- ヘビ毒には、大きく分けると神経毒と出血毒(溶血毒or血液毒ともいう)とがある。このほか、心臓毒・細胞素・溶血素などの成分が含まれており、毒ヘビの種類によって成分が微妙に違うので、咬まれたときの症状はそれぞれ違う。
例えば、クサリヘビ類は主成分は出血毒なのだが、かなりの量の神経毒も含んでいるため、始末が悪い
- 神経毒
- 神経毒は主として神経障害を起こす。具体的には
- 瞼が重くなる、
- 唇がしびれる、
- 唾液が出る、
- 物を飲み込めなくなる、
- 眼球を動かしにくくなる、
- 首の筋肉が麻痺する、
- 体中の筋肉が麻痺する、
- 呼吸が困難になる、
- 昏睡状態に陥る、
- 心臓が麻痺する
- といったものである。咬傷のあった個所に痛みは普通感じない。
- 主に、コブラ類やウミヘビ類などの後牙類などがこれを持っている
- 出血毒
- 出血毒は血液などの細胞、血管組織、内臓などを破壊する。真っ先に咬傷のある部分が破壊されるので大きく腫れ、普通、激痛を伴う。腫れと痛みが全身に広がっていき、皮下出血、吐き気、唇のシビレが現れる。クサリヘビ類やマムシ類がこれである
(今泉忠明著「猛毒動物の百科」データハウス発行より)
- 痛みの理由
- 2011年、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究チームは、ヘビに咬まれた時に強い痛みが起きる理由を解明した。
- 毒蛇の一種「テキサスサンゴヘビ」にかまれても致命傷にはならないが、激しい痛みが長く続く。
- 研究チームはテキサスサンゴヘビの毒素を抽出して分析。痛覚の神経細胞を刺激する化合物「MitTx」を特定した。MitTxは2種類の酵素を含んだ複合体。酵素は単独では痛みの反応を引き起こさないが、2種類を合わせると神経細胞にある受容体を強力に活性化することが分かった。
- これまでに知られていない痛みの伝達経路で起きていた。
- 成果はネイチャーに掲載。
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