放射線療法
  • 通常の放射線療法・・・エックス線を使う
    • 強度変調放射線治療(IMRT)

  • 粒子線療法・・・・・・・・・炭素の原子核を使う
    1. 陽子線療法・・・・・・水素の原子核を使う。
      • 2016年4月から「小児がん」に保険適用。
    2. 重粒子線療法
      • 陽子線が効きにくいガンにも。
      • 2016年4月から「骨軟部腫瘍」に保険適用。

なぜ放射線照射でガン病巣が消えるのでしょうか?
  • 放射線は細胞の核にある遺伝子を切断します。
    ガン細胞も分裂時は遺伝子を複製する必要があり、その過程では遺伝子が不安定になります。このため、放射線による切断効果がより強く現れ、正常細胞より放射線のダメージを受けやすくなります。
  • 正常細胞は放射線による遺伝子のキズを修復する能力を持っています。
    一方、ガン細胞には正常細胞に比べてキズを修復する能力が乏しい傾向にあります。
  • ガン細胞は免疫細胞が異物と確認できないために生き続けてきたものです。放射線を照射されたガン細胞は、その性質が少しだけ変化して、免疫細胞によって異物として認識されやすくなります。
    この結果、免疫細胞(exマクロファージ)が自殺していないガン細胞にも攻撃を加え食べてしまいます。
  • 遺伝子が切断されたガン細胞は「自殺」して消滅することがあります(アポトーシス

  • アポトーシスまで至らなくても、遺伝子が損傷したガン細胞は異物と認識されやすくなり、免疫細胞の攻撃を受けやすくなります







ガンマナイフ
  • 脳に転移して起こる手足の麻痺などの症状を、頭部を切開すること無しに2時間ほどの治療で抑えられるのが放射線治療装置『ガンマナイフ』だ。
    放射線の一種、ガンマ線をメス代わりに使い、コンピューター制御でガンをわずか0.1mmで狙い撃つ。
    東京女子医科大学の林基弘助手は「手術後に体調を崩すのはまれ。日帰り手術を徐々に増やしている」と語る。
    ただ、林助手らは国内に45台設置された装置の精度管理に力を入れている。どんなに装置が高性能でも、使う人間が設定を間違えると大事故につながる。「勉強会を開き、知識と技術の普及に努めるしかない」

ライナック
  1. ガン細胞にX線やγ線を照射して死滅させる放射線治療は、手術・抗ガン剤と並ぶガン治療の柱。コンピューター制御で病巣にミリ単位の正確さで照射出来る。
  2. 治療装置(ライナック)の扱いに習熟した専門医がいない病院・・・・90施設(40.9%)(2004.12.12日本経済新聞)









ガン治療装置「ノバリス」
  1. 2008年、熊本放射線外科は、最新の放射線治療統合システム「ノバリスTx」を導入。手術で取り除けないガン細胞の治療に用いる。
    X線撮影装置で患部に位置を特定し、放射線を照射する領域や時間を決める。照射可能範囲は40cm×20cm。大きな患部にも対応できる
  2. 新潟県立がんセンター新潟病院は高精度のがん治療装置「ノバリス」を2005年7/1から導入する。ノバリス導入は全国で4番目。独ブレインラボ社製で装置購入費は56200万円。専用の建物建設などで合計8億円近くかかる。ノバリスは、病変部に集中的に放射線を照射し、周囲の正常組織への線量は最小限に抑える定位放射線治療に活用する。
    手術が難しい脳腫瘍や頭頸部腫瘍などの病巣部にミリb単位の精度で放射線照射が可能。
    病変部に照射される放射線の出力が大きいため、通常では5〜7週間かかる治療を1週間ぐらいに短縮できる。
    1回だけの治療で根治するケースもある。


都立駒込病院(文京区)・・・3種類の装置
  • 2012年、都立駒込病院は最新鋭の放射線治療装置4台を導入。
  • 脳腫瘍などの治療に適する「サイバーナイフ」「トモセラピー」「TM2000(ヴェロ)と呼ぶ3種類の装置を新たに導入。


トモセラピー
  1. トモセラピーは大型の円筒と付属のベッドで構成。ベッドが円筒内部に移動し、患者に向かって様々な角度から放射線を照射する。
  2. 画像診断で病巣を見極めてから狙い撃ちする
  3. 治療対象は頭頸部のガンや脳腫瘍、子宮頸ガンなど。1回の照射時間は5分未満。
  4. トモセラピーは米国製。1号機は2005年に北海道の北斗病院が導入。
  5. 2012年現在全国で20台が稼働している、




リニアック
  1. 2013年、産業技術総合研究所は9/12、医療用リニアックからがん細胞に照射する放射線量を正確に決めるための標準技術を開発した。
  2. 従来は照射する線量に6%の幅でバラツキがあったが、4%に減り、がんの再発率を2/3に抑えることが期待される。
  3. 開発した標準技術は医療用リニアックから高エネルギーのエックス線のエネルギー量を黒鉛熱量計で計測。その後、がん細胞に照射する線量を正確に決めるために使う水吸収線量に変換する。
  4. 放射線照射量が適切な量より5%少ないと、がんの再発率は約20%増加する。→肺がん
  5. 2013年、茨城県立中央病院が導入


4次元照射
  • 鹿児島県にある『UASオンコロジーセンター』
    2006年10月開院の比較的新しい病院。

    この病院で行っているのは従来X線による放射線の『四次元ピンポイント照射療法』


サイバーナイフ
  • 2009年、仙台総合放射線クリニックが導入したサイバーナイフは、6つの関節を持つアームが自在に動きながら、通常100〜200の方向から患部に当てて治療する。医師による紹介制で1日約10人の患者を受け入れる。ロボットアームを備えるサイバーナイフは脳外科に置くことが多く、体幹部のガン治療に用いる例は少ない。肺は呼吸で動くため放射線治療が難しい。サイバーナイフは腫瘍の近くに埋めた金のマーカーを目印にアームが動いて狙った場所へ正確に放射線を当てる。


サイバーナイフ
ラジオサージェリーシステム
  • 2010年、米系メーカーのアキュレイが開発した、ガン放射線治療装置。
    従来比2倍の放射線密度があり、肺ガンや肝臓ガンの治療に使える


アクセス
  • 2014年、スウェーデンのエレクタの装置「アクセス」を、東京医科大学茨城医療胃センターが導入。
  • 複数の最新機能を組み合わせ、1台で多くの役割をこなす。
  • CTを内蔵し、寝台の位置を微調整する画像誘導放射線治療(IGRT)が可能。
  • 多方面から放射線を集中的に当てる定位放射線照射(3次元照射)や、放射線の強度をコントロールして集中照射する強度変調放射線治療(IMRT)に加え、強度変調回転照射(VMAT)も選択できる

ホウ素中性子捕捉治療法BNCT
  • ガン細胞が取り込みやすいホウ素化合物を患者に投与し、中性子線を照射する。ガン細胞だけを破壊する。





光子線
  • X線
    ガンマ線を使う
  • 体の表面近くでエネルギーの吸収量が最大になるため、体の奥深くにあるガンには効きにくい

  • 放射線の通り道にある正常な細胞も傷つける。

  • エックス線は照射する線量に限界がある






粒子線
陽子
炭素イオン

止まる寸前にエネルギーが最大になる
  • 体の中にあるガン細胞に到達するまでは、エネルギーが極めて低いので、正常な細胞を傷つけることもなく、ガンだけを狙い撃ちにできる。

  • 粒子線を使うと同時に[中性子線]が発生する。
    そのため中性子線が施設外に漏れ出さないように施行する必要がある。

  • 再発ガンにも照射できる





酸素濃度を正確に測定
  • 2013年、北海道大学の安田耕一特任助教らは、放射線が効きにくいガン細胞が体内のどこにあるかをと特定する技術を開発した。
  • 放射線治療はガン細胞にエックス線を当て、内の酸素を活性酸素に変えてDNAを切断するのが一般的。だが、ガン細胞の酸素濃度が低いと放射線が効きにくくなり、ガン再発の危険が高まる。
  • 北大と日立製作所は半導体検出器を使う頭部用PETを開発した。
  • 「フルオロミソニダゾール」という物質を患者の静脈に投与し、低酸素のガン細胞を探した。その結果、低酸素のガン細胞が集まった領域を従来の手法より鮮明に撮影できた。

放射線被曝による腸障害にステロイドが有効
  • 2011年、放射線医学総合研究所は、放射線を被曝した後に起きる腸障害の回復を促す手法を見つけた。
  • 小腸の粘膜が被爆で失われるが、ステロイドの一種を注射すると回復が早まることを動物実験で確認した。
  • 放射線を使ったガン治療で副作用を減らせる可能性がある。
  • 小腸に高線量の放射線が当たると7日目までは粘膜細胞が減少する。4日目から再生が始まっており、8日目の状態がその後の回復を決めるという。
  • 研究チームはステロイドの一種「ナンドロロン」を被爆後に注射する実験をマウスでテスト。
  • 何もしなければ半数が死んでしまう放射線量でも、ナンドロロンを注射すると生存率が80%に高まった。
  • 小腸の細胞が増えていることも確認した。
  • 一方、更年期障害治療に使われる卵胞ホルモンのエストラジオールを注射すると、反対にほとんど生存しなかった。


放射線を浴びて腸が傷つく仕組み
  • 2014年、東京大学の植松智特任教授らは放射線を浴びたときに腸が過剰に傷つく仕組みを解明した。
  • 研究チームは、「TLR3」と呼ぶタンパク質が作れない遺伝子改変マウスが強い放射線を浴びても生き延びる確率が高いことを発見。調べると、放射線で傷ついた細胞は適切に死んでいたが、健康な細胞が生き残って腸の修復を促していた。
  • 通常のマウスは放射線による消化管障害の影響で、これらの健康な細胞まで死滅していた。
  • 細胞死が起きると細胞内のRNA(リボ核酸)が漏れ出る。
  • RNAはウイルスが感染した後にも増える。
  • TLR3は感染拡大を防ぐためRNAの反応して周囲の細胞に死を促す仕組みを持っているという。
  • 放射線照射後は、体の免疫機構がウイルス感染が起きたと誤解し、過剰に腸の細胞を死なせていた。
  • 放射線を浴びたマウスにTLR3とRNAの反応を抑える薬剤を与えると、生存率が高まった。

放射線治療以後のガン再発
  • 2012年、京都大学の原田浩講師らは放射線治療後にガンが再発する仕組みを解明した。
  • 成果はネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載
  • 放射線治療後の再発は血管から離れた場所にあるガン細胞から始まり、遺伝子「HIF1」が関与することは知られていた。
  • マウスを使った実験で、放射線治療後に増殖したガン細胞の性質を調べた。
  • HIF1はもともと働いていなかったが、放射線から生き残ったことから活発になっていた。
  • これをキッカケにガン細胞が栄養を求めて血管の近くに移動、増殖した。




手術しない病院
  1. 「神戸低侵襲がん医療センター」
    • 2013年4月開業
    • 従来の装置に比べて4倍の出力がある、放射線治療装置「トゥルービーム」を国内で初めて導入。
    • 神戸大学のスタッフが参加している。





IMRT(強度変調放射線治療)
  1. 放射線の強度をコントロールしてガンを狙い撃ちする。
  2. 正常な組織への被曝線量を軽減できる
  3. 2913年、茨城県立中央病院、水戸協同病院が導入。






放射線照射の効果を高める「増感剤」
併用すると・・・・効果2倍
  • 2014年、東京理科大学の月本光俊講師らは、放射線治療で併用すれば、傷ついたガン細胞が修復しようとする働きを抑え、ガン細胞を死滅に導く化合物を見つけた。
  • 研究グループが見つけた化合物は、放射線照射の効果を高める「増感剤」の1つ。
  • 細胞に、放射線が当たると、細胞表面にある「プリン受容体」と呼ぶタンパク質が働く。
  • この結果、生体エネルギーの通貨ともいわれるATP(アデノシン三リン酸)と呼ぶ物質が細胞内から外部に放出される。出てきたATPが損傷したDNAの修復を手助けしているという。そこで、プリン受容体の働きを抑えてガンの修復機能をジャマする物質を探した。
  • 実験では、この化合物をヒトの肺がん細胞に取り込ませた上で、放射線を照射した。
  • 1回の照射で肺ガン細胞の約半数が死滅した。





過剰照射
  • 放射線治療は、照射量少ないと効果がなく、多すぎると問題を起こす。コウジン(紅参)
    国立弘前病院で2003年に起きた放射線過剰照射事故で、日本医学放射線学会など4学会は2003年12/8までに、放射線治療を行っている全国の医療機関に、放射線量の計算方法を統一するよう緊急勧告することを決めた。
    弘前病院の事故原因は、同病院の医師が、患部周囲への照射量も含めた『パーセント照射法』に基づく計算方法を意図して指示したのに、技師が患部だけを対象にした『センター法』で計算したため過剰照射につながった。
    放射線学会によると、多数が採用している『センター法』に統一するように勧告を決めた




放射線療法の副作用に用いる漢方薬
  1. 温清飲
    • (血虚、脱毛、肌荒れ、知覚異常、貧血)
  2. 黄蓍建中湯
    • (気虚、全身倦怠感、
    • 食欲不振、下痢傾向)
  3. キュウキキョウガイトウ
    • (血虚、脱毛、肌荒れ、知覚異常、貧血)
  4. 五苓散
    • (水滞、めまい、悪心、嘔吐、水瀉性下痢)
  5. 四物湯
    • (血虚、脱毛、肌荒れ、知覚異常、貧血)
  6. 十全大補湯プラス陳久散
  7. 十全大補湯プラス霊芝プラス紅参
  8. 十全大補湯ぷらすサメ軟骨プラス紅参
  9. 十全大補湯プラスサメ軟骨プラス霊芝
  10. 十全大補湯プラス桂枝茯苓丸プラス紅参
  11. 十全大補湯プラス桂枝茯苓丸プラス霊芝プラス紅参
  12. 人参養栄湯
  13. 真武湯
    • (水滞、めまい、悪心、嘔吐、
    • 水瀉性下痢)
  14. 人参湯
    • 気虚、全身倦怠感、
    • 食欲不振、下痢傾向
  15. 半夏白朮天麻湯
  16. 茯苓飲
  17. 補中益気湯
    • (気虚、全身倦怠感、
    • 食欲不振、下痢傾向)
  18. 六君子湯
    • (気虚、全身倦怠感、
    • 食欲不振、下痢傾向)
  19. 苓桂朮甘湯
    • (水滞、めまい、悪心、嘔吐、 水瀉性下痢)







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