ジフテリア
トップへ戻る病名・症状ジフテリアdiphtheria
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リンパ節腫脹」「細菌による感染症

ジフテリア 寒い時期に多く飛散する、ジフテリア桿菌に感染する法定伝染病。
「好発年齢は2〜10才。潜伏期は3〜7日。」

「菌は粘膜(特に咽頭)で増殖し、壊死・潰瘍を作る。」
「ジフテリア菌の感染によって咽頭、口蓋、上気道粘膜に線維素性炎を生じ、のどに粘膜細胞の壊死によるに灰白色の偽膜が出来る。」

diphtheria.Corynebacterium diphtheriae
「ジョージ・ワシントンは1799年12月15日、マウントヴァーノン農場の居宅で息を引き取った。喉(ノド)が腫れて呼吸が出来なくなったのである。ヴァージニアの紳士の悲惨な最期だったが、これはおそらくジフテリア菌すなわちコリネバクテリウム・ヴァージニアに感染した結果であろう。(この属の菌みな棍棒の形をしているため、棍棒を意味するギリシャ語コリネからこのように呼ばれている)。
このような恐ろしい咽頭炎の発生については、ヒポクラテスの時代から散発的に記述されていたが、16世紀になって流行病として広がりはじめたらしい。窒息死を防ぐ為に気管切開術が初めて広く行われるようになったのは、1610年にナポリで流行したときだった。1826年、フランスでこの病気が猖獗をきわめた時期に、医師ピエール・フィデル・プルトノーはこの病気をジフテリアと呼んだ。これは一片の革を表すギリシャ語から取ったもので、患者の喉をふさごうとする、死んだ細胞からなる灰色の強靱な粘膜を直截に言い表している。
1833年にジフテリア菌が同定され、1890年にはこの細菌が外毒素と呼ばれ る毒素を生み出すことが分かった。この毒素を弱体化して用いると、ヒトの免疫系を刺激し、抗毒素と呼ばれる防御物質を作らせることが出来ることも分かった。
951年になってはじめて、ジフテリアについて微生物学上おそらく最も興味深い事実が判明した。それは、ジフテリアという病気を起こす菌自体が、バクテリオファージというウイルスの寄生体に感染しているということだった。実のところ、ジフテリアの毒素を生み出すのに必要な遺伝子はバクテリオファージに由来するもので、本来ジフテリア菌自体は持っていないのである。ファージが寄生していなければ、ジフテリア菌に病原性はないのである。
ジフテリア菌が繁殖するのは、ヒトの上気道のように暗くて湿った部位である。感染は普通、患者の咳を浴びたり、接触した手から口へといった感染で起こる。不衛生でしかも密集した居住環境は、微生物が人から人へ広がるのを助長する。例えば、病原体が扁桃に一旦定着してからその犠牲者が発症するまで の時間を見ると、ジフテリア菌は微生物のの中で最も速い・・・・菌自体が身体 中に広がるのではなく、外毒素の強力な作用による・・・・部類に属する。この毒素が広がって心臓や腎臓或いは神経系の組織を損傷する場合があり、心臓の炎症で死を招くこともよくある。
(A Field  Guide of Germs by Wayne Biddle)春日倫子訳より。
症状 「全身症状を伴って、発熱、嘔吐、咳、咽頭痛、嚥下痛があり、心筋障害・腎障害・神経麻痺を伴うことが多い。」
発熱:
咽頭の偽膜形成。
リンパ節腫張・・・頚部や顎下部のリンパ節が腫れる。
せき・・・・犬吠性咳嗽。
心筋障害。
後麻痺。
種類 <1>咽頭ジフテリア:[発熱・咽頭痛・顎下リンパ節腫脹]、
<2>喉頭ジフテリア:[犬吠え様咳嗽・吸気性呼吸困難]、
<3>鼻ジフテリア:[鼻閉・鼻腔出血]
ジフテリア菌 ジフテリアは急性の伝染病で、普通、冬季に流行し、子供がかかりやすい。発病すると、イヌが吠えるような咳と呼吸困難を伴うが後遺症として心筋炎や腎炎が生じる。ジフテリアの死亡率は、ジフテリア抗毒素血清の発見(1890年)やトキソイド(無毒化毒素)の予防接種により急減した。ジフテリア菌の毒「ジフテリアトキシン」は分子量約62000のタンパク質で、毒性は人間に対する推定致死量で0.2mgである
復活 「1990年、旧ソ連で共産党政権が崩壊した混乱の隙をついてジフテリアが流行した。ロシアから始まり、旧ソ連構成国15カ国を巻き込み、旅行者を通じて東欧、北欧、さらに独、米国にまで広がった。95年前半までに患者10万人以上、2000人を遙かに超える死者を出した。
ジフテリアはジフテリア菌によって起こる、非常に伝染力の強い急性呼吸器感染症である。空気感染と、患者や保菌者の咳や呼吸器分泌物に接触する事で感染する。細胞のタンパク質合成を阻害する強力な毒素を作る。一番よく起こる咽頭ジフテリアでは、のどの奥の咽頭に偽膜と呼ばれる灰色の膜が出来るのが特徴。重症になると毒素のため心臓や中枢神経が麻痺して死亡する。
人口の95%以上が予防接種を受けていないと予防できないと言われる。先進国では70年代に子供に予防接種を行ったので、ジフテリアはほとんど消滅した。しかし、ワクチンで得た免疫は追加免疫をしないと弱まる。最近は予防接種が厳重に行われていないため接種率は先進国でも予防可能レベルよりも低下している
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