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マウスの種類
Mus M.musculus
(ムルクルス)
M.m.domesticus
(ドメスティカス)
欧州産野生マウス DNA(D型)
M.m.molosimus
(モロシヌス)
日本産野生マウス DNA(M型)
M.spretus(スプレータス) DNA(S型)

マウス (ハツカネズミ)
・Mus(ムス)属のネズミの総称。
高血圧マウス 村上和雄氏が開発
高血圧症に悩む患者は国内だけで2000万人以上になる。高血圧はどうして発症するのか。そのナゾに独自の切り口で迫っているのが、村上和雄・筑波大学教授だ。高血圧の引き金となるヒトの遺伝子を組み込んだ「つくば高血圧マウス」など村上が作り出したモデル動物は、新薬を開発したり発症機構を遺伝しレベルで解き明かすための基盤となる。高血圧発症に関係する酵素・ホルモン系の研究は内外で高い評価を受けており、96年の学士院賞を受賞した。
 様々な要因が絡み合って起きる高血圧には未解明な部分が多い。ただ、いくつかの酵素やホルモンが発症に関与している事は分かっている。村上が研究して来た「レニン・アンギオテンシン系」と呼ぶ機構もその1つだ。
レニン』は主に腎臓で分泌される酵素。これが血中のタンパク質に作用してアンギオテンシンというホルモンを作る。『アンギオテンシン』は血管を収縮させる働きがあり、この結果、血圧が上がる。ただ、一連の機構によって高血圧が発症する事を実証して見せたのは、村上の「つくば高血圧マウス」が初めてだ。
高血圧マウスの父親には、ヒトから取ったレニンを作る遺伝子を組み込んである。母親にはアンギオテンシンのもととなるタンパク質(アンギオテンシンノーゲン)を作るヒトの遺伝子を組み込む。両者を交配させると、レニンとアンンギオテンシンノーゲンの両方を体内に作り出すマウスが誕生、発症機構が働いて生まれながらの高血圧になった。
通常のマウスは血圧が100前後なのに、モデルマウスは140前後。人間向けの高血圧治療薬を与えると血圧が正常値まで下がり、効き目が消えると元に戻る。新薬を実験するにはうってつけだ。
高血圧モデルに続き、村上らはアンンギオテンシンノーゲンを作る遺伝子が欠損した「つくば低血圧マウス」なども創作した。これらは国内の他に、ドイツやフランスの研究グループに提供されている。モデルマウスの使い道は新薬に試験に限らない。「レニン・アンギオテンシン系は高血圧発症以外にも様々な機能を担っている。その中身を明かにしたい」と村上は話す。
思いがけない発見も生まれた。
昨年、高血圧マウスを妊娠した母マウスが、出産前に高血圧状態になることが分かった。母マウスはアンンギオテンシンノーゲンの遺伝子を持っているだけで高血圧にはならないはずだが、胎児が父マウスから受け継いだレニン遺伝子が胎盤を介して母マウスに影響しているらしい。
村上は。「高血圧に限らず、妊娠中毒症の発症機構に迫る新しい糸口になるのでは」と期待する。米科学誌「サイエンス」は「この分野での最も革新的な成果の1つ」との関係者の談話で、村上らの成果を紹介した
レニン 高血圧の引き金となる酵素レニンと巡り会ったのは30歳代半ば、米バンダビルト大医学部に留学していた時だった。マウスの唾液腺から成長ホルモンを抽出した同大教授のスタンレー・コーエン(86年にノーベル医学生理学賞)が試料を持ち込んできた。成長ホルモンが高血圧にも関係しているらしいので、調べてくれと言う。
1年を費やした分析の結果、コーエンの予測は見込み違いと分かった。血圧を上げているのは成長ホルモンではなく、試料に混入していた極微量の「レニン」だったのだ。
レニンの昇圧作用は生化学者の間では周知の事実。分析作業は徒労と思えたが、村上はむしろ、これをきっかけにレニンをとことん追求し始める。まず取り組んだのは、純粋なレニンの抽出だ。レニンは精製が難しい酵素として研究者の間では悪名高い物質だったが。「そんな事情は後から知った」と村上は述懐する。折から登場した親和性クロマトグラフィーという新技術を応用、ブタの腎臓から純粋なレニンを取り出した。
わずか2mgの試料だが、純粋なレニンを手にしたのは世界初。村上には忘れられない仕事だ。
帰国して筑波大に籍を置いてからも、ウシの脳下垂体からレニンを抽出するなど、先駆的な成果をあげた。レニンが脳の中にあるかどうかは長年の論争の的。村上は食肉センターに日参して35000頭のウシの脳下垂体を集め、この問題に決着をつけた
トキシコ
・ゲノミックス
「ゲノム配列がほとんど同じだとされる人間とマウスの染色体構造をよく調べてみると、ずいぶんを相違点がある」と武田薬品工業の藤野政彦会長は最近入手した米国の研究報告を見ながら、こう指摘する。
マウスは新薬の効果や毒性を調べるための実験動物として、広く使われている。マウスで副作用がないと確認しても、人間では思いも寄らない強い副作用がでる場合がある。マウスと人間のどの部分の違いが効き方に影響するのかなどが分かれば、安全性の高い新薬開発に役立つと期待されている。
厚生労働省はゲノムのデータを使い、約150の化学物質が肝臓や腎臓の細胞機能に関連した遺伝子にどう作用するかを解析。その結果を基に薬の候補物質の毒性を明らかにする「トキシコ・ゲノミックス」の官民共同研究に着手する→「ワーファリン
二母性マウス メスだけで繁殖できる「KAGUYA」
「オスとメスで子を作る「有性生殖」にはいろいろな利点がある。それぞれの遺伝子が混じり合うため多様性を生み出し、様々な環境変化に対応できる子孫を残せる。高等動物は有性生殖を採用した。
ところが、その常識を覆す研究が現れた。河野友宏・東京農業大学教授らが誕生させた、メスだけで繁殖できるマウス『KAGUYA』だ。
KAGUYA誕生に使うのは2つの卵子だけ、精子はいらない。
使う卵子の1つは、生後1日目の雌のマウスから取りだした未熟な卵子を使う。この卵子を遺伝子操作で精子として機能させることに2007年成功した。
1つ卵子からコピーの子が出来る『単為生殖』との混同を避けるため、『二母性マウス』と呼んでいる。
何故、未熟な卵子が精子の代わりとなるのか?河野教授らは、元の生殖細胞に性は無く、特異的に働く遺伝子の違いで、精子と卵子の機能に分かれていく現象に着目。精子へと変化するカギとなる重要な2つの遺伝子を見つけた。未熟な卵子はまだ卵子に変わる分岐点の前にあり。人為的に精子に変換できた。
今では卵子にする遺伝子は10数個、精子になる遺伝子は3個見つかっている。生殖細胞では、いずれか一方の遺伝子群だけがうまく働いて卵子又は精子になるかを決めている
性を決める仕組みは分子生物学によって少しづつ解明されてきたが“何がどのようにそれを制御しているのかは、全く分かっていない”(河野教授)
無毛マウス 2008年6月、東京都臨床医学総合研究所はアトピー性皮膚炎の研究に役立つ無毛マウスの開発に成功した。
開発したのは同研究所の米川博通副所長と奈良先端科学技術大学院大学の共同チーム。国内・欧米で特許を出願ズミ。
マウスの毛根の遺伝子を操作して発毛を抑制。
終生毛が生えない。
現在実験に使われている毛がない『ヌードマウス』は免疫機能が弱いが、今回開発された『無毛マウス』は体格や免疫機能など健康なマウスと変わらない
関連情報
ネズミ
ワーファリン

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