血清タンパク質

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関連情報
タンパク質」「血液検査」「尿素窒素」「アミノ酸」「糖鎖」「低タンパク血症」「タンパク漏出性胃腸症」「免疫グロブリン」「βリポタンパク」「糖タンパク質ドーピング

血清タンパク質
  • (機能)
    • 血清中のタンパク質は、血清固形成分の大部分を占め、
      1. 体内組織細胞への栄養の補給、
      2. 物質の輸送、
      3. 免疫
      など重要な役割を担っている
  • 水に溶けない(繊維状タンパク)
  • 水に溶ける球状(globulor)タンパク
    • アルブミン
      • 血液中を流れるタンパク質の約60%がアルブミン。
      • 血液1デシgあたり4c以下になると栄養状態にイエローカードが出される。
      • アルブミンは[栄養状態]のものさしになるだけでなく、[老化]のものさしにもなる。
        熊谷修・人間総合科学大学教授らは1996〜2000年に秋田県南外村(現:大仙市)の65歳以上の1000名を対象に、油脂類の摂取と動物性タンパク質の摂取を魚と肉で1:1になるように栄養指導したところ、アルブミン値が改善した。
        さらに、アルブミン値が0.2c低下した人は握力が約6kg低下した(アルブミン値が改善された人は5kgの低下ですんだ)
    • αグロブリン・・・電気泳動によってα・β・γに分ける
    • βグロブリン
    • γグロブリン(免疫グロブリン)
      • IgG
        IgM
        IgA
        IgD
        IgE
    • TiseliusとKabatは、肺炎球菌多糖体で免疫したウサギの血清を抗原で吸収する実験を行い、抗原吸収前・抗原吸収ー抗原抗体沈降物除去後の血清の電気泳動像を比較した。抗体を抗原で吸収沈降させた後の血清ではγグロブリン分画が著明に減少しており、抗体はγグロブリンであることを示した(抗体=タンパク質)

血清タンパクの分画 基準値 推定できる病態
アルブミン 62〜71% 低タンパク血症ネフローゼ肝硬変肝障害、慢性炎症




α1-グロブリン 2.8〜4.1% 急性炎症、慢性炎症、低低タンパク血症
急性肝障害
α2-グロブリン 5.7〜9.9% ネフローゼ、急性炎症
低タンパク血症肝障害
β-グロブリン 6.1〜10.7% 妊娠、溶血、ネフローゼ
慢性肝障害
γ-グロブリン 9.0〜18.3% 肝硬変肝障害、慢性炎症、骨髄腫、自己免疫疾患
ネフローゼ、無グロブリン血症、低タンパク血症


血清蛋白
検査項目 臨床の意義
TP
(総蛋白)
total protein
・血清蛋白の大部分は幹細胞で合成され、残りはリンパ球系の形質細胞、B細胞、その他の網内系細胞で合成される。
  • 肝機能低下時には、TPは減少する。そのとき、、リンパ系細胞が機能亢進すれば蛋白合成が進み、機能低下すれば蛋白合成は停止する。
  • 血清中に含まれる総タンパク濃度の検査。
  • タンパク合成の低下、タンパクの血液から体内貯留液への移行、尿や糞便への漏出があると低値となる。これらの異常を起こす病気の検出に用いる
【正常値】6.5〜8.2g/dl
  1. 血清タンパクの大部分は肝細胞で合成され、残りはリンパ球系の形質細胞、B細胞その他の網内系細胞で合成される
  2. 肝機能低下時には、TPは減少し、リンパ系細胞が何らかの刺激を受けて機能亢進をきたせばタンパク合成が進み、機能低下をきたすように働けばタンパク合成は停止する。
  3. TPはおおまかなタンパク濃度の測定であり、異常をきたす場合は、各タンパクの定性・定量を行う。
Alb
(アルブミン)
albumin
【正常値】3.8〜5.3g/dl。
Albが低下(2.5g/dl以下)すると血漿膠質浸透圧が低下し浮腫が出現する。
火傷・低栄養・ネフローゼ肝硬変などで低下する。
A/G比
(albumin/globulin)
【正常値】1.3〜2.0


(TP)血清総タンパク total protein
◎どういう時に検査するか?
 <イ>栄養状態や全身状態の良否を判断するスクリーニング検査。
 <ロ>肝および腎患者の病態把握。
タンパク血症 =血清総蛋白量が異常低下。
通常はアルブミン濃度の減少に起因する。
主にアルブミンの低下する栄養障害
肝疾患
以下の蛋白漏出性諸疾患(6.0g/dL未満)
  失血
  ネフローゼ
  蛋白漏出性胃腸症
原因:
(1)素材不足
(2)タンパクの体外喪失
(3)タンパクの体腔内漏出
(4)タンパク合成障害
(5)タンパクの異化亢進
(6)血液の希釈
タンパク血症 =血清総蛋白量が異常に増加。
原因:
(1)脱水症
(2)多クローン性免疫グロブリン増加:
   ・多発性骨髄腫、
   ・原発性マクログロビン血症
(3)単クローン性免疫グロブリン増加:
   ・肝硬変
   ・膠原病
   ・慢性感染症、
   ・悪性腫瘍
◎検査に異常を引き起こす原因
  • [高脂血症]や[高度の黄疸]の場合、本来は低タンパク血症なのに、血清タ ンパク値が高めに出る
    デキストラン:混濁により正誤差を生じる
    ・抗生物質の大量投与:ABPC、セファトリジンなど
    ・臥位で採血すると、座位での採血より約10%低値となる。


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