軟便
腸が弱い
便秘
ビオフェルミン
エビオス






下痢の原因菌
メカニズム解明

2010年、ノッティンガム大学(英)の研究チームは、下痢を引き起こす細菌「クロストリジウム・ディフィシル」の作用メカニズムを解明した。



この細菌は欧米で発症する下痢の主な原因菌。

この細菌は2種類の毒素を出すが、それぞれ1種類の毒素だけでも下痢を発症させることが分かった。

この細菌の遺伝子を操作して毒素Aと毒素Bの一方のみを出す変異株を作製し、それぞれハムスターに感染させた。どちらのパターンもハムスターは下痢した。

これまでは、毒素Aまたは毒素Bのどちらかが原因毒素とされてきた。




重度の下痢
薬剤性の下痢

下痢とは通常よりも水分が多い便や、形のない便が、頻回に排出される状態をいいます。
下痢はさまざまな原因によって起こりますが、薬が原因となって起こる場合もあります。

薬による下痢は、服用後すぐに起こる急性的な下痢と、服用後1~2ケ月経過してから起こる慢性的な下痢がありますが、一般には薬を使用し始めて1~2週間以内に起こることが多いといえます。
さまざまな薬が予期しない下痢を起こすことがありますが、一時的なものがある一方で、放置すると重症化するものもあります。なかでも、抗がん剤、抗菌薬、免疫抑制薬や一部の消化器用薬は重度の下痢を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

何らかの薬を服用していて、次のような症状が継続して起こる場合、または指示された「下痢止め」を服用しても症状が改善しない場合には、放置せずに、ただちに医師又は薬剤師に連絡して下さい。
  • 便が泥状か、完全に水のようになっている
  • ・便意切迫またはしぶり腹がある
  • さしこむような激しい腹痛がある
  • トイレから離れられないほど頻回に下痢をする
  • ・便に粘液状のものが混じっている
  • ・便に血液が混じっている
など





食事
食べてはいけないものはありますか?

WHOは、牛乳だけは絶対にいけない、としています

脂っこいものや甘すぎるものも良くありません。 
「例えば、ハンバーグやチョコレートなどは、避けるべきです。」


赤ちゃんなら、母乳はいつ与えて良い


脱水に注意脱水症
  • ・下痢は、
  • 大量の水分とカリウム、ナトリウムなどの電解質を急激に失う状態です。
  • ・体重の5%に当たる水分が失われたら要注意。
  • ・10%失われると死ぬこともあります。




水分補給はどのようにすれば良いのでしょうか?
  1. ブドウ糖が2%の時、最も良く塩分などが吸収されます。WHOが決めている基準では、水に(1)ブドウ糖2%、(2)塩分0.3%、(3)カリウムを含んでいることです。
  2. 市販のスポーツドリンク類は、この基準に比べて塩分とカリウムが少なく、糖分が多すぎるので不適当です

絶食は腸を弱らせる
  • 下痢すると絶食させる人がいますが、絶食すると腸の粘膜が痩せて、腸が弱 ってしまいます。
  • 傷ついた腸粘膜の修復には、十分な栄養が必要です
  • 食べると一時的に下痢便の量が増えますが、本人が欲しがるなら、安心して食べさせて下さい

下痢用おかゆの作り方
  1. ジャガイモ・ニンジン・タマネギなどの野菜を、皮を剥いた状態で1kgを、水1100ccに入れて煮る。
  2. 煮崩れない程度に火が通ったら、この煮汁を400ccとり、水600ccを加える
  3. 米50ccをよく洗い、30分~1時間水侵し、ザルにとる。(2)のスープと合わせて、沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火にして、40~50分くらい炊く。
  4. 火を止めてしばらく蒸らし、塩3g<小さじ約1/2>を加える
  • 白がゆでは、ナトリウムやカリウムが足りません。
  • 少しづつ与えて、吐かないようなら、ほしがるだけ与えましょう









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