- 接触皮膚炎
- 原因物質を避ける
皮膚病の中で多いものの1つに接触皮膚炎、いわゆる『かぶれ』がある。
- 化学物資や金属などが肌に触れると起きやすい。東邦大学医学部の伊藤正俊教授(皮膚科学)は「ありふれた病気と軽視せず、専門医とよく相談して原因を見つけ、早めに対策をとることが大切」という。
接触皮膚炎を起こすものは、化粧品や台所洗剤をはじめたくさんあります。接触皮膚炎は湿疹・皮膚炎と総称される病気の1つです。湿疹・皮膚炎は皮膚病の1/5~1/3で、うち半分は接触皮膚炎と見てよいでしょう。
皮膚に発赤(赤い斑点)やカユミなどの炎症症状が現れます。
- 小水疱や鱗屑、皮膚の肥厚を来します。
- 原因になる物質は多様で、多いのは化粧品と外用剤、植物、金属です。花屋さんが毎日いろいろな花に触って皮膚炎を起こした例もあります。
また、接触皮膚炎は刺激性とアレルギー性に大別されます。
- 刺激性は酸やアルカリなど刺激の強い物に触れて起きる場合と、刺激が弱い物が何度も同じ場所に触れて起きる場合があります。台所洗剤による手荒れは後者でしょう。
- アレルギー性の場合には物質(アレルゲン)に一度触れると、体がそれに反応し、二度目に同じ物質に触れたときに起きます。アレルゲンへの敏感さは人によって異なり、発症する人とそうでない人がいます。化粧品の成分はアレルゲンを極力除いていますので、アレルギー性のものは少なくなっていますが、毎日使うので刺激性の接触皮膚炎になる例が少なくなりません。
刺激性、アレルギー性ともに遺伝的な要因による差はありません。むしろ原因物質への接触の頻度が関係します。
接触皮膚炎に最も影響があるのは乾燥です。皮膚の表面が傷つき、原因物質が浸透しやすくなります。アセ(汗)も大敵です。
- たとえば金属はイオンにならないと皮膚炎を起こしませんが、汗で容易にイオンになります。
さらに、接触皮膚炎が避けられない職業もあります。たとえば理容師・美容師はパーマ液やシャンプーなどに毎日触れるので、人によっては発症することがあります
- 一次刺激性接触皮膚炎 (ICD)= Irritant Contact Dermatitis
- 原因物質の接触によって皮膚の炎症を誘発する。
原因物質の毒性の強さによって、症状の強さが決まる。 アレルギーは無関係なので、誰でも起こりうる
- アレルギー性接触皮膚炎 (ACD)= Allergic Contact Dermatitis
- 原因物質に触れると、皮膚の炎症細胞が感作される。次に、またその原因物質に接触することによって、皮膚の炎症細胞が活発に働き湿疹を誘発する。
原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関しない。
アレルギーのある人のみ生じる。
- カビ(マラセチア)
- 健康な人の皮膚に常在するカビの一種『マラセチア』が皮膚炎を引き起こす仕組みの一端を理化学研究所のチームが突き止めた。
細胞がストレスにさらされると活性化するタンパク質「ミンクル」がマラセチアを認識し、炎症反応を引き起こしている可能性があるという。 マラセチアは普段は無害だが、条件次第で皮膚炎などを引き起こし、ふけ症の原因にもなる
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