甲状腺機能亢進症
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関連情報
バセドウ病甲状腺肥大」「甲状腺ガン」「高脂血症」「心悸亢進」「動悸」「心身症」「皮膚の色」「眼球突出」「乳房が大きくなる」「甲状腺機能低下症悪性眼球突出症」「血糖値が高い」「低タンパク血症

(内分泌腺) (ホルモン) (作用部位) (生理作用)
甲状腺 サイロキシン
(チロキシン)
全身組織 細胞の酸素消費率促進
  • 組織の分化促進
  • 体熱産生促進
  • 血糖値上昇促進
カルシトニン
尿細管
血中のCa濃度低下
  • 骨の形成促進
  • 尿細管のCa分泌促進
上皮小体
(副甲状腺)
パラソルモン
尿細管
血中のCa濃度増加
  • 骨のCaを血中に遊離
  • 尿細管のCa再吸収促進
  • 甲状腺・・・・
    1. 喉頭と器官との移行部を前方から包むように位置している。
    2. 甲状腺組織内に多数の濾胞細胞からなる濾胞があり、サイロキシンホルモンを貯留する。
    3. 濾胞細胞の外側に傍濾胞細胞があり、カルシトニンを分泌する。
  • 上皮小体
    1. 副甲状腺と呼ばれる。米粒大の大きさで、甲状腺の裏側に左右2個ずつ計4個ある。
    2. 上皮小体から分泌されるホルモンを、パラソルモンと呼ぶ。
    3. 機能は甲状腺ホルモン(カルシトニン)と拮抗する。
  • 甲状腺の機能障害
    • 分泌過剰・・・・バセドウ病
    • 分布不足・・・・粘液水腫
  • 上皮小体の機能障害
    • 分泌過剰・・・・骨軟化症
    • 分泌不足・・・・テタニー(硬直)


甲状腺機能
亢進症

血中甲状腺ホルモンが増加し、代謝が亢進して、
  • 暑がりになる
  • 皮膚はしっとり
  • 発汗が著しい
  • 頻脈
  • 軽い運動でもドキドキ
  • イライラして精神的に不安定
  • 指がふるえる
  • 筋力低下
  • コレステロール値が低下
などの症状が出る
徴候
  • 眼が光沢にみち、表情も豊かで、落ち着きがない
  • 手は温かく、汗ばんでいる
  • 眼球突出exophthalmos
  • 眼裂が大きく、瞬目運動が稀なこと(Stellwag徴候)
  • 近いところ見る時に瞳孔の調節ができない(輻輳が出来ない)
    • =(Mobius徴候
  • 体毛稀毛症
原因
  • バセドウ病
    • による甲状腺機能亢進は、抗甲状腺薬で[血中FT4]の正常化には、1〜6ヶ月必要。
などがある→「心身症
(副作用で甲状腺機能亢進症になる医薬品)
(甲状腺機能亢進症を引き起こす有害因子)
  1. 一酸化炭素
  2. 四エチル鉛
  3. ジニトロフェノール
  4. ジニトロクレゾール
  5. タリウム
  6. DDT
  7. ヨウ化物
  8. ヨウ素
検査 遊離T4(FT4)・・・4ng/dl以上(急性期に急激に低下することあり)
総T4・・・・・・・・・・14µg/dl以上
遊離T3(FT3)・・・7pg/ml以上(急性期に急激に低下することあり)
TSH・・・・・・・・・・0.02mU/l以下
TSHレセプター抗体・・・10%以上(重症度を判定)
甲状腺刺激抗体(TSAb)・・・180%以上(重症度を判定)
コレステロール・・・・150mg/dl以上
血中サイログロブリン・・・基準値以上(重症度を判定)
ミクロソームテスト・・・・・100倍以上
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
甲状腺エコー
甲状腺中毒性
ミオパシー
「機能亢進症の60〜80%に、四肢の筋力低下・萎縮がみられる。」 

視床下部 TRH フィードバック
下垂体 TSH
甲状腺
(TRH)=甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
(TSH)=甲状腺刺激ホルモン
(T)=サイロキシン
(T)=トリヨードサイロニン
チロキシン=(thyroxine)
  • 甲状腺ホルモンのこと。サイロキシンともいう。
    1. 甲状腺にある分子量約70万のチログロブリンというタンパク質分子の中のチロシンがヨード化され生成したヨードチロシンが2分子結合して出来る。
    2. ヨードを4原子持った化合物
    3. チロキシンは脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンの働きで甲状腺から分泌され、トリヨードチロニン(ヨード原子3個)とともにホルモンとして成長促進などに作用する
    4. チロキシンは胎児の脳の発達に必須の物質
    5. バセドウ氏病ではチロキシンの血中濃度が異常に高い


甲状腺クリーゼ

thyrotoxic crisis, thyroid storm
甲状腺中毒性クライシス
  • サイロイドクリーゼ
    サイロイドストーム
(病態)
甲状腺クリーゼは甲状腺が突然、極端な機能亢進を起こし、命にかかわる緊急事態です。全身の機能は危険なほど高まります。甲状腺クリーゼは甲状腺機能亢進症の治療をしないか、治療が不十分な場合に起こり、感染症、外傷、手術、コントロール不良な糖尿病、妊娠や出産、甲状腺治療薬の中断、他のストレスがきっかけになります。
致死率・・・30%
(検査)
遊離T4(FT4)・・・・・8ng/dl以上
TSH・・・・・・・・・・・・0.1mU/l以下
電解質・・・・・・・・・・脱水が著明
心電図・・・・・・[洞性徐脈(150/分以上)][心房細動]
TSHレセプター抗体・・・50%以上
コレステロール・・・・100mg/dl以上
副甲状腺機能亢進症 (病態)・・・副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌
(種類)
原発性:
  @生化学型・・・無症状
  A腎結石型
  B骨病変型
続発性
(検査)
血中Ca・・・・・10.4mg/dl以上
尿中Ca
♂250mg/日以上
♀200mg/日以上
血中P・・・・2.5mg/dl未満
尿細管リン再吸収(%TRP)・・・80%未満
血中Cl・・・・・・106mEq/l未満
血中HCO2・・・24時間Eq/l未満
血中intactPTH・・・・基準値〜高値
血中骨型ALP・・・・・高値
尿中デオキシピリジノン・・・・高値
尿中T型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)・・・高値
骨X線像
・骨結石型
・骨病変型
腫瘍の部位診断
・頸部超音波・・・低エコー腫瘤像
・頸部MRI
201TI/99mTcサブトラクションシンチグラム
・ppmTc-MIBIシンチグラム
・選択的静脈サンプリング
(二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬)
マキサカルシトール(オキサロール)
ファレカルシトリール(フルスタン)
カルシトリオール(ロカルトロール)

西洋医学
の薬物名
「Mercazole」(一般名:チアマゾール)
「Thiuragyl」
(一般名:プロピルチオウラシル)
「Propacil」
(一般名:プロピルチオウラシル)

粘液水腫
【宝石療法】 ガーネット

甲状腺機能亢進症の漢方薬
漢方薬 
  1. 加味逍遙散
    1. 月経不順があり、神経症状を訴える。めまい、肩こり、動悸、耳なり、のぼせ、足冷、頭重などあるもの。
  2. 甘草瀉心湯
  3. 柴胡加竜骨牡蛎湯
    1. 発病初期で体力があり、胸脇苦満、腹部膨満があり、興奮しやすく、疲労しやすく、動悸、不眠などあるもの(漢方診療医典)
  4. 炙甘草湯
    1. 女性のバセドウ病に奏功する。
    2. 1年〜3年連用するのがよい(漢方診療医典)
    3. 脈の結滞と動悸の亢進を目標にするが、脈の結滞がなくてもよい。
  5. 参苓白朮散
  6. 天王補心丸
  7. 柏子養心丸
  8. 半夏厚朴湯+桂枝甘草竜骨牡蛎湯
  9. 白虎加人参湯
  10. 六味丸