敗血症   Sepsis
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発熱」「ARDS」「感染症」「多剤耐性」「ショック

敗血症 敗血症は、全身性炎症性反応を伴う重症感染症。
重症敗血症とは、多臓器不全、組織低灌流、血圧低下を合併するもので、乳酸アシドーシス、乏尿、意識障害を合併する。
⇒連鎖球菌などの病原菌が体内のいっての病巣(敗血病巣)から絶えず血中に送り出され、全身的な感染を起こした状態。
◎重症感染症だが、特異な症状がない。
「細菌に感染して、症状が全身に及んだ状態を敗血症と言う。細菌そのものが血液中に無くても、細菌から出る毒素野それに影響された体の種々の物質(これらをサイトカインという)が全身に回って肝臓や腎臓、肺など重要な臓器がおかされて重い症状を引き起こす。
例えば、肺だと強い呼吸困難、腎臓だと腎不全などが起きる。病原性大腸菌O-157で有名になった溶血性尿毒症症候群(HUS)は敗血症では無いが、赤血球が壊されたり腎臓が障害を受けたりする。これはO-157が出すベロ毒素という毒素のせいである。
院内感染を引き起こすメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)でも、単なる腸炎かと思っていたら、あっという間に脱水を伴い、ショック状態になることがある。肺の状態が急激に悪化し、肝臓や膵臓、腎臓までやられることもある。
肺炎でもないのに、肺が悪くなり、呼吸困難が強くなっていく成人呼吸窮迫症候群(ARDS)という状態に陥ることも多い。このような合併症を起こすといずれも死亡率が高い。
“ごく簡単な手術だ”と勧められて気軽に手術を受けて手術自体は成功したが、MRSAによる腸炎を起こし、その後敗血症からARDSになる例もある。腹部の手術後に胃酸を抑える薬『H2ブロッカー』を使うと、感染はよけいに起こりやすく、重症になりやすい。
病態 感染による炎症反応の結果起こる重症の循環動態および多臓器の障害。
◇細菌や真菌は肺炎などの感染巣から血流に入る他、外傷、熱傷、褥瘡の創面から侵入する。
◇ショック状態のために腸管が虚血状態に陥ったとき。
◇絶食により消化管分泌物が減少したとき。
粘膜のバリアー機能が破綻する結果、細菌が常在する腸管内から腸間膜リンパ節や門脈などに侵入する。そして侵入後増殖した細菌に対して宿主に炎症反応が過剰に惹起され、炎症性サイトカインなどの液性メディエーターが放出される。さらに、細菌内毒素によるエンドトキシンショックが引き起こされる。
症状 <1>発熱
<2>
白血球が増加
<3>
発疹
1.黄色ブドウ球菌・・・膿疱
2.緑膿菌:出血を伴う小水疱。
  腋窩や肛門周辺では壊死性潰瘍を形成。
3.髄膜炎菌:
  四肢・体幹の不整形有痛性血斑。
  短時間で出現し進行する。
4.淋菌:紅斑、出血斑が膿疱に推移する
検査 血液培養
エンドトキシン・・・・基準値以上
白血球数・・・・・・12000/µl以上
・核の左方移動を伴う
・重症で・・・減少
血小板数
CRP・・・・・基準値以上
凝固・線溶系
肝機能
腎機能
胸部X線・・・肺炎、ARDS
プロカルシトニン
血液に含まれるカルシウム調節ホルモンの前駆体[プロカルシトニン]は健康な人の血液からは検出されないが、細菌感染で敗血症を発症した患者では濃度が上昇する
緑膿菌 緑膿菌のようにありふれた菌でも、抗ガン剤などの投与などで免疫力が弱っている場合は、血管に侵入して重い感染症を引き起こしたものが敗血症で、血液を調べても菌が見つからない場合が多いため診断が難しく、手遅れになることも少なくない。
 学術映画で撮影に成功。「敗血症その発症過程と治療」桜映画社
新薬候補 敗血症は血液中に入った細菌の毒素が体の免疫システムの暴走を引き起こし、発熱・腫れなどの炎症を引き起こす。
2009年、蛋白科学研究所の新薬候補物質は、岡田秀親・名古屋市立大学名教授によるコンピュータープログラムで設計したペプチドを使う。
体の免疫システムを暴走させるタンパク質『C5a』の活動を、ペプチドが抑える仕組み。
これまでC5aに直接働く治療薬が無かった。
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