足陽明胃経
トップへ戻る針灸のツボ>足陽明胃経  <3>Stomach (胃) (ST)   (45穴)
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ドクトルアウン・毒をとってあうんの呼吸で元気にキレイになりましょう
足陽明胃経 足の陽明胃経は、
鼻の横から上行し、まぶたの下まで行ってふたたび下り、口唇をめぐり、アゴを通ってまた上行し、前額の髪際に至る。
下アゴで別れたもう1つの枝は下行し、ノド(咽)、乳首、臍の横、鼡径部を通って大腿部の前面、足の背部を経て第2趾外側に達する。
このほか、鎖骨上窩で体内に入ったものは脾、胃をめぐり鼡径部で合流する。
足にある2つの小さな分枝のひとつは膝下3寸で別れて第3趾に至り、足の背部で分かれたものは第1 趾に行き、脾経と交わる。



足の陽明胃経は、
大腸経の分かれを受けて、鼻根から起こって上歯の中に入り、唇をめぐり、下顎のうしろへ達し、1つの分かれは前額部へ進み、1つは頸動脈に沿い喉頭部をめぐって鎖骨上窩に入り、横隔膜を下って胃に帰属し、脾をまとう。さらにもう1つは乳の線の内側を臍をはさんで下り、足の外面前側を通って足の第2指に終わる。
ST 経穴名 適応する症状・病名
ST-1 承泣
(ショウキュウ)
結膜炎(急性・慢性)、なみだ目、近視、遠視、まぶしい、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障。

顔面神経麻痺、三叉神経痛、眼筋痙攣、眼精疲労。
散風清熱・明目止泪の作用がある。
眼の発赤疼痛、眼瞼のケイレン、口眼斜、夜盲症、
「承」は・・受ける
「泣」は・・泣く
涙を受け止める所なのでこの名がついた
目下7分、直瞳子にあり。目下の半月形なる骨の上廉につく。
陽明胃経・陽脈・任脈との交会穴
眼球の誤刺に注意

(取穴)
瞳孔を通る垂線上の眼窩下縁にとる。
眼窩下縁の中央にとる。
眼窩下縁直刺0.3~0.7寸
ST-2 四白
(シハク)
顔面神経マヒ、三叉神経痛、眼病。

清頭明目の作用がある。
目眩、目赤、目のカユミ、目にもやがかかる
視力を回復させる。
胆のう疼痛の鎮痛。

「四」・・・四方八方
「白」・・・光のこと
眼窩下孔にある四白は目の疾患を主ることを示唆する。
目下1寸、直瞳下に在り。
(取穴)
瞳孔を通る垂線上の眼窩下孔にとる。


直刺0.2~0.3寸
ST-3 巨
(コリョウ)
上歯痛、鼻カタル、角膜炎、三叉神経痛。

明目散風、疏経鎮痛の作用。
目翳(目の角膜に白斑を生じる)
鼻血、歯痛、口唇の腫脹、口のゆがみ
「巨」・・・大きい
「」・・・骨の間隙、陥凹部。
頬骨と上顎骨の接合部にあり、陥凹の大きいことからこの名がある。
陽明大腸経、陽明胃経、陽脈の交会穴。
(取穴)
瞳孔を通る垂線と鼻翼下縁の高さとの交点にとる。

直刺0.3~0.6寸
ST-4 地倉
(チソウ)
顔面神経麻痺、三叉神経痛
流涎

疏風活絡、扶正鎮痛の作用がある。
眼瞼のケイレン、口眼斜、歯痛、頬の腫脹、
「地」・・・土地
「倉」・・・食べ物を貯蔵すること。
額を天の庭に、頬を地に例えて、頬と歯の間に食べ物がたまった様子を「倉」といった。
陽明大腸経、陽明胃経、陽脈の交会穴。
(取穴)
巨の直下、口角の高さにとる。
承泣の直下、口角の外に地倉をとり、「四白」「巨」は承泣と地倉を結ぶ線上で眼窩下孔、鼻翼下縁の高さにとる。
直刺0.3~0.5寸
横刺0.5~0.8寸
ST-5 大迎
(ダイゲイ)
下歯痛(鍼・著効)。咀嚼筋ケイレン。
舌下神経麻痺による言語渋滞。

清頭散風、通利牙関の作用がある。
牙関禁閉、口渇、頬の腫れ、歯痛、顔面部の浮腫。
「迎」・・・迎合すること。
大迎は大迎骨(下顎骨)にあって、前には頚動脈が通り、そこを押圧すると指に大きな拍動を感じるのでこの名がある。
直刺0.3~0.5寸
ST-6 頬車
(キョウシャ)
牙痛、耳下腺炎、顔面神経マヒ

顔面神経麻痺に地倉ST-4まで刺鍼
古代では、下顎骨を「頬車骨」という。

(取穴)
下顎角と耳垂下端とのほぼ中央、咬筋停止部の後縁の陥凹部にとる

直刺0.3~0.5寸
横刺0.5~0.8寸
ST-7 下関
(ゲカン)
牙痛、三叉神経痛、耳聾、関節炎(下アゴ)、顔面神経マヒ



直刺0.3~0.5寸
ST-8 頭維
(ズイ)
片頭痛、目眩、眼痛、なみだ目。

(取穴)
側頭部の額角髪際、神庭GV-24の外方4寸5分にとる。
直刺0.5~0.8寸
ST-9 人迎
(ジンゲイ)
高血圧、哮喘、咽喉腫痛、発音困難、半身不随。

低血圧、甲状腺疾患、喘息、頚リンパ節腫脹、嚥下障害、嗄声。
天地人三才理論により、この部位は「人気」を診るところ。
現代でも総頚動脈の拍動を触診する部位である。
人迎の「迎」は動脈拍動を迎える「診る」の意味である。

降圧昇圧に人迎洞刺
頚動脈の誤刺に注意
出血しやすい
(取穴)
喉頭隆起の外1寸5分、胸鎖乳突筋の前縁で、総頚動脈拍動部にとる。
直刺0.2~0.5寸
ST-10 水突
(スイトツ)
咽喉腫痛、哮喘

横隔膜痙攣に
(取穴)
人迎ST-9と気舎ST-11の中央にとる。
直刺0.5~0.8寸
ST-11 気舎
(キシャ)
咽喉腫痛、哮喘、頸項強

(取穴)
人迎の直下、小鎖骨上窩の中央(天突CV-22の外約1寸5分)にとる。
「舎」とは、部位の意味。気舎穴が気管の近くにあり、気の出入りする部位とされる。
直刺0.8~1.2寸
ST-12 欠盆
(ケツボン)
=缺盆
咽喉腫痛、哮喘、胸膜炎、肋間神経痛

気胸の誤刺に注意
缺盆は「欠けた茶碗」の意味。鎖骨上窩がその形に似ていることから、、名づけられた。
直刺0.3~0.4寸
ST-13 気戸
(キコ)
喘息、百日咳、気管支カタル、
肺水腫、胸膜炎、咽喉カタル、
肋間神経痛などの鎮咳

気胸の誤刺に注意
(取穴)
乳頭線(任脈の外4寸)上、鎖骨下縁にとる。)
直刺0.2~0.5寸
ST-14 庫房
(コボウ)
気管支炎、胸脇苦満。

気胸の誤刺に注意

横刺0.5~0.8寸
ST-15 屋翳
(オクエイ)
気管支炎、胸脇苦満、哮喘。

気胸の誤刺に注意
横刺0.5~0.8寸
ST-16 膺窓
(ヨウソウ)
咳嗽、哮喘、胸脇痛、腹鳴下利、乳腺炎。

気胸の誤刺に注意

大胸筋の部位を「膺」という。
外斜刺0.5~0.8寸
ST-17 乳中
(ニュウチュウ)
鍼灸は禁止:不針灸穴
ST-18 乳根 (ニュウコン)
乳汁不足、乳腺炎、胸脇痛

斜刺0.5~0.8寸
ST-19 不容 (フヨウ)
嘔吐、胃拡張、胃痙攣、
胃酸過多症、肋間神経痛、
心悸亢進、喘息、肩こり、
黄疸

胃の噴門にあるので、これ以上、飲食を受け入れることができない。
直刺0.5~0.8寸
ST-20 承満 (ショウマン)
急性胃炎、慢性胃炎、胃痛、腹直筋ケイレン

腹脹、腹痛、嘔吐、吐き気、食欲不振、胸脇苦満。
(取穴)
上CV-13の外2寸、梁門の上1寸にとる

直刺0.5~0.8寸
ST-21 梁門
(リョウモン)
一切の胃疾患、黄疸、胆石。
胃部膨満感ある場合

心下痞満を「伏梁」という。胃のつかえ、消化不良、胃の脹満に効くことから名づけられた。

直刺0.5~0.8寸
ST-22 関門
(カンモン)
腹痛、腹部膨満、食欲不振、腹鳴下利、水腫

直刺0.8~1.5寸
ST-23 太乙
(タイイツ)
胃痛、遺尿、精神病

鎮静作用/安眠作用
直刺0.8~1.5寸
ST-24 滑肉門
(カツニクモン)
消化不良、嘔吐、胃痛、
胃潰瘍。
感冒の内攻による腎臓炎。
腰痛、上気、耳鳴、耳下腺炎、
肺炎、胆嚢疾患
精神病

四霊穴の1つ
直刺0.8~1.5寸
ST-25 天枢
(テンスウ)
一切の慢性胃腸病、
特に大腸カタル、赤痢、便秘、腸チフス、腹膜炎、神経衰弱、
角膜実質炎

胃腸調節の常用穴

大腸経の募穴
四霊穴の1つ
直刺0.8~1.5寸
ST-26 外陵
(ガイリョウ)
腹痛、月経困難、生理痛

直刺0.8~1.5寸
ST-27 大巨
(ダイコ)
腸疝痛、腰痛、便秘、
腸カタル、
精力減退、
鬱血性の肝臓肥大、
下焦の冷えに基づく気管支炎、
肺炎、肋膜炎、腎臓炎、
子宮内膜炎、卵巣・卵管炎、
慢性腹膜炎、月経停滞、
下肢のリウマチ、神経痛、
不眠症

四霊穴の1つ
直刺0.8~1.5寸
ST-28 水道
(スイドウ)
泌尿器疾患、生殖器疾患、子宮筋腫(治験多数)、遺尿症、脱腸(ヘルニヤ)、腰痛

(取穴)
関元CV-4の外2寸、気衝ST-30の上2寸にとる。
直刺0.8~1.5寸
ST-29 帰来
(キライ)
睾丸炎、子宮内膜炎、子宮付属器炎、月経不順、子宮脱

直刺0.8~1.5寸
ST-30 気衝
(キショウ)
生殖器系疾患

(取穴)
任脈(曲骨CV-2)の外2寸、天枢ST-25の直下5寸にとる。
直刺0.8~1.5寸
ST-31 脾関
(ヒカン)
下肢マヒ、腰痛、鼠径部リンパ節炎、半身不随

直刺0.8~1.5寸
ST-32 伏兎
(フクト)
脚気、半身不随、坐骨神経痛
腓側大腿皮神経痛

直刺0.8~1.5寸
ST-33 陰市
(インシ)
下腹部の冷感、膝関節痛、
腓側大腿皮神経痛、
下腹部痛(骨盤内鬱血・充血)

直刺0.8~1.5寸
ST-34 梁丘
(リョウキュウ)
胃痛・胃痙攣・腸出血の頓挫に有効。 
膝関節炎。
古方では乳房炎に奇効ありと。
すべての腹痛に用いて良い、
ただし施灸量が多すぎると便秘を来す、この場合神門穴が排便を促す。

胃経の穴
直刺0.5~1寸
ST-35 犢鼻
(トクビ)
膝関節炎

斜刺0.5~1.5寸
ST-36 足三里
(アシノサンリ)
諸種の慢性病。
一切の消化器疾患病。
脚気、動脈硬化、めまい、頭痛、高血圧、ヒステリー、精神病、上気、口熱、眼疾患、鼻疾患。
「後天の原気の補助穴」
「陽明の坑邪能力を増強する(刺針)」

腹部の諸疾患の常用穴
抗炎症作用/鎮痛作用/降圧作用
養生/保健作用
直刺0.5~1.5寸
ST-37 上巨虚
(ジョウコキョ)
足三里と同様。
便秘、下痢、腸カタル、腹痛、鼻塞、半身不随。
「胃と大腸の気の合流点。腹の[大巨][大腸兪]と密接な関係あり

「上」は上部、「巨」は大きい、「虚」はすき間の意味。
「巨」はまた大腸も意味している。大腸疾患で腸内にたまったり、血が滞った場合に、上巨虚は邪気や血を取り除き、気血の流れを通じさせる。
(取穴)
足三里ST-36から解谿ST-41に向い下3寸、脛骨前縁と腓骨の間にとる

直刺0.5~1.5寸
ST-38 条口
(ジョウコウ)
膝関節炎、下肢マヒ

下腿の知覚障害と運動障害、膝関節障害、腹脹、腹痛、腸鳴、片麻痺、慢性虫垂炎。
五十肩、肩関節障害にも用いる
(取穴)
足三里ST-36から解谿ST-41に向かって下5寸、脛骨前縁と腓骨の間にとる
直刺0.5~1寸
ST-39 下巨虚
(ゲコキョ)
急性腸炎、慢性腸炎、下肢マヒ、肋間神経痛

直刺0.5~1寸
ST-40 豊隆
(ホウリュウ)
咳嗽、痰多い。半身不随、咽喉腫痛、精神病。

止咳定喘去痰作用
降圧/鎮静作用

胃経の絡穴
直刺0.5~1.5寸
ST-41 解谿
(カイケイ)
足関節のリウマチ・関節炎。
上眼瞼炎、麦粒腫、トラホーム、上歯痛、頭痛、顔面浮腫、腎臓炎

直刺0.3~0.5寸
ST-42 衝陽
(ショウヨウ)
伝入した陽明の邪を迎瀉法で取り除くことが出来る。
足背痛、下肢マヒ、牙痛、歯根炎、半身不随

足軟無力、足関節障害、顔面神経麻痺、片麻痺、レイノー病、歯痛。
胃経の原穴
(取穴)
足背上、第2、第3中足骨底間の前で、足背動脈拍動部にとる。

直刺0.2~0.3寸
ST-43 陥谷
(カンコク)
顔面浮腫、水腫、腹鳴、腹痛、足背腫痛

直刺0.3~0.5寸
ST-44 内庭
(ナイテイ)
食傷(急性食中毒)。
上歯痛、顔面神経麻痺、
足背(足の甲)の水腫。
間歇熱

澤田流では[裏内庭]多用
直刺0.3~0.5寸
ST-45 兌
(レイダ)
顔面神経マヒ、鼻衂、牙痛、扁桃炎、消化不良、神経衰弱

口噤、口がゆがむなどを主治。
活絡開竅、回陽救逆の作用がある
鎮静/安眠作用
胃経の井穴
(取穴)
足の第2指爪甲根部の外側、その角を去ること1分にとる。
足の大指次指爪甲を去ること韮葉のごとくなるに在り。

斜刺0.2~0.3寸

  • 胃足陽明の脈は大腸経の脈を受けて、鼻柱の中で交わり起こり、足の太陽の脈を納め、下り鼻の外を循り、上歯の中に入り再び出て口を挟み、口唇を環(めぐ)り、下り承漿(しょうしょう:任脈の穴で頤唇溝の中央)に交わり、却(しりぞ)き頤(顎の先端)の後下廉を巡り大迎(だいげい:胃経の穴で下顎角の前方1寸3部)に出て、頬車(きょうしゃ:胃経の穴で下顎角前上方)を循り、耳の前を上り客主人(きゃくしゅじん:胆経の穴で頬骨弓の中央の上際)を過ぎ、髪際(はっさい)を循り額顱(がくろ:眉の上の前額部)に至る。
    その支脈は大迎の前より下り人迎(じんげい:胃経の穴で喉仏の外側で総頸動脈の拍動部)に下り、喉を循り缺盆に入り横隔膜を下り、胃に属し脾に連絡する。 その直行する脈は缺盆
    より乳の内廉を下り臍を挟み.気街(きがい:胃経の穴で鼠蹊溝の中で大腿動脈の拍動部(の中に入る
     その支脈は胃口に起こり下り腹裏(ふくり)を循り、下り気街の中に至り前の直行した脈と会合した後、髀関(ひかん:胃経の穴で股関節横紋の外端)に下り伏兎(ふくと:胃経の穴で髀関と膝関節外上角を結んだほぼ中央)に至り、膝の中に下り.り下脛骨の外廉を循り足の甲に下り、中指の内側に入る
     その支脈は膝窩3寸より別れて下り中指の外側に入る.その支脈は別れて足の甲より大指(第1指)の中に入りその端に出て足の太陰脾経に接する。

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