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| 電気走る | 足に電気走る Aさん(55)は、2年ほど前から腰の痛みを感じていた。長時間仕事をしたり、すきなゴルフやテニスをすると痛みがひどくなったが、終末、自宅で静養すると楽になった。しかし、5日前に重たいものを持ち上げてから腰痛が激しくなり動きがままならなくなった。 2日ほどすると腰痛は少し良くなったが、右足、特にすねの外側から足の甲にかけて、電気が走るような激しい痛みとシビレを感じるようになった。くしゃみやセキなどでも痛みはひどくなる。 こんな症状は椎間板ヘルニアの典型的な症状だ。腰の骨(脊椎骨)をつないでいる椎間板が後方に飛び出して、神経を圧迫して痛みやシビレを引き起こす。 神経の圧迫がさらにひどくなると ・足の筋力が落ち、スリッパが知らない間に脱げていたり ・少しの段差でもつまずいたりする。また、椎間板の飛び脱す部位によっては排尿しづらくなることもある。 この年齢では足に電気が走るような痛みを伴う腰痛は決して放置してはならない。結核や細菌感染による脊椎骨や椎間板の炎症では発熱や腰の曲げ伸ばしが極端に悪くなるなどの症状が出る。さらに、ガンの脊椎骨への転移でも同様の症状が起こる場合がある。痛みがひどくなるようなら早めに検査を受けた方がいい。(内田淳正・三重大学医学部教授) |
| 原因 | ●腰痛の代表的な原因 「椎間板の中心にある髄核が、外に押し出され、神経などを圧迫して痛みを起こす病気だ。髄核を囲む繊維輪に、なんらかの原因で、亀裂が生まれるのが引き金になる。 大阪医科大の永田裕人・講師(整形外科)によると、重いものを持ち上げるなどにより、急に起こることは少なく、長期間、無理な姿勢や、運動を繰り返すことで、少しずつ繊維輪が傷ついた結果だという。 髄核の飛び出し方によって、症状の軽重は大まかに3つに分けることが出来る。 <1>最も軽いのは、押し出された髄核が繊維輪内にとどまっている状態。 <2>次に、髄核が靱帯にまで達し、靱帯を隆起させて間接的に神経を圧迫する 状態。 <3>最も重いのが、この靱帯を突き破って髄核が直接、神経を圧迫している状態だ |
| 新しい治療法 | 経皮的髄核摘出法 「本当に重症のヘルニアは、手術に頼らざるを得ないが、経皮的な方法で、従来の背中を切る手術の割合はかなり減らせるはずだ」と永田講師。 これは、背中から細いストロー状のパイプを、椎間板に差込、そのパイプの穴から専用器具で髄核をつまみ出す方法。髄核を取った後は、空洞になり、内圧も下がるので、神経への圧迫が低下するのをねらった方法。保険医療の対象にもなっているという。 また、今のところ、保険医療の対象外だが、同大学では約5年前、髄核部分の内圧を下げるのを目的に、レーザーの熱エネルギーで髄核を発散させる方法を開発、治療に使っている。 いずれも、局所麻酔で済み、2日程度で退院出来るという。 この他パパイヤから抽出した、タンパク質分解酵素・キモパインを使って、髄核に含まれる水分を保つ物質を溶かし、圧力を下げる治療法もある。 |
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