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木村病






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悪性リンパ腫

首の横にシコリ






木村病
首の左横に数年前から成長するこぶし大のシコリ
  • 「私どもの病棟には多数のガン専門医が昼夜を分かたず診察に励んでいる。中でも女医のO先生は、其の優しさから同性の患者にも人気が高い。7年ほど前のことになるが、O先生の受け持ち患者に25歳のNさんがいた。某電気会社に勤めているNさんは、首の左横に数年前から成長するこぶし大のシコリがあった。近くの先生に診てもらうと、ガンの疑いが強いので入院して化学療法をすべきだとのことであった。
    その後、私どもに紹介され精密検査のために入院。病理組織診断だけでなく一般検査所見、組織破砕片表面解析結果などもすべてを綜合し、各担当者が集まって長時間検討した結果、『木村病』という良性腫瘍の最終診断が下された。この病気は一般的な教科書には記載が全くないことの他、症例の少なさもあって診断が難しいだけでなく、治療法が定型化されていない。
    木村氏病は
    • 悪性リンパ腫に非常に類似しているが、ガンではない。
    • 末梢血に好酸球と免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる免疫タンパクが増加し、
    • 組織標本中にも好酸球が増加する
  • ことを特徴とする良性の病変とされている。

  • O先生はNさんの病態から抗ガン剤の必要性はないと強く主張した。そこで医局会で長時間かけて討論し、抗ガン剤の選択は避けてステロイド療法を行うことになった。
    治療開始後、シコリは最初はかなり縮小し、その後に硬化して固定、同時にIgEの増加傾向は完全に停止した。3ヶ月ほどの治療の後に退院、通院観察の運びとなった。5年後のある日、Nさんは母親と一緒に外来受診。「結婚してもいいですか?」と尋ねられたので、「いいですよ」と返事して置いた。そして無事結婚。現在は元気良く会社に勤めており、O先生はその経過の順調さに満足している。
    数ある血液悪性疾患のなかでも悪性リンパ腫の診断は非常に難しく、血液のガンを専門とする病理医の経験と勘が非常に重要になる。患者のQOL(生命・生活の質)が問題とされる現在、その判断は専門家と患者、家族の合意でもって向上させたいものである








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