血液脳関門 (BBB)
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関連情報
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(BBB) blood brain barrier
=「血液脳関門」と「血液髄液関門」

血液と脳のあいだには「血液脳関門」と呼ばれる関所があって、血液中の物質を簡単には脳に通さないしくみになっている。
本態は、まだよく分かっていない。脳以外の組織では、毛細血管の内壁を構成する内皮細胞と呼ばれる細胞を介したり、あるいは内皮細胞の間をぬって物質が運ばれる。ところが、脳内の毛細血管では内皮細胞の隙間がずっと狭く、ものが通りにくい。そのうえ、脳では血管の外側をグリア細胞と呼ばれる数多くの細胞が取り込んだ構造となっていて、物質の通過を防いでいる。
 分子量の小さい物質のほうが、血液脳関門を通りやすいように思われるが、必ずしもそうでない。[インスリン]のような大きな分子でも、楽々関所を通るかと思えば、分子量が100以下の小さな物質でも簡単には通らないものもある。
血液と髄液との間にあるのが血液髄液関門(BBB)。
血液から髄液への物質の移行は一定の制限を受けている。しかし、病的状態ではBBBは変化し、髄液は異常所見を示すよい例になる。
BBBは、血液と中枢神経系(脳と脊髄)の間の境界面であり、神経細胞が最高の機能を確実に発揮するために組織間液環境を維持している。
この関門は以下のもので構成されている
 l毛細血管内皮と基底膜
 mアストロサイト(星状神経膠細胞)の足突起
大きな分子や薬剤などの物質が血液から中枢神経系への組織間隙への移動はBBBによって制限される。
血液脳関門 「血液から髄液、あるいは脳への物質の移動を選択的に行っている部位をそれぞれ血液髄液関門、血液脳関門と呼んでいる。こういう関門が存在する部位には次の3つが知られている
@ 脈絡叢毛細血管
A 脳外表面の軟膜毛細血管
B 脳組織内の毛細血管
以上の
@とAが
血液髄液関門であり
Bが血液脳関門に当たる」

そして血液髄液関門は脳脊髄液関門とも呼ばれる
病的状態 と関門
「病的状態の中でも、髄膜に炎症があるときには、脈絡膜の透過性が亢進し、髄液量が増加すると同時に、この関門も障害されて広がり、全身的に投与された薬物が通過出来るようになる」
髄膜炎 髄膜炎の場合・・・
治療法をウイルス剤にするか、抗生物質にするか、非常に重要な指標となる

脳脊髄液の指標
検査項目 基準値 (↑)上昇させる病態 (↓)低下させる病態
外観 無色透明・水様 黄色調(中枢神経系における古い出血巣)
白濁(化膿性髄膜炎)
Cl 120〜125mEq/l 尿毒症
慢性腎炎
結核性髄膜炎
化膿性髄膜炎
脳炎
液圧 70〜150mmH2O
細胞数 0〜5/µl 化膿性髄膜炎
硬膜下腫瘍脳炎
結核性髄膜炎
脳腫瘍
髄液中の有核細胞を数える
髄液量 (100〜150ml)
総蛋白 10〜40mg/dl 化膿性髄膜炎
結核性髄膜炎
脳炎
くも膜下出血
脳出血
糖質
(グルコース)
50〜75mg/dl 糖尿病
脳腫瘍
結核性髄膜炎
化膿性髄膜炎
比重 1.005〜1.007 炎症性疾患

中枢神経に有効成分を届ける
  • 2010年、バイオベンチャーのイムノフューチャーは、医薬品の有効成分を脳や脊髄になどの中枢神経に効率良く届ける技術開発を目指す。中枢神経は有害物質が入り込まないように異物を排除しつつ必要な栄養を取り込む「血液脳関門」と呼ぶ仕組みがある。異物がそこを通過するには「受容体」と呼ぶ物質と結びつく必要がある。                                               異物を通さない強固なシステムを持つ中枢神経にポリオ(急性灰白髄炎)のウイルスが到達していることに着目した。ポリオウイルスが特定の受容体に結びつくペプチドを特定。遺伝子組み換え技術でこのペプチドを作製し、医薬品の有効成分を輸送する技術の開発をめざす。                   めざすのは、受容体の1つ「トランスセリンレセプター」に結びつくペプチドを開発する。この受容体は鉄の分子を中枢神経に送る際に働くとされ、動物など細胞実験では効果を確認。イムノフューチャーは野本明男・東京大学名誉教授など4人の教授が事業化した。

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