下垂体腺腫
トップへ戻る病名・症状下垂体腫hypophysoma

下垂体腺腫 「下垂体腫hypophysoma」





この腫瘍は、下垂体腺腫と呼びます。ホルモンの過剰分泌などの症状が出る機能性下垂体腺腫と、ホルモンの分泌にはほとんど影響がない非機能性下垂体腺腫という2種類があります。さらに、機能性下垂体腺腫は過剰分泌するホルモンの種類によって分類されます。一番患者数が多いのが、この方のようにプロラクチンを過剰分泌するタイプです。
腺腫が大きくなりすぎると、視神経を圧迫して視力視野障害が出ることがあります。又頭痛が起こる人もいます。ホルモン分泌に影響がなくても出ます。最近は症状がなくても脳ドックなどで偶然、発見される人もあります。下垂体腺腫が悪性のことはまずありません。
●どのように診断しますか?
消化剤などの薬の影響で血液中のプロラクチン濃度が高くなることもあります。常用薬があれば、止めてもらってからもう一度検査します。腺腫の確定診断にはMRI(核磁気共鳴断層撮影)を使います。腺腫の大きさが4〜5mmでもわかり、専門家が診れば下垂体の肥大などと間違えることはないでしょう。
●症状は?
プロラクチンが高いと生理が止まります。また妊娠していないのに乳汁が出ることがあります。不妊や閉経が早くくるような状態になりますので、骨密度が低下することが心配です。
 ●治療法は
妊娠の希望がなく閉経期の近いと思われる場合には、経過を見るだけのこともあります。視力や視野に影響がないか定期的に検査する必要はあります。そうでない方は手術で腺腫を取り除けるかどうかを画像診断で見極めます。除去可能ならば、症状が収まると期待できます。取り残しがあると術後、薬を飲む必要があります。腺腫が大きな血管に入り込むほどで取りきれないと最初から分かる場合には、手術を勧めません。
 ●どんな手術になりますか?
 昔は頭を切って手術をしていましたが、今は頭を切らずに、歯茎の上の方を切って鼻の下から手術器具を差し込み、直接腺腫を取ります。手術そのものは1〜2時間で終わります。見えるところに傷は残りませんし、脳神経を傷つける心配もありません。多少、歯茎の周りにシビレ感が残るかもしれません。手術後10日程度で退院できます。
 ●その後は?
プロラクチン値が正常に戻り生理も再び始まり、問題は無くなるでしょう。ただし肉眼では見えない小さな取り残しがあれば再発の可能性もありますので、定期的に検査を受けて下さい。
 ●薬の治療はどんなものですか?
 プロラクチンの分泌を抑える物質『ドーパミン』の作用する薬でプロラクチンを抑えます。腺腫そのものが消えることはありませんが、症状は治ります。ただし閉経期までの長期間飲んでもらうことになります。副作用として、気分が悪くなったり吐き気が起こることもあります。特に飲み始めは、きついと感じられるかもしれません
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