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ホスピス(緩和治療)



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緩和治療(ホスピス)
 欧米では、治癒できないガンをもつ患者さん、痛みなどの症状を持つ患者さんの、全人的な苦しみを和らげることを主眼として、緩和医療あるいはホスピスケアの考え方が確立している。これは、中世ヨーロッパにおいて、キリスト教の精神から、巡礼者、病人、貧窮者を救済したhospitium(ホテル、ホスピタルの語源)に起源を持つ。
こうした国々に比べ、わが国の緩和医療は大きく遅れている。
ガンの痛みを和らげることは、緩和医療の最も重要な役割だが、その中心はモルヒネあるいは類似薬物を飲む方法である。
モルヒネには中毒など、悪いイメージが残っているが、適量を口から飲む分には、安全だ。
にもかっかわらず、国内のモルヒネ使用量は、カナダ、オーストラリアの約1/7、アメリカ、フランスの約1/4と、先進国の中で最低レベル。
激しい痛みを耐えている患者さんが少なくないのである
(中川恵一・東大病院放射線科助教授)


26%が誤解
「緩和医療への関心は高いが、薬剤への理解は不十分」。ヤンセンファーマ(東京千代田区)が、がん治療医を対象にした緩和医療に関する意識調査でがん患者にとって苦痛が大きい痛みを抑えられている医師は4人に1人であることが分かった。
がん患者の終末医療について、患者の苦痛を出来るだけ和らげる緩和医療や緩和ケアに関心があるかを医師にたずねたところ、全体の97.3%で関心があった。
だが、実際に担当している患者のがんの疼痛を抑えられていると回答した医師は24.4%にとどまった。
さらにガンの痛みに対して医療用麻薬を使用することによる精神依存がどれくらいの割合で起こるかと考えるか?との質問には、26.8%の医師が10%以上の割合で精神依存が起こると考えていた。

がんの強い痛みに対してはモルヒネなど医療用麻薬が使われるが、WHO(世界保健機関)では 鎮痛目的に医療用麻薬を適切に用いることで精神依存は起こらない としている。
これによれば今回の調査では医療用麻薬が精神依存を引き起こすという誤った認識が医師側にあることも明らかになった。
調査は2005年1/25〜1/31までインターネットで調査し、全国のがん治療医295人から回答を得た。
2005.4.22《日経産業新聞》
2011年、日本医療政策機構(NPO法人)が実施した「がん患者意識調査」によると、がんの診断や治療を通じた悩みについての調査結果(複数回答)
  1. 痛み・副作用・後遺症などの身体的苦痛(60.5%)
  2. 落ち込みや不安、恐怖などの精神的なこと(59.3%)
  3. 緩和ケアを受けたことがない(79.0%)
  4. 医療政策に患者の声が反映されていない(63.7%)




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