起承転結       ドクトルアウンの気になる健康情報
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起承転結 話に起承転結がない」などと言われる「起・承・転・結」は、4句からなる中国唐代の詩・絶句の組立法から発し、漢詩以外にもいまなお使える便利な構成法である。
ところで、この4つの単位による起承転結は、実際には習字の時の「一」の字の書法である「トン・スー・トン(起・送・終)」と同様に、3折構成と考えられる。
なぜ3が4の形をとるのかは、新幹線の走行を思い描くと分かりやすい。慣性重力に抗してゆっくりと動き始める発車と、ブレーキをかけ完全なる停止に至る停車は、1走行の中で、別の意味を持っている。つまり、起筆は発車、終筆は停車、送筆は走行である。
ところで走行時はさらに、最高速度を分岐点として加速区間と減速区間に2分することが出来る。この両者を書においては、区別しないで「送筆」として、詩の場合には、「承・転」と細分するのである。つまり、表向き四角構成の「起承転結」は本質的には、書と同様に三角構成と言える。その証拠に、絶句の韻は3回しか踏まない。
ところで、この「3」は自己ー他者ー第3者、つまり社会と自己の定立と立体的関係の成立を意味する。南の2折法草書と北の3切法石刻行書の統一によって3折法楷書を完成した中国・初唐代は、華南と華北を統合した唐という統一的国家と社会を象徴する。比喩的に言えば、この楷書や絶句にひそむ「3」の構造と力が、中国という巨大山脈のごとき国家を隆起させ、それに連動して、日本、朝鮮という国も小さく盛り上がり東アジアの立体的輪郭を造形し、照らし出すことになった。
ちなみに楷書の完璧な成立が650年頃。
東の孤島・日本の大化改新が645年、
新羅の半島統一が676年である。
現在の日本においても、起承転結構成法が有効であり、楷書が書字の基準であるのは、日本という国家と社会が、唐代の枠組みを基準に成立しているからである。(石川九楊)
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