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ピロリ菌







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ピロリ菌
ピロリ菌除菌に保険適用
  • 厚生省の中央社会保険医療協議会は27日、胃潰瘍などの原因となる細菌のヘリコバクター・ピロリの感染の診断と薬剤による除菌治療を11月1日から保険適用することを決めた



ピロリ菌に差
  • 北海道大学遺伝子病研究所の畠山昌則教授、東秀明助手らは、胃の中に住むヘリコバクター・ピロリ菌に胃ガンをもたらす危険性の高いタイプと低いタイプがいる可能性が高いことを突き止め、12/14付けのサイエンスで発表した。
    ピロリ菌は
    CagAと呼ばれるタンパク質を胃の細胞内に送り込むが、これがリン酸化という作用を受けると、細胞増殖・分化に関連したタンパク質SHP-2の働きを通常の5倍以上に高めることが分かった。この結果、細胞の異常増殖やガン化が起こると考えられるという。CagAはピロリ菌のタイプによって分子構造が微妙に異なり、SHP-2と結合する力に差を生んでいる


血流にのって全身へ
  • 2016年、京都大学、東京大学、神戸大学などのチームがサイエンティフィック・リポーツに報告。
  • 細胞はさまざまなタンパク質やRNAなどを含む小胞(エクソソ−ム)を分泌し、ほかの細胞とやりとりしている。
  • 胃がん患者の血清からエクソソームを回収し分析したところ、ピロリ菌の原因タンパク質「CagA」を含む小胞を、見つけた。



ピロリ菌の先祖
  • 熱水が吹き出す深海底に生息する細菌『イプシロンプロテオバクテリア』がピロリ菌の先祖だった。沖縄本島沖の水深1000mに生息する細菌。
    この微生物は熱水に含まれる硫化水素などを栄養源にしており、病原性は無いが、貝類などと共生する能力が高い細菌であることが分かった。この菌の感染性に関する遺伝子がピロリ菌と共通していた。
    中澤晶子・釜口大学名誉教授らのグループは、ピロリ菌が人間の血液型を巧に利用して進化していることを明らかにした。
  • 胃の粘膜には糖鎖が異なるABOが他物質が存在する
  • 一方、ピロリ菌は胃の粘膜にとりつくための「接着因子」を持っている。この接着因子が胃の粘膜の血液型物質に付着していた。中澤名誉教授らは、採取した373株のピロリ菌について、ABO血液型物質との付着状況を調べたところ、欧州や日本で分離されたピロリ菌は95%がABOのどの血液型物質にも付着する万能タイプだった。人口の多くがO型の血液型で占められているペルーなど南米で分離された菌は、62%がほぼO型血液型物質にのみ付着するタイプだった。


いろいろなタイプ
  • ピロリ菌には遺伝子の違いから、様々なタイプがあり、人種によって感染するするタイプが異なる。
  • 2014年、日本人の菌を使った検査薬を、岡山大学の横田憲治准教授らが開発した。







胃粘膜の萎縮性で
  • 「ピロリ菌の感染と胃ガンの発症リスクの関連は。胃粘膜の萎縮に左右されるという疫学調査を厚生労働省研究班がまとめた。
    研究班の立道昌幸・昭和大学准教授は、全国の40〜69歳の男女4万人を12年間にわたって追跡した。その期間中に350人が胃ガンを発症。
    胃粘膜の萎縮によって起こる[
    分化型]と、
  • 萎縮に関係しない[未分化型]に分けると、
  • 242人が分化型で108人が未分化型だった。

  • 胃ガンにならなかった350人を加え、合計700人でピロリ菌の感染と発症リスクの関連を癌のタイプ別に分析した。
  • その結果、
    未分化型・・・ピロリ菌が
    多いほど発症リスク・・・高かった
    分化型・・・・・ピロリ菌が
    少ないほど発症リスク・・・高かった。

未分化な細胞にピロリ菌が戻す
  • 2012年、胃ガンの原因とされるピロリ菌には、胃の細胞を幹細胞のような未分化な細胞に戻す能力があることを東京大学の畠山昌則教授らが見つけた。
  • ピロリ菌が出すタンパク質が胃の細胞に浸入すると「CDX1」という遺伝子が働いて別の2種類の遺伝子を活発化させた。
  • すると、胃の細胞が、消化管の様々な細胞に成長する幹細胞のような状態に変化することが分かった。









ヘリコバクター・ピロリ菌の感染と除菌
検査法
  • 胃潰瘍または十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者のうちヘリコバクター・ピロリの感染が疑われる場合に右の検査法のいずれかを行う
[迅速ウレアーゼ試験]
[鏡検法]
[培養法]
[抗体測定]
[尿素呼気試験]
除菌療法
  • ランソプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシンの3剤療法
    以下の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与。
ランソプラゾール [タケプロンOD] 30mg
アモキシシリン [アモリン]
[サワシリン]
[バセトシン]
750mg
クラリスロマイシン [クラリス]
[クラリシッド]
200mg(上限400mg)
(一般名) (商品名) (1回使用量)






ピロリ菌除菌・・・・・食道炎招く
  • 1994年にWHOがピロリ菌を胃ガンの原因物質と特定、米国立衛生研究所(NIH)は「ピロリ菌陽性の胃潰瘍には除菌すべきだ」という勧告を出したことか、潰瘍の症状もないのに感染しているだけで除菌を求める人が多発。
    ところがここにきて
  • ピロリ菌は思ったほど悪玉ではない」という見方が専門家の間で出てきた。大阪医科大学の島本史夫講師らが兵庫県五色町の住民薬1000人を対象に調べたところ、胃の病気にかかっている人と健康な人の間で感染率に差はないという結果が出た。
    ピロリ菌だけが悪者ではないということを示唆している。
    島本講師は「これまで患者だけのデータから判断していた点に問題があったのではないか?」と指摘する。
    また米国の研究チームが除菌の成功後に十二指腸潰瘍が再発した率を詳しく調査した結果、6ヶ月後に約20%が再発していた

梅干し
  • 2005年、和歌山県立医科大学の宇都宮洋才講師と近畿大学のグループは、ウメ(梅ぼし) の成分から胃潰瘍の原因とされるヘリコバクターピロリ菌の活動を抑える物質を発見した。
    発見した物質は植物に特有の抗酸化物質『リグナン』の一種で、『シリンガレシノール』と呼ぶ
  • 有機化学が専門の宮沢三雄・近大理工学部教授が梅加工品中の中から精製した。
  • 梅干し1個にはこの物質が11µg(µ=1/100万)前後含まれているという。
    この物質をピロリ菌の培養液1ml当たり50µg加えると、約半数のピロリ菌の活性が鈍り泳ぎを止めた。同500µgを加えると、すべての菌が泳ぎを止めた。
    和歌山医大ではこれまで1600人を対象にした疫学調査で、
    梅ぼしを食べる習慣があると胃炎や胃潰瘍が起きにくくなることを発見している。
    この予防効果はシリンガレシノールの作用が大きいとみている


アイスマンも感染していた
  • 2016年、イタリア・オーストリア国境のアルプス氷河で発見された約5300年前の中年男性ミイラ「アイスマン」は、慢性胃炎や胃潰瘍などの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に感染していたことが分かった。
  • 1/8のサイエンスに発表。
  • 1991年に発見されて以来、アイスマンは解剖や全遺伝情報解読が行われてきた。
  • 40代半ばで、血液型はO型、茶色い目で、左肩を矢で射られた上、顔を斧などで殴られて殺害されたことが分かっている。
  • ピロリ菌は親から子に移るため、菌の系統を調べると人類集団の移動や分布を探ることができる。
  • アイスマンのピロリ菌はアジア系に近く、現代の欧州人と違っていた。
  • 現代の欧州人のピロリ菌はアジア系とアフリカ系が交雑している。


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