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高血糖(薬剤性)






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糖尿病
血糖値が高い
糖尿病の病院
HbA1c
1型糖尿病




高血糖  
英語名:Hyperglycemia
  • 血液中のブドウ糖濃度が高くなった状態である「高血糖」は、医薬品によって引き起こされる場合もあります。
    副腎皮質ステロイド薬、インターフェロン製剤、高カロリー輸液などでみられることがあります。何らかのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、放置せずに医師・薬剤師に連絡
    してください。
         「口渇(のどがかわく)」、
         「多飲」、
         「多尿」、
         「体重減少
    などがみられ、これらの症状が急に出現したり、持続したりする。ただし、高血糖になっていても症状がみられない場合も多く、他のことで医療機関を受診した時に、血糖を測定してはじめて指摘されることもあります。
1.高血糖とは?
  • 高血糖とは、血液中のブドウ糖濃度が高くなった状態です。
    高血糖は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が不足することによって起こります。インスリンの作用の不足は、インスリンを分泌する膵臓のβベータ細胞からのインスリンの分泌が低下している場合と、インスリンがブドウ糖を取り込ませる骨格筋などで、インスリンの感受性が低下している(インスリンの効きが悪い)場合があります。
    症状として、「口渇(のどがかわく)」、「多飲」、「多尿」、「体重減少」などが知られています。
    ただし、高血糖になっていても症状がみられない場合も多く、他のことで医療機関を受診した時に、血糖を測定してはじめて指摘されることもあります。
    高血糖は医薬品によっても起こります。多くの医薬品が原因になり得ますが、代表的なものとしては、副腎皮質ステロイド薬、インターフェロン製剤、高カロリー輸液などでみられることがあります。医薬品によって高血糖が起こる場合、インスリン分泌が低下している場合とインスリン感受性が低下しているインスリン抵抗性の場合とがあります。
2.早期発見のポイント
  • 口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状は、高血糖が進んだ場合の症状であり、認められれば、すぐに医師を受診してください。血糖値が350〜400mg/dL を超えないと、症状が無い場合もありますので、他のことで医療機関を受診した時に、血糖値を測定してはじめて指摘されることもあります。
    受診する際には、服用した医薬品の種類、服用からどのくらいたっているのか、などを医師に知らせてください。
    なお、高血糖を起こす可能性がある医薬品、すなわち、副腎皮質ステロイド薬、インターフェロン製剤、高カロリー輸液などでの治療を受ける方は、あらかじめ、担当医から使用する医薬品の種類、その特徴、効果、高血糖を含めた副作用とその監視のための検査計画などの説明があると思いますので、その指示に従ってください





1.早期発見と早期対応のポイント
  • 高血糖が出現した直後は、症状が出ることはむしろまれであり、早期発見には血糖値を測定することが必須である。
    高血糖を起こしうる医薬品により高血糖が起きた場合で、中止できない場合は、糖尿病の専門医との連携の下、インスリン等を用いて血糖の管理を行う。
  1. 副作用の好発時期
    • 医薬品の開始当日から出現する可能性がある。また医薬品の投与開始後しばらく経過してから出現する場合もある。
  2. 患者側のリスク因子
    • @過去に血糖値が高値であることを指摘、
      A肥満傾向にある、
      B高血圧を指摘、もしくは降圧薬を内服中、
      C糖尿病の家族歴がある、
      D40 歳以上、
      E外食が多い、野菜の摂取量が少ない、
      F運動量が少ない、
      G妊娠糖尿病の既往 などがあげられる。
  3. 投薬上のリスク因子
    • 内服、静注のみでなく、吸入、経皮による投与でも、投与量が多いと高血糖を起こすことがある。
  4. 患者もしくは家族等が早期に認識しうる症状
    • 高血糖が増悪した場合は、口渇、多飲、多尿、体重減少等の症状が顕在化する。
    • これらの症状のなかで、最も頻度が高いのは口渇である。
    • 血糖値がいくつ以上になると、これらの症状が出現するのか、明確な閾値は示されていない。
    • 自覚症状は、高血糖がかなり進行してから出現することが多いので、症状を認めたら直ちに医療機関で血糖値検査を施行する。
  5. 早期発見に必要な検査と実施時期
    • 血糖値測定が高血糖の発見には必須である。
    • 医薬品の開始当日から、定期的に血糖値測定を行うべきである。
      空腹時血糖値は正常範囲でも食後血糖値のみ著しく上昇する場合があるので、可能であれば、食後血糖値の測定が望ましい。
    • HbA1c値は平均血糖値の指標であり、高血糖が出現した直後では正常範囲内にあることをしばしば経験するので、必ず血糖値測定を併用する。
    • また、貧血肝硬変等を伴う症例ではHbA1c値は実際より低値を示すことがある。
      空腹時血糖値126mg/dL、随時血糖値180mg/dL、HbA1c6.1%を超えると高血糖、あるいはそれに準じた状態である。





2.副作用の概要
  • 一般に、薬剤の糖代謝に対する負の作用が患者の適応能力を超えると、高血糖が顕在化すると考えられる。従って、糖尿病、耐糖能障害の患者で高血糖を来たしやすいが、薬剤の負の作用が強ければ、糖尿病などを指摘されていない患者でも高血糖が出現しうる。
  • 高血糖の出現機序には、
    • 高カロリー輸液などによる過剰のブドウ糖供給に伴うものと、
    • 原因薬剤がインスリン分泌障害あるいはインスリン抵抗性を誘発し、患者の耐糖能を悪化させる
    ことによるものの2つに分けられる。
@自覚症状
  • 高血糖の症状の発現には個体差があり、症状がないことも多々ある。従って、症状は高血糖の重篤さを必ずしも反映しない。
  • 典型的な症状は、倦怠感、集中力の欠如、口渇、多飲である。徴候としては、多尿、夜間尿の出現、体重減少などが挙げられる。インスリン欠乏が高度のときは、ケトアシドーシスの合併により、嘔気、嘔吐、腹痛を呈することもある。
A身体所見
  • 特に高血糖に特徴的な所見はないが、脱水が著明な場合には、皮膚粘膜乾燥、頻脈が認められ、さらに、ケトアシドーシスや極度の高血糖により血漿浸透圧亢進を伴う場合には、意識レベルの低下を認める場合がある。
B検査所見
  • 高血糖を疑った場合は、まず、血糖値、尿糖値の増加を確認する。高血糖が急性に出現した場合には、HbA1c やグリコアルブミンの増加を伴わないケースもある。ケトーシスの合併は、治療の緊急性に関わるため、尿ケトン体のチェックは必須である。
C発生機序と医薬品ごとの特徴
  • 1)高カロリー輸液によるもの
    • 高濃度ブドウ糖含有製剤の経静脈投与は、通常の摂食時の経口的な栄養摂取に比し、体内の糖処理能力に及ぼす負荷は極めて大きく、容易に患者の適応能力を超える。従って、糖尿病と診断されている患者はもちろんの
      こと、糖尿病と診断はされていなくとも、耐糖能に異常のある患者では高血糖が認められる場合がある。
  • 2)グルココルチコイド
    • グルココルチコイドは、末梢組織での蛋白の異化を亢進させ、アミノ酸放出を促進する。このアミノ酸は肝での糖新生の基質となり、肝糖新生が促進する。同時に、グルココルチコイドは、肝に直接作用し、糖新生、糖放出を亢進させ、その結果、高血糖が誘発される。グルココルチコイドが、耐糖能に与える影響は必ずしも肝臓に対する作用のみではないが、肝における糖新生亢進が主な高血糖の原因であると考えられている。従ってインスリン抵抗性を反映し高インスリン血症が認められる場合が多い
  • 3)インターフェロン製剤
    • インターフェロン製剤投与により高血糖が認められるケースでは、インスリン抵抗性の亢進により高血糖をきたす頻度が高いが、一方で、まれに、インターフェロン製剤投与で、膵島細胞に対する自己抗体が出現し、1 型糖尿病の臨床像を呈する場合がある。このようなケースでは、糖尿病性ケトアシドーシスを合併することがある。
  • 4)第2世代抗精神病薬
    • 第2世代抗精神病薬であるオランザピン、クエチアピンに催糖尿病作用があることが指摘されている。これらの薬剤の副作用の一部は、体重増加作用に基づく2次的なものである。第2世代抗精神病薬を統合失調症患者に使用した場合には、投与後、最初の数ヶ月で急激に体重が増加し、一年後にも体重はプラトーに達しないことが知られており、体重増加に伴うインスリン抵抗性の亢進が高血糖発現に関与すると考えられている。ただし、オランザピン投与中の患者は第一世代抗精神病薬投与中の患者に比し、体重で補正しても、それ以上に血糖値が高いことが知られており、これらの薬剤はインスリン作用や膵島機能に直接作用する可能性がある
  • 5)ガチフロキサシン
    • ニューキノロン系抗生物質であるガチフロキサシンは、低血糖、高血糖の両者を誘発しうることが明らかになっている4)。低血糖は投与後、すぐに出現することが多いが、高血糖は、薬剤投与数日後にはじめて出現する。高血糖出現の機序として、ガチフロキサシンがインスリン生合成を抑制する可能性が示唆されている。(現在は販売中止)
  • 6)サイアザイド系尿薬とβブロッカー
    • サイアザイド系利尿薬はカリウム喪失に基づく膵β細胞からのインスリン分泌低下作用を介して耐糖能悪化を誘発する。βブロッカーはインスリン分泌抑制作用とともに、インスリン感受性を悪化させ耐糖能悪化を誘発する。
  • 7)フェニトイン(ジフェニルヒダントイン)
    • フェニトインは膵β細胞のインスリン分泌機構を直接阻害する。フェニトイン中毒では高血糖性非ケトン性昏睡の報告がある
  • 8)ペンタミジン
    • カリニ肺炎治療薬であるペンタミジンは膵β細胞崩壊作用を有するため、投与初期にインスリンが逸脱し、しばしば、低血糖が誘発されるが、その後、膵β細胞数減少のため、高血糖が誘発される
  • 免疫抑制薬
    • 免疫抑制薬であるシクロスポリンやタクロリムスは、インスリン分泌障害とインスリン抵抗性の両者を介して耐糖能を悪化させることが知られている
  • 10)プロテアーゼ阻害薬
    • HIV 感染症に用いられるサキナビル、リトナビルなどのプロテアーゼ阻害剤の投与は、リポジストロフィーを誘発することが知られている。リポジストロフィーは、インスリン抵抗性の原因となるため高血糖を誘発する可能性がある9)。その治療として、チアゾリジン誘導体の投与が効果的なように考えられるが、チアゾリジン誘導体投与は、プロテアーゼ阻害薬によるリポジストロフィーに、有用ではないとの結果が報告されている





3.副作用の判別基準(判別方法)
  1. 診断は自覚症状(倦怠感、集中力の欠如、口渇、多飲など。インスリン欠乏が高度でケトアシドーシスを合併した場合は、嘔気、嘔吐、腹痛など。)や徴候(多尿、夜間尿の出現、体重減少など)、身体所見(脱水が著明な場合には、皮膚粘膜乾燥、頻脈など。ケトアシドーシスや極度の高血糖により血漿浸透圧亢進を伴う場合には、意識レベルの低下など。)によって疑われ、最終的には検査所見(血糖値、尿糖、尿ケトン体など)によって高血糖が診断される。
  2. 起因医薬品の同定に関しては、特に糖代謝を悪化させやすい医薬品の投与歴を詳細に検討し、時期・期間と上記の臨床経過を照らし併せて総合的に行う。原疾患に対する治療法で、糖代謝を悪化させやすいが代替薬が存在するものに関しては、治療法変更による高血糖の改善によって起因医薬品の同定の参考となることは有り得る。中止できない場合は、糖尿病の専門医との連携の下、インスリン等を用いて血糖の管理を行う。
4.判別が必要な疾患と判別方法
  1. 判別が必要な疾患
    • 薬剤あるいは他の疾患の糖代謝に対する負の作用が患者の適応能力を超えると、高血糖が顕在化すると考えられる。従って、薬剤あるいは他の疾患の糖代謝に対する負の作用が強ければ、糖尿病などを指摘されていない患者でも高血糖が出現しうる。高血糖の原因が、元々の糖尿病の増悪、糖代謝を悪化させやすい他の疾患の増悪、投与薬剤による糖代謝の増悪等、何れの場合においても、必要量のインスリンの補充などの適切な治療によって高血糖は改善され得る。しかしながら、元々糖尿病、耐糖能障害を有していたかどうか、特に糖代謝を悪化させやすい他の疾患、膵外分泌疾患や内分泌疾患、肝疾患や感染症、免疫機序による特殊な病態や遺伝的症候群などが存在しているかどうか、それらが増悪している可能性がないかどうかを明らかにすることは重要である。
  2. 判別方法
    • 詳細な問診や自覚症状・徴候・身体所見などのチェック、さらに種々の検査所見を総合して、高血糖に関連する原疾患の増悪なのか、高血糖を起こしうる医薬品による高血糖なのかなどを判別する。





5.治療方法
  • 高血糖を起こしうる医薬品により高血糖が起きた場合も、通常の糖尿病による高血糖の治療方法と何等変わる所はない。急性代謝失調を認める場合と認めない場合で異なる。重篤な急性合併症である糖尿病昏睡に糖尿病ケトアシドーシスと、ケトン体産生量の比較的少ない高血糖高浸透圧昏睡がある。
    インスリンが絶対的に欠乏し、生命維持のためインスリン治療が不可欠のインスリン依存状態の病態から発症する糖尿病ケトアシドーシスの場合、血糖値が500mg/dL(ただし血糖値は300mg/dL 前後のこともあり得る)以上あり、尿ケトン体が強陽性で、嘔吐や腹痛などの消化器症状とともに脱水が加わって起こる意識障害によって診断される。糖尿病の専門医との連携の下、ただちに生理食塩水とインスリンの静注を開始し、至急糖尿病専門医のいる医療機関に移送する。
    高カロリー輸液やステロイド、降圧利尿薬、免疫抑制薬や薬剤による肝障害・腎障害などによって著しい脱水が先行し循環不全から発症する高血糖高浸透圧昏睡の場合も糖尿病の専門医との連携の下、ただちに生理食塩水とインスリンの静注を開始し、至急糖尿病専門医のいる医療機関に移送する。
    明らかなアシドーシスや脱水などがないこと、あるいは高血糖高浸透圧昏睡への移行がないことを確認出来た場合は、速やかに糖尿病専門医を受診させるようにする。当日中に糖尿病専門医を受診出来ない場合は、糖尿病専門医と連携しながら、インスリン投与を開始する。なお、高血糖を起こしうる医薬品により高血糖が起きた場合で、中止できない場合、糖尿病の専門医との連携の下、インスリン等を用いて血糖の管理を行う。原疾患に対して代替の治療法が存在する場合は、可能であれば変更する



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