逆流性食道炎 会員登録
トップへ戻る病名・症状胃食道逆流症(gastroesophageal reflex disease)(GERD)

逆流性食道炎の症状
食後に胸やけがする
眠っていると、突然、腹から胸に突き上げるような感覚が起きて目が覚める。
夜間の激しいセキ→「せき
セキが止まらない(1ヶ月ぐらい)
喘息様のセキがでる
背中が痛い(食道は心臓と背骨の間を通っている)
心臓の部位が痛む
食道と胃の間にある噴門が最初にやられる。(グレードA)
胸やけが毎日ある。
胸やけ+ノドにつかえる感じ+胃酸が上に上がってくる(バレット食道)
胸やけ(胃酸が出過ぎ)と胃もたれ(胃酸が少ない)は正反対の症状

重症になると、食道が狭くなって食物が通らなくなったり、食道ガンに進んだりする場合もある

逆流性食道炎 「消化性食道炎」
「胃食道逆流症gastroesophageal reflex」(GER)
「胃液の逆流により生じた食道下端部の発赤、ビラン性変化。
◎食道裂口ヘルニア・切除胃・十二指腸潰瘍などに合併して現れる。

○胃潰瘍などの原因となるヘリコバクターピロリの除菌後に、胃食道逆流症が増えることも注目されている。
○糜爛性と非糜爛性に分けられ、糜爛性は「プロトンポンプ阻害薬」や「H2ブロッカー」などの胃酸分泌抑制薬や、胃の運動抑制薬・抗不安薬などで大部分が良くなりますが、非糜爛性のものの治療は医療保険の適用外になっている。
重症の胃食道逆流症の患者では、胃の一部が横隔膜の上に飛び出してしまっている食道裂孔ヘルニアを起こしているケースが多い。
胸やけ Aさんはほぼ毎食後、強い胸やけがする。「火ばしを食道に入れられヒリヒリする感じ」と話す。体調がいい時でも、つい飲み過ぎたり、食べ過ぎるとてきめんに胸やけする。胃カメラ検査をしたところ、「逆流性食道炎です」と言われた。
胸やけの原因は、胃酸が食道に逆流して、食道の粘膜がただれて炎症を起こすためだった。特に胃の入り口を開閉する筋肉が弱り、胃の入り口が開いたまま(食道裂孔ヘルニア)になり、胃酸が逆流することも多い。
少し前までは、筋力が弱った高齢者の病気と考えられていたが、最近は30〜40歳代の働き盛り特有の病病気になりつつある。
初めのうちは軽い胸やけなので気にもかけない人が多いが、日本人の約1割が患っていると推定されている。
症状を悪化させるのは、就寝前の夜食や飲酒。胃酸の分泌が増えるうえに、寝て横になると食道に胃酸があふれたまま一晩過ごすことになる。これでは炎症を起こしている食道を塩酸(胃酸の主成分)につけているようなもの。
ストレスだけでは症状が悪化することは少ないが、ストレスを解消しようとコーヒーなど刺激の強いものを食べ過ぎると、胃酸の分泌が促進され硝黄が悪化する。また、肥満すると胃や食道を圧迫するため、胃の入り口の筋肉が弱まりやすくなる。肉食が中心で脂肪の摂取が多く、肥満している欧米人には逆流性食道炎の患者が多い
食べ過ぎず、腹部圧迫避けて
「75歳の女性。ひどい胸焼けに悩まされ、病院で逆流性食道炎と言われました。飲み薬で症状を抑えていますが、最近、この薬は長期間飲み続けない方がよい、という話を耳にしました。このまま服用を続けてもよいものでしょうか?」
●ひどい胸焼けが、最初の自覚症状だったそうです。
胸やけを訴えて来院される患者さんのうち、逆流性食道炎と診断される人は4割ほどです、内視鏡では食道の中をのぞくと、ただれた部分が見つかり、診断の決め手になります。
●ただれはどうやって出来るのですか?
強い酸性の胃液が、食道内に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こします。焼けるような胸の不快感を訴える日々が多いのですが、一方で、重症なのにほとんど自覚症状が無い人もいます。
●胃液が逆流する原因は?
食道と胃の間には「下部食道括約部」があり、普段は収縮して胃の内容物が逆流するのを防いでいます。逆流性食道炎の場合、逆流が起きる原因の65%がこの括約部の突然のゆるみです。実はこれはゲップ(空気)が出るのと同じメカニズムなんです。食べ過ぎや飲み過ぎで胃が膨張した状態が続くと、空気の代わりに胃液が逆流しやすくなるわけです。
●他にも原因がありますか?
コルセットで腹部を圧迫したり、前かがみの姿勢になったりすると、胃の中の圧力が上昇し、発症の引き金になります。また、下部食道括約部の筋肉の働きそのものが弱いために発症する人もいます。
●治療はどうしますか?
薬を使って胃の中の酸性レベルを低く抑えることが、治療の基本です。手術によって食道と胃の接合部の締まりを良くする方法もありますが、ほとんどの場合は飲み薬で治療しています
●飲み薬を続けることが出来るか心配されていますが?
おそらく、処方されている薬は、胃酸の分泌を抑える働きが強いプロトンポンプ阻害剤でしょう。日本では、副作用の心配から、服用できる期間が制限されています。逆流性食道炎の治療に用いる場合には、連続した服用は8週間までとされています。
●切れ目無く飲み続けることはできないのですか?
プロトンポンプ阻害剤の服用を中止すると、症状が再燃するする事がありますが、現状ではいったん服用を止め、間隔を置いてから服用することになります。ただし、こうした制約を設けていない国もあります。欧米の治療実績から、長期間投与しても安全であることが分かってきたため、最近は国内の専門家の間でも、極めて重症な患者には長期の投与を認めるべきだ、という意見が多くなって来ています。
●普段の生活では、どんな工夫が必要ですか?
食べ過ぎや炭酸飲料の飲み過ぎで、胃を膨らませすぎないようにすることが大切です。脂肪分の多い食べものやチョコレート・アルコールなどは、下部食道括約部の機能を低下させる働きがあるので、覚えておいてください。
また、床に落とした物を拾う時のように、急激に前かがみになる動作も、出来るだけ避けます。ほとんどの場合、胃液の逆流は食後3時間以内の集中しています。食べてすぐ寝ると、胃の中に食物が長時間とどまって、逆流が起きやすくなります。・お酒を飲み、たくさん食べた上ですぐ横になるのは、逆流を起こす条件をわざわざ揃えるようなものですから、気を付けてください。」
酒は禁物 食後に横にならないで
「29歳の女性。1年半ほど前から月に一度ほど、あごから胃の辺りにかけて発作のような激痛が襲います。痛むときは1時間ぐらい動けません。胃液食道に流れ込む逆流性食道炎だと診断されました。ここ2ヶ月は薬で痛みを抑えていますが、あの痛みが再びやってくるかと思うと怖くてたまりません。(東京・M)」
◆そんなに痛いものですか?
 「胃液には塩酸が含まれており、強い酸性を示しています。これが中性の食道に逆流するのです。もしも塩酸を飲んだら、と考えてみて下さい。焼けるような痛みが想像出来るでしょう。だから普通は、食道の下の方にある下部食道括約筋が逆流させないようにしています。食べ物が来たときに胃への出口を開け、通過すると閉じるのです。
原因は?
 「食道裂孔ヘルニアが原因の6〜7割を占めています。横隔膜を境に上に食道、下に胃があるのが普通なのに、胃の一部が食道側つまり横隔膜の上にはみ出して、括約筋を働けなくします。残りは、もともと括約筋の弱い人や、胃の手術などで弱まった人たちです。はっきりとした統計はありませんが、逆流性食道炎は増えているようです。症状のない人は患者さんの数倍に上るかもしれません。
◆胃液に触れると、食道はどうなるのですか?
 「酸や消化酵素の働きで、食道の粘膜が傷みます。やがて粘膜の上皮が、次に下層がはがれ落ち、潰瘍になってしまう。さらに進行すると、患部の周囲が盛り上がって食道が狭まることもあります
診断法を教えて下さい
 「X線検査でバリウムが逆流する様子が見えます。内視鏡の検査も有効です。診断が難しい時には、括約筋の力を調べる食道内圧検査や、胃液の逆流を確認する酸性度検査をします。「狭心症」のせいで歯やあご・食道が痛むことがあるので、高齢者の場合には特に注意して診断しなければなりません。「食道ガン」でも、逆流性食道炎と似た不快感や食べ物の通過障害を感じることがあるため、組織検査が必要な場合もあります。
◆薬で痛みを抑えているそうです
「<1>食道の粘膜が傷んでいない軽症なら一般的な制酸剤が効きます。牛乳や水を飲んで胃の酸を薄める応急措置も可能でしょう。
<2>症状が重い人には胃の酸性度を低めるH2受容体拮抗剤を飲んでもらいます。
 又、より効き目の強いプロトンポンプ阻害剤も出てきました。酸の分泌を促す酵素(プロトンポンプ)の働きを抑えるのです。
H2受容体拮抗剤とプロトンポンプ阻害は酸を中和するとともに潰瘍を治すので、胃・十二指腸潰瘍に治療にも使います。食道が狭まっている時は風船のような拡張器で広げます。
再発しませんか?
「日常生活で心がけて欲しいことがあります。まず、
<1>正しい位置から胃を動かさないように、食後30分ぐらいは横にならないこと。
<2>症状が重い場合は、眠るときにも上半身をいくぶん起こした格好で寝ると良い。
 <3>太るとおなかの圧力が上がり、胃の位置も変わりやすいことも忘ないでください。
<4>酒は胃の働きを鈍くするので止めましょう
喘息 気管支喘息など呼吸器疾患にも、胃酸の逆流との関連が注目されている。
喘息の発作をたびたび起こして赤穂市民病院(兵庫県)に通院治療していた女性(81)。胸がムカムカするといった胸やけの症状もあったため内視鏡検査をしたところ、胃食道逆流症による重度の食道炎が見つかった。
主治医である呼吸器科部長の塩田哲広さん(40)が、胃酸の分泌を抑える薬[H2ブロッカー」を出したところ、胸やけは治まった。それと同時に、思いがけず喘息症状も軽くなってしまった
塩田さんは「喘息だけの治療では、一定以上、症状が改善しなかった。胃酸の逆流が、喘息の悪化に関係があるのではないか」と、北野病院(大阪市)の消化器内科部長の中村武史さん(46)と協力。喘息患者に、より強力な胃散分泌抑制薬(PPI)を投与し、症状が良くなるかどうかを調べた。
するとい18人のうち2人に、症状の変化が見られた。重症の食道炎があった69歳の男性患者は、呼吸機能を示す数値(ピークフロー値)が明らかに改善。8週間で胃酸分泌抑制剤を止めると元の状態に戻ってしまい、薬を再開すると再び良くなった。中村さんは「胃酸の逆流が喘息症状を悪化させる一因となる場合があるようだ」と話す。
さらに、幌南病院(札幌市)内科主任医長の鈴木潤一さん(46)が、気管支喘息で通院している約100人の患者を調べたところ、65%の患者が胸やけなどの症状を訴え、食道の酸性度を調べる検査では75%に異常な逆流が認められた。
胃酸の逆流と喘息の関係や仕組みについて様々な説があるが、鈴木さんは「食道に逆流した胃酸の刺激が自律神経を通して、間接的に喘息の諸症状を引き起こすのか、あるいは気道に吸い込まれて直接刺激するのか、どちらかとするセルが有力」と説明する
ピロリ菌除菌後に発症も
一方、胃潰瘍などの原因となるヘリコバクターピロリの除菌後に、胃食道逆流症が増えることも注目されている。
広島大内科講師の春間賢さん(49)らが、ピロリ菌の除菌治療をした約300人について調べたところ、約10%に軽症の食道炎が発生していた・
ピロリ菌が住み着いているのは胃の粘膜だけで、食道から検出されることは無いため、直接的に食道炎の発症に関わっている訳ではない。
除菌治療の前後で胃液の酸性度を調べたところ、胃炎のために、酸性度が弱くなっていた例では、除菌後、逆に、酸性度が強まり、本来のレベルにまで回復していた。
このため、除菌治療後に食道炎が発生するのは、ピロリ菌の除菌によって、胃酸分泌が活発になり、逆流につながったのではないかと見られる。
「せっかくピロリ菌を除菌しても、今度は胃食道逆流症が生じてしまうこともある。除菌すべきかどうかは、患者さんの症状で身長に判断すべきだ」と春間さんは指摘する。
実際、逆流性食道炎の患者は、ピロリ菌の感染率が、同世代の平均に比べ、半分程度という報告もある。中高年世代で、ピロリ菌の感染率が7、8割と極めて高いことが、欧米人と比べ、日本人の逆流症が少ない原因の1つになっているようだ
検査 『24時間pH(水素イオン指数)モニタリング』検査
内視鏡検査鼻から入れる『経鼻内視鏡
胃食道逆流症の診断に欠かせないのが、内視鏡による検査だ。粘膜のただれの程度によって、4段階に分ける「ロサンゼルス分類」という方法が重症度を区別する目安にされている
[
ロサンゼルス分類]:
A:5mm以下の炎症
B:5mm以上の炎症、別のひだとは連続しない。
C:炎症が2つ以上のひだに連続
D:全周性の炎症
pH検査
みぞおちの辺りが締め付けられるように痛んで、病院に駆け込んだ中年男性。自分でもてっきり『狭心症』による心臓発作と思いこんだ。実際に、緊急にニトログリセンリンを処方され、症状は軽くなった。
ところが後日、心電図検査や運動負荷試験を受けても、ちっとも異常が見つからない。「あんなに激しい痛みだったのに」。なかなかつかない診断に、不安は募るばかり・・・・
「痛みの原因は、食道への逆流した胃酸の刺激によるものでした。ニトロが食道のケイレンを抑えて一見効いたように見えたため、診断をややこしくしました。このような非心臓性胸痛には、胃食道逆流症が関わっているものが多くあるようです」と、慈恵医大外科教授の青木照明さん(63)は解説する。
胃食道逆流症は、“胸やけ”や“胸の痛み”、胃酸が口に上がってくる“呑酸”や“就寝中の激しいセキ”など様々な症状を引き起こす。しかし、症状のひどさと、内視鏡で見られる食道の粘膜傷害の程度は、必ずしも一致しない。
そこで、より客観的に胃酸の逆流が起きている状態を把握するために行われるのが、『24時間pH(水素イオン指数)モニタリング』検査だ。
千葉県柏市の主婦A子さん(52)は、10年ほど前から胸やけに悩まされていた。甘いものが大好物だが、イモ類を食べた後は胸をかきむしりたいぐらい胸焼けした。
薬は飲んでいたが、日によって調子が良かったり悪かったり。そのうち、床の拭き掃除で前かがみになるのも胃酸がこみ上げて、つらくなった。
昨年10月にしないの森永胃腸科外科を受診。内視鏡検査での粘膜傷害は、軽度から中程度にあたるBランク。しかし幸福部のX線検査では、逆流症を起こす要因である、胃の上部が横隔膜の上に飛び出す“食道裂孔ヘルニア”が進んでいることも分かった。
24時間pHモニタリング検査は、直径1mmほどの細い管を鼻から通し、pHセンサーのついた先端部を胃の部分に、そこから5cmほど手前のもう1つのセンサー部分が食道部分に当たるように固定する。
食後の状態や寝ている間の逆流の様子も把握するために、センサーをつけたまま普段どおりに食事をしたり、睡眠をとる。pHのデータは小型テープレコーダーほどの大きさの装置に記録される仕組みだ。
胃の中は強い酸性を示すpH2前後で、食道では通常pH6〜7の、ほぼ中性を示す。森永胃腸外科で主治医を務める慈恵医大外科講師の小村伸郎さん(36)は、「逆流の程度をみるには、食道のpHが4以下だった時間の割合を目安とiますが、A子さんでは1日のうちの15.8%でpH4を下回っていました。」と説明する。
健康な人でも食後には一時的な逆流が起きるものの、pH4以下の時間が4〜8%なら軽度の逆流症、8〜20%で中程度、20%以上なら重度の逆流が起きているとされる。
「このひどい胸やけは、胃酸の逆流のせいか」
予防法 ○以下のものを食べ過ぎない。
「甘いもの」・・・あんこ・チョコレート
(テオブロミンが噴門をゆるめる)
「脂っぽいもの」・・・
肪が多い肉料理を食べると胃酸が活発に出る
「刺激物」
「熱いもの」・・・
人肌より熱すぎるとダメ
「アルコール」・・・
噴門をゆるめ、胃酸を増やす
○早食いを避ける
○食後すぐに横にならない(就寝しない)。
○ストレスをためない。
○前かがみにならない。
○肥満にならない。
○ベルトを強く締めない
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