血圧が高い
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血圧(BS)
  • blood pressure(BS)
    1. 心臓には4つの部屋があり、それぞれ右心房、右心室、左心房、左心室と呼ばれます。それぞれの部屋が収縮したさいに、以下のような血液の流れが開始されます。
      • 右心房の収縮・・・右心房に満たされた血液が、右心室に向けて送り出される
      • 右心室の収縮・・・右心室に満たされた血液が、肺に向けて送り出される
      • 左心房の収縮・・・左心房に満たされた血液が。左心室に向けて送り出される
      • 左心室の収縮・・・左心室に満たされた血液が、全市に向けて送り出される
    2. 左心室が収縮した際に、動脈血管にかかる圧力を最大血圧(収縮期血圧)
      • systolic blood pressure(SBS)=収縮期血圧
    3. 左心室が弛緩した際に、動脈血管に残る圧力を最小血圧(拡張期血圧)という。
      • diastolic blood pressure(DBS)=拡張期血圧
  • 血圧は主に3つの方法で調節されています
    1. 自律神経系
      1. ビックリしたときに緊張状態にするのが自律神経系です。
      2. 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなっており、交感神経系は血圧の上昇側に、副交感神経系は血圧の低下側に影響を及ぼします。これらの神経系から放出される神経伝達物質は、心筋や血管平滑筋などの効果器に直接吹きかけられるので、瞬時に血圧を上下させます。
      3. 自律神経系は、秒単位で血圧を調節しています。
    2. ホルモン系
      1. 受験の時には緊張します。ジワジワと血圧を上げて緊張状態にするのがホルモン系の役割です。
      2. 血液中には血管収縮作用を持つホルモン(アンジオテンシンやアドレナリン)があります。これらのホルモンが血圧上昇作用を示すには産生器官から分泌された後、血流に乗って血管平滑筋などの標的細胞まで運ばれる必要があります。
      3. ホルモン系は、分単位で血圧を調節しています。
    3. 尿量調節系
      1. おしっこをすると、体内の水分量が減り、血液量も減少します。そして血圧も低下します。
      2. 腎臓はネフロンという基本単位が集まったもので、血液から尿を作る役割を担っています。血圧が低下すると、アルドステロン(副腎皮質ホルモンの1つ)の産生が誘導され、ネフロンにおいてナトリウムの排出抑制に働きます。その結果、ナトリウム依存性の水分貯留が起こり。尿量の減少が起きます。尿量の減少は、循環血液量の増加、すなわち血圧の上昇を招きます。
      3. 尿量調節系は、尿量をコントロールして、時間単位で血圧を調節しています。
  • 健康な人の血圧は
    • 心臓が収縮して血液を動脈内へ送り出した(最高血圧):108ミリ(水銀柱)
      心臓が拡張して血液が心臓内に充満した(最低血圧):68ミリ(水銀柱)

血圧値の分類
分類 収縮期血圧        拡張期血圧
至適血圧 <120      かつ    <80
正常血圧 <130      かつ    <85
正常高値血圧 130〜139   または  85〜89
T度高血圧 140〜159   または  90〜99
U度高血圧 160〜179   または  100〜109
V度高血圧 ≧180      または   ≧110
(孤立性)収縮期高血圧 ≧140      かつ    <90


高血圧のタイプ
dipper 正常型 夜間に血圧が低下する
(夜間に昼間の血圧レベルの10%以上降圧する)
non-dipper 夜間非降圧型 夜間に血圧が低下しない
inverted-dipper 夜間昇圧型 夜間に血圧が上昇する
extreme-dipper 夜間過降圧型 夜間に著しく血圧が低下する
(夜間に昼間のレベルの20%以上降圧する)


高血圧の症状
眼の症状
眼底出血
視力障害
脳の症状
頭痛・頭重
不眠
耳鳴り
肩こり
めまい
不安感
物忘れ・注意散漫
手足のシビレ感
心臓の症状
心臓肥大
息切れ
脈結滞
動悸
心臓部の圧迫感・苦悶感
腎臓の症状
タンパク尿
夜間多尿
下肢の浮腫
高血圧の自覚症状
高血圧症 ◎別名:「声なき殺人者」。
「高血圧症は脳卒中や心臓病など致命的な合併症を起こす怖い病気。日本人の患者は2000万人と推定され、そのうち原因が明確でない本態性高血圧が95%を占める。
→「セロトニン症候群

☆2009年の高血圧治療ガイドラインでは・・・家庭血圧の重要性が明記され、降圧目標値が設定された。
  • 収縮期・・・135mmHg以上
  • 拡張期・・・85mmHg以上
  • が家庭高血圧に相当する。

(副作用で血圧が上がる医薬品) (高血圧のとき 禁忌薬と注意薬)
  • [アマジニウム][アンギオテンシンU・ヒト型][インドメタシン](NSAIDs)[ウロキナーゼ](頭蓋内出血の恐れあり)[オキシトシン][カフェルゴット][強力ミノファーゲンシー][ジノプロストン][ジノプロストトロメタミン][シルデナフィル][ダナパロイドナトシウム](頭蓋内出血の恐れあり)[チソキナーゼ](頭蓋内出血の恐れあり)[パトロキソビン](頭蓋内出血の恐れあり)[フルチカゾン][フルフェナム](NSAIDs)[ペクロメタゾン][ヘパリン](頭蓋内出血の恐れあり)[マジンドール][メフェナム酸(ポンタールなど)](NSAIDs)[リトドリン][ワルファリン](頭蓋内出血の恐れあり)
検査 本態性高血圧検査
尿検査
蛋白・・・腎障害の進行とともに陽性
糖・・・・糖尿病合併で陽性
沈渣・・・腎障害で
腎機能検査
BUN・・・腎障害で基準値以上
Cr・・・・・腎障害で基準値以上
24時間Ccr・・・・腎障害で基準値以上
胸部X線・・・・心拡大(心胸比>50%)
心電図・・・左室肥大、虚血性変化
心エコー(超音波):
・左室肥大
・左室拡張能低下(A/E低下)
眼底検査
チェック 心身症」「先端巨大症
血圧の左右が違う解離性大動脈瘤
最低血圧が高い人に発症する・・・急性大動脈解離
副腎にできる腫瘍が原因で高血圧→原発性アルドステロン症
仮面高血圧 =masked hypertension
医師が診察室で測定したときの血圧値は正常値なのに、家庭などで自分で測定した血圧値が高いことをいう。
朝型タイプや夜型タイプなどがある。
白衣高血圧症と正反対の概念。
一般的に血圧は朝に上がりやすい。
都内在住のAさん(73)は、健康診断で上の血圧(収縮期)が160なので、1年前から降圧剤を飲み始めた。
そのおかげで、140ぐらいまで落ち着いた。
しかし、心肥大が見つかったので、家庭用血圧計を使って自宅で朝夕の2回、血後を測ってみた。すると、降圧剤を飲む直前の朝は160〜180ぐらいまで上昇していた。病院での測定では朝方の高血圧が見抜けなかった。
Aさんのように病院の検査では星城でも、自宅や職場で血圧を測ると高い数値になる状態を『仮面高血圧』という。
仮面高血圧の人は高血圧の治療をしている人に比べて心筋梗塞などの心血管疾患を起こす頻度が約3倍になるとの海外データもある。
東京都健康長寿医療センターでは、60才以上の男女134人を対象に24時間血圧測定を実施した。
 仮面高血圧であることが分かった・・・・・約2割。
 病院と24時間測定の両方で高血圧だった・・・2割
 普段は正常値だが病院で測ると高い(白衣高血圧)・・・3割
24時間血圧測定は、医師の指導に沿って病院などから専用装置を借りる。病院で測る血圧よりも脳卒中などのリスクを予測しやすい。
2009年1月、日本高血圧学会は、高血圧の治療ガイドラインを改訂した。これまで高齢者は多少高くてもかまわないとされていたが、上の血圧が140、下の血圧(拡張期)が90の手前でも、適度な運動や食事改善で血圧を下げるようにするのがよいと言うことになった。
また、朝晩など自宅で測る血圧を重要視する様にもなった。
斉藤郁夫・慶應義塾大学保健管理センター所長は“血圧は若者でも高齢者でもとにかく低い方がいい”と強調する。


本態性高血圧症
(病態)
原因不明の高血圧
腎疾患などの血圧を亢進させる(二次性)原因疾患がなく、高血圧を呈するようになったもの。高血圧は早めに改善しないと血管や臓器に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞など多くの病気につながりやすい。高血圧の方の9割が「本態性高血圧」と呼ばれる原因がよく分からないタイプだが、残りの約1割がホルモン異常など原因が特定できる「二次性高血圧」です。
初期の薬
[レニベース][ディオバン][フルイトラン][ブロムジン][テノーミン][カルデナリン]のいずれか又併用。
中期の薬(臓器障害がない)
[アダラート][レニベース][ディオバン][フルイトラン][テノーミン][カルデナリン]のいずれか又は併用
臓器障害がある時
・鬱血性心不全を合併・・[ラシックスレニベースアムロジン]
・虚血性心疾患を合併
・腎不全を合併
・脳血管障害を合併

二次性高血圧
  • とは
    1. 急に激しい頭痛や動悸に襲われ、血圧が高く、降圧剤を飲み始めたがなかなか下がらない。
    2. 肥満体質でもなく、これまでどちらかというと低血圧気味だった。
    3. 不思議に思って専門医を受診した。すると『原発性アルドステロン症』という耳慣れない病名を告げられた。腎臓の上にある副腎に出来た塊の腺腫を手術で取り除けば血圧は下がるという。
       原発性アルドステロン症は副腎に出来た腺腫の影響でアルドステロンというホルモンが過剰に分泌されるために高血圧を引き起こす。
    4. ホルモンの分泌量異常に伴う高血圧はホルモンの種類で異なる。
          コルチゾール・・・・・・「クッシング症候群
          カテコールアミン・・・「褐色細胞種
      などに分けられる。いずれも腺腫を除去すると治る。
      両方の副腎が腫れる特発性アルドステロン症は手術できないため、特定の薬で治療することが多い。 
    5. 35歳以下の高血圧の4割程度が二次性高血圧です。
      若い人で高血圧の場合、生活習慣が問題と思いこむ前に他の原因を疑うことも必要だ。
      二次性高血圧ではホルモン分泌の異常のほか、腎臓機能の悪化から血圧が上がるタイプも多い。中でも診断がつきやすいのが腎臓に入る血管が狭くなることで起きる腎血管性高血圧。血管を広げる手術などを受ければほぼ治るという。
      このほか腎臓自体がダメージを受けて腎炎などが起きている場合も血圧が上がることが多い
  1. 腎性高血圧
    1. 腎実質性高血圧(腎性高血圧) (治療)
    2. 腎血管性高血圧
      • 「動脈炎」
        血栓
        「動脈瘤」
        「アテローム硬化」
        「線維筋性過形成」
    3. レニン産生腫瘍
  2. 内分泌性高血圧
    1. 副腎
    2. 甲状腺
    3. 末端肥大症
  3. 心・血管系高血圧
    1. 大動脈弁閉鎖不全症
    2. 動脈硬化
    3. 大動脈縮窄
    4. 動脈炎
    5. 動静脈瘻
  4. 神経性高血圧
    1. 脳圧亢進
    2. 脳幹障害


ボケ 高血圧の人は年取ってからボケやすい
《ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエイション》誌1月号に掲載されたオランダのエラスムス大学医学部調査チームの報告によると“血圧が10ポイント上昇するたびに、脳内の認識能力が少なくとも7%縮小する”というものである。
通常、年齢が上昇すると、動脈硬化やコレステロールなどで血管が細くなり、血圧が上昇していく。もし若い年齢で血圧が高く、そのまま放っておくとすれば、それだけ認識能力が損なわれ、年を重ねるごとに記憶がなくなっていく度合いが強くなる。Quark1996.3 NO165 P30」

(高齢者)
高血圧患者の血圧は昼間は高くても、夜間、休んでいる時には正常になる人が多いのが普通ですが、お年寄りの約40%が、本来は正常値になっているはずの就眠中に血圧が上昇していることが分かってきました。
VA試験 1967年に、米国で実施された臨床試験。
「血圧が高い状態は治療が必要」との医学的意見を初めて導き出した。これによってはじめて「高血圧」という病態が認識できるようになった。
1999年

(WHO)
正常値低めに改訂
静かなる殺し屋、高血圧。自覚症状がないまま、動脈硬化を進行させの脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気を起こすから、そう呼ばれる。今年、世界保健機構(WHO)と国際高血圧学会は合同で、高血圧の人の治療方針を決めるガイドラインを6年ぶりに改訂し、正常血圧を前より低めに設定した。
血圧が低ければ低いほど脳卒中や心筋梗塞で死亡するリクスがより低くなるからだ。
血圧の上の数字は、心臓が縮んで送り出されたときの血液の圧力で収縮期血圧と呼ばれ、血圧としては最大の値だ。下の方は拡張期血圧で、最低の値だ。
高血圧の原因として、慢性腎炎など腎臓の病気や甲状腺などの内分泌の病気、心臓や血管の病気などが分かる場合もある。しかし大部分は原因となるはっきりした病気はない『本態性高血圧』というタイプだ。
1999年の改訂版によると
正常血圧 最高血圧130未満・最低血圧85未満
理想的血圧 最高血圧120未満・最低血圧80未満
改訂前は正常血圧が最高血圧140未満で最低血圧90未満だった。旧基準と新基準の間は、高血圧とは言えないが病気のリスクが正常より高い『正常高値』とされた。
正常値が低くなったのは、血圧が低いほど脳卒中や動脈硬化になる率がより低いことが世界各地の調査ではっきりしてきたからだ。WHOは、中年の高血圧患者が最低血圧を長期にわたり5ポイント低下出来れば、脳卒中のリスクは35〜40%減るという。
『最高血圧140以上』か『最低血圧90以上』であれば高血圧になる。こういう人は日本に2000万人以上とされている。
高血圧の問題は動脈硬化を引き起こすことだ、血管・特に圧力が高い動脈が長期間高血圧にさらされると、硬くなりやすくなる。それが進むと、血管がもろくなり、脳出血を起こすこともある。血が固まりやすくなって血栓を作り脳梗塞を起こすこともある。
新ガイドラインは、高齢・心臓血管系の病気の経験・腎臓病・糖尿病・喫煙習慣・肥満・コレステロール値などの危険因子の数と、血圧の値を組み合わせて、リスクを[低][中等][高][超高]に分けた
危険因子 高齢
・心臓血管系の病気の経験
・腎臓病
糖尿病
・喫煙習慣
・肥満
・コレステロール値が高い
高リスク 例えば危険因子が3つあれば140以上159以下の軽症高血圧でも、[高リスク]
リスクの大きさによって薬物療法の開始時期などが異なる。
“血圧の値だけでなく他の危険因子があるか、その程度は、などを調べて治療方針を立てることが大切”と荻原俊男・大阪大教授は話す。

1978年、WHOによれば
<1>水銀柱で
1.最高血圧160以上、
2.最低血圧95以上のどちらかに当てはまれば「高血圧」。
<2>最高139以下、最低89以下の両方が当てはまれば「正常血圧」。
<3>最高、最低のどちからが2つの基準の間にあるのが「境界域高血圧」
◎1984年、米国高血圧合同委員会による分類:
<1>正常血圧ーーーーー拡張期血圧:<85
                 収縮期血圧:<140
<2>高値正常血圧ーーー拡張期血圧:85〜89
<3>軽症高血圧ーーーー拡張期血圧:90〜104
<4>中等症高血圧ーーー拡張期血圧:105〜114
<5>重症高血圧ーーーー拡張期血圧:≧115
<6>境界型収縮期高血圧:
               拡張期血圧:<90 and
               収縮期血圧:140〜159 
<7>収縮期高血圧ーーー収縮期血圧:≧160
測る 上腕で測定するタイプ。
朝と夕の2回。
1度に2回測り、記録する。
太りすぎ 健康診断において、必ず身長と体重が計測される。一体これは何のためなのだろうか?
人それぞれに顔かたちが違うように、体格や体形も千差万別なのは当然であろう。しかし、だからといって、あまりにも太りすぎていたり、痩せすぎていたりしたのでは健康とはいえない。その目安になるのが、身長と体重を測定して計算する「ボディー・マス・インデックス(体格指数)」である。BMIと略称される。
BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出する。
BMIが22だと理想とされ、高血圧や糖尿病になりにくい。
正常の範囲は18.5〜25で、18.5未満では痩せすぎ、25を超えていると肥満と判定される。
肥満のなかで、皮下に脂肪のたまる末梢性肥満(いわゆる洋ナシ型)よりも、中心性肥満(いわゆるリンゴ型)が問題だ。
中心性肥満だと高脂血症・糖尿病・高血圧症・虚血性心疾患など生活習慣病にかかりやすい。
BMIが25を超えている方には、きちんと検査を受けることが大切だ
(肥満になると血圧上昇)
2011年、東北大学の片桐秀樹教授らのグループは、肥満になると血圧が上がる仕組みを発見した。
肝臓に脂肪がたまり、脳に信号を伝わるのが一因であることをネズミの実験で確認した。
研究グループは、太ってくると肝臓に脂肪を溜め込むタンパク質「PPARガンマ」に着目した。
やせたマウスの肝臓に、アデノウイルスベクターで「PPARガンマ」の遺伝子を働かせると、正常なマウスに比べて血圧が上がった。肝臓から脳につながる神経を切断したところ、血圧は上がらなかった。
一方、マウスを太らせていくと肝臓に脂肪がたまり、血圧が上がり続ける。
肝臓から脳につながる神経を切ると太らせても血圧は一定のままだった。
片桐教授は“肝臓に脂肪がたまったことが脳に伝わると、脳から代謝を上げようとする命令が出て、結果的に血圧が上がる”と語る。内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の解明に役立つ成果。
成果は欧州循環器学会誌(電子版)に掲載。
糖尿病 糖尿病患者の高血圧
「米国立衛生研究所(NIH)は、高齢の糖尿病患者の血圧を利尿剤で下がることにより、脳卒中や心筋梗塞などの心臓血管系疾患の危険を約1/3に減らせるとの研究結果をまとめた。
60歳以上の高血圧患者、約5000人を2群に分け、一方に利尿剤を他方に偽薬を投与して4年半にわたって追跡調査したところ、利尿剤の投与群では心臓血管系疾患にかかる割合が大幅に低く、特に糖尿病患者で差が大きかった。米国では糖尿病患者の死因の3/4を心臓病が占めている

(尿中アルブミン)
2010年、大日本住友製薬が医師から回収した高血圧患者のデータをもとに分析したところ、高血圧患者の42.9%で腎臓病の早期診断の指標である「尿中アルブミン濃度」が異常域に達していた。
  • 尿タンパク検査の結果が陰性の高血圧患者でも30.0%が異常域に達していた。
「アルブミン」は・・・尿中に排出されるタンパク質で、慢性腎臓病や心臓の血管の疾患など早期診断のために測定する。
アルブミン濃度を上昇させる要因を調べたところ、「喫煙」や「糖尿病」がリスクを高めていることが明らかになった。
高血圧な人ほどアルブミン濃度が高い傾向にあった。
調査は2009年9月〜2010年3月にかけて実施。高血圧患者8963人の調査データを全国の639人の医師からネットで回収し分析した。
腎臓 と高血圧
「腎臓は細胞外液量を決定する最も重要なイオンであるNa・Clの排泄を調節する器官であり、さらに昇圧物質(レニン)、降圧物質(カリクレイン・プロスタグランジン)を産生し、また腎細動脈が血圧調節の抵抗血管として極めて重要です。」

(1)レニン・アンギオテンシン:→腎血管性高血圧
  • レニンは、腎臓の傍糸球体細胞から放出される酵素で、血中で、アンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンTに変換する作用を示します。その後、アンジオテンシンTはアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンUへと変換される。アンジオテンシンUは、血管壁のアンジオテンシンU受容体と結合するすることでアルドステロンの産生を促し、循環血液量を増加させることによって、昇圧側に影響を及ぼす。
レニン 腎糸球体輸入細動脈にあるJG(juxtaglomerular)細胞で産生される
アンギオテンシンT 肝臓で出来るアンギオテンシノーゲンで出来る
アンギオテンシンU
           (肺にあるアンギオテンシン変換酵素で出来る)
  1. 血管平滑筋に作用し収縮させ、血圧を上昇させる。
  2. 副腎皮質に作用しアルドステロン分泌を刺激し、尿細管でのNaの再吸収増加、細胞外液量を増やす
  3. 直接腎に作用し、糸球体濾過の調節および近位尿細管でのNaの再吸収を調節する。
(2)NaClの排泄障害:→慢性腎不全
  • NaClは腎で排泄されが、この障害で細胞外液量が増加し、さらに血管平滑筋のNa含有量が増えることで末梢血管抵抗性が亢進し、高血圧が発症する。
(3)降圧物質が減少
高血圧体質と遺伝子
「病院など医療機関から業務の一部を受託する臨床検査会社が遺伝子検査分野に相次いで進出している。
エスアールエルと三菱化学ピーシーエルは高血圧の体質を調べる遺伝子検査の受託事業を手掛けている。標的となるのは
<1>
[アンジオテンシン変換酵素(ACE)]
と呼ばれる血圧を調整するタンパク質だ。ACEは肺や血管壁などに多く含まれ、昇圧や平滑筋増殖の作用を持つタンパク質を作り出す。つまりACEが血中に多いほど血圧が高い。病院で実施した調査でもACE の濃度が高くなる遺伝的素因を持つ患者ほど、心筋梗塞や狭心症など高血圧の合併症を起こす確率が高いとする報告がある。
アンジオテンシノーゲン遺伝子のタイプと減塩食の効果
「T/T型」・・・・・・・・・・・・・・(減塩食が有効)
   心筋梗塞などのリスクが大きい。
   人口に占める割合:日本人55% 米国人15%
「T/M型」「M/M型」・・・・・(減塩食は不要)
   人口に占める割合:日本人45% 米国人85%

<2>[eNOS]
血管の拡張を促す[一酸化窒素合成酵素(eNOS)]に着目した研究もある。東京女子医科大学の川名正敏講師は外来患者を調査した結果、(eNOS)の生産量が少ない遺伝子を持つ患者ほど高血圧になる確率が高かった。

<3>食塩感受性遺伝子
さらに、食塩を体内に蓄積しやすい食塩感受性遺伝子の発見も報告されている。東京大学医学部の藤田敏郎教授らは食塩摂取で高血圧になるネズミを調べたところ、腎臓の細胞から食塩の蓄積を促していると見られる遺伝子を見いだした。

腎動脈狭窄症 腎臓につながる血管の動脈硬化
腎臓に血液を起こりこむ血管に動脈硬化が生じて入り口が狭くなり高血圧を引き起こす。放っておくと腎臓が萎縮し、人工透析が必要になるケースもある。
“動脈硬化は血管が曲がる場所で起きやすい。腎動脈もよくできる場所だ”(吉田雅幸・東京医科歯科大学教授)
腎臓の細い血管の集まりである糸球体に入る血液量が減るため、腎臓の細胞が“全身の血圧が下がったから血液量が減った”と勘違いし、レニンという物質を出し始める。すると全身の血圧が上がる。
レニンを阻害するように作用して血圧を下げる薬もあるが、腎臓に流れる血液量が減ったままでは腎臓は萎縮してしまう。そこで、狭窄部分にステントを入れ、狭くなった部分を押し広げる手術が注目されている。
狭心症や心筋梗塞などにステントはよく使われているが、腎動脈専用のステントも登場した。直径2mm未満と細く、脚のほかに腕の血管からも挿入できる。
腎血管性高血圧 (病態)
片側または両側の腎動脈狭窄によるレニン分泌亢進に基づく高血圧症。
(検査)
血清レニン活性・・・・・安静時2ng/ml/時以上
仮性型レニン濃度・・・安静時30pg/ml以上
血漿アルドステロン濃度・・・・・〜高値
血圧・・・・・・140/90mmHg以上
腎動脈造影・・・・腎動脈の75%に狭窄

塩で
  • なぜ、塩で高血圧になる?
    • 「何となく、高血圧と塩が関係ありそう、と思っていても、その理由まで知らないのでは?
      • 魚や野菜に塩をまぶすと、なかの水分が引き出されるのはご存じだろう。
      • 塩には水を吸い寄せる性質があるからだ。
      体のなかでも同じことが起きる。
      血液中の塩が多いと、血管の細胞が膨張し、血管が狭くなり、その結果血圧が下がるのだ。
      さらに、血液中のナトリウム量が多くなると、それを監視している脳から指令が出て、のどの渇きを覚えるはずだ。そこで水を飲むと、その水分で血液の量が増える。大量の血液を体中に送り出すために、心臓が激しく鼓動する必要があり、これも血圧上昇の原因となる。加えてナトリウムが交感神経やホルモンを介し、血管を収縮させ、血圧はますます上がる。」
      (NHKためしてガッテン)
      • 表示に注意
        ○「無塩」・・・・・・・・ナトリウム5mg未満
        ○「減塩」・・・・・・・・ナトリウム120mg以下
        ○「塩分控えめ」・・ナトリウム120mg以下
  • 外食に含まれる塩分量
    • (東京都老人医療センターしらべ)
      • (7.6g)ラーメン
        (5.8g)幕の内弁当
        (5.0g)のり巻きといなり寿司
        (4.8g)かけウドン
        (4.7g)うな重・焼きそば
        (4.6g)天丼
        (3.6g)にぎり寿司
        (3.1g)ハンバーグステーキ
        (2.9g)八宝菜
        (2.7g)ざるそば・すき焼き・サンドイッチ
        (2.6g)カレーライス
        (2.3g)ギョーザ
        (1.7g)マカロニグラタン
    • 塩分は1日6g程度が望ましい。
      • 食品の包装に表示されている「ナトリウム」に2.54をかけると食塩の量になる。
  • 減塩の効果は?
    • 高血圧の人20人に、苦しい減塩生活を耐えてもらったが、平均血圧が10%以上下がったのは8人。残りの12人の人は下がらなかった。では、減塩は必ずしも効果がないのだろうか?
      確かに半数以上の人の血圧は下がらなかったが、ある被験者の1日の血圧変化を見て欲しい。注目は夜間の血圧が大きく下がっている点。高血圧のパターンのなかでも夜間に高くなるのは危険が大きい。
    • 高血圧の人の血管は傷んでいることが多いが、夜間には血圧が下がれば血管を休ませ、傷んだ部分を修復することも出来る。
    • 減塩の結果、夜間の血圧が下がることが多く、血管を休ませる意味でも効果は大きいのだ。
  • 塩に対する感受性があった
    • 減塩しても、血圧が下がらない人がいたのは次の通りだ。
      体に取り込まれた塩は血液や老廃物と一緒に、腎臓で処理される。腎臓では体を維持するのに必要な塩をより分けて体の戻し、他の老廃物を尿として排出する。
    • この塩をより分ける能力が高い人と、低い人がいるらしい。
    • 前者を「食塩感受性あり」といい、余分な塩もどんどん体に取り込むため、血中の塩分が多くなり、その結果、血圧に影響してしまう。一方、能力の低い人は、塩を体から排出してしまう。つまり、減塩前も血中の塩分は多くなく、減塩しても血圧にはほとんど影響しなかったのだ。とはいえ、このタイプの人も塩を取りすぎていると、腎臓に負担がかかり、やがては塩が捨てられなくなる怖れがある。
    • 実際、食塩感受性の無かった人が、年月と共に「食塩感受性あり」に変わることも多いそうだ。(NHKためしてガッテン)
  • 原因タンパク質・・Rac1・・発見
    • 2011年、東京大学の藤田敏郎教授らは、過剰に塩分を摂取して発症する高血圧の原因となるタンパク質を発見した。
    • 細胞形成に関わっている「Rac1」というタンパク質で、塩分の高い食事を続けたマウスの実験から見つけた。
    • Rac1が活発に働くと、ナトリウムイオンの濃度を調節する腎臓の機能が働き出し、血液中のナトリウムイオンの濃度が高まる。この濃度を下げようと血液中の水分が増えるため、血圧が高まると考えられている。
    • 高血圧になりやすいラットで、Rac1の働きを抑制する化学物質を投与すると、血液中のナトリウムイオンの濃度は高まらず、高血圧の症状を改善できた。


水中運動 水中運動は血圧に注意
プールの中で体を動かす運動は、ひざや心臓への負担が少ない利点もあるが、高齢者の場合、血圧はやや高くなりがち。変化に十分注意してほしい」と、川崎医療福祉大(岡山県倉敷市)の小野寺昇教授(健康体育学)が呼びかけている。
 血管が水圧を受けると静脈の流れが良くなるので、水中では一般に血圧は下がると考えられてきた。ところが、22歳前後、38歳前後、55歳前後の3つのグループに水中と陸上で同じ運動をしてもらい、血圧の変化を調べたら意外な結果が出た。
  22歳グループ・・・水中の方が血圧が低かった。
  38歳グループ・・・陸上と変わらず。
  55歳グループ・・・水中の方が血圧が高かった。
 「血管が老化で硬くなっていることと関係があるようだ」と小野寺さん。一方、心拍数は3グループとも水中の方が低く、心臓への負担が少ないことが確かめられたという
風呂
に注意
熱い風呂に入ると、β-エンドルフィンが分泌され快感である。ところが、42℃の湯に入ると、血圧が激しく上下してしまう。血管が弱っている人や血圧の調節がうまく出来ない人の血圧が激しく変化すると、脳出血や脳梗塞・心筋梗塞の危険がある。」
ぬるくても長風呂は危険
風呂が危険になるのは、いくつかの理由がある。まず、汗をかくため、血液がドロドロになり、流れにくくなる。さらに平熱での血小板はスムーズに流れやすい形だが、体温が2℃上がるとその一部が偽足というイガイガを出し、血管壁に付着しやすくなるのだ。さらにいつもは血液中にある血小板の塊を溶かす物質が、体温が上がると少なくなるという。
もし偽足を出した血小板同士が塊を作り、しかもそれを溶かす物質が少ないとすれば、血管はいつ詰まっても不思議ではない。深部体温が2℃上がるのは非常に危険な状態なのだ。
そこで健康な3人の若者が温度の違う湯に入浴し、これ以上入っていたくないというまで我慢してもらったところ、熱い風呂では1℃前後しか上がら無かった深部体温が、ぬるめの長風呂では危険な2℃以上も上がってっしまうのだ。
湯がぬるいと体が暖まるまでと考え、どうしても長風呂になりがちだ。逆に熱い風呂だと、長く入っていられないため、深部体温が上昇する前に出てしまうということになる。
●健康入浴のポイント
入浴時間は・・・・・お湯の温度44℃で5分
            42℃で7分。
            40℃で10分以内。
入浴にカンを信じてはダメ。温度計とタイマーで入浴すること

NHKためしてガッテン
飲酒 飲むと血圧はどうなる?
「学生に酒を飲ませながら血圧を測定してみた。飲み始めは予想通り、グンと血圧が上がる。これはアセトアルデヒドが心臓の動悸を高めるからだ。ところが、1時間後、平常時より血圧が下がってしまったのである。アセトアルデヒドには、時間が経つと血管を拡張させる働きがあるからだ。飲んだとき、体がほてるのはこれが原因だ。この状態で温度が低い場所に出ると、驚いた血管が収縮し、血圧が急上昇。之は非常に危険で、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしかねない。必ず、上着をはおって出よう。
なお、お酒と高血圧の関係はよく言われるが、少量を飲み続けている人の血圧は低いというデータもある。ただし、このデータは欧米人のものなので、そのまま日本人に当てはまるがどうかは微妙だ」
(NHKためしてガッテン)

<1>肥満と塩分に注意。
<2>軽い運動は血圧を下げるが、激しい運動は血圧を上げる。
<3>アルコールは要注意:
日本酒2合(360cc)相当のアルコールを毎日飲み続けると血圧を上げる
運動 ニコニコペース
血圧の高いあなた。薬を飲み始める前に、生活を変えてみませんか。劇的に血圧が下がるかもしれません。生活習慣病と呼ばれる高血圧の治療には生活の見直しと改善が欠かせないのです。
運動をして体重を減らしましょう。肥満の解消が高血圧の改善に効きます。肥満度の指標としてボディ・マス・インデックス(BMI)がある。体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で、22が目標。これより大きい人は1ヶ月に0.5〜1kgのペースで目標値を目指せばいい。体重の記録は、起床後、排尿してから測ると安定している。
節酒は血圧を下げるだけでなく、減量にも役立ちます。食事の塩分も減らしましょう。最初は味がないと感じても、たいていの人は慣れます。毎日、ほんの少しずつ努力をすることが大切です。孤独な闘いがつらい人は、周囲の人に協力してもらいましょう。
大阪市の会社員Kさん(45)は2年前の健康診断で最高血圧が170台と分かった。中等症の高血圧だ。当時、体重は78kg、お酒は毎日。医師は“薬もありますが、努力で下がるかも知れません。まず体重を減らす。そのためにはお酒を止めること”
そこで、1ヶ月ほど禁酒。再び飲むようになってからも、週に2回程度で量も減らした。半年後にはベルトの穴が2つ縮まり、体重も8kg減。血圧は120まで下がった。
世界保健機構(WHO)は誰でもできる高血圧対策として、禁煙・体重減少・節酒・塩分制限・バランスのとれた食事・運動・ストレス減らしを勧めている。
しかし、長年の習慣を変えるのはなかなか難しい。長年、高血圧の人を見てきた鐘淵科学工業の保健婦・奥田智子さんは“習慣を変えることは、人生観を変えるようなものですからね”と話す。
そこで、上島弘嗣・滋賀医大教授らは、医師や保健婦が行う生活指導の内容を、出来るだけ具体的にするように工夫している。
たとえば、お酒は日本酒なら1日に1合、ビールなら大瓶1本まで。のどが渇いてビールが飲みたくても麦茶を・アルコール用のグラスを小さいものに替えよう。
減塩の方法は、料理を薄味にする、インスタント食品、漬け物や梅干しは減らす、麺類のつゆは残す。1日の食塩摂取量は、日本人の平均摂取量でである13gの約半分、6gを目標に。さらに、高血圧予防に効くカリウムを多く含むホウレンソウやバナナを摂るようにする。
毎日、食事内容や運動の記録をつけ、時折医師と面談する。自分で記録を付けると続きやすいという。
最高血圧が150台だったMさん(38歳)は、このアドバイスにそって生活し、とくに万歩計をつけて歩くことを心掛けた。15階にある会社には、10階でエレベーターを降りて5階分を歩く。早起きして近所を散歩。お酒を飲まない日を作る。そして生活記録で点検。2ヶ月後に124まで下がった。
本当に効果があるのかと最初は半信半疑でしたが、違うものですね」とMさん。
「日本人はせっかちだから、何かをしてすぐ下がらないと、薬に頼る。しかし血圧を下げる薬はあるが、高血圧を根本的に治す訳ではない。生活習慣を替えることが重要」と荒川規矩男・福岡大教授は強調する。
とくに荒川教授がすすめるのは軽目の運動だ。「少し早足でうっすら汗をかく程度のウォーキングがちょうどいい。苦しくなる運動はかえって悪い。私はニコニコペースの運動といっています」
目安は脈拍数だ。5分間一定のペースで歩いた後、15秒間の脈拍数を数える。その値が「32から、年齢を8で割った数を引いた数」になればいい。
こういう運動を1日30〜60分して、それを週に3〜6回。合計の運動時間が180分を超すようにする。慣れると、同じ脈拍数でももっと早く歩くことが出来る。
有害因子 高血圧を引き起こす有害因子
<1>
<2>タリウム
<3>二硫化炭素
<4>コーチゾン→「ステロイド
<5>ニコチン→「ニコチン依存症
<6>エピネフリン
<7>麦角
<8>全身振動
<9>熱射病
<10>騒音
<11>カドミウム
アジア共通の 遺伝子
2011年、国立国際医療研究センター研究所の加藤規弘部長ら国際チームは、日本、中国、韓国など東アジアの人々に共通する高血圧の関連遺伝子を突き止めた。
遺伝子配列を5万人規模で調べた成果で、ネイチャー・ジェネティクスの5/16掲載。
日中韓や台湾、シンガポールに住む東アジア系の遺伝子を調べた。
高血圧と関連する染色体の特定カ所が13カ所見つかった。これらに近い、「ENPEP」や「ST7L」「ALDH2」などの遺伝子が高血圧と比較関係していると見られている。
欧米の白人を対象にした研究では、高血圧に関連したカ所が13見つかっている。
今回と特定したカ所のうち6つは過去の同様の研究でも報告が無く、関連遺伝子は人種ごとに異なる場合があることが分かった。
ALDH2が作る酵素はアルコールの分解に関わる。
両親からともに働きの強いタイプを受け継ぐと酒に強く、日本時の6割がこれにあたる。
強いタイプは弱いタイプに比べ、高血圧を招く危険がある半面、悪玉コレステロールを減らし、善玉を増やすなどして心筋梗塞などを起こりにくくする。
体内時計 2009年、不規則な生活は高血圧を招く!。日常の生活リズムの乱れが高血圧を引き起こすメカニズムを京都大学の岡村均教授らのグループが解明。
成果は12/14のネイチャーメディシン(電子版)に発表。
遺伝子組み換え技術で体内時計が働かないマウスを作り、塩分の多い食事を与えた。すると体内に食塩と水を溜め込むホルモンを作る『Hsd3b6』という酵素の活動が活発になり、血圧上昇ホルモンが過剰に働くようになった。
その結果、食塩を排出できずに高血圧が引き起こされていることが分かった。
また、この血圧上昇ホルモンの働きを抑える降圧剤を使うと、マウスの血圧が下がることも確認した。

(降圧薬)
  • 自律神経系に作用する・・・アドレナリン受容体遮断薬
  • ホルモン系に作用する・・・アンジオテンシン機能抑制薬
  • 尿量調節系に作用する・・・降圧利尿薬
  1. アドレナリン受容体遮断薬
    • 血管の収縮・弛緩は2系統の自律神経系による二重支配を受けている。交感神経系と効果器との間の連絡は、アドレナリンが情報伝達の役割を果たしている。
    • アドレナリン受容体にはα1、α2、β1、β2などのサブタイプが知られています
      • α1受容体(血管を強く収縮させる)
      • α2受容体(神経細胞からのアドレナリンの放出を抑制する
      • β1受容体
        • (心臓の収縮力を向上させる)
        • (心拍数を抑制する)
        • (腎臓のレニン分泌を抑制する)
        β2受容体
        • (気管支を弛緩させる)
        • (血管をおだやかに弛緩させる)
    • 受容体の選択性によって、@非選択性β遮断薬、A選択的β1遮断薬、Bα遮断薬、Cαβ遮断薬に分けられる
    @非選択的β遮断薬
    • 非選択的β遮断薬は、心臓のβ1受容体を遮断することにより心臓の収縮力・心拍数の低減をはかり、あるいは腎臓のβ1受容体を遮断することでレニン分泌を抑制することで、降圧作用を示します。
    • しかし、β受容体サブタイプに対する選択性が低いため、β2受容体をも遮断してしまうという欠点があり、その結果、気管支平滑筋に対して収縮側の作用を及ぼして、喘息の誘発などの気管支系の副作用を引き起こすことが懸念されています。
      • カルテオロール塩酸塩(ミケラン
      • チリソロール塩酸塩(セレカル)
      • ナドロール(ナディック)
      • ピンドール(カルビスケン/プロクリン-L)
      • ニプラジロール(ハイパジール)
      • プロプラノロール塩酸塩(インデラル
      • ペンブトロール塩酸塩(ベータプレシン)
      • ポピンンドロールマロン酸塩(サンドノーム)
    A選択的β1遮断薬
    • 選択的β1遮断薬は、市の図や腎臓傍糸球体に分布するβ1受容体を遮断することで降圧作用を示します。一方で、β2受容体には影響を及ぼさないので、非選択的β遮断薬のように喘息の副作用が起こりにくい。また、血管壁のβ2受容体にも影響を及ぼさない。
      • アセブトロール塩酸塩(アセタノール/セクトラール)
      • アテノロール(テノーミン
      • セリプロロール塩酸塩(セレクトール
      • ビソプロロール酸塩(メインテート)
      • ベタキソロール塩酸塩(ケルロング
      • メトポロロール酒石酸塩(ロプレソール/セロケン
    Bα遮断薬
    • 血管のα1受容体を遮断することで血管拡張作用を示します。
    • 循環血液量に対して直接的な影響を与えることなく高圧効果を発現するので、降圧利尿薬やβ遮断薬とは異なり、腎機能障害や心不全を合併症にもつ高血圧患者にも有効な降圧薬といえます。
    • また、脂質代謝に対しても良好な影響を及ぼし、インスリン抵抗性を改善する効果も期待できることから高脂血症や糖尿病を合併している高血圧の治療に適しています。
    • しかし、血管拡張作用びよって脳への血液供給量が減少し、起立性低血圧(立ちくらみなど)を生じ、また、反射性頻脈を引き起こす恐れがあります。
      • ウラジピル(エブランチル)
      • テラゾシン塩酸塩水和物(ハイトラシン/バソメット)
      • ドキサゾシンメシル酸塩(カルデナリン
      • ブナゾシン塩酸塩(デタントール
      • プラゾシン塩酸塩(ミニプレス
    Cαβ遮断薬
    • αβ遮断薬は、心筋や腎臓のβ1受容体を遮断し、同時に、血管のα1受容体を遮断数rことにより降圧作用を示します。α1受容体の遮断の結果、末梢血管の血流が確保されます。そのため、末梢循環障害の恐れが軽減されます。
    • また、α遮断薬で問題になった反射性頻脈の発現が、β1受容体の遮断によって抑えられます。
      • アモスラロール塩酸塩(ローガン)
      • アロチノロール塩酸塩(アルマール
      • カルベジロール(アーチスト
      • ベバントロール塩酸塩(カルバン)
      • ラベタロール塩酸塩(トランデート)
  2. アンジオテンシン機能抑制薬
    • 交感神経が亢進すると、腎臓からレニンが分泌されます。レニンには、血液中のアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンTに変換する働きがあり、アンジオテンシンTは、アンジオテンシン変換酵素の働きによってアンジオテンシンUに変換されます。こうしてできたアンジオテンシンUは、血管を促し、また、副腎皮質からのアルドステロンの産生を促すことによって、強力な昇圧効果を発現します。
    • この血圧調節系は「レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系」とも呼ばれます。
    @アンジオテンシン変換酵素阻害薬
    • アンジオテンシン変換酵素阻害薬は、アンジオテンシンへ変換酵素を阻害する働きがあります。そのため、アンジオテンシンUの産生が妨げられるので以下のような影響が現れます。
      • (影響1)
        • 末梢血管の収縮が抑制され、降圧効果が現れます。
        (影響2)
        • 副腎皮質からのアルドステロンの分泌が抑制され、循環血液量が減少することで、降圧効果が発揮されます。
        (影響3)
        • ブラジキニン(血管拡張作用があります)の分解が抑えられるので、降圧作用が現れます。ブラジキニンは、血管拡張作用も示し、また、血管拡張作用をもつプロスタサイクリンの産生を誘導する働きを持つ。
      • アラセプリル(セタプリル
      • イミダプリル塩酸塩(タナトリル
      • エナラブルマレイン酸塩(レニベース
      • カプトプリル(カプトリル
      • キナプリル塩酸塩(コナン
      • シラザプリル水和物(インヒベース)
      • テモカプリル塩酸塩(エースコール)
      • デラプリル塩酸塩(アデカット
      • トランドラプリル(オドリック/プレラン)
      • ベナゼプリル塩酸塩(チバセン)
      • ペリンドプリルエルブミン(コバシル)
      • リスノプリル水和物(ロンゲス/ゼストリル)
    AアンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB
    • アンジオテンシンUは、アンジオテンシンU受容体(AT受容体)と結合することで、その作用を発現します。AT受容体にはサブタイプが2種類あります。
      1. AT1受容体
        1. 血管収縮、心筋収縮力増強、心筋増大など昇圧側に影響を及ぼす
        2. 血管、心臓に定常的に発現している
      2. AT2受容体
        1. 血管平滑筋増殖抑制、アポトーシス促進など降圧側に影響を及ぼす
        2. 血管障害、心筋障害、心不全などの病態時に発現する
      ARB(アンジオテンシンU受容体拮抗薬)は、AT1受容体を選択的に阻害し、血管収縮の抑制、心筋収縮力の抑制、心筋肥大の抑制を図ることで、降圧作用を発現する。
    • AT1受容体 が遮断された結果、ホメオスタシスの原理に基づき、アンジオテンシンUの生成が促進され、AT2受容体 の機能亢進による降圧効果も発現する。
  3. 降圧利尿薬
    • 利尿薬は、排尿を促すことにより、体液量を減らす働きをもつ。浮腫の治療に用いられる一方で、体液量の減少は、循環血液量の減少に連動し、降圧側に作用を及ぼします。
    • 降圧利尿薬は、腎臓での尿細管でのナトリウムの再吸収を抑え、ナトリウム依存性の水分貯留を抑制します。その結果、循環血液量が減少することから、降圧効果が得られます。
      • インダパミド(ナトリックス/テナキシル)
      • エプレレノン()セララ
      • クロルタリドン(ハイゴロトン)
      • スピロノラクトン(アルダクトンA
      • トリアムテレン(トリテレン)
      • トリクロルメチアジド(フルイトラン
      • トリパミド(ノルモナール)
      • ヒドロクロロチアジド(ダイクロトライド
      • ベンチルヒドロクロロチアジド(ベハイド)
      • フロセミド(ラシックス/オイテンシン)
      • メチクラン(アレステン)
      • メフルシド(バイカロン)
  4. カルシウム拮抗薬
    • 筋肉の収縮は、細胞内のカルシウムの濃度変化によってコントロールされています。カルシウム濃度の急激な上昇が引き金となって、筋肉の収縮が行われます。
    • カルシウム拮抗薬は、血管や心臓に直接作用して、筋細胞のカルシウムチャネルを遮断することで、細胞内のカルシウム濃度の上昇を抑える作用を示し、血管の収縮を抑えて降圧効果を発現します。

高血圧のくすり
  • 第1選択薬・・・
    1. カルシウム拮抗薬
    2. アンジオテンシンU授与体拮抗薬(ARB)
    3. ACE阻害薬
    4. 利尿薬
    5. β遮断薬
    の中から選ぶ。
  • 誤解
    • 一度飲み始めたら、一生続けなければいけない?
    • 食事や運動療法で血圧が下がってくれば降圧薬の量を減らしたり、やめたりすることもできます。
血管を拡張させる薬
カルシウム拮抗剤」=「ニフェジピン」「アムロジピン」
  • 血管壁を構成する「平滑筋」にカルシウムイオンが流入すると、血管は収縮します。
  • カルシウム拮抗剤は、カルシウムイオンの流入を抑えて血管平滑筋を弛緩させ、末梢血管抵抗を減らして血圧を下げる作用があります。

ACE阻害剤」=「エラナプリル」「イミダプリル」
  • 血管を収縮させて血圧を上げる「アンジオテンシンU」が生成されるとき作用するアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害します。
  • インスリン抵抗性改善作用や、腎臓・心臓を保護する作用があります。
  • 腎臓で排泄されるため、腎障害患者には減量する必要があります。

ARB」=
「カンデサルタン」「シレキセチル」「バルサルタン」
  • (アンジオテンシンU受容体拮抗薬)
  • アンジオテンシンUの刺激を受ける受容体に結合してアンジオテンシンUの作用を遮断し、血圧を下げます。
  • インスリン抵抗性改善作用や、腎臓・心臓を保護する作用があります。

α-受容体遮断剤」=「プラゾシン」
  • 心臓の収縮に関わる交感神経の刺激はα受容体やβ受容体を介して血管や心臓に伝えられます。
  • α1遮断薬は、おもに血管壁に分布するα1受容体の働きを抑えて血管を拡張させ血圧を下げます。
  • 糖代謝や脂質代謝を改善する作用もあります。

交感神経抑制薬


血液量を減らす薬
「降圧利尿剤
β遮断剤
  • おもに心臓に分布するβ受容体の働きを抑え、心臓の働きを適正な状態にして心臓からの拍出量を減らすことで血圧を下げます。
  • 心臓のβ受容体だけに作用する(β1選択性)ものや、心臓・血管を保護する作用を持つものなどいろいろなタイプがあります。
    • β1選択性=「アテノロール」「ビソプロロール」「アセブトロール」
  • β遮断薬はおもに肝臓で代謝される「アセブトロール」と、おもに肝代謝されないもの「アテノロール」「ビソプロロール」があります。
  • 単独使用または利尿薬との併用で糖や脂質の代謝に影響を与えます
    • 高齢者
    • 糖尿病の患者には併用を控えます
2009年、「ラジレス」が承認された。
    高血圧を引き起こす酵素を直接阻害する薬。
    高血圧につながる初期段階で働く酵素「レニン」に結合し、レニンの活性化を抑える。
    従来の高血圧薬とは作用する仕組みが異なる。

カルシウム拮抗剤 ACE阻害剤 β遮断剤
薬品名 アダラートペルジピン、ピルジピンLA、ヘルベッサーカルスロットコニールニバジールバイロテンシンバイミカードノルバスクヒポカ、ニフェジピン レニベースセタプリルカプトプリルタナトリル、インヒベース、アデカットロンゲス テノーミン、メインテート、アルマールセレクトールケルロングセロケンインデラルミケラン
副作用

注意
「グレープフルーツ」は不可
「カルシウム拮抗剤を使っている患者がガンを発症する確率は、他の降圧剤を使った場合の2倍以上だった。カルシウム拮抗剤は心筋梗塞を促進するという報告もある。
から咳」の副作用あり。 心不全の患者に使用不可:
但し適切に使えば延命効果のあることが欧米で証明

気管支喘息の患者に使用不可

カルシウム拮抗剤は全死亡を約30%増加させた ACE阻害剤は全死亡を25%低下させた
心血管系・冠動脈疾患死、脳卒中による死亡率を増加させた 心血管系・冠動脈疾患死、脳卒中による死亡率を低下させた
新旧薬、死亡率に差が無かった
2002年、米国立衛生研究所(NIH)の一部門である米国立心肺血液研究所(NHILB)は高血圧治療薬の比較臨床試験結果をまとめた。
古いタイプの利尿薬と新しいタイプの薬の治療効果を比較。心臓動脈疾患による死亡率や死亡に至らない心筋梗塞の発生率で差がなかった。
臨床試験開始は1994年。約42000人の患者を4群に分け、利尿薬クロルタリドンとカルシウム拮抗薬アムロジピン、ACE阻害薬リシノプリル、α遮断薬ドキサゾシンをそれぞれ投与、効果を調べた。
その結果、ドキサゾンは治療効果が低く試験を取りやめたが、他の3剤では主要指標に有意差がなかった。二次的指標ではACE阻害薬を投与した患者群の脳卒中の発生率が高かった。カルシウム拮抗薬で懸念されていた消化管出血やガン発生には差がなかった



【芳香療法】 (1)注意→以下の精油は使用不可です。
セージ(Salvia oficinalis)
ヒソップ(Hyssopus oficinalis)
タイム(Thymus vulgaris)
ローズマリー(Rosmarinus oficinalis)
(2)以下の精油でマッサージします。
ラベンダー
マージョラム
イランイラン
(3)以下の精油を内服します。
<1>ガーリック
<2>フェンネル
<3>ジュニパー
<4>レモン
【栄養療法】 <1>ビタミンC
<2>亜鉛
<3>機内食は予約の時に申し込めば、低カロリー食・減塩食・低コレステロール食が可能。
【民間療法】 アオギリ・アカザ・アカマツ・アスナロ・イチイ・いわし・イワタバコ・ウツボグサ・ウラジロガシ・エンジュ・オオツズラフジ・オクラ・カイコ・カキ・カギカズラ・カキドウシ・カワラヨモギ・キランソウ・クワ・ゲッケイジュ・サンショウ・シイタケ・ソクズ・ダイコンソウ・タラノキ・茶・トウモロコシ・ドクダミ・ナズナ・ニワトコ・ニンニク・ヒトツバ・ボタン・マタタビ・ミゾソバ・ヤツデ・ヤブコウジ・ヤマゴボウ・ヤマモモ・ヨモギ。
○[エビスグサ+ドクダミ]
アニマル
セラピー
米バファロー大学の研究グループは、高血圧の人がネコなど身近な動物と触れ合うと、市販の薬を上回る血圧改善効果が得られることを発見した。
動物とのつき合いを通じて情緒を安定させ、身体機能を回復させる「アニマルセラピー」に医学的効果を示すデータとして注目を集めそうだ。
48人の高血圧患者を2組に分け、片方の組だけ半年間、犬やネコなどペットと過ごさせた。両方の組にACE阻害剤と呼ぶ血圧降下剤を投与しストレス試験をしたところ、ペットを飼っていない組は平均で血圧が18ミリ水銀柱上がったのに対し、ペットと過ごした組はその半分程度にとどまったという
[霊芝][SOD][胎盤エキス][コエンザイムQ10][DHA][黒酢]
針灸のつぼ 1.「腋窩横紋の端と肩胛棘とをつなぐ線の中点を沢田流臑兪とする。
  • この臑兪穴は、先生(沢田健)が血圧の高低を触診される要穴である。この穴は鍼灸孔穴類聚によると、後廻旋上膊動脈・腋窩神経及び橈骨神経が分布しており、その主治は、発汗・熱病後の余熱・脳充血・肩及び肘の関節炎或いは四肢の神経麻痺を治するというのであるが、沢田先生はこの穴を診て血圧の高低を知ると同時に、之をその治穴として応用し、又後頭部の充血・不充血をも診知される。此の穴が凝っているときは、必ず後頭部が凝っているのであり、之に灸すればそれが取れるのである。《沢田流聞書鍼灸眞髄》
2.「天ク穴」《沢田流聞書鍼灸眞髄》
3.老衰や高血圧を防ぐには曲池、足の三里、百会、肩井
「合谷」「曲池」「肩ケ」「風市」「陽陵泉」「復溜」
(本態性高血圧)・・・[天柱][腎兪][人迎][o門][心兪][百会]
(痰濁による)・・・[風池][太衝][豊隆][中ヘ][足三里]
(陰虚陽亢による)・・・[風池][曲池][三陰交][太谿][内関][肝兪]
漢方療法 血圧が高いからといって、血圧を下げる薬を用いるのではなく、まず全身の調和を整えることを主眼とする。
また、漢方を長期間飲んでも血圧が下がりすぎるということはない(漢方診療医典)

高血圧に用いる漢方薬
漢方薬
  1. 温清飲
    1. (赤ら顔、焦燥感、不眠、舌先が紅い)
  2. 黄連阿膠湯
    1. やせ型でのぼせる傾向があり、イライラ、落ちつかず、不眠。
  3. 黄連解毒湯
    1. (赤ら顔、焦燥感、不眠、舌先が紅い、陽症)
    2. のぼせて顔が赤く、イライラして落ち着かない。
    3. 上気して、顔が赤く、のぼせ症で、気分がイライラして落ち着かず、衂血が出たり、眼底出血を起こしたりするものによい。また頭痛、めまい、耳なり、不眠なども目標になる。便秘のものには、これに大黄を加えて良い。腹証上では、心下痞または心下痞硬の状はあるが、胸脇苦満や腹直筋の緊張をみとめないのが普通である。(漢方診療医典)
  4. 葛根湯
    1. 平素から、肩から首筋にかけてコリ、頭痛がする。
  5. 加味逍遥散
    1. (皮膚の色素沈着、口唇の暗赤紫、
  6. 九味檳榔湯
  7. 桂枝茯苓丸
    1. (皮膚の色素沈着、口唇の暗赤紫、
  8. 血府逐丸
  9. 降圧丸
  10. 杞菊地黄丸
  11. 牛黄清心丸+陳久散
  12. 牛車腎気丸
  13. 柴胡加竜骨牡蛎湯
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン)
    2. 耳鳴り、健忘、疲れやすく、息づかいせわしく、不眠。
    3. 胸脇苦満があって、上腹部が膨満し、動悸、めまい、不眠などを訴え、神経過敏で、興奮しやすく、興奮しやすく、感情のたかぶる傾向のものを目標とする。便秘の傾向がなければ大黄を去って用いる(漢方診療医典)
  14. 柴胡桂枝湯
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン)
  15. 三黄瀉心湯
    1. (赤ら顔、焦燥感、不眠、舌先が紅い、陽症)
  16. 酸棗仁湯   
  17. 四逆散
  18. 四物湯
  19. 七物降下湯
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン、眼底出血、虚証)
    2. 昭和27年に大塚敬節氏が創作した処方。
      その頃、大塚氏は高血圧症で、最低血圧が高く、眼底出血が反復し、下肢のしびれ、疲労倦怠、頭痛、衂血、盗汗などに苦しめられたが、この処方を用いるようになって軽快した。その後、高血圧が慢性化して、最低血圧の高いもの、腎炎または腎硬化症のある高血圧患者に用いて効のあることを知った(漢方診療医典)
  20. 炙甘草湯
  21. 潤腸湯
  22. 小建中湯
  23. 小柴胡湯
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン、陽症、肝の異常)
  24. 真武湯
    1. (めまい感、浮腫ぎみ、胃部振水音)
  25. 疎経活血湯
  26. 続命湯
  27. 大柴胡湯
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン、陽症、肝の異常)
    2. 首筋がズングリと太く、体格もしっかりして、便秘がち。
    3. 肥満型の体質で、肉のしまりがよく、便秘の傾向があり、腹診状、胸脇苦満、心下痞硬のあるものを目標とする。このような患者は、よく肩こりを訴え、頭が重いという。大黄は人によって加減して、毎日、大便が快通するようにする。
      この処方には、特に血圧を下げる薬は入っていないが、連続して服用していると、胸脇苦満が減じ、上腹部の緊張がとれて、気分が軽くなり、血圧も安定する(漢方診療医典)
  28. 大承気湯
  29. 知柏地黄丸
  30. 釣藤散
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン、朝方の頭重、虚証)
    2. 早朝の頭痛、耳なり、気分のうっ塞、記憶力の減退などを目標に、脳動脈硬化のある高血圧患者に用いる(漢方診療医典)
  31. 釣藤散霊芝
  32. 釣藤散霊芝黒酢
  33. 釣藤散七物降下湯+陳久散
  34. 釣藤散防風通聖散
  35. 釣藤散杞菊地黄丸
  36. 釣藤散続命湯
  37. 釣藤散牛黄清心丸+陳久散
  38. 通導散
    1. (皮膚の色素沈着、口唇の暗赤紫、
  39. 天王補心丸
  40. 桃核承気湯
    1. (皮膚の色素沈着、口唇の暗赤紫、、実証、陽症)
  41. 当帰芍薬散
    1. (めまい感、浮腫ぎみ、胃部振水音、
    2. 水ぶとりで、色白く、筋肉のしまりが悪い。
  42. 柏子養心丸
  43. 八味地黄丸
    1. (脱力感、性欲低下、夜間尿、小腹不仁、腎虚)
    2. 糖尿病で高血圧
    3. 腎硬化症や慢性腎炎のあるもの、間欠性跛行症などのある高血圧患者に用いられ、夜間の多尿、口渇、手足の煩熱、腰以下の脱力感、腰部の疼痛、下肢の浮腫などを目標とする。(漢方診療医典)
  44. 麦門冬湯
  45. 半夏白朮天麻湯
    1. (めまい感、浮腫ぎみ、胃部振水音)
    2. 52歳の女性。
      背が高く、痩せ型で顔色が蒼く、眼底出血を2回患ったことがある。耳鳴も時々あり、頭痛は1ヶ月に2、3回激しいものがくることがある。血圧は最高が200内外で最低は110内外がずっと続いているという。
      私ははじめに七物降下湯を用いたが、1ヶ月たても全く同じ症状で、頭痛の激しいときは吐くという。そこで半夏白朮天麻湯にしたところ、これを飲み始めてから、めまい・頭痛が漸次軽くなり、初診時から8年あまりになるが、最近は血圧も160−100内外に安定し、血色も良く、頭痛も忘れ、すこぶる元気である。《大塚敬節》
    3. 胃腸が弱く、気力に乏しく、血色すぐれず、冷え症で、心下部に振水音を認め、頭痛、めまい、悪心などある者に用いる(漢方診療医典)
  46. 防風通聖散
    1. (肥満)
    2. 肥満体で体力の充実した者に用いる。腹部は膨満しているが、胸脇苦満は著明でなく、俗に言う「太鼓腹」で、便秘の傾向がある。(漢方診療医典)
  47. 抑肝散加陳皮半夏
    1. (易怒性、頭痛、肩こり、ケイレン)
  48. 竜胆瀉肝湯  
  49. 苓桂朮甘湯
    1. 立ちくらみ、めまいが主とする。
  50. 六味丸