CT画像で
- 歯科技工大手の和田精密歯研はコンピューター断層撮影装置(CT)画像を活用した人工歯根(インプラント)手術の支援サービスに乗り出す。大阪大学と共同で開発したシミュレーション技術などを活用する。
インプラントは欠損した歯のアゴの部分にボルト状の部品を埋め込み、人工歯を固定する手術。同社は歯科医から提供された患者のアゴのCT画像から専用ソフトを使って手術をシミュレーションし、安全に手術を薦めるための部材を作製し歯科医に提供する。
従来はレントゲン写真をもとに手術していたため、神経や骨の状況を正確に判断することが難しかった
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定着期間・・・1/4
- 2010年、近畿大学と大阪歯科大学のチームは、材料表面を骨となじむ薄い膜で覆って接着しやすくした人工歯根を開発した。
毛髪の太さの1/300程度の薄さの膜を形成する。
インプラントは歯を載せる土台である歯根になる器具。
チタンなどの金属製で、顎の骨に埋め込んで使う。骨と強く結合させるために骨や歯の主成分であるハイドロキシアパタイトの膜で覆うことが多いが、均質な膜を作るのが難しかった。
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患者死亡
- 東京都中央区の歯科医院で2007年、顎の骨に人工歯根を埋め込む「インプラント手術」を受けた女性が手術後に死亡した。
- 警視庁捜査1課は業務上過失致死容疑で院長を書類送検した。
- 容疑理由は、女性の顎の骨をドリルで削って歯根を埋め込む凹みを作る際に、誤って骨の下にある動脈を傷つけ大量出血を引き起こし、窒息死させた疑い。
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