Quincke’sedema |
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| 関連情報 |
「水腫」「アレルギー」「浮腫」「血管浮腫」「ジンマシン」 |
| クインケ浮腫 | angioneurotic edema(Quincke) =「血管神経性浮腫」。 1922年ドイツの内科医クインケによって記載された。
発作性に、皮膚又は粘膜の一部に限局して浮腫が現れ、その浮腫が移動して出没する。このような状態が慢性に経過する。この浮腫は圧によって凹むことがなく、多くは顔面または四肢の関節に近い部分に現れる(漢方診療医典) 自覚症状としては
(副作用でクインケ浮腫が起きる医薬品) |
| 血管性浮腫 (厚生労働省) 英語名:Angioedema 同義語:血管神経性浮腫(angioneurotic edema)、 クインケ浮腫(Quincke’sedema) |
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| 血管性浮腫とは、 急に皮膚、のど、舌などがはれる病態であり、医薬品によって引き起こされることがあります。 原因になりやすい医薬品は、解熱消炎鎮痛薬、ペニシリン、降圧薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬など)、線溶系酵素、経口避妊薬などです。 もしも、何かのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、緊急に医師・薬剤師に連絡して、すみやかに受診してください。 ※息苦しい場合は、救急車を利用して直ちに受診してください。 |
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| 1.血管性浮腫とは? | |
血管性浮腫は、急に、皮膚がはれる病態です。
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| ※ アスピリンなどの解熱消炎鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)による血管性浮腫は、「非ステロイド性抗炎症薬によるじんま疹/血管性浮腫」のマニュアルも参照ください。 | |
| 2.早期発見と早期対応のポイント | |
特に、降血圧薬の一種であるアンジオテンシン変換酵素阻害薬による血管性浮腫では、急激にノドが腫れて呼吸困難に陥った例が報告されていますので、この種類の医薬品を服用している人は注意が必要です。 また、遺伝的に血管性浮腫をおこしやすい人(遺伝性血管性浮腫)では、症状が重くなりやすいため、過去に同じ症状を経験したことがある場合や、家族のなかに同じ症状を経験した人がいる場合にはそのことも伝えてください。 |
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| 表1 血管性浮腫の分類 |
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| (参考)解熱消炎鎮痛薬によるじんま疹/血管性浮腫 |
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| 薬剤性のアナフィラキー反応 |
薬剤性のアナフィラキー反応とは、
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| 早期発見と早期対応のポイント |
| (1)早期に認められる症状 |
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| (2)副作用の好発時期 |
副作用の好発時期は医薬品によって異なる。
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(3)患者側のリスク因子
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| (4)推定原因医薬品 |
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| (5)医療関係者の対応のポイント |
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| [早期発見に必要な検査と実施時期] |
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| 副作用の概要 | |
○血管性浮腫は、
血管性浮腫の分類として、遺伝性とそれ以外の後天性に大別される(表1)。
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| (1) | 自覚的症状 | |||
| 通常、皮疹は痒みなどの自覚症状に乏しい。 ・口唇や舌、口腔粘膜の違和感 ・咽頭や喉頭の閉塞感、呼吸苦 ・嘔気、腹痛 など |
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| (2) | 他覚的症状(所見) | |||
・ 皮膚症状:
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| (3) | 臨床検査値 | |||
| C1インヒビター活性、C3、C4、C1q、CH50 は、薬剤性以外の血管性浮腫の鑑別に役立つ。白血球(分画)の増多、CRPの上昇をみとめることがある。 | ||||
| (4) | 画像検査所見 | |||
| 気道狭窄や閉塞の原因、およびその範囲や程度を把握するために、喉頭ファイバー、CT、MRIにより確認する。ただし、喉頭ファイバーは粘膜を刺激し腫脹を悪化させる危険性があるため注意する。 (詳細は「喉頭浮腫」のマニュアルを参照。) |
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| (5) | 病理検査所見 | |||
| 皮膚の病理所見は、真皮下層、皮下組織、粘膜下組織の浮腫である。 | ||||
| (6) | 発生機序 | |||
| 薬剤性血管性浮腫について疑われている機序は医薬品によって異なる。 ・ペニシリン:IgEを介するI型アレルギーによることが多い。 ・アスピリン:薬理学的機序よって、アラキドン酸代謝産物であるシステイニルロイコトリエンの産生が亢進し、血管拡張および浮腫が生じるためと考えられている。 ・ACE阻害薬:通常、ACEによって分解されるブラジキニンが、ACE阻害薬によってACEが阻害されるため、ブラジキニンが分解されず、その作用が遷延ないし増強し、結果的に血管性透過性の亢進をもたらし血管性浮腫 が発症する。 ・線溶系薬剤:ブラジキニン産生亢進による。 ・エストロゲン:不明。 |
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| (7) | 薬剤ごとの特徴 | |||
| ・ペニシリン | ||||
| ペニシリンはIgEを介した機序で血管性浮腫をきたす代表的な医薬品である。投薬後数分から数時間と速やかに発症する。 | ||||
| ・アスピリン | ||||
| 使用後、数分から数時間を経て、頚部、顔面、四肢などに蕁麻疹が出現する。血管浮腫は、口唇と眼瞼に生じやすく、蕁麻疹よりも通常遅れて出現し、数日持続する。広範囲な皮疹、ならびに気道症状や消化器症状は、重篤な症状の始まりであることが多く、早急な処置が必要である。(「非ステロイド性抗炎症薬による蕁麻疹/血管性浮腫」のマニュアルを参照。) | ||||
| ・ACE阻害薬 | ||||
| 蕁麻疹を伴わない。頭頸部、特に口唇、舌、口腔、咽喉頭に生じることが多い。初発症状として口唇、口腔内の違和感や腫脹として出現することがある。咽頭や喉頭に腫脹が出現することが他の薬剤性血管性浮腫よりも多く、気道閉塞のため挿管や気道切開を必要とした症例や死亡例も報告されている。内服を継続しているにもかかわらず間歇的に出没することがある。通常、発症は投与開始後約1週間以内に発症するが(約60%)、なかには内服6年後に発症した例も報告されている。 発生頻度はアンジオテンシン変換酵素阻害薬内服患者の0.1~0.5%である。 発症機序として、アンジオテンシン変換酵素阻害薬はキニン分解酵素であるキニナーゼを阻害するため、血中ブラジキニンが上昇する。 ブラジキニンは血管拡 張や血管透過性の亢進を引き起こし、血管性浮腫が発症すると考えられている。 治療は、副腎皮質ホルモン、抗ヒスタミン薬、エピネフリン、C1エステラーゼインヒビター(C1-INH)などがある。しかし、これらの治療で回復までの時間を短縮するかは一定の見解が得られていない。また、副腎皮質ホルモンやエピネフリンが無効であった症例に対し、遺伝性血管性浮腫の治療法として知られる新鮮凍結血漿が有効であったとの報告がある。ただし、治療の有無にかかわらずACE阻害薬の中止後、通常72時間以内に症状は消退する。 |
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| ・線溶系酵素 | ||||
| ストレプトキナーゼ、組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター、アルテプラーゼなどの線溶系に作用する注射剤は、心筋梗塞や深部静脈血栓症などの治療に用いられる。アルテプラーゼは静脈注射開始後30~45分で、舌や口唇に発症したとの報告がある。 | ||||
| ・エストロゲン | ||||
| C1INH欠損症の女性が、妊娠や、経口避妊薬の内服、更年期のエストロゲン補充療法などにより血管性浮腫が誘発される。また、女性のみに発症するエストロゲン依存性の血管性浮腫の家族例の報告がある | ||||
| (8) | 副作用発現頻度(副作用報告数) | |||
| ACE阻害薬:内服患者の0.1~0.5%10)。そのほかの医薬品については不明。 | ||||
| 副作用の判別基準(判別方法) |
| (1)概念 |
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| (2)皮膚所見 |
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| (3)皮膚以外の所見 |
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| 判別が必要な疾患と判別方法 | |
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| (1)血管性浮腫の原因の鑑別 | |
| ① | 遺伝性血管性浮腫(hereditary angioedema:HAE) |
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| ② | 後天性C1INH欠損症 |
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| ③ | アレルギー性 |
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| ④ | 壊死性血管炎 |
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| ⑤ | 血清病および血清病様症候群 |
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| ⑥ | Angioedema with eosinophilia |
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| ⑦ | 物理的刺激による血管性浮腫 |
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| (2)血管性浮腫以外で、鑑別が必要な疾患 | |
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図2 血管性浮腫の診断

| 治療方法 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/12/dl/s1213-4i.pdf | ||
| まず、原因と疑われた医薬品の服用を中止する。 代替の医薬品を必要とする場合は、主治医に相談した上で、できる限り被疑薬と異なる種類の医薬品を選択する。 喉頭浮腫による気道閉塞は救急処置を要するので、口腔や咽頭、喉頭の腫脹に関わる自覚症状の有無を必ず問診し、呼吸状態の把握に努める。 医薬品が原因であれば、原因薬の中止によって約3日以内に改善が期待できる。 |
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| (1) | 抗ヒスタミン薬(H1拮抗薬)の内服や静脈注射(軽症の場合)
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| (2) | 副腎皮質ホルモンの静脈注射 (重症の場合)
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| (3) | C1INH補充療法
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喉頭浮腫による気道閉塞が疑われた場合
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| クインケ浮腫の漢方薬 | |
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