痿躄(いへき)
トップへ戻る病名・症状イヘキ

痿 躄 =いざり、あしなえのこと。
◎肢体が萎えて動けなくなる病証。
<1>下肢に力が入らなくなり、
<2>次第に手に及ぶこ とがある。
<3>皮膚は艶が無くなり、無感覚となる
【臨床例】 「丸亀侯の臣、勝田九八郎の女弟、痿躄を患う。諸治效なし。
 《吉益東洞》先生之を診す。體内ロ動し上気殊に甚だし。桂苓朮甘湯をつくりて、之を飲ましむ。須臾にして坐尿すること二十四行。乃ち忽然として起居す。」《建珠録》
京師四条街の賈人、三井家の家僕三四郎は、四肢憊惰。時ありて心腹切痛し、居常、欝欝として気志楽しまず。諸治效なし。一醫某なる者あり。《吉益東洞》先生の異能あるを以て之をむかえんことを勸む。賈人の曰く「固より先生の名を聞く。然れども古方家、多くは峻薬を用う。是を以て懼れていまだ請わざるのも」と。醫乃って更に諭す。且つその害なきを保す。遂に先生を診す。腹中攣急し之を按じて弛まず。乃って建中湯をつくりて之を飲む。その夜、胸腹煩悶し、吐下傾くが如し。賈人大いに驚懼す。某醫を召して之を責む。醫の曰く、東洞用うるちところ、峻剤に非ず。疾、適々発動せるのみ。と。賈人なお疑う
又、先生を召し、意、復び服することなきを欲す。先生の曰く、余、処するところ吐下の剤には非ず。而して此の如し。その甚だしきものは、蓋し、彼の病毒勢すでに敗し伏するところなし。因って自ら潰遁せるのみ。益々攻むるにしかず。と。賈人乃ちその言に服す。先生乃ち還る。翌早、病者自ら来り、謁して曰く、「吐下の後、諸證脱然とす。頓に、平日の如きなり」と。《建珠録
漢方療法 ◎虚すれば則ち痿躄し、坐して起つ能わず。《霊枢経脈篇》
◎主薬:「痿躄には、参蓍を主薬にすべし」《万病回春》
漢方薬あれこれ 加味四物湯《医学正伝》
参帰養栄湯《万病回春》
清燥湯《脾胃論》
大防風湯《和剤局方》
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