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急性肺損傷・急性呼吸窮迫症候群(急性呼吸促迫症候群):厚生労働省
RDS 呼吸窮迫症候群
「肺胞を拡大してみると、空気の通う肺胞腔と血液の流れる毛細血管とは、厚さ0.5ミクロンに満たない壁で仕切られている。これが『血液空気関門』で、ガス交換、つまり酸素と炭酸ガスの受け渡しの場所である。
関門を作るのは、血管の内皮細胞と肺胞の上皮細胞、そして両者に挟まれたうすいフィルター(基底膜)である。この上皮細胞は「T型肺胞上皮細胞」と呼ばれ、極めて薄い膜である。
肺胞は、その表面をぬらす水の表面張力で、シャボン玉がしぼむようにつぶれようとする。それを防ぐために、肺胞には表面活性剤(サーファクタント)が塗られている。1963年ケネディ大統領の第3子がRDSで生後3日後に亡くなったことで関心が高まった。
1980年、小児科医・藤原哲朗は、UCLAから帰国後、秋田大学で、子牛の肺から多量の肺胞サーファクタント(DPPとい一種のリン脂質)を採取し、これを材料に人工のサーファクタントを調整し、これをRDSの子供の気道に注入した。その結果、劇的は快復をみた。
サーファクタントを合成し分泌するのは「U型肺胞上皮細胞」で、これは厚ぼったい細胞である。
U型肺胞上皮細胞の分泌は、側面や基底膜にある小突起が、肺胞壁の伸展受容装置(ストレッチ・レセプター)として働いている。(岩波新書「細胞紳士録」p52〜)
種類 成人呼吸促迫症候群(ARDS)
adult respiratory distress sundrome
●新生児呼吸促迫症候群(IRDS)
idiopathic respiratory distress sundrome
症状 「息が苦しい」、
「咳(せき)・痰(たん)がでる」、
「呼吸がはやくなる」、
「脈がはやくなる」
http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0611006_01.pdf
画期的療法 「N君は妊娠34週の3つ子の第一子として帝王切開で出生した。出生直後は大きな産声をあげたN君だったが、15分後、小児科医がN君の呼吸状態の変化に気づいた。
皮膚の色が徐々に赤みを失っていき、「うーっ、うーっ」というようなあえぐような声が漏れ始めた。小児科医は、酸素マスクをN君の口元に近づけ、担当の新生児科医に向かって静かにうなずいた。「RDSのようですね」
 呼吸窮迫症候群(RDS)は、早産児にみられる呼吸障害で、肺の成熟が十分でないために起こるとされる。肺にはもともと、気管を膨らみやすくする肺サーファクタントという物質がある。出生直後の新生児が、スムーズに呼吸を始まられるのは、この物質のおかげである。呼吸窮迫症候群ではこの肺サーファク タントが十分に肺内で作られず、呼吸困難に陥る。
小児科医と新生児科医は酸素をM君に与えながら様子を観察していたが、徐々に呼吸困難が悪化してくるのを知ると、M君の口から気管の方にチューブを挿入しバッグを使用しながら人工呼吸を開始した。そして、新生児専門施設げ送る手続きをとった。
呼吸窮迫症候群の一般的な治療は、気管内に挿管して人工呼吸器をしようして呼吸を補助し、人工の肺サーファクタントを気管内に注入する。この治療法は、日本で世界に先駆けて確立されたもので、新生児医療における画期的な成果に1つである
関連情報
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