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| 関連情報 |
「クインケ浮腫」「浮腫」「薬剤アレルギー」 |
| 喉頭浮腫 (平成20年厚生労働省) |
| 「喉頭浮腫」は、いわゆる「のどぼとけ」に相当する部位にあたる喉頭の内部の粘膜がはれ、呼吸が障害される病態であり、医薬品によって引き起こされることがあります。 原因になりやすい医薬品は、 ・高血圧薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬など)、 ・解熱消炎鎮痛薬、 ・抗生物質などです。 何かのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、緊急に医師又は薬剤師に連絡して、すみやかに受診してください。 「のど のつまり」、 「息苦しい」、 「息を吸い込むときにヒューヒューと音がする」 ※ 息苦しい場合は、救急車などを利用して、すみやかに受診してください。 |
1.喉頭浮腫とは?
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| 1.早期発見と早期対応のポイント (1)副作用の好発時期:通常投与開始直後から30 分以内が多い アンジオテンシン変換酵素阻害薬は投与開始1~21 日以内が多い (2)患者側のリスク因子:薬剤に過敏反応歴、アレルギー歴、高齢者、感冒罹患、疲労強い時 (3)投薬上のリスク因子:以前に過敏反応などの副作用が見られた薬剤の使用は避ける。但し、以前同じ薬剤の投与に問題がなかったから安全ということにはならない。 (4)患者や家族等が早期に認識しうる症状、早期発見に必要な検査のポイント
服薬の中止と処方医への連絡・確認、応援医師の要請 気道確保の準備 (6)早期発見に必要な検査と実施時期 呼吸困難感の訴えがあれば、直ちに喉頭所見を確認する。 ファイバースコープの有用性が高い。 |
| 2.副作用の概要 耳鼻科領域に発生する血管性浮腫は多様な形をとる。組織の浮腫により、限局した領域の一過性の皮膚、粘膜下腫脹から範囲が広がり全身反応へ移行していくものまで存在する。また、急速に発症し数時間で消失してしまうものから、2~3 日持続するものもある。この中に喉頭浮腫により呼吸困難が出現するもの、さらに進行して気道確保が必要となるものがある。 (1)自覚症状 呼吸運動は通常意識されないが、咽・喉頭に抵抗が増大すると呼吸運動を自覚し不快な抵抗感、さらに苦痛を自覚する。他覚的には呼吸が浅く速い傾向になる。 咽喉頭や鼻の粘膜の浮腫、炎症から迷走神経、三叉神経が刺激され、咳、くしゃみ、鼻汁分泌が引き起こされる。 (2)他覚症状 ・呼吸困難:咽・喉頭の抵抗が増大すると努力性の呼吸となるが、特徴として吸気性呼吸困難がみられる。呼吸リズムに変化が生じる吸気性の呼吸困難であるが、呼気は比較的楽である。肺炎や喘息による下気道の気道抵抗の増大では呼気性の呼吸困難を訴える。 ・起座呼吸:特に喉頭浮腫では、頚椎を伸展し頭部を後屈して喉頭腔を広げるような姿勢をとる(Schotter 徴候)。 ・吸気性喘鳴:狭窄性雑音(stridor) ・嗄声:音声は粗造となりさらに失声することもある。 ・チアノーゼ:口を開き、顔質は苦悶状、冷汗もみられる。 ・著しい呼吸補助筋の協調運動:吸気時の胸腔内圧低下に伴って胸鎖乳突筋の緊張膨隆、胸骨および鎖骨上窩、心窩部、肋間腔の吸気性陥没 ・喉頭の吸気性下降:喉頭の呼吸性移動が出現し、吸気時に喉頭下方移動、呼気時に上方への移動がみられる。 ・随伴症状:顔面(眼瞼含む),口唇,舌の浮腫や、しびれ,掻痒感を伴うこともある。 (3)所見 口腔・鼻咽喉の診察:ファイバースコープを用いた診察は有用である。 呼吸苦の訴えや喘鳴がみられ気道搾窄を疑われる患者では、咽頭に異常がみられなくても必ず喉頭所見を確認する。
血液像、radioimmunosorbent test (RIST)、radioallergosorbent test(RAST)により好酸球数、総IgE 値、特異的IgE 値の測定などのアレルギー検査で高値を認めることがある。反復性であればC3、C4 を測定し、C1INH 欠損症による喉頭浮腫との鑑別を行う(C3 正常、C4 低値)。 (5)画像検査所見(必須ではない) X線による喉頭腫脹の確認 (6)病理検査所見 喉頭蓋、披裂部、仮声帯、さらに下咽頭粘膜の粘膜固有層に浮腫液貯留、コラーゲン線維、腺組織の解離、分泌産生亢進、好酸球などの細胞浸潤がみられる。 (7)発生機序
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副作用の判断基準
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| 判別が必要な疾患と判別方法 | |
| 胸部疾患や循環器疾患による呼吸困難 | 呼気性呼吸困難が多い。 胸痛を伴うこともある。 |
| 異物誤嚥 | 咳の合併が多い。X線による診断が有用。 |
| 喉頭のポリープや肉芽腫の嵌頓 | 急に発症することもある。 喉頭観察により鑑別する。 |
| 喉頭痙攣 | 声門の過緊張による。 喉頭観察により鑑別する。 |
| 過換気症候群 | 不定愁訴が多い。 血液ガス検査が有用(炭酸ガス分圧低下)。 |
| 喉頭の急性炎症性疾患 | ・急性喉頭蓋炎 ・仮性クループ、 ・深頸部腫瘍など、 喉頭の浮腫性病変による呼吸困難との鑑別は重要であり、これらは発赤、咽頭痛、嚥下痛などの炎症症状を強く伴う。 |
| 徐々に生ずる呼吸困難 | 喉頭腫瘍、下咽頭腫瘍、反回神経麻痺などとの鑑別が必要 |
| 治療方法 ①原因となっている可能性がある医薬品を投与中であれば直ちに中止する。 ②呼吸困難を訴える、あるいは努力性呼吸、喘鳴などの他覚所見がみられれば、早急な治療が必要。
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| 【症例1】 60 歳代、男性 (既往歴):高血圧あり。薬物アレルギーはなし。
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| 【症例2】 70 歳代、女性 (既往歴):薬剤アレルギー含めて特記すべきことなし。
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