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吐く時の漢方薬
(口からもどす)
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吐くときの漢方薬
  ■安中散
  • 朝食暮吐する者は、古の胃反なり。澼嚢は水飲胃中に停蓄し、痛強く、水を吐す。胃反は脈虚数、飲食化せずして吐す。澼嚢より重し。治方は同じからざれども、何れも減飲減食にあり。澼飲の痛みは「苓桂甘棗湯」あるいは「安中散」に宜し。《通俗医法捷径》
  • 反胃に用いるにも腹痛を目的とすべし。《勿誤薬室方函口訣》
  • 反胃や澼嚢で甘味を好む者に著効がある《福井楓亭》
  • この方は水をひどく吐く者には効無く、腹痛の有る者を目的として用いる《福井楓亭》
  • 嘔吐を伴うこともあるが、吐水があれば、安中散ではないことが多い。《矢野敏夫》

■胃苓湯(水滞、気鬱)

■茵蔯五苓散
(インチンゴレイサン)


■黄芩湯
  • 半夏瀉心湯の黄芩の代わりに桂枝を入れたもので、腹証は半夏瀉心湯と同じく心下痞があり、腹痛・嘔吐を目標として用いる《大塚敬節》
  • 霍乱、疝瘕、攻心腹痛し、発熱、上逆し、心悸して嘔吐せんと欲し、及び婦人の血気痛、嘔吐して心煩し、発熱、頭痛する者を治す《類聚方広義》
  • 厥、復し、発熱心煩し、嘔吐除かず、飲食を欲せざる者



■黄連湯


■呉茱萸湯


■葛根加半夏湯


■香蘇散

■呉茱萸湯
  • 嘔吐・胸満・心下軟・手足厥冷・煩躁・脈沈遅
  • 《金匱要略》に“嘔して胸満する”ものを目標にする。多くの場合に、嘔吐すれば、胸がすいて胸満が減ずるのを常とするが、もし、吐いても胸満が減ぜず、ますます胸が膨満するのは、呉茱萸湯を用いる目標である。ここに胸満というのは、俗にいう鳩尾の部分の膨満である。《大塚敬節》
  • 嘔吐は強い発作の時には起きるが、いつでもくるとは限らない。この嘔吐は悪心が強く、胆汁を吐く《大塚敬節》
  • 呉茱萸湯の嘔吐は、多くは、激しい頭痛を伴うものであるが、頭痛がなくて、急激な嘔吐を訴えるものがある。この方の嘔吐は強い悪心を伴うのが特徴で、吐物の量は少ない。これは五苓散の水逆と異なる点である。何を呑んでもすぐ下から突き上げてきて胃に納まらないことがある。口に入れるとすぐ吐く、このような時は呉茱萸湯を唾液を呑むように1口ずつ呑むとよく納まり、また止むことがある《大塚敬節》
  • 久腹痛、水穀を吐する者「沈香」《勿誤薬室方函口訣》
  • 陽明、穀を食し嘔せんと欲するを治す
  • 少陰病、吐利し、手足煩躁し、死せんと欲するを治す
  • 激しい頭痛を伴う嘔吐ことに片頭痛に用いられているが、頭痛が無くても、吐く場合にも用いられる。金匱要略に“嘔して胸滿する者は呉茱萸湯之を主る”とあって、多くの場合、嘔吐すれば胸がすいて胸滿が減ずるのを常とするが、もし吐いても胸滿が減ぜず、ますます胸がはるのは呉茱萸湯を用いる目標である。呉茱萸湯の嘔吐では、悪心を伴い、吐物の1回量は少なく、五苓散証のように多量の水を吐くことはない。
    呉茱萸湯証では、心下痞満があるので、小柴胡湯や半夏瀉心湯証に似ているので、鑑別を要する(漢方診療医典)


■五苓散
  • (水滞)
  • 乳幼児の風邪や急性胃腸炎などのさいに五苓散でなければ治らない嘔吐がくることがある。熱のある場合でも、熱がない場合でも、どちらでもよい。
    はげしい口渇と尿利の減少があって、嘔吐を繰り返して訴える者を目標とする。嘔吐は1回に大量の水をドッと吐くのが特徴で、吐いた後で、水をほしがり、それを飲んでしばらくたつとまた吐く、吐くとまた水をほしがるので、このさい尿の出が少なくないかをたずね尿利の減少があれば五苓散の適応症である。
    多くの場合、1回または2回の服用で嘔吐が止み、口渇も無くなり、熱のある場合は発汗し、尿利が増加して下熱する。
    また嘔吐に下痢を兼ねることもあり、嘔吐に腹痛を兼ねることもあり、嘔吐に頭痛を兼ねることもある。この場合でも口渇と尿利の減少を目標に用いる。(漢方診療医典)


■柴胡桂枝湯


■柴苓湯


■四君子湯


■小柴胡湯
  • 嘔吐:陽毒傷寒、四肢壮熱あり、心煩、嘔吐止まざるを治す:「麦門冬・竹葉」
  • =人参飲子《備全古今十便良方》
  • 肝炎・胆嚢炎・流感・猩紅熱・腎炎などの初期にみられる嘔吐に、この方が良く用いられる。腹証として、胸脇苦満・心下痞硬が認められ、舌にはうすい白苔がつくことが多い。《大塚敬節》


■小半夏加茯苓湯
  • (水滞、気逆)
  • 悪心・嘔吐を主訴とする者に用いる《大塚敬節》
  • 旦に食し、暮れに吐するを治す:「大黄」《医宗必読》
  • 悪阻の嘔吐や種々の薬物による胃障害からくる嘔吐に用いる《大塚敬節》
  • 中暑、昏悶醒めず、并びに伏暑、停食吐瀉する:「茯苓・半夏・甘草末」を生姜汁に入れ、口を開き、水で調え之に濯ぐに宜し。《医学実在易》
  • 五苓散証では多量の水を1回にパッと吐くが、小半夏加茯苓湯証では、何回にも少しずつ吐くし、悪心の状が吐いた後にも残る。《大塚敬節》

■真武湯
  • 少陰嘔逆、腹痛溺短を治す《医学実在易》
  • 嘔する者には:「附子、生姜(ひね生姜)8.0gに」《龍野ー漢方処方集》


■大黄甘草湯


■大建中湯


■当帰四逆加呉茱萸生姜湯


■二陳湯
  • (水滞、気逆)

人参湯
  • 《傷寒論》に“霍乱で頭痛、発熱し、からだが痛み、熱が多くて水を飲むたがる者は五苓散の主治であり、寒が多くて水を飲みたがらない者は理中丸の主治である”という条文がある。霍乱とは嘔吐下痢の激しい病気であり、理中丸は人参湯を丸としたものである。この条文によっても分かるように、五苓散も人参湯も嘔吐と下痢を訴える急性の吐瀉病に用いられることが分かる。2方の区別は、五苓散では熱があって水を飲みたがり、人参湯では寒があって水を飲みたがらない点にある。《大塚敬節》
  • 嘔吐だけで下痢の無い者にも用いる点は、五苓散と同じである。《大塚敬節》

■半夏厚朴湯
  • (水滞、気鬱)
  • 幽門痙攣のために、胃拡張の症状を停止、胃部の膨満、嘔吐を訴える者に用いる(漢方診療医典)


■半夏瀉心湯
  • 嘔吐・心下痞硬・腹中雷鳴。


■半夏白朮天麻湯
  • 呉茱萸湯証の嘔吐との鑑別:
    呉茱萸湯証の嘔吐は、半夏白朮天麻湯証のそれよりも、頻繁で激しい傾向がある」《大塚敬節》


■茯苓飲
  • (水滞、気鬱)
  • 久腹痛、宿水を吐し、食を得れば痛劇しく、噫気酸臭ある者を治す:「呉茱萸・甘草」《原昌克》
  • もし食し終わって即ち吐し、関格の如き者は、不可。《雑病翼方》
  • 悪心も寒証も見られないときは、「茯苓飲」。《中医処方解説》
  • 悪心があって寒証がないとき、「茯苓飲合半夏厚朴湯」がよい。《中医処方解説》
  • 先年、夜床につくと水が胃から出てきて安眠を得ないという者に、茯苓飲を与えて、効を得たことがある。《大塚敬節》


■茯苓飲半夏厚朴湯
  • (水滞、気鬱)

■茯苓沢瀉湯
  • 口渇と嘔吐と尿利の減少を目標として用いる。五苓散を用いる目標と似ているが、五苓散の場合は、吐いて水を飲むとすぐにまた吐き、吐くとノドが渇く、飲むとまた吐くという状態を繰り返すが、茯苓沢瀉湯の嘔吐は、1日に1~2回の嘔吐で、前日または前々日あるいは、それ以前のものを吐く。この点が違っている。上腹部は膨満していて、この部でひどい振水音を証明する。(漢方診療医典)


■平胃散


■補中益気湯
  • 胃気虚して嘔の止まない者に此方のよいことがある《矢数道明》

■六君子湯
  • (水滞、気虚)





  • 「吐酸」
    • 酸水を吐き出すこと
  • 「呑酸」
    • 酸っぱい水が、胃から喉元まで持ち上がってきて、再び下がること
  • 胃反(いはん)
    • 胃飜に同じ。
    • 吐くことを主訴とする病気。
    • 胃拡張や幽門狭窄など
  • 喜嘔(きおう)
    • たびたび吐くこと





成人が吐く・・・・疾患
  1. 脳出血
    • ・前兆のない突然の嘔吐
      ・言語障害
      ・失認症
      ・知覚麻痺
      ・めまい
  2. 脳腫瘍
    • ・吐き気が無く、いきなり起きる嘔吐、
      ・朝、目が覚めたとき(起床時に)に起こり、日ごとに強まる頭痛
      ・意識障害やケイレン
      ・ときに耳鳴りやめまい
  3. くも膜下出血
    • ・急激に始まる経験したことがないような激しい頭痛(後頭部が多い)
      ・意識障害
  4. 緑内障
    • ・視野異常(狭窄や欠損)
      ・視力低下
      ・眼痛
  5. メニエール病
    • ・繰り返し起きるめまい
      ・耳鳴りや難聴
      ・冷や汗
      ・動悸
      ・便意亢進
  6. ヒステリー/ノイローゼ
    • ・長期間嘔吐が続いている
      ・体重の減少がほとんど見られない
  7. 胃潰瘍
    • ・食後の膨満感、胃内の停滞感
      ・大食後に胃痛
      ・背中が痛い
  8. 十二指腸潰瘍
    • ・嘔吐で胃痛がやわらぐ
      ・空腹時に胃痛
  9. 胆石症
    • ・右上腹部の激痛
      ・右肩胛部への放散痛
      ・ときに発熱や黄疸
  10. 急性胆嚢炎
    • ・右上腹部の持続性の痛み
      ・右肩(腰部)に放散痛
      ・発熱
  11. 急性肝炎
    • ・発熱
      ・全身倦怠感
      ・食欲不振
      ・黄疸、肝臓の腫れ
  12. 急性膵炎
    • ・上腹部の激痛
      ・呼吸不全
      ・腹水や胸水
      ・ときに黄疸





子どもが吐く
急性胃腸炎/かぜ症候群
  • ・下痢
    ・腹痛や腹部ケイレン
    ・食欲不振
    ・発熱や頭痛
    ・不機嫌


急性虫垂炎
  • ・みずおちやヘソの周囲に始まり、徐々に右下腹部に広がる痛み
    ・発熱
    ・食欲不振


周期性嘔吐症
  • ・コーヒーのような嘔吐物
    ・胆汁や血液の混じった嘔吐物
    ・嘔吐の階数は・・・1日数十回の嘔吐もある





赤ちゃんが吐いたら虫垂炎の疑いも
幼児の場合、遊んでいたと思ったら突然吐いたというよう急性の嘔吐が親を心配させます。

こんな場合1回吐いただけでケロッとして「お腹がすいた」などと言ってパクパク食べ始めたりすることも多くこれは心配がありません。吐いた原因はよく分からないことが多いのですが、別に病院へ連れていって原因を究明しなければならないということもないのです。
 
しかし、1回、あるいは、2、3回吐いたというだけでも、油断のならない病気がひそんでいることがあります。子供を育てている人が養ってほしいのは、そういう「
めったにない緊急のケース」を見分ける目で、吐いたからといってそれだけでオタオタしてすぐ病院へ連れていくというようなことでは困ります。まず子供の様子をじっくり観察して下さい。

例えば、
子供の虫垂炎は見逃されやすい病気の1つです。
こどもの場合、虫垂炎の3大症状は
  • <1>嘔吐、
    <2>腹痛、
    <3>発熱

ですが、嘔吐もそんなに激しくなく痛みもさほど強くないことが多いので、カゼなんだろうなんて簡単に考えられてしまうことがしばしばあるのです。熱も37.5℃前後で大したことは有りません。

ただ、注目すべき症状が2つあって、    
  • <1>「食欲が相当落ちている」、
    <2>「遊ぼうとしない」

というのが特徴的です。

少々お腹を痛がって少し吐いた。そして元気がなく、何も食べたがらないというような時は虫垂炎かなと思って小児外科に詳しい病院へ行ってみる事でしょう。

また垂直にジャンプしさせてみて、右下腹部が痛いと子供が言ったら虫垂炎の可能性はかなり高いといえます




嘔吐」「虫垂炎」「食中毒






    
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