subarachnoid hemorrhage
クモ膜下出血
 

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脳卒中」「脳出血」「脳動脈瘤「脳血栓」「脳卒中の後遺症」「しゃべられない」「シビレ」「中風」「卒中」「水頭症

原因 突然、強烈な頭痛に襲われ、死に至る恐れが強いくも膜下出血。その原因になるのが脳動脈に出来たこぶ「脳動脈瘤」です。
脳動脈流の破裂がくも膜下出血。
脳動脈瘤は自覚症状が無く、30〜40代にかけて増えてくる。くも膜下出血で死亡した14000人(2001年度)の9割が50代以降。

タバコ
タバコを吸う人は吸わない人に比べて、男性で3.6倍、女性で2.7倍、くも膜下出血(脳卒中の一種)になりやすいことが。厚生労働省研究班大規模疫学調査で2004年8/24分かった。
脳卒中全体でも喫煙者の発症率が高かった。タバコを吸わなければ、日本で年間約16万人の脳卒中を予防でき、約15000人の死亡を防ぐことができる。
研究班は40〜50代の日本人男女約42000人を1990年から11年間追跡。喫煙と脳卒中の関係を調べた。
喫煙との関係が最も大きかったくも膜下出血の場合。非喫煙者に比べ、喫煙本数が1日20本未満の男性は3.2倍、20〜40未満の男性は3.8倍
脳の太い血管が詰まる『
大血管脳梗塞』、
細い血管が詰まる『
ラクナ梗塞』も同じ傾向で、男性の喫煙者は非喫煙者に比べ発症率がそれぞれ2.2倍、1.5倍高かった。どちらも1日の喫煙本数が40本を超えると、発症率は2倍以上になった。
自己チェック ☆頭痛持ちだった
☆40才以上
高血圧
以上が、くも膜下出血の危険因子です。
さらに、近親者の中にくも膜下出血で亡くなっていると、さらに危険率が上がる。
前兆症状 ・頭がモヤモヤしていた。→「モヤモヤ病
・目の上が痛かった(するどい痛み・突き刺さるような痛み)
突然激しい頭痛
・貧血のようにフワフワした感じ。
・激しい頭痛と背中が痛い
・発作の直前になると、吐き気と気分が悪くなる
→「脳神経外科へ」
力が
抜けていく
頭の中で、カメラのフラッシュが光った様な感じがした。その瞬間、体から力が抜けていく。午後8時前に気分が悪くなった。
「脳の病気かな?」。8年前に脳梗塞を起こし、故郷で療養している実母(77)をとっさに思い出した。
「水分を摂らないと脳梗塞になる」が母の口癖。2階に上がって水を飲み、3杯目でコップを落とした。2男(22)が気付き、救急車を呼んだ。
車内で名前や症状を救急隊員に伝える間に、ろれつが回らなくなった。気分が悪く、吐いたら眠くなった。
必死で眠るまいとしたが、「体が地面に引っ張られる」ような睡魔に耐えられず、意識を失った。
午後9半ごろ、東京都板橋区の帝京大病院に到着、脳のCTとX線血管撮影を受けた。右目の奥で、こぶ状に膨らんだ脳動脈瘤が破裂していた。くも膜下出血だった。
脳出血も併発している。右目の瞳孔が開き、「脳死の手前」(脳神経外科医教授の中込忠好さん)という極めて危険な状態だ。血圧を下げ、人工呼吸しながら、深夜零時過ぎ、手術が始まった。
くも膜下出血の治療は、動脈瘤の破れをふさぎ、出血を止める。最も広く行われいるのが、頭蓋骨を切り開き、動脈瘤を金属製のクリップではさむ手術だ。
手術のほか、足の付け根の動脈からカテーテル(細い管)を入れ、プラチナ製コイルで動脈瘤をふさぐ「動脈瘤塞栓術」がある。体への負担が少ない血管内治療だが、コイルでふさげる瘤の大きさや形状が限られている。また、あとからコイルがはずれる恐れもある。日本では患者の9%に行われているに過ぎない。
体内で分解される高分子ポリマーでコイル表面を覆い、分解の過程で瘤を修復する新型コイルが米国で開発された、大半の動脈瘤が治療可能と期待されるが、国内で使えるようになるのは数年後と見られる。
Wさんは、脳の腫れから頭蓋骨の圧力が高まっていた。頭蓋骨の一部をはずして圧を下げ、破れた動脈瘤をクリップで挟む手術を受けた。出血量は約100mlとさほど多くなく、手術は4時間で終わった
3次元
撮影
バレエの練習中に、つま先立ちになっった瞬間、頭の中で「プチッ」と血管の破れるような音がしたように思った。福島市に住むAさん(58)は、趣味のクラシックバレエの練習中にスタジオでへたりこんだ。
「大きい病院じゃないとダメだと思う」。仲間にそう言うと、気を失った。
救急車で福島県立医大病院に運ばれた。同大神経外科教授の児玉南海雄さんは、「くも膜下出血」と直感。Aさんの母が、この病気でなくなり、生前に診察したのも覚えていた。
すぐ手術の準備をした。まず、動脈瘤の場所を突き止め無くてはならない。足の付け根などの動脈から造影剤を注入し、X線で脳血管を撮影するのが一般的だ。だが、撮影に1時間以上かかり、麻酔が必要で、体への負担も大きい。平面的な画像のため、龍が他の血管に隠れ、見えにくい場合もある。
そこで、同病院は94年、脳を輪切りに撮影する「ヘリカルCT」を導入。画像をコンピューターで解析し、脳血管を立体的に映し出す「3D-CTA」を診断に使っている

脳血管が収縮する
  • 脳血管攣縮
    • くも膜下出血を起こすと、10人のうち3〜4人が亡くなると言われる。
    • 手術は無事終わり、家族は胸をなで下ろした。だが、まだ安心は出来ない。
    • 出血部分の血管が収縮し、体の、マヒや意識障害などが出る「脳血管攣縮」が起こることが多いためだ。
      1週間後の血管撮影検査で、心配していた攣縮が見つかった。
    • 悪化を防ぐため、血漿製剤で循環する血液量を増やし、血圧を上げて、血液が滞留しないようにした。さらに、足の付け根から細い管(カテーテル)を入れ、攣縮部位に血管拡張薬の塩酸ファスジルを直接注入した。
      脳血管攣縮は、出血した血液の作用で起こると考えられているが、ハッキリした原因は分かっていない。ただ、出血がなければ攣縮もほとんど無いので、動脈破裂で出た血瀝を、いかに脳内から取り除くかが重要だ。そこで帝京大は、攣縮の予防に「脳槽洗浄法」を行っている。脳内に2本の管を入れ、一方から血栓を溶かす薬ウロキナーゼを注入、もう一方の菅から排出させる。さらに、枕のような器具で頭をのせて、1秒に1回程度の速さで頭を左右に揺らす振動機を使う。
      脳神経外科教授の中込忠好さん(53)は、「洗剤(ウロキナーゼ)を入れ、洗濯槽を動かす(振動機)のと同じ原理」と説明する。
      帝京大は、この独自の洗浄法を94年から導入、くも膜下出血患者の7割に行っている。導入前の6年間では、一時的なものを含め28%に脳血管攣縮が起きていた。これに対し、導入後の7年間は、同11%と1/3近くに減っている
  • 収縮率を半減
    • 2012年、岡山大学の西堀正洋教授らは、くも膜下出血の治療に有効な治療薬補候補物質を見つけた。
    • 脳内で炎症反応をうながす物質の働きを抑え込む抗体で、動物実験では出血後の脳血管の収縮率を半減できた。
    • 候補物質は、タンパク質「HMGB1」の働きを抑える抗体。
    • HMGB1は通常は細胞の核内にあるが、細胞が損傷すると細胞外に放出されて炎症をうながす。
    • 西岡教授らは、くも膜下出血を起こしたウサギで実験。くも膜下に血液と共に抗体を入れると、脳の血管の収縮率が2割弱になり、投与しなかった場合の半分に留まった。
    • くも膜下出血患者の約4割に血管収縮がみられ、うち2割で深刻な状態になったり死亡する。

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