自律神経失調症Vegetative Stigmate
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自律神経の分類
解剖学的 交感神経系 副交感神経系
機能的 アドレナリン作動系 コリン作動系

Daleが自律神経系をアドレナリ作動系統とコリン作動系統に分類することを提唱した。
従来の交感神経系統と副交感神経系統に分ける方法は単に解剖的根拠に基づくもの。

交感神経等に属するとされる汗腺分泌神経はアドレナリン(交感神経刺激薬)によって影響されず、ピロカルピン(副交感神経刺激薬)によって促進され、アトロピン(副交感神経麻痺毒)で抑制される。これは機能的に汗腺分泌神経は一般の副交感神経と同じく、末端にアセチルコリンを産生するから。そこで、自律神経系統を機能的に分類して、末梢部でアドレナリンを産生するアドレナリン作動系とアセチルコリンを産生するコリン作動系の2つに分類すれば、上記のような不都合がなくなる。

コリン作動系には・・・以下のものがある。
  • 交感神経・副交感神経の筋前線維
  • 骨格筋・平滑筋・分泌腺などにいく運動神経
  • 副交感神経の筋後線維
心不全
  • 2010年、血液を全身に送るポンプ機能が低下した心不全の治療で、心臓の働きを調節する自律神経のうち副交感神経を働かせる薬が効く理由の一端を慶応義塾大学のチームが明らかにした。
    成果は1/5のジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに発表、
    心臓の拍動を制御している交感神経が、心不全の状態になると副交感神経として働いていた。
  • 心臓の細胞から出る物質が変化し、弱った心臓が過剰に拍動しないように保護しているという。
    自律神経には2つあり、交感神経が緊張を高め、副交感神経が緊張を鎮めるなど逆の働きをして内臓などの活動を支配している。
    慶大の福田恵一教授と金沢英明助教らはネズミが心不全になると心筋細胞から出る物質が変化し、交感神経が副交感神経として働くようになることを発見した。
    心不全で死亡した患者の神経の細胞も調べたところ、交感神経であるはずの細胞が副交感神経の細胞の特徴を示していた。
    福田教授は“2つの神経は胎児期に同じところからできてくる、体が危険な状態になるとその役割を乗り越えて過剰に働かないように守っているのでは?”と話している。
    心不全の治療では、交感神経の働きを高める薬よりも、副交感神経を働かせる薬の方が効果があることが知られていた。

自律神経の機能 交感神経系 副交感神経系
状態 緊張時 安静時
節前線維
(節前ニューロン)
有髓 有髓
節後線維
(節後ニューロン)
無髓 無髓
自律神経では自律神経節を中継点として、1つ以上のシナプスをつないでいる。
中枢神経内の神経細胞から始まる線維を節前線維、
神経節から出て末梢の器官に入る線維を節後線維という。
交感神経と副交感神経の働きは、節後線維から化学伝達物質が分泌され、それが臓器に作用して起こる
瞳孔 散大 縮小
毛様体 放射状筋の収縮により
レンズは遠くを見るように調節
輪状筋の収縮により
レンズは近くを見るように調節
涙腺 血管収縮 血管拡張とともに分亢進
唾液腺 血管収縮と酵素の少ない
ムチン産生
血管拡張と酵素に富んだ
水分の多い唾液
消化腺 分泌抑制 分泌亢進
気管および消化管平滑筋 弛緩 収縮
心洞結節 心拍数増加 心拍数減少
心房室結節および伝導系 伝導速度増加 伝導速度減少
心筋 収縮力増加 収縮力減少
皮膚血管 収縮 拡張
筋血管 拡張 収縮
汗腺 拡張 神経支配なし
立毛筋 収縮 神経支配なし
膀胱直腸平滑筋 筋緊張低下 収縮
膀胱肛門括約筋 筋緊張上昇 弛緩


自律神経系の特徴
  • 二重支配
    1. 内臓器官の多くは、交感神経と副交感神経の遠心性線維によって二重に支配されている。このように両神経系による支配を、二重支配という。
    2. 交感神経のみ・・・
      • 瞳孔散大筋
      • 副腎髄質
      • 脾臓
      • 立毛筋
      • 汗腺
      • 血管(大部分)
      は交感神経のみの支配を受けている
    3. 副交感神経のみ・・・
      • 瞳孔括約筋
      は副交感神経のみの支配を受けている
  • 拮抗支配
    • 交感神経およい副交感神経の遠心性線維による同一効果器に対する作用は相反的である。
    • これを拮抗支配という。
    • (求心性神経)
      • とは、末梢から中枢に情報を伝える神経をいう。
    • (遠心性神経)
      • とは、中枢から末梢へ情報を伝える神経をいう。
  • 持続支配
    • 臓器は、交感神経と副交感神経により、一定の興奮状態が維持されている。
  • 相反支配
    • 交感神経、副交感神経のいずれかが強く活動しているとき、ほかの神経の活動が抑制される。

自律神経反射
  • 自律神経遠心性神経の活動は、体性あるいは内臓性の末梢求心性線維の刺激により、反射性に影響を受ける。種々の自律神経反射は、求心路と遠心路の種類から次の3種に大別される
    1. 内臓-内臓反射
      • 内臓求心性神経を求心路とし、自律神経を遠心路とする反射である。
      • 多くの内臓機能は、この反射により常時調節されている
      • たとえば
        • 血圧
        • 胃腸菅運動
        • 膀胱機能
    2. 体性-内臓反射
      • 体性感覚神経を求心路とし、自律神経を遠心路とする反射である。
      • たとえは
        • 体温調節反射
    3. 内臓-体性反射
      • 内臓求心性神経を求心路とし、体性運動神経を遠心路として、骨格筋の収縮性を変化させる反射である。(厳密な意味での自律神経反射ではない)


自律神経失調症 自律神経失調症
◎自律神経失調症とは:「交感神経と副交感神経の緊張バランスが崩れた、又は、生体の恒常性(homeostasis)の維持に向かって正常に反応し得ない状態。」といわれているが、1920年代の古い概念で、「メルクマニュアル」などの標準的な医学書には掲載がない。
→「不定愁訴
自律神経症状を引き起こす疾患
SCD(脊髄小脳変性症)
2.Shy-Drager症候群
種類 <1>本態性自律神経失調症
「心理的な要因が関与しないもので、心身症ではない。」
<2>心身症としての自律神経失調症
症状
  1. 頭痛、めまい
  2. 不眠
  3. 食欲不振、下痢、便秘
  4. 息切れ
  5. 心臓部圧迫感
  6. ふるえ、冷感
  7. 発汗異常
診断 <1>身体の病気がないかどうか?
  1. X線・心電図・脳波・超音波
  2. 面接:神経症うつ病精神障害がないかどうか
    • 特にうつ病を原因として身体に症状が現れる「仮面うつ病」との鑑別を入念に行う
<2>自律神経機能を調べる
  1. 問診:症状・現れ方・受診歴・心理状況・心理的特性・生活歴・家族の状況。(→ストレス・生活リズムを乱す原因を探る)
  2. 心理テスト。(→性格特性・行動特性)
  3. 心身症として現れている症状の軽減を図る
検査で異常を示さない肝障害
治療 <1>生活習慣の見直し。
   1.仕事と休養のリズム
   2.適度な運動・趣味
<2>気長に取り組む姿勢を持つ。
   1.治すには症状に苦しんだのと同じ時間が必要。
   2.医師との信頼関係。
<3>面接・心理療法で自分に気付く。
<4>心理療法の補助手段として
   1.自律訓練法
   2.交流分析
   3.行動療法
   4.バイオフィードバック法
<5>必要に応じて薬を使う。

西洋薬
交感神経興奮薬 (イ)血管拡張薬
(ロ)血管収縮薬
(ハ)喘息治療薬
「イソクスプリン」

交感神経刺激薬
交感神経抑制薬 (イ)高血圧治療薬 ブナゾシン
プラゾシン
メチルドパ
(ロ)子宮作用薬 「メチルエルゴメトリン」
(ハ)不整脈治療薬(β遮断剤) アテノロール
アロチノロール
カルテオロール
「セリプロロール」
「ポピドンロール」
「ナドロール」
「チロソロール」
「ピンドロール」
プロプラノロール
メトプロロール
ベタキソロール
「ビソプロロール」
副交感神経興奮薬 塩化アンベノニウム [マイテラーゼ]
塩化エドロホニウム [アンチクレス]
臭化ジスチグミン [ウブテック]
[ウブレチド]
[デニスパン]
メチル硫酸ネオスチグミン [ワゴスチグミン]
臭化ピリドスチグミン [メスチノン]
塩化ベタネコール [ベサコリン]
副交感神経抑制薬 (イ)パーキンソン病治療薬
(ロ)消化性潰瘍治療薬
自律神経調整薬 「γ-オリザノール」「リルゾール」
塩化カルプロニウム [アクチナミン]
塩化トロスピウム [エリスト・エース]
[スパスメックス]
塩化ベタネコール [ベサコリン]
塩酸ジサイクロミン [塩酸ジサイクロミン]
[マーゲサンP]
[レスポリミン]
塩酸トラゾリン [オミダリン]
臭化ジスチグミン [ウブテック]
[ウブレチド]
[デニスパン]
臭化チキジウム [アスポーラ]
[アドバストン]
[ガスチロール]
[スコピネン]
[チアシーダ]
[チアジューム]
[チアトン]
[チアパスロン]
[チアメロン]
[チトラフェン]
[チワン]
[プケット]
[ブレイフル]
[リレミトン]
臭化ネオスチグミン [ワゴストグミン]
臭化バレタメート [シンメタン]
[ナーレスト]
[バレスパン]
[ビセチロン]
[ファイブニンーB]
[レジタン]
臭化ピリドスチグミン [メスチノン]
臭化プリフィニウム [パドリン]
臭化プロパンテリン [プロ・バンサイン]
臭化メペンゾラート [アテネコリン]
[エフトロン]
[トラランタ]
[トランコロン]
[トランコロンP]
ナパジシル酸アクラトニウム [アボビス]
ピペリジノアセチルアミノ安息香酸エチル [スルカイン]
ヨウ化オキサピウム [アリプロイド]
[エスパレキサン]
[エスペラン]
[オキサペラン]
[トイペラン]

コリン作動性クリーゼ cholinergic crisis
  • クリーゼは
    • コリンエステラーゼ阻害薬(抗ChE薬)による治療中におこる呼吸困難を伴うアセチルコリン過剰症状の急激な悪化とされ、人工呼吸を要する状態と説明されている。
    • クリーゼの発現を予防するためには、その初期症状である消化器症状、腺分泌亢進などのなどのムスカリン作用が発現した時点で抗ChE薬(塩化アンベノニウム、臭化ジスチグミン、臭化ピリドスチグミン、ネオスチグミン)の内服を中止し、直ちに主治医を受診するように指導を行う必要がある。
    • また、初期症状が継続、あるいは増悪する場合、呼吸困難を認めた場合は、きわめて緊急を要する状態なので、直ちに救急処置を行える病院に受診するように指導する。なお、抗ChE薬を重症筋無力症の治療に用いている場合、筋無力症の増悪による筋無力性クリーゼとコリン作動性クリーゼが類似の症状を呈することに留意する必要がある。両者の治療は逆で、鑑別を行わず治療を行うとクリーゼをさらに増悪する危険性がある。このため重症筋無力症治療の目的で抗ChE薬を服用中の患者に対しては、上記の症状を呈した場合、筋無力症の増悪と自己判断して抗ChE薬を増量するのではなく、内服を中止し、呼吸困難が強い場合には救急病院などに受診するよう指導する。
  • 発生機序
    • コリンエステラーゼ阻害薬(抗ChE薬)は主としてコリン作動性神経伝達部位でAChEによるAChの分解阻害により、AChの蓄積を起こし、コリン作動性インパルスより遊離されるAChや神経終末から自発的に漏れてくるAChの作用を強めることにより作用を発現する。したがって、抗ChE薬の過量投与または何らかのリスクファクターにより抗ChE薬の血中濃度が上昇した場合、その抗ChE作用により蓄積したAChが過剰なムスカリン作用あるいはニコチン作用を引き起こし、コリン作動性クリーゼを引き起こす。
  • 治療法
    • 重症筋無力症患者において
      1. 臨床症状でクリーゼの鑑別が困難な場合は、エドロホニウム2mgを静脈内投与してクリーゼの鑑別を行う。
      2. エドロホニウム投与後、症状の増悪ないし不変の場合は直ちに投与を中止し、硫酸アトロピン0.5〜1mgを静脈内投与する。
      3. さらに、必要に応じて人工呼吸または気管切開などを行い起動を確保する。



【宝石療法】 [アゲート]=体のバランスに貢献する
[ブルーレースめのう]=体液のバランス
[アクアマリン]
[カルシウム][コウジン(紅参)][霊芝][有機ゲルマニウム][セントジョンズワート][真珠][ローヤルゼリー][イチョウ葉エキス][DHA][亜鉛][コンドロイチン][コエンザイムQ10][キトサン][バレリアン]

自律神経の失調に用いる漢方薬
漢方薬あれこれ
  1. 温経湯
  2. 温清飲
  3. 黄連解毒湯
  4. 黄連湯
  5. 加味逍遥散コンドロイチン
  6. 加味逍遥散桂枝加竜骨牡蛎湯
  7. 加味逍遥散真珠イソフラボン
  8. 加味逍遥散紅参真珠
  9. 加味逍遥散亜鉛紅参
  10. 加味逍遥散霊芝紅参
  11. 甘麦大棗湯
  12. 桂枝加竜骨牡蛎湯
  13. 桂枝茯苓丸
  14. 香蘇散
  15. 杞菊地黄丸
  16. 柴胡加竜骨牡蛎湯
  17. 柴胡桂枝乾姜湯
  18. 酸棗仁湯
  19. 四逆散
  20. 四物湯
  21. 七物降下湯
  22. 小柴胡湯
  23. 真武湯
  24. 清心蓮子飲
  25. 清暑益気湯
  26. 大柴胡湯
  27. 竹茹温胆湯
  28. 釣藤散
  29. 通導散
  30. 天王補心丸
  31. 知柏地黄丸
  32. 桃核承気湯
  33. 当帰建中湯
  34. 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  35. 当帰芍薬散
  36. 女神散
  37. 人参湯
  38. 人参養栄湯
  39. 柏子養心丸
  40. 八味地黄丸
  41. 半夏白朮天麻湯
  42. 補中益気湯
  43. 麻黄細辛附子湯
  44. 抑肝散加陳皮半夏
  45. 竜胆瀉肝湯
  46. 苓桂朮甘湯
  47. 六味丸