紅参コウジン
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コウジン(紅参)の効能
(1)放射線障害
人参エキスと放射線
X線照射ごよる人参の影響
  • 紅参の特徴)
    • 放射線による細胞の変異やデオキシリボ核酸・酵素などの変性を防ぐ。
    • 造血細胞が破壊されないようにし、白血球血小板などが減少しないようにする。
  • 放射線病・・・対策
    • X線とγ線は、ほかの放射線と比べて透明力が強く、人体に対する障害が少ないので、病気の診断に使われています。
      • X線・・・肺の病的変化や骨の変形の診断に。
      • γ線・・・肝臓、腎臓など臓器の機能と変形、腫瘍の診断・治療に。
      • β線・・・透明力は弱いが、イオン化作用が強いので、皮膚ガンや皮膚近くの腫瘍、湿疹の治療に使われている。
      (放射線量の単位)
      • 照射線量の単位=C/kg (クローン/キログラム)
        • =X線またはγ線の照射により空気1kgにつき放出された電離性粒子が空気中においてそれぞれ1クローンの電気量を有する正および負のイオン群を生じさせる照射線量のこと。
        • 補助単位=R(レントゲン)
          •   =C/kg×2.58÷1万
      • 吸収線量の単位=Gy(グレイ)
        • =電離性放射線の照射により物質1kgにつき1ジュールのエネルギーが与えられるときの吸収線量。
        • 補助単位「ラド」(rad)=Gy×1/100
      • 動物に対してX線やγ線を照射する場合:1R=1radとみる。
      • ヒトへの全身照射で
        • 約4Gy (4グレイ=約400ラド)・・・50%致死線量
        • 約7Gy・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100%致死線量
          • 被ばくの10~20日後に骨髄死
        • 10Gy以上・・・・消化管粘膜の損傷に伴う胃腸死
        • 100Gy以上・・・数時間で中枢神経死が生じる。
    1. (急性障害)
      • 骨髄では血液の各種細胞を作っている。赤血球白血球血小板などは寿命が短いので、骨髄でたえず新しい細胞を作る必要がある。
      • 放射線は、その骨髄に大きな打撃を与える。
      • とくに白血球は数がはなはだしく減少します。放射線障害重症の場合、1ヶ月足らずで血が不足して死亡します。
    2. (慢性障害):晩発障害
      • 以上のような急性障害以外にも、慢性障害(数年~数十年後に発症をみる晩発障害)を引き起こします。
      • 生体の抵抗力が弱まりガンや白血病、白内障が起こる恐れがあります。
      • 放射線によるデオキシリボ核酸や生殖細胞の変化は、数年後~10数年後にガン性疾患を招いたり、次代に奇形を招いたりします。
    3. タンパク質
      • は放射線にきわめて敏感に反応して遊離基を形成し、重合したり酵素と反応して変性する。細胞をなしているタンパク質の1/100万~1/1000万が変性しても放射線病にかかる。
      • 人体内の物質代謝の過程は、タンパク質からなる酵素の触媒作用で行われる。酵素が変性すれば物質代謝は止まり、細胞は死滅につながる。
    4. 分解能力が高い組織ほど、放射線に対する感受性が高い。
      • 人体の中で分裂能力が高いのは骨髄と腸である。
      • 小腸は消化物を吸収する。
      • 小腸壁の表面には絨毛(粘膜の突起)があり、小腸の表面積を広げて栄養分の吸収を容易にしている。通常、絨毛が無くなっても。1週間ぐらいで小腸の幹細胞が分裂して新たな絨毛ができて元通りに回復する。
      • 放射線は絨毛は破壊しないが、幹細胞を殺してしまう。
      • 放射線障害をこうむった時、約1週間後に下痢するのは、幹細胞が死滅し絨毛が補充されないので小腸の吸収が悪くなったのが原因です。この場合、内臓出血で死亡することもあります。
  • 人参は放射線に対する生体の抵抗力を強める
    • ある薬物の放射線保護効果は、実験動物に一定量の放射線を照射したあと、30日後に生き残った数をもって評価します。(30日生存率)
      1. 40匹のマウスに7.2グレイのX線を照射し、30日後に2匹が生き残った。
        • (30日生存率は5%)
      2. X線を照射する1日前にニンジンエキス10mgを注射したマウスの30日生存率は85%だった。すなわち、34匹が生き残り、6匹が死んだ。
      3. 12mgの人参エキスを注射したシロネズミに8.2グレイのX線を照射した場合の30日生存率は80%であり、同じ条件の人参のかわりに生理食塩水を注射した場合の30日生存率は15%だった。
      4. 乳ガン患者35人に1日6gの紅参を1週間与えた後、γ線治療をおこなった。γ線を照射して1ヶ月目に患者の血液を検査。その結果、ほとんどの患者で、赤血球・血小板・白血球数の減少が認められなかった。
      5. マウスに4グレイのX線を照射したところ、その16%が30日間生き残った、ところが、X線を照射した後から、10%ニンジンエキス0.1mlを1日1回、1ヶ月間注射した実験用動物は、40%が30日間生き残った。
      6. マウスに5.5グレイのX線を照射し、人参エキス2mgを注射すると、放射線によって減少した血小板・赤血球・白血球数が元通り補充された。
        • シロネズミ、モルモットからも同様の実験結果が得られた。
      7. 放射線障害による腸出血を防ぎ、骨髄細胞や造血幹細胞の減少を早急に補うことが明らかになった(動物実験)。
      8. 放射線による過酸化脂質の形成を抑制し、分裂細胞の変異を防ぐ。
        • 放射線を照射したマウスの睾丸と血清の過酸化脂質含有量測定、骨髄細胞の染色体変異率調査で分かった。
      9. マウスに放射線を照射すると、睾丸と副睾丸の重量が減少し、精子数も減少する。人参は放射線による性器官の障害も回復させる。
○「放射線による生体の被害過程と人参の効果/日本語
放射線による生体の被害過程と人参の効果
チェルノブイリ原発事故(1986年)
  • で幼児に甲状腺ガンが多発した。人類が初めて経験したものだった。
    5歳以下の幼児に多く、40才以上になると、不思議なことに、被害が少なかった。
    チェルノブイリの原発事故があって、はじめて規制値が設定された。
(放射線障害と人参)
  • Brekhman (Brekhman,I,I,&Mayangky G.M.(1965) Ixv.Akad.Nauk.SSSR,Ser.Bid.,5,762.)
    • 1群25匹のマウスにX線400Rを照射した後、1昼夜後から、1日おきに1ヶ月間、体重20g当たり0.1mlの10%人参(水性)抽出液を腹腔内投与すると、30日後生存率が対象の16%から40%に高まることを観察。
IAEA(International Atomic Energy Agency)
原子力あるいは放射線緊急事態におけるモニタリングの一般的手順
日本気象庁による放射性物質拡散予測
海域における放射能濃度のシミュレーションについて(平成23年4月12日)  (PDF:783KB)
全国大学等の協力による空間放射線量測定結果[平成23年4月13日(水曜日)]


(2)ガン
  • ガン治療には外科的手術療法・放射線療法・化学療法などガンを直接攻撃する治療法と、ガン細胞に対する患者の抵抗力を高め、ガン細胞を間接的に抑える治療法がある。
    直接ガン細胞を攻撃する治療法は患者の免疫機能を弱めるので、この欠点を補うために免疫療法が必要になる。
    • 生体がガン細胞を攻撃する免疫監視システムに
      • 【特異的システム】と
      • 【非特異的システム】がある。
    人参は非特異的メカニズムと同時に特異メカニズムをも活性化させて生体の免疫機能を高める。人参の高分子物質は、促進T細胞とB細胞の分化、成熟を促進してガン特異抗体とキラーT細胞の生成を強化し、リンフォカイン、インターフェロンを誘発させてマクロファージを活性化する。
  1. 【特異的システム】
    • ガン細胞の特異抗原を認識し、これを目印に攻撃するメカニズム。これには、
      1. 促進T細胞がガン抗原を認識し、キラーT細胞が攻撃するメカニズム
      2. 促進T細胞が抗原に反応した後、B細胞に抗体を作らせ、この抗体が補体と共同してガン細胞を攻撃するメカニズム。
      3. 抗体を有するK細胞がガン抗原を攻撃するメカニズム。
      これらの攻撃メカニズムが結合してガン特異抗原をもったガン細胞を破壊する
  2. 【非特異的システム】
    • ガン特異抗原に反応したT細胞がリンフォカインやインターフェロンを放出し、マクロファージとナチュラル・キラー細胞を活性化させてガン細胞を攻撃する。このとき、本来のガン特異抗原を有していないガン細胞も区別なく攻撃するので非特異的メカニズムという。
      • 紅参は非特異メカニズムと同時に特異メカニズムも活性化させて生体の免疫機能を高める。
      • 紅参の高分子物質は、促進T細胞とB細胞の分化、成熟を促進してガン特異抗体とキラーT細胞の生成を強化し、リンフォカイン・インターフェロンを誘発させマクロファージを活性化する。
  3. ガン細胞を攻撃する細胞を活性化する
    • 促進T細胞を刺激し、キラーT細胞の作用を助ける
    • リンフォカイン生成T細胞を刺激してマクロファージを活性化する
    • インターフェロンの分泌を亢進させナチュラルキラー細胞を活性化する
  4. 抗体の生成を促進する
    1. B細胞が抗体生成B細胞になるように促進する
    2. 抗体とガン細胞の結合を促進し、キラー細胞・マクロファージのガン細胞攻撃を強める
  5. ガンに打ち勝つ
    1. ガン細胞を攻撃する細胞を活性化する
      1. 促進T細胞を刺激し、キラーT細胞の作用を助ける
      2. リンフォカイン生成T細胞を刺激してマクロファージを活性化する。
      3. インターフェロンの分泌を亢進させてナチュラル・キラー細胞を活性化する。
    2. 抗体の生成を促進する。
      1. B細胞が抗体生成B細胞になるよう促進する。
      2. 抗体とガン細胞の結合を促進し、キラー細胞、マクロファージのガン細胞攻撃を強める。

  • シロネズミにパナジオール(人参配糖体)溜分を10日間、体重1kg当たり20mg、腹部注射したところ、免疫担当細胞のTリンパ球の数が増えた
    • Tリンパ球が増えてガンを抑える
  1. ガンの転移
    • 1998年、朝鮮人参に多く含まれる薬効成分「サポニン」が、体内で血中に吸収されると、ガンの転移を防ぐ効果があることを、富山医科薬科大和漢薬研究所の済木育夫教授(病態生化学)と、民間研究機関「一都生命科学研究所」(東京都府中市)の長谷川秀夫研究員の共同研究で分かった。
    • この成分(M1)でガン細胞を死滅させることも実験で裏付けられた。
    • 8/29から富山市で開かれた和漢薬学会で発表された。
      1. 済木教授らによると、ガンの転移を防ぐのは『M1』と呼ばれるサポニンの代謝産物。
      2. 朝鮮人参を食べると、主要成分のサポニンは、体内で腸内細菌の分泌酵素によって「M1」に変化して吸収される。
      3. この「M1」を実験動物に投与したところ、ガン細胞が体内の別の場所に転移する数が大幅に減少。
      4. また、M1をガン細胞にかけると、ガン細胞は増殖せず、「アポトーシス」を引き起こして死滅することも確認された。
    • 主要成分のサポニンは、ガンや糖尿病、炎症に効果があるとされていたが、実際に体内でどのように作用するのか不明だったRg3
    • ジンセノシドRg3によるガン細胞浸潤、転移の抑制
      • ボンベシン投与により腸腫瘍(悪性の腺ガンおよび良性の腺腫)は100%発生した。そのなか腺ガンは14匹で、この14匹中8匹(57%)に転移が見られた。一方、Rg3(5mg/kg)を同時に投与すると腺ガンの発生率(20匹中16匹)はかわらないが、16匹の腺ガン中、転移は2匹にしか観察されず、約78%の転移抑制が見られた。
      • (The GINSENG REVIEW No.22-1996)
  2. 激痛・・・ガン患者の激痛を和らげる
    • ガン患者は末期に激しい痛みにさいなまれる。
      1. その原因はいろいろあるが、ガン毒素による血栓の形成によって血流が悪くなるためである。
      2. 紅参はガンの血栓を溶かし、血行をよくするので、痛みを軽くする
    • ガン患者の血小板凝集を防いで血栓を予防し、生じた血栓も溶かしてガン組織に抗がん剤が良く浸透するように働き、ガンの転移を防止する
      1. ガン細胞が育つと、そこから分泌されるガン毒素によって、ガン組織周辺の血小板が凝集し、血栓が出来てガン組織が固まってしまう。
        その結果、抗がん剤が血管と通じてガン組織に浸透しなくなる。
      2. この場合にウロキナーゼのような血栓溶解剤を抗がん剤と一緒に使えば抗がん剤の量を減らしながら治療効果を高めることが出来る。
      3. 紅参は、ウロキナーゼの活性を高めて、ガンの血栓を溶かす
  3. 正常化
    • ガン細胞を成長出来ないようにし、再分化を誘導し正常細胞に戻らせる作用がある。
      このような作用は紅参の特異成分である『ジンセノサイドRb2』に顕著にあらわれる。
      • ガン細胞は脱分化して細胞質は小さくなり、細胞の間がハッキリしなくなる。
    • モリス肝ガン細胞培養液に人参サポニン配糖体を混ぜると、細胞間の境界が明瞭になり、細胞質が増えてその形態が正常細胞と同じようになる。
    • 分化度が極めて低いB16メラノーマ細胞の場合も、ジンセノサイドRh1(40~80µg/ml)でメラニン合成が4.5~5.5倍も促進した。
  4. 放射線照射
    • ガン患者は手術でガン組織を切除した後、ガンの再発や転移を防ぐために放射線を照射する。このとき、白血球数が著しく減少するため、十分な効果が上げられないことがあります。
    • 手術を受けた、子宮ガン、乳ガン患者に紅参粉を1日に6~10gずつ与えながら放射性同位元素コバルト(60Co)から放出するγ線を照射したところ、放射線の副作用が現れなかった。
  5. (マウス実験)
    • マウスの腹部にエーリッヒ腹水ガン細胞を注射し、ガンを発生させる。
      そこへ、化学療法剤のチオテパやマイトマイシンCなどの抗ガン剤と一緒に使えば、化学療法剤だけ使う場合にくらべてガン組織が30~40%減少し、白血球数もほとんど正常水準を維持した。
      さらに、ガン患者の血小板凝集を防いで血栓を予防し、生じた血栓も溶かしてガン組織に抗ガン剤がよく浸透する。

      ガン細胞が育つと、そこから分泌されるガン毒素によって、ガン組織周辺の血小板が凝集し、血栓ができてガン組織が固まってしまう。
      その結果、抗ガン剤が血管を通じてガン組織に浸透しなくなる。

      この場合にウロキナーゼ(血栓溶解剤)などを抗ガン剤と一緒に使えば、治療効果が上がる。
      紅参は、ウロキナーゼの活性を高めてガンの血栓を溶かす。

      ガン細胞が成長できないようにし、再分化を誘導し正常細胞に戻らせる作用がある
      このような作用は、紅参の特異成分であるジンセノサイドRh2で顕著である。
    • ジンセノサイドRh2
      (10µg/ml)
      肺ガン細胞
      (マウス)
      モリス肝ガン細胞
      (シロネズミ)
      B16メラノーマ
      (マウス)
      子宮頸ガン
      (ヒト)
      2.7% 12.0% 40.0% 57.8%
      ガン細胞の増殖を抑制
    • 胆ガン動物でもガンの拡大を防止する。マウスにサルコーマ180というガン細胞を移植し培養しながら、人参サポニン配糖体を7日間与えた、その結果、ガン組織の重量は
      人参サポニン配糖体とサルコーマ180増殖抑制
      人参サポニン配糖体
      の使用量(mg/kg/日)
      マウス
      の数
      ガン組織の重量(g) 増減率
      対象 9 2.75±9.01 100%
      50腹部注射 8 1.71±0.73 62%
      50エサとして投与 8 1.49±0.88 54%
コウジンがガンを抑える免疫システム

(3)糖尿病
  1. 血糖値を正常にする
    • 血糖降下作用は正常時には現れず、血糖過多になると顕著に出てくる
      1. シロネズミの実験でも、400mg~500mg/dlの高血糖ネズミの腹部にジンセノサイドRb2を1日10mg注射したところ、血糖値が169mg/dlまで下がった。コウジンの投与を中止した後も、血糖値は対照群より40~50%低い水準を維持し続けた。
      2. コウジンは投与を止めた後でも、そのパワーが持続します。コウジンと血糖値の変化
  2. 膵臓に対してインスリンの分泌を亢進させる
    1. 人参の血糖降下作用は、正常な者には現れず、血糖過多の場合に顕著に現れる。
      人参を与えたウサギと与えていないウサギにブドウ糖を注射して血糖を高めてから30分後に測定する実験でも正常な動物の血糖を変化させなかった。
      しかし、400~500mg/dlの高血糖シロネズミに、1日10mgのジンセノサイドRb2を9日間腹部注射したところ、血糖が169mg/dlにまで下がった。
    2. 投薬を中止後も、血糖値は対照より40~50%低い水準を維持し続けた。(下図)
      • 糖尿病テスト 中性脂肪
        (mg/組織)
        リン脂質
        (mg/組織)
        正常シロネズミ 175.9±11.2 17.8±1.6
        糖尿病ネズミ 110.4±7.0 13.2±1.8
        ジンセノサイドRb2
        6日間(10mg/日)腹部注射
        172.2±18.9 18.5±1.3
  3. 1型糖尿病(インスリン依存性糖尿病)にも有効
    • シロネズミにアロキサン、またはストレプトゾトシンを注射すれば、膵臓(ランゲルハンス島)のβ細胞が破壊され、インスリンを分泌できなくなる。
      この方法でつくったインスリン依存性糖尿病の動物に人参を与えると、血糖値が下がる。
    • 人参はインスリンのようにブドウ糖が筋肉組織内に入ってエネルギー源として使われるように促し、肝臓でのグリコーゲンの合成を助ける。
    • ジンセノサイドRb2も同様に作用した。(下図)
      糖尿病テスト 血糖値
      (mg/dl)
      グルコーゲン含有量
      (mg/肝)
      正常シロネズミ 117.7±7.8 179.8±18.1
      糖尿病ネズミ 730.8±33.1 45.4±5.8
      ジンセノサイドRb2
      6日間(10mg/日)腹部注射
      511.6±49.4 57.8±8.2

(4)肝臓
  • 血行を促進し肝臓機能を高めます
    1. 肝臓の物質代謝機能を亢進させる
    2. 幹細胞の増殖を促進し、損傷した肝組織の回復を早める
    3. 肝の解毒機能を高める
  • アルコール分解・・・酒を飲む1時間前に、
    • アセトアルデヒドを体内から放出し、不快感・ストレスを解消する。
      • 肝臓のアルコール解毒能力以上に酒を飲み過ぎると、血中にアルコールとアセトアルデヒドが残って2日酔いをする。→こうなると残りのアルコールが肝臓で脂肪に変わり血中に浸透し、2~3日後に排除される。
      • ところが、毎日過飲すると、血中の脂肪は適時に処理されず、脂肪に蓄積された脂肪肝となる。→こうなると、マクロファージ、リンパ球など防御因子の機能が弱くなる。
  • 脂肪肝を抑制 脂質代謝をうながし、脂肪の沈着を防ぎます。
    • 血中や肝臓での脂肪処理能力を高め、それを脂肪組織に貯蔵したり、体外に排除する。酒といっしょに人参を飲ませたネズミは、酒だけ飲ませたシロネズミより体重が増え、脂肪肝にもならなかった。
      • シロネズミに1~2%のコレステロールが含まれたエサを90日間与えると、高脂血症や肝臓の脂肪沈着を起こす。
        ところが、そのエサに紅参末を体重100g当たり100mgを同時に与えると、シロネズミの血清コレステロール・中性脂肪・動脈硬化指数は上がらなかった。
    • 90日間で比較 コレステロール
      1~2%含有飼料
      紅参を加える
      (100mg/100g)
      総コレステロール 93.6±14.6mg/dl 64.7±3.3mg/dl
      善玉コレステロール 24.9±2.8mg/dl 31.7±2.6mg/dl
      動脈硬化指数 3.0±0.5 1.1±0.1
      中性脂肪 230±35mg/dl 161±15mg/dl
  • 壮年期には1kgあった肝臓が100歳では600gにまで減少する。
  • タンパク質デオキシリボ核酸の合成を促進し、加齢によって弱体化する細胞分裂の機能を回復させる。
    • 人参を30日間投与したシロネズミの細胞リボゾーム含有量は、対照群に比べて114%に高まり、タンパク質の合成速度は112%速まった。
    • また、肝臓でのリボ核酸合成速度も128%早まった。
    • アルコールの分解とコウジン

5)タンパク
  • 1日に8gの人参を50~60代のヒトに40日間投与したところ、


(6)血小板

(7)更年期
  • 症状的に冷感の消失が最も多く、有効率は82%であった。
    • その機序として赤血球の変形能を改善することで組織血液量の増加が考えられる
      1. 膣の乾燥感、痛み、かゆみに。
      2. 女性の性交痛にも
  • 更年期障害の患者に紅参末を投与し、1ヶ月後における改善を検討した。
    • 更年期障害の不定愁訴に対して、紅参を応用したところ、約80%以上の改善効果を認め、また婦人科疾患に応用されている漢方方剤の当帰芍薬散を用いて比較及び併用効果を検討したところ、紅参は当帰芍薬散に比べ改善率が高く、また併用により当帰芍薬散の改善を有効へシフトさせる効果が認められた。

(8)コレステロール
  • 肝臓でのタンパク質合成を促進し、善玉コレステロール(HDL)、リン脂質の合成と血中濃度を高める。
    • (リン脂質は脂肪肝で減少する)
    1. 高脂血症はまず、炭水化物の過剰摂取や運動不足から発生する。食品を通して消化器官に入った脂肪は、小腸で脂肪酸とグリセリンに分解し、脂肪酸は再び中性脂肪に合成されたあと、門脈を通して血中に入る。
    2. コレステロールは、直接門脈を通して血中に入る。
    3. 脂質(中性脂肪・コレステロール・遊離脂肪酸)は水に溶けないので、タンパク質と結合してリポタンパクとなって血中にある。これが血中脂質である。
    4. 血中脂質は脂肪組織に運ばれてエネルギー源となったり、貯蔵される。血液中のブドウ糖含有量が少ないか、過度な運動で多くのブドウ糖を消耗した場合には、脂肪がブドウ糖にかわり血中のブドウ糖含有量を正常水準に高め、エネルギー源として使われるようになる。
  • 血中の悪玉コレステロール(LDL)の濃度を弱め、血管壁への脂質とコレステロールの沈着を防ぐ
    • シロネズミに1~2%のコレステロールを含有したエサを90日間与えると、高脂血症や肝臓の脂肪沈着を起こす。ところが、体重100g当たり100mg/日のコウジン末を90日間与えると、シロネズミの血清コレステロール値・中性脂肪・動脈硬化指数は下がり、正常値に近くなった。
    • そして、反対に善玉コレステロールは増えた。
    • 指標 単位 対照 紅参
      総コレステロール mg/dl 93.6±14.6 64.7±3.3
      善玉コレステロール 24.9±2.8 31.7±2.6
      中性脂肪 230±35 161±15
      動脈硬化指数 - 3.0±0.5 1.1±0.1
  • 肝臓でコレステロールから胆汁酸の合成を促進し、消化管に排出する動脈硬化
    • シロネズミに
      9日間で比較
      総コレステロール
      (mg/dl)
      善玉
      コレステロール
      (mg/dl)
      動脈硬化指数 中性脂肪
      (mg/dl)
      正常飼料 69±2 47±1 0.5±0.1 81±4
      コレステロール
      (2%)
      含有飼料
      181±8 66±2 1.8±0.2 101±9
      ジンセノサイド
      Rb1
      を混ぜる
      110±4 81±2 0.4±0.1 66±3
      ジンセノサイド
      Rg1
      を混ぜる
      171±7 67±4 1.6±0.2 77±5
      紅参エキス
      を混ぜる
      154±9 74±3 0.9±0.1 84±5


(9)スタミナ強精
  1. 睾丸の精子を作る細胞の分裂を促進し、精子数を増やす。
  2. 不感症
  3. 強精
    • 筋肉でのアデノシン三リン酸の分解と合成過程を促進し、多量のエネルギーをつくる
      シロネズミのしっぽに重りを付けて泳がせる実験で、体重1kg当たり1gの人参を投与したシロネズミは145分間泳いだが、投与しなかった対照群は105分しか泳がなかった。
      ・100人の青年を2群に分け、1群には人参を5g、他方には偽薬を投与して、懸垂させたところ、人参を与えたグループは対照群に比べ平均1.8倍多かった

(10)ストレス
  1. ストレスによる大脳皮質の興奮を抑制し、副腎皮質ホルモンの過剰分泌を抑える。
    また、交感神経と副交感神経のバランスを調整する。
  2. 抵抗力を高める・・・
  3. 生体の免疫機能を高め、脂質代謝を改善し、ストレスを防いで成人病を予防する
  4. ストレスからのインポテンスを改善する



(11)冷え症
  • 冷え症の原因は血行の障害にある
    • 肺から酸素を受け取った血液は、心臓の活動により動脈を通じて全身に送られる。動脈は心臓が遠ざかるほど細くなり、末端細胞になると髪の毛より細くなって直径6~9ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)の赤血球もやっと通過できる程度になる。
      赤血球の通過が不十分になり細胞に酸素が不足すれば、細胞内でのエネルギー生産量が減少し、細胞の温度が低下し、冷え症として自覚される
  • 毛細血管を拡張し、その抵抗をへらして血行をよくする
    • 右図は人参の血行促進作用実験です。
    • ウサギに人参を投与した後、耳の末梢血管を顕微鏡で見ると、血管が拡張し血行が改善されているのを確認できる。
      人参サポニン配糖体の毛細血管拡張作用は、ジンセノサイドRg1、R0より、Rb1の方が強かった。
      Rb1は、合成血圧降下剤のニフェジピンより強い血管拡張作用がある

      赤血球の変形能を改善することで組織血液量の増加が考えられる。
  • 人参は内臓の血行も良くする。
    • 人参を投与したシロネズミの肝臓・脾臓・胃・腎臓・心臓の血行量は約1.5倍に増え、セロトニンで血管を縮めた場合には約2倍に増える。
  • 貧血
    1. 血球を作る骨髄の機能を高めます・・・貧血症は神経痛リウマチ患者によくみられる。
    2. 人参のサポニン配糖体は、副腎皮質ホルモンの分泌を促進する。
      • 副腎皮質ホルモン、すなわちコルチコイドは、炎症を抑える働きがあるので、リウマチを治療して痛みを止める。
    3. また、人参でもって赤血球数を増やして貧血症をなくせば、リウマチ神経痛の早期回復によい。
    4. 胃潰瘍・肝炎・腎臓炎のときにも貧血症が起きる。
  • 肩こり
    • 血流をよくして、うっ血を除きます。
    • 自律神経失調症状のヒトが6週間、人参をつかって、偏頭痛。肩こり、肩のしびれ、立ちくらみ、手足の冷え、手足のだるさ、頭痛などの症状がなくなった。

(12)老化予防
  • 紅参は・・・細胞の成長と分裂を促進
    • 細胞分裂によって新しい細胞が増え、古い細胞の死滅をカバーすることで臓器を維持している。新しい細胞の補充が不十分だと機能低下を引き起こす
  • 紅参はタンパク質デオキシリボ核酸の合成を促進し、加齢による弱体化する細胞分裂の機能を回復する。
    • 紅参を30日間投与した老シロネズミの細胞リボソーム含有量は、投与していない群にくらべて114%に高まり、タンパク質の合成速度は112%に高まった。
      さらに肝臓でのリボ核酸合成速度は128%に早まった

(13)胃潰瘍
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発生過程は、粘膜に対する攻撃因子(胃液(塩酸)/ペプシン/ガストリン)と防御因子(粘液の分泌促進・局所粘膜の血行促進)のバランスがくずれて攻撃因子が優位になることがある。
    2つの因子に影響を与えるものに、
    • 自律神経
    • 内分泌腺
    • セロトニン(胃粘膜血管を収縮させるホルモン)などがある
  • 自律神経は精神状態の影響を受け、各種のストレスによってその機能が亢進する。
    • ストレスには・・・外傷・手術・骨折などの肉体的ストレスと、苦痛・怒り・不安などの精神的ストレスがある。
    • このようなストレスによって、自律神経系の中枢的役割を果たす視床下部が刺激されると、副交感神経(迷走神経)が興奮し、胃液分泌が亢進する。
    • 又、副交感神経はガストリンの分泌を促進して、胃液の分泌を倍増させる。副交感神経が機能的に興奮すると、交感神経も亢進して胃の末梢血管が収縮し、胃粘膜の血行量と粘液分泌量が少なくなる。
  • ストレスによる視床下部の興奮は、一方で、脳下垂体前葉を刺激して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進させ、それによって副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)が放出される。このホルモンは胃を刺激して胃液の分泌を促進する
  • シロネズミの胃の幽門部を結んで12時間たつと、胃内に胃液が溜まり、潰瘍が発生する。胃の幽門部を結ぶ1時間前に紅参を投与したシロネズミは、胃潰瘍が半分しか発生しなかった。これは、紅参が胃液の分泌を抑制したことを意味する。しかし、紅参は、正常時には胃液の分泌を抑制しない
    • 胃潰瘍と紅参

(14)イレウス・・・腸閉塞(腸の蠕動運動とコウジン)
腸の蠕動運動と紅参

高麗人参 開城産だけが高麗人参と呼べる・・・・開城(ケソン)は、高麗国の首都だった。ここで採れた人参だけが 「高麗人参」と呼ばれ、その他の土地で採れたものと区別されていました
  • ・・・・開城こそ人参のルーツ・・・・
土壌・気候・風土の関係で、開城の人参と同じものを、それ以外の土地に移植しても同じ品質にはなり難いのです
野菜でも土地を選びます。
ましてや、貴重な薬草は土地の違いの影響が大きいと言えます。
紅参
水参水参 白参
白参
紅参
紅参の画像









畑から採った新鮮な根を「水参」というが、それには70~80%の水分がある、太い水参には多量の澱粉が含まれていて、日干しにするとき表面は乾燥しても中心部は乾かず、酵素の分解によって薬効成分が分解される。
そのため、高麗人はコルク層を剥がして乾かす方法をつかい、早く乾燥しながらもその質を高めた、これが「白参」である。
  • 紅参
    • 高麗人参(朝鮮人参
    • 皮付きのまま、丸ごと保存加工したものです。
      (一般的な大量生産の人参は、皮を剥ぎ取って乾燥させます)。
  • 大変手間のかかる加工方法ですが、人参サポニン・マグネシウム・カリウムなどのミネラル類、その他多くの成分が皮の周辺に集中していることから工夫された製法です。
  • 紅参は水参を蒸して乾燥させたもので、皮も中身もアメ色をしている。
    • 干し人参 (コルク層を剥がさないまま乾燥)や白参より薬効が高く、保管に便利である。
おたね人参

オタネニンジン御種人参
江戸幕府は人参生根と種子を朝鮮・中国から持ち帰り、栽培を試みたが、高麗人参の種子の発芽の難しさがその栽培を拒んだ。
  • 人参の種は、未成熟の状態では播いただけでは芽が出ない。
人参は7月に入ると青い果実が赤くなり、熟すると柔らかくなる。この時期に採種して水でもみ洗いするが、この時点の胚は未成熟なのである。そのため荒めの川砂と種子を混合し、鉢などに入れて地上に置くなどして、適当な水分と温度と酸素の供給を続ければ成長を続け9月下旬~10月上旬にかけて胚の膨圧によって割れ目を生ずる。この割れた種子を11月中旬頃に播種すると3月下旬に発根、4月上旬発芽する。このような催芽処理を行い胚の成熟を促し、芽切りした種子は11月に採種し、90%以上の発芽率になる。このことが分かるまで長い時間が必要であった。
そして享保14年(1729)にはじめて移植に成功したのが日本での人参栽培の始まりとなった。
幕府はその人参の栽培法を公開する一方、種を諸大名に分け与え、各藩における財源として全国に人参栽培を奨励した。
  • 高麗人参のことを日本では幕府から下賜された人参という意味で御種人参(オタネニンジン)という。
また、新井白石(1657~1725・儒学者・政治家)の自伝『折りたく柴の記』の序文に「父が75歳の時に傷寒病に罹り、死にそうになった際、独参湯を服用してその病気は癒えた」とある。
独参湯とは、人参だけを煎じたものです。


紅参の応用
  1. 新陳代謝機能の衰退する者に用いる
    • (補肺健脾)(益陰生津)(安神)

    強壮、健胃、滋潤剤として、 陰証の者に用いられる。
  2. 強精・強心・生津・止渇する
  3. 気を補い、津液を生ず


ニンジン(人参属植物)
  • 人参の系譜
    • 門 (Divisio) 種子植物門 (Spermatophyta)
      • 亜門 (Subdivisio) 被子植物亜門 (Angiospermae)
        • 綱 (Classis) 双子葉植物綱 (Dicotyledonease)
          • 亜綱 (Subclassis) 離弁花亜綱 (Choripetalae)
            • 目 (Ordo) セリ目 (Apiales)
              • 科 (Familia) ウコギ科 (Araliaceae)
                • 属 (Genus) 人参属 (panax)
                  • 種 (Species) 人参 (Ginseng)
(人参の起源植物名) (人参の素材名)
(1) 人参  P.ginseng C.A.Meyer 高麗人参 Korean ginseng
(2) 三七  P.notoginseng (Burk) F. H. Chen 田七人参 Chinese ginseng
(3) 西洋人参  P.quinquefolius L アメリカ人参 American ginseng
(4) 三葉人参  P.trifolius L
(5) ニセ人参  P.pseudoginseng Wall
(6) ショウガ人参  P.Zingiberensisi C. Y. Wu et K. M. Feng
(7) 托三七  P.stipuleanatus H. T. Tsai et K. M. Feng
(8) トチバ人参  P.Japonicus C. A. Meyer
  1. Ver.major (Burk)C. Y. Wu(洙子参)
  2. Ver.bippinnatifidus(seem)C. Y. Wu et K. M. Feng(羽葉人参)
  3. Ver.angustifolius(Burk)C. Y. Wu et Chu
    (ホソバチクセツ人参)
チクセツ人参 Japanise ginseng
人参と類似品(現在、世界に分布している人参属植物は、全部で8種に3つの変種がある)