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| 前 兆 を 伴 う 片 頭 痛 |
前兆を伴う片頭痛 (migraine with aura) <1>診断基準:1988年、国際頭痛学会。 A.次のBを満たす発作が2回以上ある。 B.次の4項目のうち3項目を満たす。 1.一過性の前兆があり、脳皮質あるいは脳幹の局所神経症状と考えられる。 2.前兆は4分以上にわたり進展し、2種類以上の前兆が連続して生じてもよい。 3.前兆は60分以上持続することはない。2種類以上の前兆の組合わさるときは、その分持続時間が延長する。 4.頭痛は前兆後60分以内に生ずる (前兆より以前あるいは同時でもよい) C.次のうち1項目を満たす。 1.臨床的に器質的疾患による頭痛を否定しうる。 2.臨床的に器質的疾患が疑われても検査により否定できる。 3.器質的疾患が存在していても、経過より片頭痛との関係が否定できる。 <2>前兆症状: 1..特徴的:閃輝性暗点があること。「視野がぼんやりとして周辺部に光輝くジグザグ線が見える」 2..羞明や暗転のみ。 3..その他: 1.脱力、 2.感覚障害、 3.構音障害、 4.失語、 5.めまい、 6.耳鳴などが起きることがある。 <3>前兆は頭痛期になると消失するのが普通。原則的に、発作間欠期には全く異常がない。 |
| 前 兆 を 伴 わ な い 片 頭 痛 |
「前兆なしに突然に出現する片頭痛」 (migraine without aure)・・・普通はこのタイプ。 A.次のB〜Dを満たす発作が5回以上ある。 B.頭痛発作が4〜72時間持続する。 C.次のうち、少なくとも2項目を満たす。 1.片側性頭痛 2.拍動性 3.中等〜強度の痛み(日常生活が妨げられる) 4.階段の昇降など日常的な動作により頭痛が増悪する。 D.発作中、次のうち1項目を満たす。 1.悪心あるいは嘔吐 2.光過敏あるいは音過敏 E.次のうち1項目を満たす。 1.臨床的に器質的疾患による頭痛を否定しうる。 2.臨床的に器質的疾患が疑われても検査により否定できる。 3.器質的疾患が存在しても、経過より片頭痛との関係が否定できる。 |
| 800万人 |
「“頭がズキズキ痛んで仕事や家事が手につかない・・・”。片頭痛に悩む日本人は800万人以上と推定されている。 ●片頭痛にはどんな種類があるのですか? 「国際頭痛学会の分類では前兆があるタイプと前兆がないタイプに分かれます。前兆があるタイプでは、ギザギザの光が見えてから15分以内にズキズキする頭痛や、吐き気・嘔吐などの症状が出ます。 前兆がないタイプでは、頭痛が4時間〜72時間続きます。階段の昇降などで症状がひどくなります。光や音に敏感になったり、嘔吐したりします。 前兆のないタイプの方が、あるタイプより約5倍多い。片方の頭が傷むことが多いのですが、両方痛くなることもあります。4時間以上の痛みが週に3回くる人もいれば、週に1回の人もいます。2〜3ヶ月に1回しか痛まない人もいて、人によって様々です。 ●どれくらいの人が? 北里大学の坂井文彦教授らの調査では、片頭痛にかかっている人は成人の8.4%(約840万人)とみられています。このうち定期的に医師の診察を受けているのは2割以下です。女性の方が男性より3〜5倍多く、30〜40歳代の女性で顕著です。 ●原因は? 「生まれつき頭の血管が広がりやすい体質の人が、片頭痛になりやすいと言われています。夏に暑いところを長時間歩いたり、長湯をしたり、アルコールを飲んだりすると、片頭痛の人は頭皮の血管が広がり頭が痛くなります。血管が広がると、そこに分布している神経が引っ張られて痛みが生じると言われています。」 「脳の血管にある血小板が壊れてセロトニンという物質が血液中に出てくると、血管が収縮し、その後、セロトニンが血管から尿中に排出されて、今度は血管が広がるという説が有力です。妊娠すると、片頭痛がなくなり、出産後に再び頭痛が出てくるので、女性ホルモンも関係しているとされます。 ●どういうときに? 「寝不足は良くないのですが、逆に寝過ぎもよくない。日曜だからといって正午近くまで寝ていると頭が痛くなってきます。デパートなど人混みに出かけたり、週末に緊張が解けたりしたときに発症する人もいます」 ●治療薬は? 「セロトニンと同じような働きをするスマトリプタンやゾルミトリプタン、エレトリプタンという薬があります。セロトニンは心臓などに作用するので、むやみに投与すると危険なのですが、トリプタン系の薬は頭皮の血管だけに働きので安全です。頭痛が起きたときに早めに飲んでもらいます。 ●予防には? 「頭痛がくる前に塩酸ロメリジンという薬を朝晩の2回飲んでもらいます。 |
| 遺伝子候補 | 英製薬大手のグラクソスミスクラインは、片頭痛を引き起こすリスクが高まる遺伝子の候補を発見したと発表した。片頭痛は遺伝と強く関連のある疾患で、原因究明の研究が加速する見通しだ。また、遺伝子から片頭痛が発症するまでのメカニズムが分かれば、新しい治療薬の開発につながる可能性がある。 片頭痛を持つ16家系の遺伝子を調べた結果、19番染色体の中に、発症に関連する遺伝子が含まれる部分を特定した。また、片頭痛患者800人と非患者800人の遺伝子も比較、体内でインスリンが作用する受容体と呼ばれる部分に関連して、遺伝子の微妙な個人差であるSNP(一塩基変異多型)5カ所が片頭痛発症と相関関係を持つことが分かった。→「SNP」 |