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コレラ






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感染症

伝染病

深層水







コレラ
  • コレラ菌の経口感染によって起こ伝染病。
    コレラ菌(Vibrio cholerase 01,0139)による2類感染症。
    食物・水で感染し、24〜48時間の潜伏期間がある。

  • 「コレラ菌には、菌の表面にあるO(オ-)抗原タンパク質の種類により、[O1(オーワン)]と[ノンオーワン]がある。O1菌だけがこれら毒素を作るため、コレラという伝染病を起こす「コレラ菌」として特別に扱われてきた」。
    O1菌:
     生物学性質の違い・・・・・アジア型(古典型)
                    エルトール型
     抗原構造の違い・・・・・・稲葉型
                     小川型
                     彦島型

  • 「コレラ菌は小腸で増え、コレラ毒素を作る。毒素によって小腸細胞から大量の水とカルシウムイオンなどの電解質が流れ出すため、激しい下痢を起こし、極度の脱水状態になる。普通アジア型コレラ菌の方がエルトール型コレラ菌より重い症状を引き起こす

  • コレラ菌の分泌する毒素はA、Bの2種類のサブユニットから出来ている。Aサブユニットが細胞内に入りサイクリックAMP合成の調節系を乱し、細胞膜のイオン透過性が変化するため、大量の電解質と水が小腸粘膜から排出され、激しい下痢症状が起きる。





世界中のコレラの症例のほとんどは軽いか目立たない。
  • 汚染された水や患者の着衣などから菌が大量に供給されない限り、コレラには比較的罹りにくいのである。
    飲用水の塩素消毒が予防になる。
    また、細菌の量がよほど多くないかぎり、唾液と胃酸が天与の防壁としてコレラ菌に抵抗する。
  • あらゆるこれら感染者の3/4は全く症状を示さない。
  • だが、何世紀もの間、いみじくもコレラ疫と呼ばれたような激症性コレラのように、患者がひどく汚染された水を飲むなどして何100万もの菌を摂取している場合には、治療を受けなければあっというまに死に至ることがある。
  • 菌は小腸で増殖して毒素を作りだし、毒素の力を借りて、腸を守っている粘膜層に侵入する。それが引き金になって体液と塩類が何リットルも恐ろしい勢いで大量に流出しはじめる。
    1. 急に胃痙攣が起こったと思うと、激しい下痢と嘔吐と発熱が続き、
    2. そのあいだに毛細血管が破れて皮膚が黒くなる。
    (ここからフランス語では立ちすくむような恐怖を青い恐怖une peur bluueという)。
  • 激しい脱水症状で循環器系が破壊され、1日で死に至る場合もある。
    しかし、体液と電解質が遅れずに患者の体内に戻されれば、回復するのも早い。
  • これほど単純な治療法はありそうもないくらいで、経口or点滴静注で塩類と糖類の水溶液を大量に補給すれば良いのである。
    ビブリオ属のほかの菌は、やや軽症の下痢や敗血症、傷口の感染を起こす場合があるが、いずれもコレラ菌ほど恐ろしくはない。
    例えば、
     <1>腸炎ビブリオは、日本でも夏の間の魚介類(たいていはエビ)による食中毒の主因になっている。
     <2>アギノリティクスとヴルニフィクスは、温かい海水などの環境で受けた傷から感染する場合がある。後者の菌を呑み込んだりすると敗血症を起こすことがあるが、その危険があるのはほとんどが免疫不全か肝臓病の人である。ヴルニフィクはメキシコ湾岸で採れる生のカキに着いていて、1992年には少なくとも13人の死因となった。
    ビブリオ属の菌はすべて、名前の示す通りビブリオ(振動)する小さな尾を持っていて、ものすごい勢いで泳ぎ回る。」

     (A Field Guide Germs by Wayne Biddle)春日倫子訳より







コレラの原因
  • <1>Vibrio cholerae。
    <2>経口感染。
    <3>潜伏期間:1〜3日

コレラの症状
  • 水様性下痢
    • ・腹痛を伴わず突然発症
      ・白色で米のとぎ汁様・・・1日5〜15g
    嘔吐
    • ・悪心を伴わず突発的
      ・下痢が先行する
    下肢・・・腓腹筋のケイレン、自発痛、圧痛
    コレラ様顔貌
    体温・・・正常または低下

  • 大量の下痢(水様性)、脱水、低カリウム血症、筋の痛みとケイレンを起こす。
    1. コメのとぎ汁様の下痢(主症状)。・・・1日5〜15g
    2. コレラ様顔貌
    3. 脱水症状(速やかに脱水状態になり、死亡率が高い)
    4. 乏尿

検査
  • 好中球・・・・・増加
    血中尿素窒素・・・上昇
    クレアチニン・・・・・上昇
    血清電解質・・・・・正常
    アシドーシス・・・pH7.2前後
    脱水(等張性脱水)
    ・総タンパク・・・・12g/dl
    ・血漿浸透圧・・・300mOsm/l
    ・血漿比重・・・・・1.040

治療
  • 水分や塩分を補給する対症療法と、抗生物質で菌の増殖を抑える。









こめ
  • 飲むワクチン
    東京大学医学研究所の清野宏教授らのグループは、イネの遺伝子組み換えで、コレラのワクチン成分を含んだ米を作ることに成功した。収穫したコメの粉末を飲むと体内にコレラ菌の一部が入り込んだことになり、免疫ができる

感染の原因
  • 成田空港検疫所の調査では、コレラ感染の原因になったのは水・氷が約半数で、サラダや新鮮な魚介類・乳製品・切った果物なども多かった。途上国に年間3〜4回は出かける喜多悦子・国立国際医療センター派遣協力課長は、「1日分のミネラル水を持ち歩き、丸のままの果物で渇きをいやす」という。」

侵入経路
  • 2011年、東京大学の田口友彦特任准教授と新井洋由教授らは、コレラ菌の毒素が細胞に侵入する経路と、細胞内を移動するのに必須のタンパク質を特定した。
    成果は米国科学アカデミー紀要に掲載。
    田口特任准教授らは去るの細胞を使い、これら毒素に蛍光色素で印をつけて細胞内での動きを観察。毒素は物質を運ぶ「エンドソーム」という泡のような構造に包まれて移動し、細胞内の「ゴルジ体」という小器官に取り込まれることが分かった。
    毒素の移送にはエンドーソームにある「エベクチン2」(タンパク質)が関わっていた。
    エベクチン2を無くした細胞では、毒素がゴルジ体まで運ばれなくなり、毒性も現れなかった。





免疫を高める核酸化合物
  • 2013年、愛知工業大学の早川芳宏教授は、体内ですぐに分解されることなく、持続的にほ乳類の免疫を高める機能がある核酸化合物をコレラ菌から見つけた。








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