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甘草






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醤油





甘草  GLYCYRRHIZAE RADIX
カンゾウ(Licorice,Glycyrrhiza globra


甘草

中国東北部、内蒙古に自生する多年草、マメ科ウラルカンゾウの根及び走出茎(根茎)。
マメ科Leguminosae 甘草glycyrrhiza eralensis Fisch.(ウラルカンゾウ)の根・根茎。
中央アジア・シベリア南部・中国西部に自生するカンゾウの根・根茎。

  スペイン甘草
  ロシア甘草
★漢方では皮付きを用いる。。
輸入されている甘草の80%が醤油タバコの甘味料として使用される。

味は甘、性は平。 Q平平潤平収R

十二経

補気薬


“甘草甘温和諸薬 生能瀉火炙温作”《万病回春》
“味温、諸薬を調和し、炙れば中を温め、生は火を瀉す”
梢は尿管の渋痛を去り、節は癰疽の緕を消し、子は胸熱を除き、身は生・炙、随用す。




(緩和・解毒・鎮痙・止渇)

◎脾を補い、肺を潤し、毒を解し、薬性を調和する。
  <1>脾胃虚弱
  <2>咳嗽
  <3>外傷

◎消化性潰瘍

◎アジソン病

◎慢性副腎皮質機能不全

◎脈の結代・動悸に。
  • 「甘草(炙)2両、水3升で煎じて3回に分服。」






(炙)
  • 「炙甘草」補中益気の効能が強くなる。
    <1>補脾益気
    <2>養心
    <3>潤肺止咳

(生)
  • 「生甘草」清熱解毒の作用が強くなる。

“東垣李氏曰く、生で用ふれば則ち脾胃の不足を補ひ、しかして大いに心火を瀉す、之を炙れば則ち三焦の元気を補ひ、表の寒を散ずと。是れ仲景の言はざるところなり。五臓の浮説は戦国以降。今疾医をなさんと欲せば、則ち五臓を言ふべからず。”《薬徴》

“李杲は生を用うる時は則ち気平にして脾胃の不足を補い大いに心火を瀉し之を炙ぶる時は則ち気温にして三焦の元気を補って表寒を散ずと曰う。是れ仲景氏の言わざる所にして疾医の論んに非ず、従うべからず。余が家は唯きざみ用う。”《類聚方広義》


根梢部を切片にして日干する。
【効能・効果】
○茎中の刺痛を治す。
「木通と同じく、空腹時に飲む。尿管が痛むときは、味の薄いのを選ぶ。」









甘草の薬理作用
解毒作用・・・・有効成分=glycyrrhizin
  1. ジフテリアトキシン、破傷風トキシン
  2. 硝酸ストリキニン、
        塩酸コデイン、
        抱水クロラール、
        バルビタール、
        コカイン、
        ピロカルピンなどの薬物中毒
  3. 蛇毒
  4. フグ毒
  5. 食中毒、代謝産物中毒


コルチコイド様作用
・・・有効成分=glycyrrhizinglycyrrhetic acid
  1. 水分を貯留
  2. Naを貯留
  3. 血圧を上げる
  4. K排出を増加


鎮痙作用
  • 平滑筋の活動を抑制する


去痰作用
  • 粘膜刺激をしない


鎮咳作用
  • 咳嗽中枢を抑制する


抗アナフィラキシー作用抗炎症作用から
  1. アジソン氏病
  2. 月経痛
  3. 後期妊娠中毒症
  4. 伝染性肝炎
  5. 尿崩症
  6. 肺結核


胃酸分泌を抑制・・・・ヒスタミンによる作用


抗利尿作用・・・・・有効成分=glycyrrhizin


抗ケイレン作用
  • 酸と反応する。胃潰瘍に応用。


抗ガン作用
  • 500mg/ml以上で増殖を抑制する。


抗高脂血症改善作用


精子の受精能力を高める
  • 2012年、甘草に含まれる成分に、能力が低い精子でも受精の確率を高められる効果があることを、長崎国際大学薬学部の田中宏光准教授の研究グループが、マウスを使った体外受精実験で確認した。
    • 男性がドリンク剤で飲んだり女性が座薬で摂取したりすることで受精率が向上する可能性がある。
  • 田中准教授によると、受精能力の低い雄のマウス5匹の精子と健康な雌のマウス5匹の卵子を使用。それぞれの精子と卵子を、通常の体外受精時に使う培養液と甘草の成分を混ぜた培養液の中で受精させ、受精率を比較した。
  • 通常の培養液で0%だった献体と同じく組み合わせのペアが、甘草の成分入りでは15.6%に、通常では43.5%のペアが甘草成分入りで84%になるなど、すべての献体で効果が確認された。
    • 0%が・・・・→15.6%
    • 43.5%が・・→84.0%





グリチルリチン
生成酵素遺伝子を発見
  • 2011年、村中俊哉・大阪大学教授、理化学研究所などのチームは、甘草の医薬成分をつくる酵素遺伝子を見つけた。
  • この酵素遺伝子を酵母に導入すると、実際に医薬成分をつくり出すことも確認した。
  • 甘草は漢方薬で最も多く使われる生薬であり、地下茎などから抽出できる「グリチルリチン」は肝臓疾患改善薬や化粧品にも使われている。
  • 今回、チームが発見したのは、グリチルリチンが生成するまでの前段階につくられ医薬成分の中核となる「グリチルレチン酸」の生成に関与する酵素遺伝子「CYP72A154」。
  • すでに見つかっている酵素遺伝子「CYP88D6」と協調して働く。







甘草の薬能
《神農本草経》
  • 五臓六腑の寒熱邪気を主り、筋骨を堅じ、肌肉を長じ、力を倍す。金瘡腫、毒を解く
《薬性提要》
  • 脾胃の不足を補い、十二経を通行し、急を緩め、諸薬を脇和し、百薬の毒を解する
《古方薬品考》
  • を緩め、百功を脇和する
《薬徴》
  • 急迫を主治するなり。故に裏急・急痛・攣急を治す。しかして旁ら厥冷・煩躁・衝逆、之れ諸般の急迫の毒を治するなり。
  • 「急迫」=急にせまる。急激にはげしくつめよる。
    「裏急」=腹の皮の裏側でひきつれる。または、ひきつれ痛む。腹直筋が激しく突っ張る。
    「攣急」=筋肉がケイレン状につっぱる。
    「厥冷」=手先からひどく冷えてくる
    衝逆」=下から上に向かって突き上げてくる状。
《重校薬徴》
  • 急迫を主治す
  • 故に厥冷、煩躁、吐逆、驚狂、心煩、衝逆等の諸般の急迫の証を治し、裏急、攣急、骨節疼痛、腹痛、咽痛、下痢を兼治す”
    “陶弘景は此の草は最も衆薬の長と為すと曰う。は百薬の毒を解すと曰う。甄権(しんけん)は諸薬の中、甘草を君と為し七十二種の金石の毒を治し、一千二百般の艸木の毒を解し、衆薬を調和するに功ありと曰う。嗚呼此の説一たび出で天下に復た甘草の本功を知る者なし。亦悲しからずや。若し三子の説に従う時は諸般の毒を解するに須く唯だ此の一味にして足るべし。今必ず然る能わず、則ち其の説の非なること以て知るべきのみ。夫れ諸薬の本効を知らんと欲する時は長沙の方中に就て、量の多少と去加とを綜観し、之を其の証に参考する時は則ち其の本効得て知るべきなり。而して長沙の方中に甘草無き者は半に居る、衆薬の長、諸薬の君と謂うべからざるも亦以て知るべきのみ。
    素問に病を攻めるに毒薬を以てすと曰う
    薬は皆毒、毒は即ち能なり、其の毒を解す若き何んの功かあらん。思わざるの甚だしきなり。学者諸を察せよ。夫れ陶弘景、は医家の俊傑、博洽の君子なり。故に後世之を尊奉するに至れり。而して甘草を衆薬の長と為すと謂い、百薬の毒を解すと謂う、豈徴なきを得んや。
    之を長沙の方中に考うるに、半夏瀉心湯中に更に甘草1両を加え4両となし、之を甘草瀉心湯と謂い、而して之を誤薬の後に用う。は蓋し卒爾に之を見て、以て薬毒を解すと為す。
    嗚呼人の過や、各々其の嘗の於てす。故に陶孫の過を観るに、これ仲景を尊信するの至と知る。向に陶孫に仲景氏の甘草を用うること、誤薬の後と否とに於ける所以を知らしむれば必ず其の過を改めん。何んすれぞ陶孫はまことに俊傑なり、何んぞ其の過を文(かざ)らんや、是に由って之を観れば陶孫は実に甘草の本功を知らざるなり。亦後世の不幸ならんや
《古方薬議》
  • 和緩を主る。
    甘草は味甘平、即ち味を以て名と為す。其脳亦た味に在り。凡そ味甘き者は和緩を以て主と為す。故に甘字に又甘緩の義あり。荘子に云く、断輪の法、徐なれば則ち甘くして而して固からずと。以て見るべし。蓋し甘草附子湯の短気に於ける、梔子甘草?湯の少気に於ける、甘麦大棗湯の蔵躁に於ける、和緩の最も著しき者なり。四逆湯に之を用ふるは其潜上を恐るればなり。調胃承気湯に之を用ふるは其速下を恐るればなり。二方の用たる皆緩なり。和に非ざるなり。惟だ生姜、大棗と伍するときは則ち調和の意あり。桂枝湯、葛根湯、麻黄湯、大小青龍湯、越婢湯、柴胡湯、瀉心湯、、黄連湯、苓桂甘棗湯、苓桂五甘棗湯、建中湯、麦門冬湯、竹葉石膏湯、桂枝去芍薬加麻黄細辛附子湯、烏頭湯等の伍する所、皆剛柔相済して以て内を安んじ外を壌ふの功を立つ。又衆毒を消徐して偏害を致さず、其用尤も広し。而して生姜、大棗に背いて以て単馳するときは、則ち能く咽痛を治し肺痿を療す。即ち其の専ら長ずる所なり。又麻黄を得て水気を散じ、更に附子を添えて少陰表寒及び気分の水気を発し、また桂枝を得て叉手冒心を治し、更に竜骨、牡蛎を添えて煩躁を治し、また乾姜を得て煩躁吐逆を治し、更に人参、朮を添えて霍乱吐利を治し、また芍薬を得て脚攣急を治し、更に附子を添えて悪寒を治し、また大黄を得て反胃を治し、更に芒硝を添えて胃気不和を治し、また更に桃仁、桂枝を添えて少腹急結を治す。是れ一陰一陽、一寒一温、ともに配して以て昇降浮沈の妙用を為す。素問に云く、甘を以て之を補ひ、甘を以て之を瀉し、甘を以て之を緩むと。正に是れ之を謂うなり
《中薬大辞典》
  1. 中を和し、急を緩め、肺を潤し、解毒し、諸薬を調和す
  2. (炙)して用いれば、脾胃の虚弱、食少、腹痛下痢、消耗性の発熱、肺痿による咳嗽、心悸、癇性を治す
  3. (生)で用いれば、咽喉腫痛、消化性潰瘍、瘡癰を治し、薬物及び食物中毒を解する






『甘草+滑石』
『甘草+乾姜』
『甘草+甘遂』
『甘草+桔梗』
『甘草+桂枝』
『甘草+柴胡』
『甘草+大棗』
『甘草+地竜』
『甘草+人参』
『甘草+
『甘草+白芍』=芍薬甘草湯。
『甘草+茯苓』
『甘草+蒲公英』
漢方薬 安中散
温経湯
越婢湯
越婢加朮湯
越婢加半夏湯

黄U加半夏湯
黄土湯
葛根黄黄連人参湯
甘草乾姜湯証に曰く、厥して咽中乾き、煩躁。(4両)
甘草瀉心湯証に曰く、心煩安気を得ず。(4両)
甘草湯証に曰く、咽痛の者。(2両)
甘草粉蜜湯に曰く、人をして涎を吐せしめ、心痛発作時あり、毒薬にて止まず。(2両)
甘草麻黄湯
甘麦大棗湯証に曰く、蔵躁、喜悲傷し、哭せんと欲す。(3両)
橘皮竹茹湯    

桂枝加黄蓍湯
桂枝加葛根湯
桂枝加芍薬湯
桂枝加芍薬大黄湯
桂枝加大黄湯
桂枝加附子湯
桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝去芍薬湯
桂枝甘草湯証に曰く、叉手して自ら心を冒ふ。(2両)
桂枝甘草竜骨牡蛎湯
桂枝湯
桂枝人参湯証に曰く、利下止まず。(4両)
厚朴七物湯
柴胡加芒硝湯
柴胡桂枝乾姜湯
柴胡桂枝湯
酸棗仁湯
梔子甘草v湯
四逆散
四逆湯証に曰く、四肢拘急、厥逆。(2両)
四逆加人参湯
炙甘草湯
芍薬甘草湯証に曰く、脚攣急。(4両)
小建中湯
生姜瀉心湯証に曰く、咽燥いて渇す。(4両)
旋覆代赭湯
大黄甘草湯
竹葉石膏湯
通脈四逆湯
桃核承気湯
当帰建中湯
当帰四逆湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
人参湯
調胃承気湯
麦門冬湯
半夏瀉心湯
白虎加人参湯
茯苓甘草湯
茯苓四逆湯
文蛤湯
奔豚湯
麻黄湯
麻杏甘石湯
理中湯
苓甘姜味辛夏仁湯
苓姜朮甘湯
苓桂甘棗湯
苓桂朮甘湯





相互作用
ジギタリス中毒
  • [ジギタリス]
    (甘草はカリウムの腎排泄を促進させ、低K血症発現から)

○免疫抑制作用に拮抗する
  • [シクロスポリン]
    (甘草に免疫賦活作用がある)

○低K血症
  • [スピロノラクトン][トリアムテレン]
    (甘草によってKの腎排泄が促進されるため)

○効果が不安定
  • [プレドニン]
    (甘草の免疫賦活作用、甘草によって血中コルチコステロイド濃度が上昇する)

○出血傾向
  • [ワルファリンカリウム](クマリンまたはクマリン誘導体で)




甘草の人工栽培
水耕栽培
  • 2010年、鹿島は甘草を水耕栽培する技術を開発したと発表。水草栽培システムを独立行政法人医薬基盤研究所、千葉大学と3年をかけて共同開発した。
  • 鹿島は野菜などの植物工場をすでに手がけているが、薬用植物の栽培に目をつけた。
  • 甘草は地中に太い根を伸ばすが、通常の水耕栽培では根を太らせることが難しかった。
  • 気温などの生育条件や根を太らせるために厳しい環境条件を作るなど研究を重ねた。
  • 実験では、畑作で収穫するまでに4年程度かかるところを水耕栽培で1年〜1年半に短縮することに成功した。
  • 1〜2年後の実用化を目指す。
  • 甘草はすべて、海外から輸入しており、中国産が7割近くを占める。ほとんどが野生の甘草の採取で、中国では2000年から採取が制限されている。
  • COP10で協議中のABSルールでは、企業が他国の生物資源を利用して製品を開発した場合、その利益の一部を原産国に配分する必要がある。
  • 1993年以前に取得したものであれば問題が起きない。


露地栽培
  • 2011年、新日本製薬(福岡市)は熊本県合志市で甘草の試験栽培を始める。合志市以外にも青森県、新潟県、島根県でも始める
  • 2014年、新日本製薬はミャンマーで生産を始める。甘草の主産地はアフガニスタンだが、治安が悪化している。

ウラルカンゾウ
  • 2011年から栽培を始めた。千葉県市原市と富里市で盛んになりつつある。
  • 寒冷な地域に自生するウラルカンゾウを、温暖な千葉でも栽培できるのは、奥羽大学薬学部の伊藤徳家准教授が品種改良したため。有効成分量も十分。

都甘草
  • 2015年、武田薬品工業はカンゾウを日本で量産する。
  • 開発したカンゾウを「都甘草」と名づけ、種苗登録した。
  • 有効成分も厚生労働省の効能基準を満たした。
  • 収穫量が多く生産効率も高い。
  • 「京都薬用植物園」(京都市)で1996年から品種改良に取り組み、2012年から北海道で作付面積を拡大してきた。
2年で育てる
  • 2016年、王子ホールディングスが技術を確立した。







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